みんなのシネマレビュー |
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1381. I am Sam アイ・アム・サム 中だるみのような感じを受けたシーンも少しあったけど。正直に、面白い、というよりもいい映画だと思った。家族の温かみを感じさせてくれる映画、本当に心のそこがジーンと来る映画、少ないながら希望に満ちている映画、愛は何物をも越える映画と、そのよさを挙げればきりが無いし、何よりこんな臭すぎるセリフを連発している自分が恥ずかしくなってくるのでこの辺でやめておきますが、久しぶりにいい映画に出会えた気がします。障害を持ちながら、それでも娘を必死に育て、誰よりも愛した父親、障害を持ちながら、そのことを心から理解し、本当に父のことを愛している娘。「こんなパパでごめんよ・・・」「いいの、だって、私はすっごく幸せだもん」この言葉を聞いたとき、思わず涙が出てきました。元々なんでもないようなシーンでも涙が出てくるということも関係してるのかもしれませんが・・・前半はなれない子育てに奮闘し、後半は愛する娘を取り戻すために必死に戦うというストーリー設定も、単純ではありますが実に良いと思います。最初はどこか邪険にしていた弁護士も、次第にサムのピュアな心に触れ、本気で彼を助けようとする。そして、まるで自分のことのようにサムのことを思い、一緒になって闘ってくれる仲間たちも素晴らしいと思いまいた。劇中で、もし娘さんがあなたの知能レベルを超えたら・・・ということを言ってますが、教育というものには、あまり知能は関係ないと思うし、それだけでは子供を人間として良い大人に育てることは絶対に出来ないと思います。確かに、勉学の面では劣っているかもしれませんが、少しくらい勉強が出来るからといって、それが賢いということにはならないはずです。例えば、学校を首席で卒業した人がいたとして、その人が盗み、ドラッグ、最悪の場合殺人を犯したとしたら、それは絶対に賢いとは言わないはずです。どんなに頭が良くても、人間的にダメな道を選んだなら、それは絶対に賢いとは言わないはずです。その点においてのサムは、確かに人より知能は劣っているかもしれませんが、誰よりも心は綺麗です。そんな彼が、自分の娘に堕落の道を歩ませるような真似は絶対にしないと思います。誰よりも清い心を持つからこそ、人々が彼についていき、そして自分も、彼に、そしてこの作品に惹きつけられたんだと思います。 8点(2003-10-28 14:30:41) 1382. ドランク・モンキー/酔拳 見てて素直に、はぁ、本物のカンフー映画見てるなぁと思える作品 7点(2003-10-28 05:20:06) 1383. トラ・トラ・トラ! 日米両軍の心理戦が交互に描かれ、最後の戦闘シーンはとてもダイナミック。戦争映画なのに戦闘シーンが最後というのは少し中だるみを感じるかもしれないが、同じ真珠湾攻撃を題材にした某映画と違って、こちらは日米両サイドからの正しい見方の下製作されているんで、充分にいい出来だと思う。7点(2003-10-27 03:15:33) 1384. オーメン4<TVM> 一応は続編。前作でダミアンが死んで一件落着…と思いきや、実は隠し子が居た!!っていってまたシリーズ再始動。しかしいい加減この話の決着が着かないのは何とかしてくれ…5点(2003-10-27 02:58:06) 1385. サンゲリア2 サンゲリア2というよりバタリアン3の方がしっくりきます。したがって内容もバタリアンそのものです。この作品、クレジットだと監督はフルチになっていますが、実際の監督はビンセント・ドーンとか言う人が監督した作品なんで、正式にはフルチ作品ではありません。恐らくコア~なファンなら判ると思いますが、残虐表現をドアップで、しかもねちっこく撮るフルチとは対象に、この作品は実にサラっとしてます。なので、ビデオ屋でおかしなタイトルのビデオを見つけたら注意しましょう。4点(2003-10-27 02:47:33) 1386. ゾンビ3 いや…あの…正式なゾンビ2も無いのにいきなり3とか言われても困るんですけど…恐らくは例によって例のごとく、変な邦題を付ける癖のある日本の配給会社が「ゾンビの続編にしちまえばヒット間違いナシだろー!!」とか言う安易な考えのもと付けられた題名だと思われます。えぇ、内容でありますが…古代エトルリア文明の遺跡を発見したじいさんが変な封印を解いちまった、というオープニングの後は、ただひたすらにばっちぃゾンビが人を襲うってだけの映画です。特記すべきはやはりゾンビ。こいつ等のメイク担当はかの有名なジャネット・デ・ロッシなんで、相変わらず本家より気合入ったグロメイクが楽しめますが、今回のゾンビは投げ矢、大鎌などの道具を使う、壁を攀じ登るなどと結構な知能犯。突っ込みどころはサンゲリア同様、紀元前(エトルリア人とはトスカナ地方を中心に定住した系統不明の民族で、前7C頃が最盛)の死体なのに何故体が残ってんだ?というものですが、イタリアンな映像満載、恐ろしいほどにチープな電子音がこれまた恐ろしいほどにいい味出しているなど、何だかんだいってやっぱり俺はこの作品大好きなんだなぁという1本。8点(2003-10-27 02:39:40) 1387. 戦争のはらわた いやはや、なんともけったいな邦題を付けたもんだ。そこらに埋もれてるB級ホラーじゃあるまいし“はらわた”はないんでないかい?どうも日本の配給会社はこうした意味不明な邦題を付けたがる癖があるようだ。しかし、この映画に至っては、はらわたという聞いていてあまり気分のいいものではない言葉を使うことによって、戦争の内包する残虐性だの邪悪性だのを表現したかったのであろうし、戦争映画として、本作は正に完璧なまでの完成度を誇っている。“シンドラーのリスト”に代表される殆どの戦争映画で邪悪の象徴のように描かれているドイツ兵の視点から物語が語られる本作は、登場するドイツ兵はみな人間味に溢れ、どちらかが善でどちらかが悪といった描き方ではなく、“殺らなければ殺られる、だから生き残るために殺す”という、戦争本来が持っている不条理な条件を時には悲惨に、時には激しく描いている。冒頭、そしてエンディングで流れる“小さなハンス”も、一見すると場違いな音楽に聴こえるかも知れないが、無邪気さゆえの残虐性というのが痛いほどに伝わってくる。手軽に見れる戦争映画といえば、“プライベート・ライアン”などの作品になるだろうが、真の戦争を描いた作品といえば間違いなくこの作品であろう。 9点(2003-10-26 05:00:50) 1388. カードキャプターさくら 封印されたカード 前回同様、いや、前回以上に面白いです。ともよちゃん暴走しすぎてるし、ギャグもさらにパワーアップ。見ているだけで楽しいし、何といっても凄いのが今回のスタンド…もといカードとのバトル。特に後半なんか「ザ・ワールド!!時よ止まれッ!!」やら「食らえッ!エメラルドスプラーッシュ!!」やら「亜空間にばらまいてやる!!」(ほんとにクリソツなんですよ、空間が飲み込まれるところが!!)などと、どこからか某幽波紋使いの方々の声が聞こえてきそうなくらい(聞こえてくるのは俺だけか…)凄いです。終わり方について、不満な人もいるかもしれないけど、アニメ版は原作のエピローグのようなシーンがカットされてたので、これもありだと思います。 8点(2003-10-25 13:32:59) 1389. アナトミー 《ネタバレ》 ネクロマンティック、バーニング・ムーン、ドイツ・チェーンソー大量虐殺などのように、ホラーにかけては「我がドイツの残虐描写は世界一ぃぃぃぃぃ!!!!!」と、どこからか某S氏の雄叫びが聞こえてきそうなくらい“超”が付くほど過激な作品ばかりを撮り続けて来たドイツにしてはずいぶんと大人しめな作品。まあ、ドイツは映像表現の方も随分規制が厳しいと聞きましたし、最近ではあまり過激なものはもう撮れなくなっているのでしょう。とは言うものの、ストーリーが実に浅い。設定で、第三帝国時代に暗躍したAAA!(アンチ・ヒポクラテス連盟)という秘密結社を据えていながら、結局はそれからも逸脱し暴走したメンバーが犯人という、実に“フロム・ヘル”のような展開で、じゃあ結局AAA!の存在は何だったんだと突っ込みたくなるような作品。 3点(2003-10-25 03:18:41) 1390. アンドリューNDR114 《ネタバレ》 ロボットに感情移入したのはジョニー5以来だ。最初は、ショート・サーキットとAIを足して2で割ったような作品かなぁと思ってたけど、見ていくうちに、AIという意見を撤回した。人間でないゆえに普通に愛されることの無いアンドロイドが、次第に人間の心に目覚め、最後には認められ、人間でないものでも人に愛してもらえるというストーリーは、確かに陳腐ではあるにしろ、とても感動的だった。これを見た後、壮大なホラを吹いたAIがより一層駄作に思えてきた。まぁ、あちらも、キューブリックが監督すればまた一味違ったんだろうけど…8点(2003-10-25 03:00:03) 1391. ペット・セメタリー(1989) 怖い…というよりはグロい方に分類される作品だと思う。普通のゾンビモノとは違って、いわく付きの土地にまつわる伝説と、タブーを犯した主人公を襲う惨劇という、オカルトチックな設定に、家族愛というテーマが絡みついたような作品なんで一味違う。5点(2003-10-24 03:22:13) 1392. カードキャプターさくら 以前単行本を買って帰ったら、次の日にそれらが全て姉貴の部屋に行ってた、という、俺にとって謎のいわくがある作品です。元々の原作も定評があるラブコメなんで、内容は充実してるし、ちょっとしたギャグも結構入っていて見ていて楽しいです。この話は勿論オリジナルですが、キャラも原作のイメージを崩さず、またオリジナルのキャラも魅力的で、知識が無くても十分に楽しめます。ちなみに、今回は出てきてませんが、“タイム”というカードを使うところを見るとでかい声で「ザ・ワー○ド!!」と叫びたくなります。7点(2003-10-24 03:06:17) 1393. クン・パオ!燃えよ鉄拳 他の人も書いている通り、この作品最大の見所は用心“牛”とのカンフーファイト。牛だからって侮っちゃいけない。跳び後ろ回し蹴り、連続ハイキック、パイル・ドライバー、挙句は牛乳まで駆使してマトリックス顔負けのアクション見せ付けてくれます。ギャグの方は…あまり面白くなかったけど、製作にはクロマキーなどを使ってものすごい苦労の果てに完成したとか。そうそう、これ見た後、オリジナルの方にも興味を持った。4点(2003-10-24 02:56:11) 1394. クローンズ(1996) 忙しいから自分のクローンを作っちゃえーと言うことで1…オリジナル、2…少しワイルド、3…少しカマ、4…レインマン(!?)という総勢4人の主人公登場。最終的には自分(彼ら)と向き合うことで自分に欠けていた何かを取り戻すと言うもので、3人のクローンはそれぞれ別(3人一緒)の人生を歩む。自分とはまた少し違った自分(クローン)とのやり取りが面白い。6点(2003-10-24 02:47:42) 1395. フロム・ビヨンド 《ネタバレ》 冒頭よりB級SF映画のセットのような機械が沢山出てくるB級SFホラー、といっても怖くないし、クリーチャーに至ってはほぼ物体X状態。ストーリーなんて無いも同然だし、我らがヒーロー、ケン・フォーリーも中盤あたりであっけなく殺される。しかも最終的に生き残るのが実験命で命は二の次の科学バカ女学者1人というのも情けない…4点(2003-10-24 02:39:16) 1396. ドラゴン怒りの鉄拳 “死亡遊戯”で(ブルース・リー本人以外の)アクションの切れの無さに肩透かしを食らった俺にとって、本作は改めて彼の偉大さを思い知らせてくれました。これを見た後に近年のカンフー映画を見るとやはり、勢いというか、戦いの鋭さに欠けてると思います。日本人が悪人になっているので、少し納得いかない人もいるかもしれないけど、この頃(1800年後半~1900年初頭にかけて)の中国は、イギリスやフランス、日本などの列強にボロクソにされてたんで、このような扱いになっても半ば仕方ないでしょう。 とはいえ、同じく日本人が悪人になってるパー○ハー○ーは…駄作!!というより論外!!8点(2003-10-23 01:16:55) 1397. 28日後... 《ネタバレ》 危うく見逃して“28週間後…”のビデオリリースまで待つ羽目になりそうだった(苦笑)…この作品、バイオ・ハザードのバッタもん続編として公開しても充分イケると思うのだが…。宣伝の時点で“ホラーでもなく(ゾンビモノでないことは確か)、SFでもなく、戦争モノでもなく、黙示録でもないが、それらの要素を全て内包する人類滅亡映画”といっているが、どっからどー見たってゾンビ映画だし、新しいジャンルの映画といっていながら明らかにロメロの“ゾンビ”や“死霊のえじき”のオマージュである。冒頭の誰もいないロンドンの町並みは“死霊のえじき”の冒頭でほぼ同じシーンが登場するし、前半のスーパーマーケットでの買い物のシーンは“ゾンビ”の1シーンを思い起こさせる。それに軍が実験のために飼育している感染者は“死霊のえじき”のバブを彷彿とする。後半につれて崩れていく人間関係(作品のテーマである、真に恐ろしいのは人間であるというもの)や、エンディングでの、決して救われたわけではないが希望を感じさせてくれるところ(見境の無くなった人間同士の争いから開放されたという開放感)などもそうである。いやいや、決してけなしてる訳ではなく、それらの作品に似通っているだけといいたいだけで、内容的には結構なもの。似通っているといっても決して狙っているわけではなく(無意識にはそれらを意識しているのだろうが)ストーリーも別物で映像などにもボイル監督特有のものなので、最近乱造されているつまらないホラー(あえてこの作品もホラーとしておく)よりずっと見ごたえがある。 6点(2003-10-22 18:57:53) 1398. フラットライナーズ(1990) ジャンルとしてはSFホラーですか。しかし話の内容は自らが犯した罪に対面し、それを償っていくというなんとも深い内容。映画としてみればそれ程大した作品ではないにしろ、ストーリーとしてはとてもいい出来だと思う。ただ設定が少し突飛し過ぎたような気がする 5点(2003-10-22 17:27:10) 1399. マトリックス 今でこそ様々な作品のその技術を流用され、目新しさは感じないが、アメリカ映画にワイヤー・ワークとVFXの融合という新たな可能性を打ち立てた記念すべき作品。恐らく、普通の人が見てもそのストーリーを全て理解するのは難しいでしょう。何を隠そうこの映画、カンフー映画と日本アニメが大好きなアメリカのウォシャンスキーなる兄弟が作り上げた“オタク映画”で、なんとなくジャパニメーションのような雰囲気が漂っているのは、甲殻機動隊やAKIRAなどに強い影響を受けているからです。ファイト・シーンに至っては、本場の中国と比べると足元にも及びませんが、“スピード”で一躍有名になったキアヌ・リーヴスを初めキャリー・アン・モス、ローレンス・フィッシュバーンなどの役者が体当たりの演技をしているという点では斬新です。名作か?と聞かれればば往年の作品から見れば、決して“良い”とは言えないものの、映画史に新しい風を吹き込んだ記念すべき作品なんで、1度は見ておいて損はないでしょう。6点(2003-10-22 17:18:00) 1400. マトリックス リローデッド <ネタバレあります>話の内容は前作よりも複雑になったが、それ以上に全てにおいて前作を大きく上回っている。まず印象に残るのが、皆さんも知っての通り、新たに開発された“ヴァーチャル・シネマトグラフィ”によって描き出される“元”エージェントこと100人のスミス君とネオとの壮絶なバトルシーン。次から次へと襲い掛かってくるスミス君を“真・三国○双”バリのアクションで迎え撃つ、その映像たるや正に圧巻。その他、モーフィアスは斬鉄剣(?)片手に車を一刀両断、前作よりも更にアクションが増えてます。白いロング・コートとグラサン、プラチナブロンドのドレッド・ヘアが特徴的な双子のオカマちゃんもといザ・ツインズ(はじめ、スミスが女性になったのかと思った…)は壁などを通り抜ける圧倒的な能力を見せ付けながらも、爆発で吹っ飛ぶとはずいぶんあっけない最期を迎える。フリーウェイでのカー&バイク・チェイスは確かに今まで誰も見たことがないような迫力だし、スミス君は現実世界に華々しくデビュー(?)してるし、ネオはスーパーマンやってるわトリニティとの恋に暴走(そこまではしてない)するわで、とにかく前作とはスケールが違う。ただ、予言者に会う前の戦闘は、ただアクションを見せるために入れたおまけのように見え、イマイチそのシーンの必然性にかけるシーンが多々あるのもまた事実。ストーリーの方も、最初に書いたとおり、前作が娯楽映画的な話だったのに対し、マトリックスの設計者に会い、救世主も実はシステムによって操られていたといった事実がわかるなど、一気に複雑でシリアスな内容になっているので、前作のような楽しみ方はちょっと出来ないかもしれない。ただ、作品単体としてみれば十分いい出来だと思うし、深く考えなければそれなりに楽しめると思う。 7点(2003-10-22 17:01:12)
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