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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1440
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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141.  別離(2011) 《ネタバレ》 高校生の頃、トルコ映画「路」を観た時に、ガツンとカルチャーショックを受けた事をふと思い出した。今回は齢40いくつにして、人生初のイラン映画である。そしてまたまた別の意味での強いショックを受けてしまった。ここに描かれている内容自体は、アメリカでも日本でも世界共通どの国でも充分起こり得そうな、非常にわかりやすいごくフツーの中流家庭のオハナシだったから。もちろんお国柄上、宗教価値観の違いで、一筋縄ではいかない展開になっているのが非常に興味をそそられるわけだが。この映画にはいくつかの「?」が観客に提示されている。その「?」によるサスペンスで、中盤からは観客をグイグイと半ば力技的に引っ張っていく。そのうちの幾つかは最後までに明らかにさせ、また幾つかは最後まで種明かしれないまま終わらせてしまう。あまりに説明過多な映画が多い中、観客の想像力に訴えかけさせるような映画は昨今貴重だと思う。しかも決して難解な描き方などしていないのがミソ。「?」を提示する描写も、序盤からさりげなく描かれていて演出的にも巧み。ずっと無表情だった娘が途中から感情をあらわにしたあたりから、映画は加速度的に面白さを増していきましたね。鑑賞後、この映画の中には「食事シーン」がひとつもなかった事に、食いしん坊の私はハタと思い当たる。殆どが屋内シーンだったから、あってもおかしくないはずなのに。これもなんだか考えたらすごく不思議。イラン映画では食事するシ-ンは御法度なんだろうか?すべては観客の判断と想像力に委ねさせるという、この映画の主旨に沿った形でのラストシーンの締め方も自分は好きですね。このラストで1点加算させて頂きます![映画館(字幕)] 8点(2012-06-01 16:25:52)(良:1票)

142.  アーティスト 《ネタバレ》 クライマックスで延々ずっと流れ続けてた曲、あれ~、これって何かの映画で聴いた事があるぞって暫く考えてたんですよ。何だっけか・・・えーと・・・あ、そうだー!!ヒッチコックの「めまい」で使われてた曲だっ!と、映画館の暗闇の中、思わず膝を打ちほくそ笑む。数あるヒッチコック作品の中でもコアなファンが多いと聞く「めまい」ですが、確かサスペンスよりもラブストーリーとしての評価が高かったはず。ここに至ってようやくこの作品が映画への「愛」、男と女の「愛」を、サイレントというやや変則的な形を取りながらもオーソドックスに謳い上げる、王道な「ボーイ・ミーツ・ガール映画」である事に、ハタと自分は気が付きました。今年の賞レースを賑わせた作品は、近年になくどれもハイレベルだと思うんですが、アカデミー会員が、内容的には至ってシンプルでわかりやすいこの作品に、こぞって投票した理由はなんなんでしょう?奇しくも日本では、同日にあれほど稼いでまだ稼ぎ足りないのかと、つい鼻白んでしまう「タイタニック3D版」が公開されましたが、昨今の安易なリメイクばやり、ネタ切れ、特殊効果への依存しすぎを猛省し、もう一度「原点回帰」に立ち返ってみないかっていう強い想いが、このフランス映画を最優秀作品賞に選んだハリウッド映画界にはあるじゃないかなーとも思うんですが、どうなんでしょうねえ・・・。私はそうであって欲しいと願っております。「雨に唄えば」や、ジュディ・ガーランドの「スタア誕生」なんかを予習で観ておけば、これはさらに楽しめる映画だと思います。主役のモノクロ画面映えする申し分のない粋な伊達男っぷり、ヒロインの一見バランスが悪いヘンテコファニーフェイス、でもチャーミングな表情が素敵でしたね。このお二人の見事なコンビネーション、後味が極めて良い事、忘れてはいけないもう一人(一匹ですか?)の主役、ワンコの驚くべき好演に一点加算。淀川長治さんや双葉十三郎さんがもしまだ生きてらしたら、この作品をどんな風に面白く語って下さったのかなあ・・・。[映画館(字幕)] 8点(2012-04-09 00:05:42)(良:2票)

143.  マーガレット・サッチャー/鉄の女の涙 《ネタバレ》 結論から先に言わせて頂くと、これは近年のメリル・ストリープという女優の主演作の中で、最も気合いがかかった、傑出した演技を見せている映画だと思います。去年の末、たまたまこの映画の公式HPで予告編を観た際に、「おおっ!これはっ!」と、ガツンと強烈に「くるもの」があったので、速攻当サイトに作品登録させて頂きました。好き嫌いは別として、今さら彼女の演技の上手さに関して異論を唱える方はいないと思うんですが、この映画の予告編からは、上手さを超える「何か」を自分は感じたんです。最近の「ダウト」や「ジュリー&ジュリア」など、どれも相変わらず巧いなあと感心しつつも、それ以上の何かプラスαはなかった。さてさて、20年ぶり3度目の満を持してのオスカーゲット、キャンペーンでの来日、公開に向けガンガン盛り上がってきました~♪、そして公開初日、仕事の後でレイトショーに駆け付け、鑑賞してきました。いやいや、期待以上!!映画自体、まさに「メリル・ストリープ一色」に塗り潰されているかのような、圧倒的な存在感とパワー。上映後、スクリーンの彼女に向け花束を投げ、「はは~~っ」とひれ伏したくなる衝動に駆られたくらい(笑)メリルの演技ばかりがどうしても話題になってしまいがちですが、過去と現在、現実と幻を行きつ戻りつ、英国初の女性首相サッチャー氏の人生を、主観客観を交えた演出もなかなか噛みごたえあり。自分自身、あるいは肉親の「老い」を、普段身近に感じて生活している(であろう)アラフォーの方にお勧め。政治色は意外に希薄なので、まだまだご存命サッチャー氏の強い政治理念等、深い部分までは知らなくとも十分理解できるはず。ところで、予告で観て気になっていた「紳士諸君(ジェントルマンズ)!参りましょう!」のシーンがなかったのはどうしてなんだろーか?? 私は、メリル自身のキャリア最高の神演技は、「ソフィーの選択」でのソフィー役だとずっと思ってきましたが、あれを越えられないまでも、演技的には同等水準のこの作品でめでたくオスカーを獲得した事、心から祝福したい気持ちでいっぱいです。これからもまだまだ進化し続けるであろう彼女を、一ファンとして見守り続けていきたいですね。メリル・ストリープに関する感想が大半になってしまいましたが、主演女優の魅力で語る映画っていうのも当然あるわけで。この作品もそのひとつだと思います。[映画館(字幕)] 8点(2012-03-17 00:40:50)(良:2票)

144.  ビッグ 《ネタバレ》 僕にとってのトム・ハンクスという役者さんは「スプラッシュ」から「めぐり逢えたら」までのスター。今ではすっかりハリウッドの重鎮っぽくなってしまいましたが・・・。特にこの時期、この映画でのトムの最大瞬発力、軽妙浮薄を絵に描いたようなコメディアンっぷりは、将来絶対ジャック・レモンの正当な後継者になるに違いない!!って踏んでたんですが・・・。子供のアタマのまんま体だけオトナになるなんて、結構誰でも浮かぶようなアイデア。このワンアイデアから万人にわかりやすく、しかも抜群に面白い娯楽作品に仕上げるっていうのは並の力量じゃ出来ない事だと思います。ああ・・・この頃のトムの笑顔にもう一度会いたいなあ・・・。[映画館(字幕)] 8点(2012-01-26 11:31:31)(笑:1票)

145.  ショーシャンクの空に 幼いころ読んだ「ドラえもん」で、一番インパクトがあったのが(←好きな話というわけではない)「のび太無人島に行く」というお話でした。例によって例のごとく、親と喧嘩したのび太がタケコプターで家出をし、無人島にたどり着くという話。一向に救助は来ず、たった1ページでなんと30年も経過してしまい、髭もじゃのオヤジになったのび太は「あれから30年たった・・・パパやママやドラえもんは、どうしているかなあ・・・。このまま年老いて死んでいくのか・・・」とおいおい泣くんです。この話を読んで以来、自分はもう無邪気に「ドラえもん」の世界に入り込めなくなってしまったんですよ。何か起こっても、あ、のび太は一回大人に成長した少年なんだよな、じゃあ自分で何でも解決できんじゃない?ってつい思ってしまって。たかがマンガの中の話じゃないかと言われればそれまでなんですが(笑)不思議な事に、この映画を一番最初に観た時、何の脈絡もなく真っ先に自分の脳裏に浮かんできたのが、なぜかこの「のび太無人島へ行く」の話なんです。どうしてなんですかね?天国の藤子不二雄先生。(追記)気になって調べてみたらこの話、のび太が無人島にいた期間は10年だったようです・・・。人間の記憶力なんていい加減なものですねぇ・・・。[ビデオ(字幕)] 8点(2011-12-18 11:40:39)

146.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 キャスティングの勝利ですね~、これは。製作当時なら、ヘンリー・フォンダはアメリカの「良心」、ウッドウォードなら「貞淑な妻」っていう、正にイメージにピッタリの役者だったはずでしょうからね。まんまと騙されました。善人男女ならおそらく五割くらいのヒトは騙されるんじゃないでしょうか?私はといえば多少映画、世間ずれしているため、フォンダ&ウッドウォードの夫婦コンビには絶対裏があって、ポーカー五人組の中に実は仲間がいるっていう結末に違いない!と踏んでたんですが・・・。おしまいまで見て、ようやく邦題のミスディレクションに気が付いた次第。いやいや、この邦題をつけた方はなかなかの強心臓ですね~(笑)後味がきわめて良いのは、このポーカーゲームで、根っからの女性蔑視主義者や家庭軽視者たち、それぞれの心境の変化が的確に描かれているためだと思います。オーラスで見せた、フォンダの粋ないでたちとカード捌きに私はうなりました。チクショー、よくも騙してくれたな、この千両役者め!(笑)ウッドウォード女史の演技者としての真価を知りたい方は、彼女のオスカー受賞作「イヴの3つの顔」を是非ご覧あれ![DVD(字幕)] 8点(2011-07-17 22:58:39)(良:3票)

147.  英国王のスピーチ 《ネタバレ》 個人的な話で申し訳ありません。忘れもしない、小学五年生の始業式。新しいクラス替えの自己紹介の際、当時からめっちゃ緊張しぃだったせいで思いっきりどもりまくって、何言ってるか自分でもわかんなくなってしまった経験があります。教師からは、「お前、言語障害か?」と、皆の前で心無い言葉を浴びせられ。まだ「言語障害」という単語も知らず、帰宅して国語辞典で調べました。以来、このトラウマで「人前で話す事」が嫌で嫌で「また、俺どもるんじゃないだろうか・・・」って不安といっつも格闘してました。これはそんな暗い思春期を過ごした、自分とオーバーラップするような、気弱なイギリス国王ジョージ六世の物語。予告編を見た時から絶対観たいと思ってた作品。とにかく、コリン・ファースの、役者として円熟期を迎えた演技にまず圧倒されます。王族としての誇り高きプライド、父親としての娘への愛情、唯一弱さを見せられる存在である妻への甘え、兄王への複雑な思い・・・。彼の一挙一動は、この国王のキャラクターをあざとくなくごく自然に、余すところなく表現していましたね。一番肝になるクライマックスの「スピーチ」後の、バルコニーに立つ彼の表情には国王としてのみならず一人の男として、確固たる自信が漲ってました。いやいや、ここは感動した~カッコ良かった~。自分の恋愛映画№1作品『追憶』でも、「ウィンザー卿とシンプソン夫人との結婚」ネタが効果的に使われていましたが、へえぇ~こういう事情だったのかと、改めてイギリス王室近代史のお勉強をさせてもらった気分。脇のジェフリー・ラッシュとヘレナも含め、役者の演技を堪能する映画ではあるんですが、どうも演出が役者の演技水準までに達していないという印象も。各カットごとに、もう一呼吸欲しいと感じた箇所が幾つか。自分も、もともとの左利きを、幼少時無理矢理右利きに変えさせられたクチ。だもんだから、あの頃「どもり」に悩まされたのかあ・・・と。場数を踏み、いつしか「どもり」は克服はしたものの、私の緊張しぃは今現在でも変わりませんが・・・(汗)祝!!アカデミー最優秀主演男優賞受賞、コリン・ファース![映画館(字幕)] 8点(2011-02-28 10:56:45)(良:4票)

148.  昼下りの情事 《ネタバレ》 何年か前「ラブ・アクチュアリー」(9点)のオープニングを観て、「ああ、上手くワイルダーの「昼下りの情事」を換骨奪胎してんな~」って感心した記憶が有ります。近年のラブコメ映画では、脚本も含め出色の出来栄えだったこの映画の製作者が、ワイルダー作品をリスペクトしている事が判って何とも嬉しかった。「サブリナ」もそうだったけど、ヒロインの父親がこの映画でもストーリーの中で、かなり大きな立ち位置を占めているんですよね。言い換えれば、ワイルダーのオードリー・ヘプバーンという女優に対しての「父性」が強く感じられる。そこがモンローやシャーリー・マクレーン主演作とは決定的に異なる点だと思います。この手のロマンチック・コメディは、とにかく脚本とキャスティングが命。キャメラの陰影を最大限に生かし、老け込み具合がいささか気になるクーパー氏の容貌をカバーしようと躍起になっている様子は伺えるものの、ケーリー・グラントあたりがこの役だったら、もっと説得力があったかもしれないなあと・・・。[DVD(字幕)] 8点(2011-02-12 10:26:30)

149.  バーレスク 《ネタバレ》 言ってしまえば王道も王道、ミもフタもない直球ストレートな少女マンガ風『芋虫が蝶に変身する』シンデレラサクセスストーリー。スタンリー・トゥッチ氏が似たようなゲイのキャラクターで出てるせいか、雑誌界とショービジネス界の違いってだけで、最近だと『プラダを着た悪魔』に設定も人物配置も、まるで焼き直しみたいに似ています。ヒロインにちょっかいを出す、色魔色男の存在までそっくり。違うのは、この作品のヒロイン、アギレラ嬢は、最初っからヤル気と野心と向上心マンマンでガッツがある点か。序盤あたりで、自分が大好きなナンバー『ダイアモンドは女の子の一番の友達』が流れたせいか、自分は映画の流れに一気に乗せられて最後まで行ってしまいました。いーじゃないすか!多少使い古されて埃を被ったような王道ストーリーでも。途中で展開がやや読めてしまっても。最早人造サイボーグさながらに、ここ20年くらいちっとも変わらないシェール姐御(←「負け犬から復活してみせる!」バラードは圧巻)、実力派シンガーアギレラ嬢、このご両人のド迫力躍動ソング&ダンスを、画面いっぱいに、正にめいっぱい鑑賞出来るんですから。今が正に旬の美しく輝いている女優をスクリーンで観られる事、これも映画を観るひとつの愉しみのはず。体調的にも精神的にも正直イマイチだった今年の最後を、観た後活力が湧き上がってきるような、この映画で締められた事、ホント素直に俺は嬉しかったです。そう、終わりよければすべてよし!![映画館(字幕)] 8点(2010-12-31 17:23:19)(良:7票)

150.  真夜中のカーボーイ 亡き映画評論家の双葉十三郎さんは、映画に関する名言を数々残されましたが、この映画に関しては、確か一言で「ゴミ箱の中のロマンチシズム」って表現されていたんです。観た後で、ホントにうまい事言うなあ~、さすが映画評論のプロだな~って感心した記憶が。そうなんですよ、「一寸の虫にも五分の魂」があるんです!「三つ子の魂百までも」(←これはちょっと違うし)大都会東京に住み始め既に約20余年ですが、スッキリした華やかな大通りを大手を振って歩くより、敢えてゴミゴミした裏道徘徊を僕が好むのは、この映画を思春期の頃観た影響なのかもしれません。♪エブリバディトーキン~♪[地上波(吹替)] 8点(2010-12-18 11:07:14)

151.  12人の優しい日本人 《ネタバレ》 居酒屋で「ジンジャーエール」を注文するたんびに(←自分下戸です)この映画の事を思い出します。確かにそう聴こえるし。試しに今度、店員さんに面と向かって「死んじゃえ~♪」って言ったら、ちゃんと注文聞きとってくれるかな?忘年会で試してみよっと(←ウソ。海○蔵氏みたくボコボコにされそう)日本でも、陪審員制度ならぬ裁判員制度、ようやくスタートしましたもんね。感無量。[DVD(邦画)] 8点(2010-12-12 11:09:46)

152.  マグノリアの花たち ハーバード・ロス監督って、その時々の旬の女優の魅力を引き出すのが巧みな監督さんでしたよね。フィルモグラフィーを一瞥しても「愛と喝采の日々」「グッバイガール」「ボーイズ・オン・ザ・サイド」・・・どの作品でも、女優さんたちが生きいきと輝いていたシーンが思い浮かびます。70年代から90年代にかけ、ジョージ・キューカー監督の後継者的役割を担ったっていうイメージ。この映画は正にそういう意味では、彼の集大成的な作品に仕上がっていたと思います。当時ブレイク寸前だった、ジュリア・ロバーツも瑞々しくて素敵だったけれど、誰が一番っていうより、みんながみんなそれぞれにいい。アカデミー賞でも「ベストキャストアンサンブル賞」っていう部門があれば、「リトル・ミス・サンシャイン」とかこの映画に進呈したい気持ちです。[映画館(字幕)] 8点(2010-12-04 10:54:16)(良:1票)

153.  パンチライン この頃のトムには、持って生まれた天性の「軽やかさ」が全身からあふれ出ていましたね。好きだったなあ・・・。オスカー2回もあげちゃったばっかりに、いつの間にやら存在自体も重々しくなってしまったのが彼にとって良いことだったのか悪い事だったのか・・・。「めぐり逢えたら」以降のトムに関しては、素直にファンと言えなくなってしまったのが悲しい。そんな愛すべき軽薄浮兆無責任男(←往年の植木等氏と同類項?)だった時代の、彼の代表作としてこの小品を推します。[映画館(字幕)] 8点(2010-10-11 13:29:28)

154.  刑事ジョン・ブック/目撃者 『君を抱いたら、ここから離れられなくなる・・・』これが確かこの映画の宣伝コピーだったはず。自分、この頃のハリソンがホント好きで好きで、他の作品のレビューでも書いたけど、当時毎月購読していた今は無き『ロードショー』のグラビア写真を切り取って、まだ坊主頭が少し伸びた状態なのに床屋に持って行き、同じ髪型にして下さい!!などとと恥知らずな真似をした事も・・・。ハンソロよりもジョーンズ博士、この刑事ジョン・ブック役が特に好きでした。映画史に残る名ダンスシーンを3つ選ベと言われたら、自分は『追憶』と『ピクニック』、そしてこの映画の、静かな夜の農場でのダンスシーンをチョイスしますね。最初はふざけてじゃれあっていた二人が徐々にリズムに乗りながら、瞳の中に「欲情」の炎を燃え上がらせていくところが、何ともエロチックでたまらんかった・・・。プラトニックな関係の二人だったからなおさら。そもそもハリソンって、眼つきがエロイんですよね、特に笑った時の顔とか←そこだけは何故か俺と似てる。ハリソンはきっと幾つになっても、自分の中でヒーローであり続けると思います。[映画館(字幕)] 8点(2010-08-22 11:19:31)(良:1票)

155.  裏窓(1954) 1984年のリバイバル公開時、「愛と追憶の日々」と二本立てで鑑賞。当時観た時は鮮やかなテクニカラーの保存状態の良さにとにかく感動、ハリウッドクールビューティーの頂点、グレース・ケリーの魅惑的な美しさと、サラサラ衣擦れの音がしそうな衣装に目が眩みました。ただ何故かやたら字幕が読みずらく、洒落た台詞が満載の脚本の妙味がよく理解できず、後日日曜洋画劇場の吹き替え版にて、改めてその素晴らしさを確認した次第。ヒッチコック=グレース・ケリーコラボ三部作で作品自体の出来としてはこれが一番だと思うんですが、何度も見返したくなるのは、ここでの評価も一番低い「泥棒成金」なんですよね、なぜか自分は。ゴミゴミしたニューヨークのダウンタウンより、陽光のリビエラに惹かれてしまうのは根っからの貧乏性だからかもしれません(汗)それにしても全盛期の頃のヒッチコックって、女優のみならず男優の使い方も上手いっす!「泥棒成金」や「北北西~」の役がJ・スチュアートじゃサマにならないけど、この「動けない」ジェフ役をケイリー・グラントが演ったらヘンだもん。同様に「ダイヤルMを廻せ!」も、レイ・ミランド以外他の役者との互換性がありえない。ともあれ、これは気力充実、映像テクニックも映画作家として円熟期にさしかかった時期の秀作だと思います。[映画館(字幕)] 8点(2010-05-20 11:42:17)

156.  女は二度生まれる 《ネタバレ》 初期の頃はともかく、いつも何かを企んでほくそ笑んでいる悪女的役柄が多い若尾文子としてはこんな表裏のない天衣無縫な女性の役は珍しく、それが逆に新鮮でとにかく魅力的でしたね。↓でも述べられてる方がいますが、同じ水商売の女性をヒロインにした、同年池内淳子主演川島作品「花影」(5点)より遥かに出来が良い。彼女に筆下ろし?をさせてもらった童貞少年君は、おそらく日本映画の中でも一番の果報者かと(笑)芸者置屋を舞台にした映画だと、成瀬の「流れる」を思い出しましたが、柳橋と九段という場所柄の違いで芸者の生態?がこうも違うのかと興味深かったです。美人なのに貞操観念が割と希薄でガードが甘い女性っていうのは、男性諸氏ににとってはユートピアでしょうね。若尾文子という類まれな魅力を持つ女優に乾杯!もとい、完敗!いや、もうどっちでもいいや・・・。[DVD(邦画)] 8点(2010-03-27 11:20:47)(良:2票)

157.  幸福(1981) 「1981年当時の現代」を普遍的に描くため、「シルバーカラー」という手法を使ったと市川監督は発言されてましたが、その地道な効果は30年経過した今、初見で鑑賞しても抜群だと思います。同じ姓の市川準監督「BU・SU」(9点)が、僕が大学進学の為上京した頃の「東京」だとしたら、この映画はまぎれもなくガキの頃、半ズボン姿で家族旅行で初めて上京した頃の、記憶にある「東京」。西新宿あたりの、まだ都庁建設前の遠景が数回インサートされますが、そのたんびに何故か胸が締め付けられるような気持ちに。メインの主役三人、水谷豊(熱中時代教師編での「みねっこ~♪」を思い出す)中原理恵、永島敏行も、決して巧い芝居などしていないけれど、市川監督の巧みな演出で、その拙さはカバーされていました。その分市原悦子がやたら目立つ。水谷が兄弟喧嘩の仲裁も含め、時折子供ふたりを抱き寄せ、抱擁するシーンが何度か出てきましたが、親子って何も言わなくてもいいから、この「ぎゅっと抱きしめてあげる」行為っていうのがやっぱ必要なんですよね。「鬼畜」とともに、親の自覚がないまま子供が出来て困ってしまった人に見せたい映画。単なる犯人探し推理小説の映画化として観たら肩透かしを食うかも。加藤武の出演は「金田一シリーズ」ファンへのサービスかな?(笑)80年代の市川映画で、権利の関係か唯一観られない「鹿鳴館」が観たい!![DVD(邦画)] 8点(2010-03-13 10:30:08)(良:2票)

158.  浮かれ三度笠 あ~、面白かった面白かった~♪♪・・・一体何だろう・・・、観た後のこの幸福感っていうのは・・・。たとえ映画史には残らない娯楽時代劇とはいえ、こういう作品は本当に貴重だと思います。最近観た新作がどれもイマイチ不発だっただけに、久しぶりに「映画的昂奮」を味わえた事で高得点を付けさせて頂きます。まず大好きなロード・ムービーで、しかもストーリーが面白く脚本もよく練られ、出演スターたちのキャラクターも魅力も頗る生かされている。確信犯的に、時代劇にはあるまじき台詞「ファニーフェイス」だの「蛍光灯」だの「バックシャン」(←後姿のみ美人って意のはず)等を、そこかしこに散りばめたりして遊び心も十分。いや~、笑った、笑った。大映って、役者さんの顔も厚みあるセットも時代劇向きなのに、チャンバラの迫力は何故か他社に負けているような気がするんですが、やっぱりこの映画でもそうでしたね。まあでも、この作品ではそれもご愛嬌という事で(笑)左幸子をこの手の姐御役で使うのも楽しいし、とにかく中村玉緒の浮かれ姫君がメチャメチャ可愛いっす!!さては「志村けんバカ殿」の「バカ姫」役優香はこのキャラをパクッたな!!←違う[DVD(邦画)] 8点(2010-03-07 10:08:18)

159.  黒い画集 第二話 寒流 《ネタバレ》 「殺人」「自殺」「事故死」等、人間の死は一切出て来ないにも関わらず、サスペンスとしては一級品の松本清張原作のミステリー映画。とにかく主役三人(池部・新珠・平田)の色と欲を巡る人間模様と、行き交う視線のからみあいがすさまじい。超エリート銀行員を演じる、平田昭彦っていう役者さん、失礼ながらこれまで「眼鏡をかけたごく誠実そうな久我美子のダンナだった方」っていう地味目な印象しかなかったんですが、よもやこんなに観客に嫌悪を催させるイヤらしい役柄を巧みに演じていたとは・・・知らなかった・・・。噂では良く聞く「夜這い」シーンが、ポルノ映画以外でこんな具体的に描かれる事なんか、滅多にないような気がします。新珠三千代が、のちのちの成瀬巳喜男監督「女の中にいる他人」に連なる「淑女」から「打算する悪女」への転換を、ここでも魅力的に演じてくれてますね。木の葉のように彼らに翻弄されまくる「何事にも詰めが甘い」池部良も、茫洋とした彼のキャラクターに巧く合っていました。丹波哲郎先生の唐突な登場にはびっくり。人なんか殺さなくったって立派なサスペンスは出来るんだっていう見本のような映画。単なる勧善懲悪サスペンスに飽き足らない方は是非これを!![DVD(邦画)] 8点(2009-12-26 10:50:59)(良:1票)

160.  野良犬(1949) 《ネタバレ》 この時期の黒澤の現代を舞台にした映画って、どれもギラギラギラギラしてますよね。本来人間が持っていたはずの、いまにも暴発しそうな「生」のエネルギー。タイトル「野良犬」の息使いにも似た獰猛な危険さ。戦後復興時の街の情景とも相まって、なにやら画面からもやもやと、エネルギーの飛沫が立ち昇ってくるようなイメージ。クライマックス犯人逮捕シーンでの草むらでの俯瞰慟哭シーンと、どこぞのお屋敷から流れてくる穏やかなピアノの音色との対比が忘れ難い鮮烈な印象を残します。今のニッポン人は、この爆発寸前のエネルギーを昭和のいつかどこかに置き忘れてしまったんでしょうか?[ビデオ(邦画)] 8点(2009-11-30 15:05:45)

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