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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1561.  フロム・ダスク・ティル・ドーン2 《ネタバレ》  前作よりもストーリーに一貫性があってこちらのほうが好みです。ヴァンパイアになっても銀行強盗を決行するストーリーが面白い。人間であってもヴァンパイアであっても結局やることは同じなんかい!って感じで、なんかほほえましい。人外の者が、変に人間臭い一面を見せると、そのギャップに好感が持てるのかもしれないです。  序盤で一人一人襲われるシーンは、極端に怖くはないですけど、ホラーとしてそれなりにドキドキ感を楽しめると思います。バックが銀行を脱出してからは完全にアクションに移行。決してアクションとしての出来は悪くなく、小粒ながら小技が各所に効いていてなかなか楽しいです。  モンスターVSポリスもしくは軍隊のフルメンバーってのは、ありそうで実は少ないと思うんですよね。それをあえてがちんこ対決にしたのが個人的には凄い良かったです。  エンターテイメント性の高い映画としてそれなりに評価されても良い作品だと思います。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-18 04:19:46)《改行有》

1562.  ザ・インターネット 《ネタバレ》  飛行機、ウォール街、銀行、政府と国中を巻き込む大規模なサイバーテロを題材とする一方で、メインのストーリーは一人の女性を追いつめまくることに終始しちゃっています。ある意味手堅い作りと言えるのでしょうか?  それはともかく、ネットものにはそれなりに興味があるんですが、類稀なる知識不足のせいで、今いち楽しみきれないことが多くて残念です。本作もそのタイプ。それでも、序盤で出てきたウィルスソフトのEscキーのトラップを終盤の大逆転に使う発想なんかはわかりやすいし面白い。爽快感も抜群。でも個人的には本作の見所はほんとそこぐらいなんです。  できることなら、もっとネットやパソコンを使った頭脳戦を素人にもわかりやすく繰り広げてほしかったです。  また、終盤までひたすら主人公が防戦一方だったのも見ていて若干疲れてしまった要因かもしれません。娯楽サスペンスと思って肩の力抜いて見ていたせいで、ちっとも好転しない状況にちょっとイライラ。FBIが助けに来たときは、よっしゃここから反撃じゃ、って思った矢先、まさかの敵さんでした。ってゆーか、さすがにもういいって、気分になっちゃいましたね。  でも結局は逆転してくれたからいいんだけどサ。[DVD(字幕)] 6点(2014-04-18 02:28:23)(良:1票) 《改行有》

1563.  フロム・ダスク・ティル・ドーン 《ネタバレ》  前半8点、後半7点、合わせると6点という不思議な映画でした。  前半のひりつくような緊張感。後半のばかばかしくも面白おかしいホラーアクション。  まったく異なるジャンルの映画を、1本の映画として融合させる試みはすごい好きです。やってみたくなる気持ち、なんかわかります。  今回は前半の本気度と、後半の肩の力の抜き具合のバランスがうまく融合しなかったので、前半を台無しにされた残念な気持ちが残っちゃいましたが、こういう映画は全然有りだと思います。こういう作品がたくさん作られる中で、きっと今までにない新感覚、新ジャンルの映画が生まれてくるような気がします。  《追記》  そういえば、本当に偶然、フェティッシュと一緒にこの作品を借りて、しかも2本続けて見てしまいました。ただ知らなかったので、先にフェティッシュを見て、その後に本作を観てしまったのですが。一瞬あれ?って思って、途中でフェティッシュの最初のほうもう一回見て確認して、やっぱりこの事件のこと?って思いながら、そんなことあるんだーっていうわけのわからん感慨を感じながら鑑賞しました。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-15 05:42:19)(良:2票) 《改行有》

1564.  フェティッシュ 《ネタバレ》  ブラックユーモアタイプの作品は得意ではないのですが、これは面白かったです。中盤までは、はっきり言って普通の映画とそんなに変わらないと思います。特に突出する演出もありません。ただ、ガブリエラ(アンジェラ・ジョーンズ)のキャラがたちまくっているので、ポール(ウィリアム・ボールドウィン)と出会ったらどうなるんだろうというわくわく感が楽しいですね。ちょうど、遠足前日に感じるプチ興奮みたいなもんでしょうか?  で、いよいよ二人が出会うわけですが、その直前のポールがガブリエラを覗き見るシーンが最高に楽しいです。このシーンは最高でしょう。殺人事件の様子を想像しながら、踊るように殺人事件を再現するアンジェラ。その一心不乱な様子がかわいく面白く、笑い転げます。  で、ポールと出会ってから我にかえり、更にポールが犯人とわかってから、少し萎縮するシナリオ作りが上手いです。このシーンがあるから、アンジェラは殺人フェチということを除けば、常識と良識を兼ね備えたごくごく普通の一般人だと認識できるんですよね。でもそこから殺人現場の再現をポールに語り始めると、再びフェチモード突入です。この辺りのシークエンスは本当に面白くてよく出来ています。挙句には、切られた首が話す話さないの水掛け論を繰り広げるところなんか面白すぎです。アンジェラのキャラは本当によくできていますね。  ラストの〆まで完璧です。  意外と見る人を選びそうで選ばない、この手のジャンルでは最高峰の作品かもしれないです。[DVD(字幕)] 8点(2014-04-15 05:30:04)《改行有》

1565.  スクリーム(1996) 《ネタバレ》  なんかコメディと思い込んでしまっていたので、導入の本格さに本気でびびりました。なんてこった。まじめか!しかも殺人鬼が窓破って飛び込んでくるシーンと、連れがドアをバーンて開けて入ってくるミラクルが偶然重なって、鼻から心臓飛び出すかと思いました。  このタイプの映画で犯人探しなんてきっと意味ないから、はなから探す気なんてなかったんですけどね。気付いたら犯人探しやっちゃってますね(笑)2人いるとは思わんかったな・・・。最初、何故かテイタム(ローズ・マッゴーワン)が怪しいと思っていました。  スピード感、テンポ、ノリ、恐怖演出、どれも過剰すぎず適度なバランスで非常に見やすく楽しいです。怖がらせ、惑わせ、ちょいちょい笑わせ、映画トークで「にやっ」とさせる、こーゆー映画は理屈抜きにほんと好きです。続編も楽しみです。  ってゆーか、あまりに有名な映画すぎて見たことある気になっていたのですが、全く見たことがなかったです。その点が一番驚きでした。ジェイソン並に有名な衣装ですから、勝手に見た気になっていたんでしょうね。[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-04-13 22:30:57)(良:2票) 《改行有》

1566.  イレイザー(1996) 《ネタバレ》  シュワルツェネッガーものとして、アクションものとして、十分に楽しい良作だと思います。  ジョン・クルーガー(シュワルツェネッガー)は筋肉ばかりに目がいきがちですが、意外と頭脳プレーも頻繁に挟み込んでいて、その辺見ていて小気味良いですね。守られ係兼驚き係のリー・カレンも、そのべたな存在感がこの映画にはぴったり。  EM銃、ワニ、スカイダイビングなど、視覚効果で楽しませる演出がたくさん用意してあるのもとても嬉しい気配りです。  この手のタイプの娯楽映画は、遊園地に行くようなものです。何が出るかは、誰だってある程度の予想はつくわけです。なんとなく予想がついちゃうエンターテイメントだからこそ安心して楽しめるんですよね。超個人的な感想を言わせてもらうと、それがこの作品の最大の長所であり、最大の魅力だと思います。  まあでもね、仮にも連邦保安官達なんだから、さすがに裏切り者が多すぎるでしょうというところは気になりました(笑)それくらいかな。あとはつっこみありきのジャンルですから。それも込みで楽しんじゃいましょー。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-13 08:55:04)(良:1票) 《改行有》

1567.  サイバーネット 《ネタバレ》  天才ハッカー「ゼロ・クール」ことデイド・マーフィー(ジョニー・リー・ミラー)が、11歳?くらいのときに企業のパソコンにウイルスをばらまいてウォール街を混乱させたという導入が見事にはまっています。  残念だったのは、そのハッキングやクラッキングの腕がその後のストーリーでは、主にいたずらでしか発揮されなかったことです。いや、一流の技をつかい、せこいことをするのは大好きなんです。それはそれで面白いのです。ただ肝心の、巨悪を倒すためのラストのシークエンスで、思いの外彼の存在感が薄かったことに物足りなさを感じちゃうのです。他の仲間のハッカー達とあまり差が感じられないんですよねー。「ゼロ・クール」ならではの特別感が、もう一押し欲しかったところです。  ただ素人にはわかりづらいネット世界での攻防戦を、ヴィジュアルを立体的に描くことでわかりやすく、面白く伝えようとした工夫は本当に素晴らしかったと思います。それに、世界中のハッカー達のウィルス総攻撃は他の映画じゃなかなか見られないマニアックな迫力があってかなり良かったです。  今何がどうなっているのか、わかりにくかった部分は多少ありましたが、それを踏まえても多くの人の鑑賞に堪えうる良作娯楽サスペンスに仕上がっていますね。「ま、見ても損はないかな。」って言葉がぴったりの作品です。[DVD(字幕)] 6点(2014-04-12 21:01:56)《改行有》

1568.  ブラス! 《ネタバレ》  全くの予備知識無しで見てしまったために、ダニー(ピート・ポスルスウェイト)が自分勝手に見えて仕方が無かったです。  息子のフィルとその家族が経済的に生活もままならないくらいまで苦境に立たされているにも関わらず、ブラスバンドの話ばかり。自分の要望ばかりを主張するその姿に我慢なりません。あまりにも自己中心的な父親に、まるで感情移入できないのです。もちろん、この映画の見方そのものが間違っていたのには後から気付きましたが、それが見ていたときの正直な感想です。  また、タイトルの「ブラス!」からもっとエンターテイメント性に富んだ青春ものを勝手にイメージしていたのも間違いでした。ですが、そういった爽やかなイメージを連想させてしまうパッケージのほうにだって問題があると思うんです。  大事な問題が何一つ解決しないまま、素晴らしい演奏と力強い演説で無理矢理話を締めくくられてしまったので、見終わったあと何となく消化不良気味になります。「実話」だからと言ってしまえばそれまでですが、実話だってことを知らずに見ちゃったのです。ですので、本当に映画としての感想を述べさせていただくなら、娯楽性にしろドラマ性にしろ、どっちつかずの作品だとしか言えません。[DVD(字幕)] 4点(2014-04-12 04:57:14)《改行有》

1569.  アパートメント(1996) 《ネタバレ》  もう絶対無理なタイプの映画でした。ってゆーか、マックス、早く仕事しに日本に行ってください。大口の契約なんでしょ。いきなりダメ人間っぷりを見せつけないでください。仕事にプライドもって頑張る人物であればもっと感情移入できたのに・・・。  そしてアリス。本当にあなたは最低です。映画が面白くなるのであれば何しても良いわけではありません。アリスのことを心から信頼し、大切に思う人達の心を騙し、裏切り、踏みにじり、自己愛に溺れるあなたに全くついていくことができません。あなたのせいでリザは死んでしまったのですよ。  そしてマックスの友人君。自己顕示欲が強い一方で、実は結構情けないタイプのそこのあなた。あなたの存在はこの映画の中で、リザと並んで僕をほっとさせる貴重な人物でした。だから・・・まじドンマイ!  とゆーことで、ミステリー調なストーリーはとても好きです。(中盤くらいでアリスの正体がわかっちゃっうのは残念ですが)断片的なシーンや伏線を少しずつつなぎ合わせ、少しずつネタバレしていく演出なんか最高です。だけど僕はこの映画が大キライです。[DVD(字幕)] 3点(2014-04-10 05:08:46)(良:1票) 《改行有》

1570.  ラヴソング 《ネタバレ》  純愛をイメージするタイトルなのに、まさかの浮気スタートで驚きです。不倫やら浮気やらってのがメインの映画って見ないようにしていたのに大失敗です。  シウクワン(レオン・ライ)もレイキウ(マギー・チャン)も、その場の雰囲気や空気に流されすぎです。  そもそも人の信頼を裏切り、自分を大切に思ってくれている人の幸せを踏みにじったうえでの幸せなんて、本人たちはそれで良いかも知れませんが見ているほうは気持ちの良いもんじゃありません。  せめてシャオティンが自分勝手で悪い女なら良かったんです。でもめっちゃ良い人じゃないですか。二人のことを心の底から信じきっていて、そんな人を騙し続けて自分たちだけ幸せってどないやねん。って思っちゃうわけです。  レイキウだって、パウの恋人になりながら、シウクワンに出会ったら想いが再燃して、パウに話をつけるのかと思ったらそのまま船に乗ってシウクワンは置き去りって。で、パウに子供が欲しいとか言っていたのに、パウが死んだらすぐにシウクワンを探してラストは出会ってハッピーエンドって、いやいやいや。  いやいやいやいやいやいや。あほかーい。  でも演出、着地点まで好奇心をくすぐるストーリー展開、ラストまで正直目は離せませんでした。ラストのオチもべただけど良いですよね・・。  うーん、でもこのタイプの映画はやっぱ気に入らないです。[DVD(字幕)] 4点(2014-04-10 04:45:35)(良:1票) 《改行有》

1571.  次に私が殺される 《ネタバレ》  同じスナッフビデオを中心としたサスペンスであれば、「ミュートウィットネス」のほうが面白かったです。ただ「テシス」は最後まで犯人が誰なのかわからないので、ミステリー要素が加味される分一般受けはしやすいかもしれないですね。個人的にはミュートウィットネスをオススメしますが・・・  今作で新鮮だったのは、初めから怪しい雰囲気を漂わす人物が、まさかの・・っていうところでしょうか。昨今の傾向を考えれば、サスペンスにおいては変化球が当たり前であり、本作品のようにミステリー+サスペンスで直球というのは逆にめちゃめちゃ新鮮です。また、相棒のチェマがただのオタッキーみたいに見せかけて、結構行動力もあれば頭も切れるので、その辺りでドラマにしまりが出ている気はします。  ですので、内容の割りにちょっと時間が長いのが気になりますが、普通に楽しめる良作の部類に入るのではないでしょうか。[DVD(字幕)] 6点(2014-04-08 23:57:29)《改行有》

1572.  アポロ13 《ネタバレ》  宇宙を舞台にした映画は好きなんですが、真面目すぎる映画は今いち肌に合わないみたいです。これはもう映画の質とは関係なく、相性の問題みたいです。おそらくは、宇宙船に関する知識がなく、日常生活ともリンクしていないため、どんなにわかりやすい説明をされてもピンとこないのが原因でしょう。つまり、理解はできるのですが、実感できていない状態です。  今作品は、船内、管制塔、家族の3つのシーンをほど良いバランスで交互に映してくれたのが大変良かったです。ジム・ラベル(トム・ハンクス)の奥さんが、事故後にマスコミ関係者と絡むシーンや子供や祖母をいたわるシーンは個人的に名シーンだと思っています。この一連のシークエンスがあるのとないのでは、今作品への思い入れは全く違ったものになったでしょう。  船内のシーンや管制塔のシーンでは使用されている単語が専門用語が多いため、前後の文脈判断から何となくしか現状をつかめません。専門的な予備知識がある方はきっとたまらなく面白いのでしょうね。いいなあ。  宇宙飛行士、管制塔スタッフ、家族、全員が「無事に地球に帰還する」というひとつの目標に向かって動くわけですから、そりゃあ面白いです。ラストの大歓声なんて、感動するに決まっています。  それでも、鑑賞中に2回ほど時間を確認しちゃったのです。心のどこかで、長いなぁと思っちゃっているのです。登場人物たちと自分との温度差が確かにあったのです。念を押すようですが、これは相性の問題であって、おそらくこの作品の質の問題ではないと思います。知識不足で宇宙に思いを馳せられない僕が悪いんです。参考にならないレビューですいません。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-08 14:58:49)《改行有》

1573.  ヒート 《ネタバレ》  非常に長い上映時間にやや疲れました。ドラマに深みを持たせるためにはそれなりの時間が必要だと思います。ですが、あまりに時間が長くなれば、鑑賞者の集中力が切れてしまいます。クライムムービーとしても人間ドラマとしても臨場感のある大作です。ただ、上映時間に関しては、もう少しだけ鑑賞者への配慮・工夫が欲しいところです。  さて、今作における犯罪者チームは、プロとしての側面、そして一人の人間としての側面が映し出されます。彼女を心から愛するクリス(ヴァル・キルマー)、家族を愛するチェリト(トム・サイズモア)、自分のことを認めてくれる人のためにひたすら我慢する黒人運転手。そして引退してイーディ(エイミー・プレネマン)との平穏な生活を夢見るニール(デ・ニーロ)。それぞれのエピソードの完成度は高く、犯罪者でありながら、彼らの幸せと仕事の成功を祈ってしまいます。それは彼らがプロの犯罪者ではあるが、凶悪な犯罪者ではないからでしょう。彼らは障害・邪魔者・敵に対しては非情であり冷徹なのですが、その一方で人としての絆や思いやりを大切にしているのが最大の魅力なのです。  だからこそ、彼らの仕事が失敗し、黒人運転手とチェリトが射殺され、クリスはシャリーンと別れざるをえず、デ・ニーロがけじめをつけた結果あのラストへと到ってしまったとき、切ない余韻だけが後に残るのでしょう。  犯罪者でありながら、そのプロの仕事、その立ち居振る舞いに、見るものを魅了するデニーロチーム。にも関わらず、そのチームメンバーは、全員が悲惨なラストを迎えてしまいます。一人一人のラストに説得力はあるものの、それは到底共感できるものではありません。これほど犯罪をかっこよく、魅力的に撮っておきながら、これほどこうはなりたくないと思わせる映画も珍しいかもしれないです。これはクライムムービーとして最高傑作でありながら、犯罪抑止の映画としてもまた最高傑作なのかもしれません。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-06 18:24:16)(良:1票) 《改行有》

1574.  セイント・クララ 《ネタバレ》  イスラエル映画?という好奇心から鑑賞しました。イスラエルの普段の社会生活という点で、かなり興味深いものがありました。もちろん映画ですから、脚色もあるでしょうし、もの凄く断片的な映像の切り貼りにはなってしまうのですが、それでも学校内の様子や、家の中の様子、街の様子などなかなか普段目にすることがない映像を見られたのは良かったです。  肝心の映画のほうは、ストーリーの起伏が少なく、超能力少女という設定も活かしきれていないため、思いの外退屈します。また、一つ一つのエピソードがぶつ切りになりがちで、ひとつのストーリーとしてのまとまりに欠けるためいまいち感情移入もしづらいのです。また、お国柄かもしれませんが、大人だけではなく子供たちも若干冷め気味。美形がそろっているので見ていて不快になることはありませんが、やや物足りない印象が残ります。更には、主役の男の子がいきなりイジメの主犯格だとわかります。倫理的に問題があるので、そこにひっかかってしまうと最後まで感情移入するのは難しいでしょう。  したがいまして、ファンタジーものの割にエンターテイメント性が低いということで、映画としてはそんなにオススメできるものではありませんが、まあ珍しいイスラエル映画という希少価値はあるかもしれないですね。[DVD(字幕)] 4点(2014-04-06 13:42:10)《改行有》

1575.  クリフハンガー 《ネタバレ》  多角的なアングルから撮った山の絶景とクライマーアクションが雄大かつ壮大。高所恐怖症な人は決して見ないほうが良いであろう数々のシーンに、冒頭から惹きこまれます。 助かるとばかり思っていた女性が助からなかったのはちょっとショッキングで意外ではありましたが、なるほど、それがウォーカーという人物設定につながり、彼を取り巻く人間関係のドラマを生み出していくわけですね。ただちょっとだけ残念だったのは、この人間ドラマが映画の中でそれほど広がってはいかなかったことでしょうか。現金強奪組のみなさんが出てきてからは、クライマーアクションすらやや影を潜め、普通のドンパチサスペンスアクションへと移行してしまうんですよね。だから、ウォーカーのトラウマも、ハルとの確執も、途中からはとってつけたような“ついで”にしか見えなくなってしまった気がします。  現金強奪組のみなさんとのバトルは、それはそれで面白いです。悪役のみなさんもただの脇役、やられ役では終わらず、それぞれの個性を充分に発揮してくれる奮闘ぶり。クライムムービーとしての完成度は高い。ただクライムムービーとして面白くなればなるほど、せっかくの設定の特異性ってのが薄れてしまう皮肉な結果になってしまったのかもしれませんね。  まあそれでもアクションとして、サスペンスとして面白いことに変わりはありません。ブルーレイディスクになっていることも嬉しかったです。(映像がきれい!)あきらかにここだけ撮影セットじゃん、と興ざめになっちゃうシーンもあったんですが、細かいことにこだわらなければ、高所恐怖症の方を除いて誰にも楽しめるサスペンスアクション。こーゆー映画もきっと大事だし、こーゆー映画が僕は大好きです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-06 12:30:49)《改行有》

1576.  アメリカン・プレジデント 《ネタバレ》  いやあ、これはもう「デーヴ」より好きかもしんないです。シリアスとコメディとロマンスが最高のバランスです。最高のエンターテイメントです。  大統領シェファード(マイケル・ダグラス)の人柄もさる事ながら、アネット・ベニング演じるシドニーの魅力が全然大統領に負けていないのが素晴らしい。見ている間、ずっと二人を応援しちゃいます。また、マーティン・シーンやマイケル・J・フォックスやサマンサ・マシスといった有名な俳優さんや好きな女優さんが、さりげない個性で大統領を支えている感じがたまらなく良いです。  それに、こういったドラマではお約束かもしんないですが、この映画でも「大統領」という立場を利用した大統領ジョークがちょいちょい炸裂するのです。序盤でシドニーからいたずらと勘違いされ電話を切られ、花屋からいたずらと勘違いされ電話を切られ、もう笑いっぱなしです。  そして終盤に近付くにつれ、感動的な台詞が多くなり、今度は涙腺が緩んでしまいます。ラストの演説はもちろんですが、報復爆撃を命じた直後の大統領の言葉も胸につきささるものがあります。  傑作です。超オススメです。これは本当に良い映画ですよー。[DVD(字幕)] 10点(2014-04-03 04:27:10)(良:3票) 《改行有》

1577.  8月のメモワール 《ネタバレ》  今までどんな的外れの邦題を見てもほとんど気にしたことが無かったのですが、さすがに今回はダメでしょう。「8月のメモワール」は美しいタイトルですが、本作のテーマではありません。しかも劇中、結構良いタイミングで「メモワール」の単語が出てくるもんだから、見ている人達をミスリードしちゃう危険性まであります。  本作は原題の「The War」が全てです。父親(ケヴィン・コスナー)が戦争による貴重な体験を息子ステュー(イライジャ・ウッド)に伝えるんです。ステューは最初反発しますが、父親との会話を通しながら、少しずつ父親が自分に伝えたいことを理解し始めます。ツリーハウスの下で、涙ながらに語るダッジのエピソードにより、父の言葉と心をステューは完全に理解するのです。  ところが、更なる悲劇が父とステューとその家族に起こります。そして哀しみに暮れるステュー姉弟から、いじめっこグループがツリーハウスを奪い取ります。ステューは父の言葉を忘れ、戦いをしかけます。そして戦いの中、ステューも姉も、次第に自分を見失っていくのです。ところが、偶然高いところから皆の諍いを見下ろしたとき、再びステューは父の言葉を思い出します。そして実感するのです。戦争を。戦争の中に身を置いた人間を。  これは完璧なまでの反戦映画です。ものすごくわかりやすく、それでいて心の深い部分にまで訴えかけてきますから、メッセージ性はかなり強いと思われます。  ただの少年少女をとりまくひと夏の思い出映画として勘違いしながら見てしまうと、きっと痛々しい現状ばかりが目についてしまうのではないでしょうか。原題のイメージで鑑賞するからこそ、この映画は意義深いものとなり、見る人に感動を与えるのだと思います。一本の映画で何回も泣いてしまったのは、年のせいだけだとは思いたくないです。  素晴らしい隠れた名作であり傑作です。こういった作品は、どうしても採点を迷います。やはり私にはちょっと厳しすぎる現実が辛すぎました。苦手な要素も内包した作品でしたので、個人的嗜好も含めての採点になっております。 [DVD(字幕)] 8点(2014-04-02 08:11:38)(良:1票) 《改行有》

1578.  カットスロート・アイランド 《ネタバレ》  海賊ものやアドベンチャーが大好きなので、見る前にどうしてもハードルを上げてしまうのです。つい楽しみにしちゃって。だから、まあ期待通りではありませんでしたね。  なんだろう、ものすごくアクションてんこ盛りなんですが、いまいちキレがない感じです。ついでに言うとコクもない。スピード感ももうちょっと欲しいです。特に馬車のシーンは、スローモーションの多用がせっかくのスピード感を殺しちゃっているような気がします。  ついでに言うと、宝探しのドキドキ感も足りないです。わりとあっさり見つかっちゃうのが物足りないです。「手を組みました」「寝返りました」の連投も、サプライズを演出したかったのかどうかはわかりませんが、サプライズ感はゼロ。むしろ簡単に手を組んじゃうことで面白みが半減しちゃいました。三つ巴戦にしてくれたほうが面白かったんじゃないかなあ・・・。  あーだこーだつい言ってしまいましたが、これも好きなジャンルの映画に対する期待の現われの結果なんでございます。だからつい愚痴ってしまいましたが、そんなクソつまらない映画でもありません。普通に見て、普通に楽しめるアドベンチャー。宝もゲットできちゃいますし。この映画って、ヒネリは無いけどロマンはあるんですよね~。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-04-02 02:02:14)《改行有》

1579.  裏街の聖者 《ネタバレ》  トニーレオン演じるラウは、いい加減そうな雰囲気を漂わせながら、実は凄腕の医者であり、尚且つ人格者というスーパーマン。劇中同時進行で継続する様々な人間ドラマと医療ドラマを、スーパードクターラウがさりげなく解決していくという、所謂ヒーローものに近いジャンルだと思われます。  医者志望の金持ち少女(このヒトめっちゃ可愛いです。)や、研修医の若者といった次々出てくるラウのファン達が、より一層物語を盛り上げてくれますしね。  更にはラウの学生時代の教授の研究をめぐるちょっとしたサスペンスや、ちょっと腹黒い感じのするライバルの存在、余命いくばくもない女の子とのエピソードなど、コメディ調の作風の中に、絶妙なバランスでシリアスなストーリーが放り込まれているのが素晴らしい。  ただ、一つ一つのエピソードは悪くないのに、さすがに90分くらいの映画にここまで盛り込みまくると、一つの作品としてはやや散漫な印象になってしまいましたね。もうラウがあきれるくらいのスーパーマンでまったく動じない人物なので清々しいことこの上ないのですが、欲張りすぎたエピソードの数々が、一つの作品としての統一感を失わせてしまった感がもったいないです。それでもやはり、気軽に見れる娯楽作品としては、及第点ではないでしょうか。[DVD(吹替)] 6点(2014-04-01 02:35:17)《改行有》

1580.  エイリアン4 《ネタバレ》  今までの三作品から、また新しい作風となったパート4ですね。今回は何と言ってもヒーロー然としたスーパーリプリーの存在が光っています。それもどちらかと言えばダークヒーロー。軍人達を圧倒する海賊を更に圧倒するスーパーリプリー、しかも何気に垂らした鼻血は強酸性。これはもうリプリーがエイリアンとどう絡んでいくのか、そればかりが楽しみで完全にいつもとは違うテンションで映画を見ることになりました。  だから、ストーリーが進むに連れ、何となくいつもの人間らしいリプリーに戻ってしまったのはちょっと物足りなかったです。かと思えば、今作での自分の立ち位置を思い出したかのように、エイリアンのもうひとつの口を何の脈絡もなくひきちぎってみたり。いったい何がしたいのか。  本作ではフェイスハガーもエイリアンも、アンドロイドも海賊たちも、みんなが精一杯頑張って、映画を面白いものにしてくれたのが好印象でした。結果、シリーズ中最もバラエティに富んでいながら、最も印象が薄くなってしまった気はします。それでも娯楽映画としては一級品であり、エイリアン作品はどれも面白くて満足でした。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-01 02:06:38)《改行有》

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