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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1421.  ワイルドシングス 《ネタバレ》 二転三転どころか四転も五転もするストーリー。確かに最後の最後までは予想がつかないです。でも驚きがあるかというと、話は別。醒めた目でエンディングを見つめる自分がいました。いくつか問題がある。1回、2回のどんでん返しなら、素直に驚けます。でもそれが続くと、「コレにも裏があるんじゃないの」と予測してしまう。それぐらいの学習能力は自分にもある。鳩じゃない。それに伏線らしい伏線がないのもいただけない。この手法でどんでん返しを繰り返すなら、いくらでもひっくり返せる。どうせなら、最後はカメラクルーが出てきて、「実はコレ映画だったんですよ。」までやってくれたらスッキリするのに。でも満足感はあります。熱い視線を送った場面もありました…この後の論調は、『インストール』『修羅雪姫』『ラフ』あたりのコメントと類似しますので割愛します。とりあえず、2と3も観てみようかな。当然のごとく+1点でお願いします。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-25 18:34:00)

1422.  ファイナル・カット(2004) 《ネタバレ》 主人公の暗い過去。人を殺めてしまった負の記憶。悪い方向へ記憶を改ざんしていたことに驚きました。自分の常職ではそんな事はあり得ない。記憶は常に自己に都合の良い方向へ改ざんするものだと思っていました。特に、本件のように人の生死に関わるものなら尚更。でもその逆パターンがあってもおかしくない。罪の意識から逃れる手段としては、その行為を正当化あるいは軽減させるのが、やはり一般的だと思います。罪の意識を弱めるために。でも彼の心はそれを許さなかった。それだけ倫理規範が強い子どもと言えます。逃げてしまったのは自身の非。罪の意識がある者にとって、それ相当の罰が与えられないのは耐え難いこと。彼は罰を受けたかった。それが負の方向への記憶の改ざんに繋がった。現実の罪以上の罰を受けることで、彼の心は赦しを請うたのだと思います。 (注)本当にメガネ君が死んでいないことは、彼が一番知っています。だから自責の念に苛まれて心を病むには至らない。それでは本末転倒だから。これも自己防衛の一つのかたち。興味深い事例です。 一見、“記憶はあいまいだ”という単純な結論ながら、含むところは深いと思います。惜しいのは、ゾーイにまつわる社会の設定が甘すぎること。この技術では社会が容認するとは思えない。しかし、“記憶の保存”に甘美な魅力があるのは間違いない。なぜなら“記憶”は生きていた証そのものだから。現実に、証を残せる人間はほとんどいません。偉大な芸術家や政治家等、後世に名を残すことが出来る偉人はほんの一握り。大多数は“生きていた”のかどうか問題にもされない。だから、証を残すために子をつくるのかもしれません。もしお金で“証”が手に入るなら(それも都合のいい証なら)、幾らお金を出しても惜しくはない。そういう発想へ行き着くのは不自然ではないと感じました。ですから設定は甘くても、着想は悪くないと思います。編集機械の名前が“ギロチン”というのは、あまりに皮肉。まさしく、死後その人生の意義を裁かれるよう。個人的には、やっぱりゾーイはいらないです。この世に証ばかりが溢れかえったら、それはそれでうっとおしい。ゾーイ作品が映しだされていた、あるお墓。誰も見ていないのに。あれは流石にみっともない、というか哀れです。誰の記憶にも残らずキレイにこの世からおさらばしたい。一般庶民の言い訳ではなく、そう思います。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-23 18:19:46)

1423.  あずみ 北村監督は、ストーリーや世界観には興味がなくて、キャラクターの面白さ+アクションで魅せるタイプだと思います。本作を楽しむうえで重要なのは、そういう監督であると認識すること。期待する方向を間違うと痛い目に遭う可能性大です。自分の場合、同監督の『VERSUS』を鑑賞済みであったことが幸いしました。そうでなければ、失望したでしょう。世界観はショボイし、物語は支離滅裂です。特に加藤清正殺しのくだりは酷い。アクション以外に目を向けてはいけません。もっとも、アクション(殺陣)が特別素晴らしいかというと、正直そうは思わない。けれん味溢れる殺陣に華やかさはある。カメラワークも凝っている。話題の“200人斬り”も見応えはありました。でも、満足には至らない。結局行き着くところは個人の技量。いくらエフェクトやカット割が良くても、基本の動きがなってなければ、誤魔化しにしか見えません。(本作鑑賞後にTV時代劇『桃太郎侍』の殺陣を観て、より強くそう思いました。TV時代劇侮りがたしです。)アイドル映画に過分な期待を寄せてはいけない。それは承知しています。ただ基本の動きに磨きがかかれば、上質のエンターテイメントに化ける期待は十分に持てます。ぜひとも上戸彩には頑張っていただきたい。まずは箸の持ち方から特訓を。[DVD(邦画)] 6点(2007-08-18 20:00:53)

1424.  刑務所の中 絶対に脱獄しない「刑務所もの」。後悔の念に苛まれるわけでもなく、希望を説くわけでもなく、ただ現状を受け入れるのみ。描かれるのは刑務所の中の日常。一般社会から見れば非日常。ただし、未知の世界ではありません。そこにあるのは、ちいさな日本。考えてみればそれも当然。日本という社会に適合できなかった人たちを、再教育する場所が刑務所だから。何をするにも許可が必要。すべての行動を時間で規制。くだらないことに神経を使いまくり。その姿は滑稽です。でも、今の自分の生活と何ら変わらない。自分もまた、「日本国刑務所」の囚人だと気づかされます。狭い世界と価値観の中で生きている。でもその狭さ、窮屈さが心地よかったりするから困ったものです。[DVD(邦画)] 6点(2007-08-07 18:21:22)(良:1票)

1425.  レザボア・ドッグス レストランでの打ち合わせ。ひとクセも、ふたクセもありそうワルばかり。各キャラクターがさらりと紹介されます。サングラスに黒のスーツ。揃って襲撃へ向かう奴ら。ここでクレジット。ここまでの雰囲気は最高です。この先何が起こるのか(何が起こったのか)興味津々でした。しかし、どうにも物語にギアが入らない。いつまでも話が進まないのです。期待していた密室での心理戦も不発ぎみ。“警察の犬”の正体が明かされても驚きはありません。で、はたと気付きました。自分はこの作品の楽しみ方を間違っていたのではないかと。楽しむべきは心理戦でも事の真相でもなく、随所に織り込まれたガンアクション。そしてジョークを中心とした会話ではないかと考え直しました。そう頭を切り替えると結構面白い。台詞に品はありませんが、逆にそれがいい感じ。救いのない結末も悪くないと思えてきます。そういえばレンタル時に、「レザボア・ドッグス面白いッスよ」と若い男の店員さん(今どき風のイケメン)が話しかけてきました。彼のような若者世代に、大いに受け入れられる要素ありのようです。もちろん自分もヤングですから、楽しめましたよ。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-02 18:21:46)

1426.  16ブロック 《ネタバレ》 イーストウッド監督主演の某作品を髣髴とさせるプロット。ポイントになるアイテムまでソックリです。ただスケールが違う。某作が州をまたぐロードムービーであるのに対して、本作の移動距離は“たった”16ブロック。その“たった”が本作のセールスポイント。僅かな距離なのに途方も無く遠い。簡単な仕事のはずなのに困難極まりない。そこが魅力。でも、どの程度の距離なのか肌で分からないのがツライところ。雑踏はどれも同じ景色に見えてしまいます。せっかくの時間制限も活かされているとは言い難い。今置かれている状況を掴めなければ、絶望することも希望を持つことも出来ません。ただオチは好みでした。“人は変われる”というメッセージがいい。ただし、刑に服する過程を踏んでいる主人公に対し、エディの方は濡れ手で粟の大金でやり直しただけ。本来ならば感動が割引される要素です。しかし彼のキャラクターの良さがそれを補っています。それにゼロからのスタートで成功が手に入れられるほど、今の社会が万人に公平だとも思えません。多少のアドバンテージは許容範囲。主人公の名前を冠した店の名前にグっときます。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-31 19:51:34)(良:2票)

1427.  修羅雪姫(2001) 釈由美子は不思議。まず目を惹かれるのが、そのキュートなルックス。でもよく見てみると、そう美形でもないことに気付きます。エビちゃんとか、伊東美咲には及ばない。顔、平べったいし。でもこの愛くるしさ何なのでしょう。本作ではほとんどムスッと顔だけ。だのに、胸がキュンとする。元ワンギャル。元祖天然キャラ。“釈お酌”って何だそりゃ。EPS●NのCMで「ぶ~ッ。正解♡」。気がつくと顔がほころんでいる自分がいます。彼女の初主演映画が本作でした。役どころは暗殺集団の女剣士。『あずみ』とほぼ同じです。やっぱり美少女には刃物がよく似合う。アクションはまずまず。吹替えがあからさまだったりもしますが、気になる程ではありません。世界観が薄っぺらいとか、台詞が聞き取れないとかも、この際問題なし!彼女の女優としての可能性が垣間見られただけでOK。(事実、今はイイ感じにキャリアを積んでいる気がします。)何よりもフェチ心をくすぐる釈のノースリーブ姿が拝めたことで、自分的には満足です。ちなみに、自分は彼女のファンではないですよ。ただ彼女を観ていると、顔がニヤけてしまう病気なのです。[DVD(邦画)] 6点(2007-07-30 19:03:05)

1428.  チアガール VS テキサスコップ オヤジ刑事と女子大生チアガールのジェネレーションギャップをコミカルに、かつハートウォーミングに描く。そのコンセプトに惹かれました。ただし、トミー・リー・ジョーンズが渋くてカッコ良すぎるのは難点です。小うるさくても、小汚くはない。結局その辺にいる(自分を含めた)オヤジとは根本的に違います。主人公と女子大生たちが打ち解けても、「だって、彼カッコイイもん」と思ってしまいます。(すいません単なる僻みです。)チアガールという設定はさりげなく上手い。イヤイヤお色気部分ではなく。モチそれもありますけど(笑)。何だかんだ言ってもみんなしっかりしている。“チアの精神”が彼女たちを大人にしています。オジサンとの会話が成り立っているから、言い争いも微笑ましい。事件解決にあたっても、チアガールの特技を活かしているのがニクイ。サプライズはありませんが、安心して楽しめます。  なんか無駄にカタカナ多いなあ。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-23 18:27:47)(良:1票)

1429.  頑張れ!グムスン 《ネタバレ》 開始10分足らずで、登場人物のキャラクター、一家の生活環境、結婚に至った経緯など必要な設定が漏れなく説明されます。このあたりの手際がいい。男の子に間違われる赤ちゃん=丈夫な赤ちゃん。だから夜連れまわしても大丈夫なんですよ、という論法は力技ですが一応計算されている。“夜の繁華街で赤子を背負って奮闘する若妻“という、かなり無理矢理な設定がどうにか成立しています。どんどんトラブルに巻き込まれていく主人公。この流れも悪くない。都会の暗部を見せることで、主人公の正義感を煽る。アホだからトラブルに巻き込まれた訳ではありません。ちゃんと必然性がある。ヤクザを相手にしたことで肝が据わり、結果ダンナも無事に取り返すことが出来た。大筋の脚本は悪くありません。ただしドタバタで終始してしまったのはもったいない。この設定ならば、ベタに人情アピールをしても良かった。また、本作の基本スタイルは「グムスン+赤ちゃん」。そこに魅力がある。天空平手打ちをするグムスンの背中に、赤子がいてこそ画になります。クライマックスで彼女が子供をおぶっていないのはマイナス。この場面に限らず、赤ちゃんという強力な切り札を活用する意識があまり感じられません。もっともっと”お姫様“を利用すればいい。演技が出来なくても、キャラを発揮させる方法はいくらでもあります。結果、この一家に感情移入するまでには至らず、「頑張れ!グムスン!」と声を大にして叫びたくなることはありませんでした。残念。でもドゥナ好きとしては、可愛い彼女が沢山見られて十分満足なんですけど。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-19 19:52:42)

1430.  ハサミ男 《ネタバレ》 原作既読。とは言いつつも、随分前に読んだので細かい部分はすっかり忘れていました。ですから物語自体は新鮮に楽しめました。ただし、本作の目玉である“仕掛け”については忘れるはずがない。どう表現するのかと案じていると、冒頭から麻生とトヨエツの並び立つ姿が。「なるほど、そう来たか!」という感じ。でも考えてみれば、この方法以外無かったとも言える。あとはいかに観客に対してフェアに(嘘をつかずに)、かつ無理なく物語を進めていくかを注視することになります。この点については十分満足。ヒントも小まめに出ていましたし、致命的に不自然な描写は見受けられませんでした。繊細な気配りが感じられました。麻生久美子もこういう役にはうってつけ。トヨエツもいい感じ。キャストについて不満はありません。画の質感も好き。ただしBGMは趣味じゃない。それにネタバレ以降の展開がまどろっこしい。主人公のパーソナリティについて、カタをつけないといけないのは分かります。でも言い訳がましい。個人的には、父親の代わりに殺した娘の人格と今後はやっていくというのが面白いと思いました。[DVD(邦画)] 6点(2007-07-15 18:41:32)(良:1票)

1431.  武士の一分 《ネタバレ》 個人的に危惧していた木村拓哉の演技は悪くなかった。殺陣もいい。壇れいの清楚な雰囲気も素晴らしい。総じて悪い部分は見当たりません。結末もハッピーエンドだし良かった良かった。ただ、前2作に比べると圧倒的に厚みが足りない気がする。それは心情が1色で表現されているから。例えば木村。根底にあるのは妻、坂東、そして己に対する憤り。渦巻く感情のせめぎあい、葛藤が感じられません。壇れいにしても、感じられるのは後悔の念ばかり。その結果、本作の見所は木村と坂東の果し合いに絞られています。むしろ決闘に行くまでの心情の描写がメインであった、前2作との大きな違いです。木村は最初から死を覚悟している。いや正確には、視力を失った時点で“武士として”既に死んでいる。一分は、彼に残された矜持。勝ち負け(生死)はもはや関係ない。立ち会うこと自体に意味がある。当時の倫理観をもってすれば、それは当然のことでしょう。彼の選択がオカシイとは思いません。ただし、山田監督が描いてきた時代劇は、そういうものではなかったはず。主人公に義務付けられていたのは、生きること。生きなくてはならないから、切ない。そこに観客は自身を重ねて、共感してきたのだと思います。本作にある共感は、いわば可哀想レベル。そこから更に踏み込んだ部分に価値がある。作品の出来は標準以上だとは思いますが、自分にはキレイすぎました。[DVD(邦画)] 6点(2007-07-14 18:13:27)(良:1票)

1432.  スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ 《ネタバレ》 石川梨華が松浦に言い放った「お前の全存在がウゼえんだよ!」。斉藤由貴の娘である松浦が言う「親子どんぶり」。この2つの台詞があるだけでも、本作には価値がある。脚本家の執念(悪ふざけとも言う)を感じずにはいられません。さて内容について。正直、思っていたよりは全然悪くなかったです。真面目なつくりに好感が持てました。アイドル松浦のセーラー服姿は良かったですし(ブレザー制服の学院に無理矢理セーラー服。そのこだわりに脱帽。)、アクションも頑張っていたと思います。今の時代に「スケバン」は流石に厳しいと思いましたが、なかなかどうして。アイテムがヨーヨーである必然性は皆無ですが、「それがスケバン刑事だから」で納得させられてしまう。結末がショボイのもこの際関係ないです。次回作があるなら、加護亜依・若槻千夏・あびる優の風間3姉妹を希望。武器はそれぞれ、タバコ・ハズレ馬券・ダンボール箱でどうですか。[DVD(邦画)] 6点(2007-07-13 20:07:42)(笑:2票)

1433.  フォー・ルームス 《ネタバレ》 絶対無いだろうけど、もしあったら面白そうな(現実離れしすぎていない)シチュエーションがいい。主人公の性格も実にいい加減で笑いを誘います。毒気は強く、かなりお下品ですが、個人的には嫌いじゃない。オッパイが見られればOKの1話目と、オチが全ての4話目は別にしても、『間違えられた男』と『かわいい無法者』は膨らませても面白そうだなと思いました。なお、4話が微妙に繋がっていても、物語として大胆に絡んでこないのはもったいない。単発での満足感は、たかが知れています。散発のジャブよりもコンビネーションブローの方が遥かに効きます。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-07-06 18:33:10)

1434.  助太刀屋助六 こういう人情もの大好きです。結末も気が利いている。お話だけで言えば、9点、10点付けたいくらい好み。でももうひとつ乗り切れませんでした。ケレン味の強い芝居、演出に違和感を覚えました。鈴木京香の言い回し、真田広之のオーバーアクション、小林桂樹の芝居。どれも居心地がわるい。テンションが自分と合わない舞台を観ているような感覚。落語のイマジネーションをそのまま映像化すると、こんな感じでしょうか。慣れればきっと、悪くないでしょう。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-07-05 18:10:46)

1435.  身代金 《ネタバレ》 本作のポイントは、主人公が身代金支払いを拒否し、そのお金を誘拐犯検挙への懸賞金に充てたこと。何故彼はそう決断するに至ったのか。その発端はFBIの失態。犯人を射殺してしまうなんてあり得ない。しかも失策を悪びれる様子もない。これには心底腹が立ちました。彼がその怒りの矛先を犯人に向けたことは想像に難くない。また、無秩序なマスコミの報道姿勢も彼を傷つけたでしょう。結局、誰もあてには出来ない。自分が息子を助けるしかない。そう考えた上での懸賞金だった。息子を助けだすための最後の賭け。そういう側面もあるでしょう。ただ、彼が求めていたのはストレスから解放であった気がします。息子は死んだと思い込むことが(言い方は変ですが)一番気が楽です。あとはその怒りを犯人にぶつければいい。彼は地獄の苦しみから逃げたのだと感じました。それは人間として正常な心の動き。世間の非難なんて、所詮気楽な立場からの物言いです。彼の境遇には同情します。しかしそれでもなお、彼の選択には異を唱えたい。死ぬほど苦しくても、子供の命を救うために最善を尽くして欲しい。(彼の選択が、彼が思う最善策ならば文句はありません。でもそうは見えなかった。)もしかしたら、その考え方自体が幻想なのかもしれない。でも主人公には、人である前に親であって欲しい。そう願います。懸賞金のアイデアは面白いですし、最後まで手に汗握る娯楽性にも優れています。ただ、肝の部分を受け入れられなかったのが惜しい。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-30 21:08:20)(良:1票)

1436.  ウォーターワールド 《ネタバレ》 この世界では土が貴重品。その発想が凄く新鮮でした。唯一、土を調達できる主人公は、いつでも大金持ちになれるんじゃないかと思いました。ドライランドは意外と近くに存在。思った以上に狭い世界での物語だったことに驚きました。本作鑑賞の前に、『日本以外全部沈没』を観てみるのも一興かと。10年くらい前に一度観たっきりの作品にコメントすると、こんな感じです。[ビデオ(字幕)] 6点(2007-06-24 18:21:35)

1437.  陰謀のセオリー 《ネタバレ》 妄想か、はたまた陰謀は存在するのか。両方の可能性を残しつつ物語は推移します。観客は疑心暗鬼のまま行く末を見守ります。二転、三転する展開。明かされた真実に、はたと膝を打つ…となれば良かったのですが、スッキリしません。それは、メル・ギブソンの告白のみに事件の真相が委ねられているから。彼の告白を裏付けるものがない。もちろん状況証拠から考えれば、彼の証言は理にかなっている。そもそも寝返ったのでなければ、組織から追われることもないでしょう。でも彼が洗脳されていたという事実や、しどろもどろの告白に疑惑の目を向けてしまいます。ここで注目したいのが、真相の告白シーンで常套とされる回想シーンがないこと。ここに意味があると思う。一つは、彼に記憶がないことの示唆。覚えていないから回想映像がない。実際、彼の言い回しは妙でした。都合のいいように記憶を捻じ曲げているようにも見えます。そしてもう一つの意味。それは、“真実とは所詮その程度にあやふやなものだ”というメッセージ。もしそうならば、それなりに納得できます。ただし、もっと腑に落ちないのは、ジュリア・ロバーツのほう。何故、彼女はメルの証言をアッサリ信用してしまったのか。彼の言葉の中に、信用に足る事実が含まれていたとは思えない。(意味ありげなワードは、「コーヒー」と「ベイビー」くらい。)ただ、彼女がメルを愛してしまったのであれば、説明はつきます。彼を助けるために、真相を知るX-メンを射殺した。真実を知るのが怖かったのから。いずれにしてもこの結末で、事件の真実が明かされていくとは思えません。陰謀は暴かれないから陰謀。それがセオリーということでしょうか。モヤモヤ感は残ってしまいます。これが余韻を狙ったものであるならば、脱帽ものです。ただエンディングのジュリアの笑顔をみていると、そうは思えない。単に説明不足なのだと思います。メルの洗脳のメカニズム(暗殺の指令を抗えるのかどうか)、ジュリアの父子の関係、ジュリアがメルに好意を抱く過程、このあたりが描かれていれば、スッキリしたと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-22 18:21:54)

1438.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》 前半のクライムサスペンス調から一転して、後半はおバカアクションホラー。この変わり様には驚きました。悪趣味ぶりも際立っています。でもこんなテイストも嫌いじゃない。たぶんバカのさじ加減がいい具合なのだと思います。手の平を撃たれているのに、苦しむそぶりを見せないタランティーノ。おそらく人格が“壊れている”ことの暗示でもあるでしょうが、それにしても大雑把な表現です。そうかと思えば、「人間の体は硬くて杭が通らないけど、バンパイアの体は柔らかいから簡単に杭が通るんだ」なんて説明をご丁寧にしてくれる。この妙なこだわりが面白い。終盤のバンパイア狩りアクションの爽快さが、前半の胸糞悪い空気を吹き飛ばしているように感じました。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-17 18:31:59)

1439.  ボーン・コレクター 《ネタバレ》 テレビ吹替え版での観賞です。主人公が捜査に加わった事件のうち、明らかに3件目だけテイストが違います。水蒸気、ネズミとその手口の(見た目の)残虐さは目を覆うばかりだったのに、最後の犯行だけは溺死を誘うというヌルさ。トーンダウンは否めません。本命のターゲット、主人公殺しに至っては何の準備もしていなかったみたいですし。せっかく猟奇的な殺人を展開してきただけに、言葉は変ですがもったいない気がしました。テレビ用にカットしてあるためか、全体的に粗さも感じます。それでも、この手のサスペンスとしては、まずまずといった印象でした。目を引惹かれたのはアンジェリーナ・ジョリー。今のような貫禄はなく、警官の制服を着ているというよりも、着られている初々しさが微笑ましかったです。[地上波(吹替)] 6点(2007-06-16 18:39:27)

1440.  野生のエルザ 《ネタバレ》 人と野生動物の関係についての大前提。それは“動物に対して、人間はいつだって自分たちの論理を押し通している”ということ。有害鳥獣を駆除することも、ハンティングに興じることも、動物園をつくることも、絶滅危惧種を保護することも、全て人間側の都合です。“野生動物のために”とか“地球のために”とかいう掛け声も、つまるところ人間が快適に(精神的な安らぎも含めて)生きていくためのもの。人間は、そういう強い立場にいます。少なくとも今のところは。この事を自覚する必要があると思います。それは覚悟と責任とも言えます。命を奪うことが出来る側が負うべきもの。主人公夫婦のうち、夫の方にはこの覚悟が伺えます。だから共感できます。では妻の方はどうでしょう。彼女は、「エルザは自然に帰すべき。エルザは自由を望んでいるはずだ」と主張します。この言い方はズルイ。そもそも“彼女が”希望してエルザを手元に置いたはず。だのに、いつの間にか主語がエルザにすり替わっています。これは人と動物との前提を覆すこと。そして自己責任の回避に他なりません。(もっとも、この事は夫によって看破されます。)“ライオン”と“大自然”が事の本質を分かり難くしていますが、ようするに“家で飼えなくなったペットをどうしますか?”という話。別の飼い主を探すのか、何処かに捨てるのか、あるいは殺してしまうのか。本作はハッピーエンド。エルザはきっと幸せになったのでしょう。この夫婦は責任を果たしたと言えます。ただ、それは結果論であることも忘れてはいけないと思います。強者であることを自覚すること。そして謙虚であること。人が野生動物と付き合うための心構えだと思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-06-08 18:22:55)(良:1票)

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