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1381.  ジャズ大名 何ともハチャメチャで陽気で相変わらず岡本喜八監督の描く人間たちはおかしな奴が多い。時代劇とジャズとは普通では考えられないようなその発想の面白さ、デタラメなこの面白さこそこの映画の一番の見所ではないかと思うぐらい本当に作品としてはデタラメではあるが、作品全体に見られるエネルギー、あの外国人達の何とも下手くそなジャズの演奏が何だか可笑しい。殿山泰司の変てこな坊さんも笑える。何も考えずに肩の力を抜いて楽しんでもらいたいという岡本喜八監督の思いが伝わる作品になってます。欲を言えば時代劇にしては殺気というものが少し足りなく思えるものの、それでも今の時代劇よりはずっと良い。少なくとも最近のNHKの大河ドラマよりはマシだと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-25 11:56:12)

1382.  東京の合唱 《ネタバレ》 小津監督のサイレントを観るのは何本目になるのかな?話としてはそれほど特に面白いわけでもないが、あのカレー店の前が何とも笑える。「カロリー店」ていうネーミングが凄い。今ではとてもじゃないが、絶対に流行らないだろう!こういう何とも笑える名前を付けるそのセンスこそ小津監督らしい面白さを感じることが出来る。観ていたらカレーライスがやたら食べたくなってしまった。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-23 21:54:21)

1383.  日本の悲劇(1953) 《ネタバレ》 木下恵介監督と言えば日本人の優しさ、情感豊な作品が多いが、これはそんな木下恵介監督作品らしさの全く感じない何とも非情な作品です。ここまで徹底して非情に成り切っているのには深い訳がなくてはなれないであろうと観ていて感じるほどの冷たさ、とにかく出てくる人物がどこまでも冷たい。大事に育ててきた二人の子供に見捨てられる母、望月優子の演技の凄さ、子供達の為にしてきたことが子供達から反感の眼で見られ、挙句の果てに子供達に見捨てられる。こういう事は実際に、世の中にはあるであろう事実として、まずは考えさせられる。子供達に裏切られる母の苦しみを本当に理解していた者は果たしていたのか?佐田啓二だけが理解していたのか?人間なんて生きものは所詮は自分のことで頭の中はいっぱいなんだ。例え親だろうが、子だろうが親と子の関係など単なる親と子でしかないのだろうか?と我々に対して、訴えている。問いかけを行なっているような何とも観ていても人間の惨酷な一面が見えてやれきれない思いになる。時折、流れるニュース映像がまるでドキュメンタリー映画でも観ているようなリアリティーを生んでいることだけは間違いなだろうし、そういう映像を流すことで人間の人生なんて、ドキュメンタリーのようなものである。あの母親の人生、列車の中に飛び込み、自殺をはかり死んで行く母の人生の厳しさ、木下恵介監督が本当に言いたかったことは、人生は楽なことばかりではない。むしろ、苦しいことの方が圧倒的に多いのだ。望月優子演じる母親の自殺は我々、全ての人間に苦しくても自殺などしたらそれで終わりである。自殺したからって、何も報われはしないとこの映画を通して伝えたかったのではないでしょうか![ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-22 21:23:56)

1384.  太陽はひとりぼっち 《ネタバレ》 解らないことが何よりも解ることって存在するとすれば、この映画の持っているあのけだるさ、乾いた空気、何とも言いようのない張り詰めた空気、物語としてははっきり言って面白くもないし、何が何だか解らない。また「解らない」を連発するヒロインともう一人の男、この二人の美女と美男子の繰り広げる愛についても、解らない部分がある。しかし、何故かこの映画は解らないことが多いにも関わらず退屈することなどないのが、これまた自分でもよく解らない。他人には理解出来ないことが男と女、この場合で言うと、二人の心情、気持ち、言葉なんていらない。愛に言葉は不要であるとでも言っているようです。余計な台詞、説明を一切、省くことで、観る者に対して考えさせる。不思議な感じの作品だと思わずにはいられなくなる。それこそこの映画の中で言っているようで、それにしてもヒロインのモニカ・ヴィティの美しさ、異常なほどの怪しさの中に見え隠れする女としての色気は一度、観ただけで忘れられなくなりそうです。[DVD(字幕)] 7点(2008-05-17 19:46:19)

1385.  結婚行進曲(1951) 《ネタバレ》 何とハイテンション!何という言葉の応酬!その凄まじさときたらまるでエディ・マーフィの映画でも見ているかのような凄さです。杉葉子のあの早口は凄い。よく舌を噛まないもんだと呆れんばかりの猛スピード!上原謙と二人で観に行った映画館、そこで上映されている映画の中に上原謙が出てくる辺りの面白さ、皮肉の利いたこの作品の中において、また、あれだけのハイテンションの中にあっても相変わらずマイペースなゆっくりとした口調を壊すことなく演技をしている浦辺粂子もこれまた凄い。話としては大して面白味のある内容ではないものの、出てくる俳優陣の演技だけでも観て損のない作品だと思います。こんなテンポの良い作品まで撮ってしまうこの市川崑監督の手腕は流石名監督です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-05-13 21:46:06)

1386.  人間の壁 《ネタバレ》 学校とは何か?教育とは何か?教師の立場からと学校に子供を預ける立場にある親の視点から見た人間のエゴイズム、自分たちのそれぞれの言い訳により教師とは教え子の中にしか喜びを見出すことの出来ないものです。と宇野重吉演じる教師が語る場面は教師としての苦しみと一人の人間としての苦しみのようなものを感じることが出来る。教師といえども一人の人間であって、子供と同じく人には相談出来ない何か人間である以上、そこには誰もが抱える悩み、苦しみを宇野重吉の演技から感じることが出来る。そして、また、もう一人、香川京子演じる女教師のこれまた苦しみ、自分本位な夫を持ったことの苦しみ、いつの時代においてもやはり男社会、男が優位で女は弱い。教育問題、政治色など強すぎて観ていて息苦しく感じるなどの欠点があるものの、ただそれだけでは済まされないものをこの作品の中に見出すことが出来る。この作品の二人の教師、宇野重吉、香川京子の好演技ともう一人、正義感溢れる宇津井健、更に子供達の素朴さこそ人間にとって最も必要なことではないかと思う。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-06 11:52:23)

1387.  小早川家の秋 《ネタバレ》 うわぁ~これは何たる豪華な顔ぶれだ!小津映画に森繁久彌ってのがまずは何より考えてもみなかった。加東大介と二人でバーにいる場面を見て、何だか小津映画であることをすっかり忘れてしまいそうになる。「社長」シリーズでも観ているようです。小林桂樹も出ているし、また司葉子もこれまた「社長」シリーズを思わずにはいられない。その他小津作品の常連さん達が大勢出てくる。しかしながら小津映画でもあるようで、何だか成瀬作品を観ているようでもあり、山茶花究に団令子が出てきて、川島作品を観ているようにも思える。それでもやはり作品の内容はどこをどう観ても小津作品である。中村雁治郎の頑固な父親と娘、新珠三千代のやりとり、原節子に対して賭けに勝って「はい」と手を出して100円請求する司葉子、この二人のやりとりが面白い。そうそう、かくれんぼの場面での中村雁治郎も笑える。浪花千栄子の京都弁の美しい言葉使いもこれまた一度、聞いただけでいつまでも耳に残りそうなぐらい上手い。そんな色んな意味で笑えたり、味わい深かったりと小津作品らしいなあと感じることが出来て良い。ただ、ラストの恐いあのカラスと不気味な音楽はどうにかならなかったのかなあ?まあ、何だかんだ言いながらもよくぞこれだけのキャストを集めていながらも誰一人として疎かに描いてない小津監督はやはり凄い監督さんだと改めて思いました。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-24 20:45:27)(良:1票)

1388.  また逢う日まで 以前、CS放送でやった時のを録画してあるという知り合いに借りてきて見ましたが、これもまた同じ今井正監督の「青い山脈」に通じるものを感じる作りになっている。終戦の真っ最中の若い二人の青春、恋愛映画で、主演の二人が何とも爽やか、清々しい。その一方でちょっと反戦がテーマというのが色濃く出ていて、青春映画にしてはちょっと痛い。痛々しい感じがするのが欠点と言えば欠点のようであり、「青い山脈」ほどの爽快感はここにはない。この当時の時代背景の映し方、画き方は今井正監督、上手く描かれているのは感心させられた。それにしても久我美子のこの作品の中での可愛いことといったらない。本当に久我美子が可愛い。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-04-18 21:54:15)

1389.  四つの恋の物語(1947) 「四つの恋の物語」とタイトル通り四つの恋の物語をオムニバス形式で描いた作品!四つの物語のうち、断然、最初の話が良い。池部良と久我美子のやりとりが何とも微笑ましくて良い気分にさせられる。久我美子の初々しさ、可愛さといい絶品の作品!それに比べると残りの三つはやや落ちる。いまひとつの感じがする。そんな中で第二話の成瀬監督の撮った話の中の木暮実千代の色っぽさ、あの口元、上目使いの目付きが色っぽくてたまりません。続く第三話のミュージカル風喜劇と四話のサーカスの話はあんまり面白くない。しかしながら第三話における若山セツ子の可愛さは絶品です。全体的に印象としてはバランスが悪い感じがしてならないが、女優陣の可愛さ、美しさを十分堪能出来たので良かったとは思う。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-04-13 10:14:37)

1390.  細雪(1983) 《ネタバレ》 美しい。この映画を一言で表すなら「美しい」これに尽きる。市川崑監督の描き出す世界は本当に美しい。四人の姉妹、岸恵子、佐久間良子、吉永小百合、古手川佑子のそれぞれの画き方から何から何まで本当に美しく撮られている。そんな四人の姉妹のそれぞれの物語り、心の中の苦しみや悩みを美しい映像美に合わせるようして撮られている。本当に見ていてどの場面も日本ならではの美しさを感じる。四人の姉妹の話をすると、やはり岸恵子が抜群に上手い。「うち、京都より東へ出たことあらへん」てあの言葉の響きが忘れられなくなりそうです。一番上の姉としての苦しみ、母親変わりに妹達の面倒を見なくてはならない苦しみを素晴らしい演技力で見せてくれている。また一つ下の妹、佐久間良子もこれまた上手い。その一方で三女を演じている吉永小百合が私はどうにも苦手だ!この役、吉永小百合よりももっと違う人がいないのかな?若尾文子がもっと若ければ、山本富士子でも良い。いや、むしろ若尾文子よりも山本富士子が一番合ってる気がする。二人共もう少し若ければなあ!一番下の妹、古手川佑子に関しては役柄が役柄だけにまあ、こんなものでしょう!阿部豊監督の撮った「細雪」の中の高峰秀子と比較してしまえば、分が悪いとは思うものの、思ったほど悪くはないし、まずまずの演技をしていると思う。作品としての完成度、美しさでは明らかにこの市川崑監督の「細雪」の方が上だと思うものの、同じ点数にしてしまうのは、やはり三女、吉永小百合の存在とどう見ても他の三人は関西人に見えるのに吉永小百合だけは関西人には見えないのが痛い。痛すぎる。私の大の苦手、吉永小百合の存在、演技力にしても上手いとは思えず、よって完成度は高い作品とは思うもののこれ以上の点数は付けられない。[DVD(邦画)] 7点(2008-04-12 09:15:10)

1391.  美女と液体人間 《ネタバレ》 液体人間がどの様な過程で誕生したか?その理由が水爆実験によるものというのは同じ監督のゴジラと一緒であり、この映画のテーマは核実験による恐怖、例え火により一度は消滅させることが出来たとしても、それは一時的なものである。また何かのきっかけで再び誕生するかもしれないという恐さと同じことを繰り返してはならないという警告である。あのドロドロした緑色の液体の不気味さ、始まってなかなか姿を見せない事により、更に恐怖を備え付けることに成功している。液体人間が何故、殺人が実行するか?その過程が今ひとつ分かりづらいのが減点ではあるけど、一本の映画としてはよく出来ている。それにしてもあの蛙の実験シーンでの蛙の姿の変化の不気味さといい、一度観たらずっと頭に残りそうな程、恐かった。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-04-06 18:02:02)

1392.  細雪(1950) 《ネタバレ》 「細雪」ていうと市川崑監督のものがやはり一番有名らしいし、見ている人も多いのかな?そんな中で三度映画化されているというこの「細雪」一番最初のがこの作品だそうで、まず何よりもキャストが凄い。四姉妹の中でも一際目立つのが高峰秀子です。一つ上の姉のお見合いの心配をする一方で自分はというと、これまた全くもってタイプの違う二人の男に愛され、悩みながらも最初に付きあい結婚まで約束している男でなく、命の恩人である男への恩返しかどうかは別として、後から現れた男を選ぶもその男は死んでしまう。その後の高峰秀子が何と恐ろしい。あんなけばいかっこして、タバコまでぷかぷかふかしている高峰秀子など想像もしなかったぐらいの凄さです。美しい四季の香りと風景、そして音楽の美しさも心に残る。姉妹それぞれの悩み、問題などを鋭く描ききっているところなど凄さは感じるものの、やはり高峰秀子一人が他の姉妹とは違って見えるのが良いのか悪いのか?見る人によって考え方が違うと思う。それにしても田中晴男が哀れというか、惨めというか、こういう役柄が本当によく似合う俳優だなあと思うのと市川崑監督の「細雪」も観て二つの作品を比べてみたいと思います。個人的意見からしたらキャスティングは絶対にこの方が市川崑監督の「細雪」より良いような気がするが、果たして如何に?[ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-19 21:57:29)

1393.  “エロ事師たち”より 人類学入門 今村昌平という監督は真面目な人間、普通の人間にはあまり興味がないらしい。誰からも偏見的な眼で見られ、変人扱いされているような人間を描くことに力を入れているように思える。この映画など正にそれです。明らかに師匠である川島雄三監督の影響を強く受けていることが見ていても解る。小沢昭一のズブやんは確かに普通ではない。しかし、そこには人間が食べていく為に選んだ道がただ普通の人とは違うというだけのことで、食べるために、生きて行くために働かなければならないというそれこそこの監督がこの映画の中で問い掛けている問題だと思います。真面目な人間とそうでない人間との対比という意味からしたらここで描かれている人間像は不真面目に見えるかもしれないが、坂本スミ子の春との関係はけして、不真面目ではなく、それこそ人間らしい愚かな一面を描きつつもきちんとした愛情を見せている。作品全体の空気がやたらとドロドロしているのはこの監督らしいと言えばそうであり、師匠である川島雄三監督の描く可笑しな人間、不真面目な人間、変わっている人間を描く喜劇のような軽快さがまるでないのはいまひとつ好みではないものの、人間の持っているいやらしい部分を描くことに関してはこの監督さんはやはり上手い。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-16 11:58:10)

1394.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 恐い!才能があるが故に苦悩する画家の姿がじっくりと描かれている。酒に溺れ、命の限り戦って、燃え尽きていく画家を演じているジェラール・フィリップの死に顔、その燃え尽きる瞬間、本当に観ていてぞくっとする。また恋人役のアヌーク・エーメの美しさ、彼女のあの美しさがよりこの映画の主人公の悲しさを際立たせている。どんなに酒に溺れても命を捨ててまで自分の画家としての人生に対する執念、その凄まじさ、自分の書いたデッサンの絵を一枚、五フランです。とフラフラしながらも売ろうとするジェラール・フィリップの姿など、まるで何者かに取り付かれているようで恐い。そして、それ以上にあのモレル(リノ・ベンチェラ)の姿、モリジアの死の寸前に見せるあの顔つき、モジリアの死ぬのをまるで待っていたかのような顔付きは忘れられなくなりそうです。人生とは何か?人間とは何か?色々と深く考えさせられる映画、人生とはなんて惨酷!皮肉なものだろか!そんな思いを感じせずにはいられない。[ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-03 20:43:50)

1395.  稲妻草紙 拝啓、木暮実千代様!あぁぁ~あたしゃ、もう貴方様に完敗(乾杯)でございます。阪妻を見つめる時のあの目付き、姿といいもう参りました。なんて眼をしているんだ?あんな風に見つめられたらと思うと、あぁぁぁ~!阪妻が木暮実千代と進藤英太郎を眼の前にして太鼓を打つ真似をするシーンが1番良い。監督があの「無法松の一生」と同じ稲垣浩監督てだけあって、あの場面は「無法松の一生」を思い出す。思わせずにはいられない。それを楽しそうに下からそっと顔を上げて阪妻を見る木暮実千代があぁぁぁぁ~あのシーン、あれだけで木暮実千代の持っている魅力が全て現れている。話そのものは特別凄い面白いとは感じない。しかし、阪妻の「無法松の一生」での富島松五郎を思わせる優しさ、そして、何と言っても背中で全てを語っているような男の哀しさがここでも健在だし、チャンバラシーンもきちんと用意しているし、他にも田中絹代、三國連太郎の好演も忘れることは出来ない。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-01 10:30:08)

1396.  マタンゴ 《ネタバレ》 「マタンゴ」何てタイトルなんだ?たった一文字「マ」があるとないとでかなり違ったイメージを抱かせる。「タンゴ」と「マタンゴ」では明らかに違うだろう!「タンゴ」だと踊りだしたくなる。ところがこれがたった一文字「マ」の字が加わるたけでかなり違ったものになってしまう。「マタンゴ」だと踊りだしたくはならないだろう!踊るよりもまず間違いなくぶっ倒れてしまうだろう!「マタンゴ」いやあ~何だかわけの解らない意味不明なタイトル、そして、見ているとこの映画のマタンゴなるあの何とも不気味な形と色をしている物体、その正体がキノコであるという恐ろしさ、もしもこれがキノコでなくて違う食べ物だったら?マタンゴの正体が毒キノコであるからこそのこの不気味さ、そして、そんなマタンゴに囲まれ美味そうにキノコを食べる水野久美の顔付き、あの口元のいやらしさ、もしも、私がキノコだったらスーパーマリオに喰われるよりも絶対に水野久美に喰われる方が良い。そのぐらい水野久美のキノコを食べる時の美味しそうな食べ方が忘れたくても忘れられなくなりそうです。えっ?何々?水野久美に喰われるならスーパーマリオに喰われる方が良いって?そうかなあ?どうせ喰われてしまうならスーパーマリオよりは女性としての怪しさ、フェロモン全開の水野久美に喰われる方が良いじゃん!私が男だからだって女の人ならそう言うかもしれないけど、男ならきっとそう思うはずです。これは男心を上手くくすぐりながらも人間のエゴイズム、嫌らしさを描いた何とも不気味で本当に恐い恐い映画です。間違っても幼い子供に見せる。お奨めする。一緒になって見るような映画ではありません。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-24 17:17:59)(良:1票)

1397.  キートンの恋愛三代記 《ネタバレ》 キートン、やはり並みの喜劇俳優じゃない。ライオンと仲良く暮らすキートンの何とも微笑ましいこと。ライオンでさえもキートンには喰い付こうともしないなんて、凄い。恋愛三代記ていうからにはしんみりした恋愛ものかと思ったら全く違うのには驚かすされる。あのアメフトの場面の可笑しさ、あれなんて正にキートンだからこその可笑しさが溢れている。ベンハーのような場面、色んな映画のパロディも見られるのがちょっと嬉しい。ただ、これでもキートン映画としては普通の喜劇て感じがしなくもないが、それでもやはり面白いことは面白い。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-23 16:45:31)

1398.  股旅 市川崑監督の死去というニュースを聞いてとても淋しい!そんな中で借りてきたこの時代劇は一風変わっていて新鮮である。今、観るからこそこの何とも新鮮な世界、そこは今時の時代劇とは違う味わいを感じる。いきなり冒頭のあの啖呵、信太の仁義、繰り返される言葉の応酬、まるで何だか「男はつらいよ」の車寅次郎みたいだ!市川崑監督、この映画を観る限り、山田洋次監督のファンではないだろうか?作品全体の出来としてはさほどの出来ではないと感じるし、滅茶苦茶な感じもするが、その滅茶苦茶な展開も、つまらないとは感じないし、同じ時代劇でも山田洋次監督の時代劇三部作中、世間的に最も評価の高い「たそがれ清兵衛」よりも私は市川崑監督の撮ったこっちのがずっと面白いと思います。[DVD(邦画)] 7点(2008-02-15 21:32:01)(良:1票)

1399.  美貌の都 《ネタバレ》 わぁ~司葉子~!何と言うことだ!美しい。美しすぎるぜ!本当にタイトルにもあるように司葉子の美貌に見ていて、クラクラしそうになってしまう。そのぐらい司葉子が美しくて、美しくて、これは完全に司葉子を見る映画と言って良い。断言しちゃいます。木村功の態度、最初は良い奴だと思っていたものの、酷い!あんなにも美しくて汚れを知らない司葉子を何てことだ!出来ることなら司葉子にも淡路恵子同様、思い切り木村功の頬を引っ叩いて欲しかった。金持ちとそうでない者との人間としての生き方、対比の見せ方、なかなか上手く描かれていて感心させられる反面、やはり木村功にはかなり腹が立って仕方なく、ただ、そんな中、木村功とは対照的で人としての温かさを感じる男を演じている小林桂樹が良い。木村功の悪人ぶりとは全くもって対照的である。絶望の果てに母のいる家に戻って来た司葉子演じる千佳子が母にもぶたれ、飛び出行く所を後を追って止めようとする小林桂樹、なんだか私は「社長」シリーズを見ているような気持ちにさせられた。て、あっ!監督が「社長」シリーズと同じではないですか!ラスト、もう一度、やり直そうと千佳子を優しく迎えに来る宝田明の姿とそれを見守る他の人達の微笑ましいこと。このシーンのお陰で最後は救われた気がするが、あのまま千佳子(司葉子)が自殺でもしていたらと思うとやりきれない気持ちにもなる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-02 11:28:59)

1400.  肉体の門(1964) 肉体の門、正にその名の通り、自分たちの肉体を武器に生活する女達のドラマが展開されて行く。不況の中、男社会で女が生き抜くためには自分たちの身体を犠牲にまでしなきゃならないという厳しさを描きながら必死になって頑張る女達、作品全体のテーマが重いだけにどの俳優も見ていて痛さを感じる凄まじさを痛感させられた。好みという意味では「河内カルメン」のような作品のが好きだが、作品全体のエネルギーではこちらの方が上かもしれない。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-26 18:59:14)《改行有》

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