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プロフィール
コメント数 1274
性別 男性
年齢 43歳
自己紹介 嫁・子供・犬と都内に住んでいます。職業は公認会計士です。
ちょっと前までは仕事がヒマで、趣味に多くの時間を使えていたのですが、最近は景気が回復しているのか驚くほど仕事が増えており、映画を見られなくなってきています。
程々に稼いで程々に遊べる生活を愛する私にとっては過酷な日々となっていますが、そんな中でも細々とレビューを続けていきたいと思います。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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141.  CODE46 《ネタバレ》 「THX-1138」や「ガタカ」を思わせる管理社会が舞台のSFですが、管理社会の正の面にもスポットをあて、”安全ではあるが息苦しい都市”と”自由とリスクが背中合わせの荒野”のどちらで生きるべきかをテーマとした点が、本作のあたらしいところ。管理社会の正の面とは、多少お節介ではあるが、テクノロジーを駆使して可能な限りの安全保障を住民に提供しているという点です。本作にはパペルという通行証が登場します。これがなければ住民たちは自由に移動することが出来ず、劇中では管理社会の象徴として登場するアイテムなのですが、物語の中盤においてこのパペルの存在意義が明らかにされたところから、本作は単純なディストピアSFではないことが判明します。。。 コウモリの研究をしたいものの、パペルが発行されないためにコウモリの生息地へ行くことができないという友人のために、主人公たちは偽造したパペルをその友人に贈ります。念願叶った友人は最高の笑顔を見せるものの、後に彼は風土病で死亡します。当局は個人の遺伝子から感染リスクを計算し、リスクの高い地域には足を踏み込ませないことで住民の命を守るという管理体制を敷いていたのですが、主人公たちがこれを破ったために友人は死んだのです。夢を諦めて平穏に長生きする人生と、結果的に死が待っているとしても、夢に向かっての第一歩は確実に踏み出せたという満足感は確かに味わえた人生、どちらが幸せだったのでしょうか? 主人公カップルにも過酷な運命が待ち受けています。ウィリアムは愛する人の記憶をすべて奪われた上で、妻と子供と何不自由のない生活が待つ都市へと連れ戻され、マリアは死ぬほど人を愛したという記憶だけを残して荒野へと追放されます。。。 以上の趣旨はむちゃくちゃに良いのですが、娯楽性ゼロで全然面白くないのが本作の欠点。とにかく単調だし、監督のナルシシズムが鼻につくので容易にオススメできない映画です。[DVD(吹替)] 5点(2012-05-29 01:42:23)《改行有》

142.  88ミニッツ 以前にロバート・デ・ニーロ主演の「15ミニッツ」という微妙なサスペンス映画がありましたが、本作もそれに負けず劣らずの微妙な仕上がりでした。とにかく脚本がボロボロ。気の利いたトリックを準備するのではなく、膨大な情報量で観客を翻弄して推理する暇を与えないという最低の方法をとっています。劇中には多くの容疑者が登場するものの、ラストに明かされる犯人は多くの観客が最初に疑った人物というのはあんまりです。真犯人の目的はあまりにバカバカしすぎるし、高名な犯罪心理学者という主人公の設定はまるで活かされていません。専門性を活かした高い交渉力や推理力を披露することは一切なく、抜け道だらけの犯罪計画にどっぷりハマってあたふたするだけ(素人考えの捜査などやめて、早く警察に駆け込めよと思ったのは私だけではないはず)。一般の中年より頭悪いです。。。 さらに問題なのは、アル・パチーノが役にまったくハマっていないこと。高級マンションに住んでスポーツカーを乗り回す独身貴族という役回りはリチャード・ギア辺りが演じるべきであり、アル・パチーノではシリアスすぎました。遊び人に見えて、実は心に深い傷を負っているというキャラ付けにしても、どう見ても過去に何かあったようにしか見えないアル・パチーノが演じたのではサプライズになっていません。[DVD(吹替)] 4点(2012-05-29 01:04:41)(良:1票) 《改行有》

143.  アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン 《ネタバレ》 TSUTAYAで何気なく手に取ったのですが、これが滅法面白くて驚きました。傑作の類ではありませんが、映画に通常要求される水準は軽く超えています。。。 不良同士の些細なトラブルがいくつかの偶然や勘違い、無知ゆえの思い込みによって凄惨な殺人事件へと発展していくという物語なのですが、ニック・カサヴェテスによる脚色が抜群に優れています。通常であれば殺人に手を染めた青年に的を絞るべき題材にあって、この人物をあえて本筋から外しているのです。ほのぼのとした友情物語に上映時間の大半を費やしておいて、ラストになって突如、殺気だった殺人者を送り込んでくる。このコントラストの付け方は非常に効果的でした。同時に、殺人者となる青年が殺人を犯すに至った心理的背景も手短ながらきっちりと描かれていて、相当に計算された脚本だと思います。。。 俳優の使い方もうまくて、ジェスティン・ティンバーレイク、エミール・ハーシュ、アントン・イェルチン、ベン・フォスター、オリヴィア・ワイルドら伸び盛りの若手を大挙して出演させ、その脇をブルース・ウィリスとシャロン・ストーンで固めるという抜かりのない布陣となっています。ティンバーレイクの気の良い不良ぶりは完璧なキャスティングだったし、神経質な母親を演じたシャロン・ストーンには「この人、こんなに演技力あったの?」と驚かされました。「フェイス/オフ」以来10年ぶりに見たドミニク・スウェインは相変わらず美人で、オスカー・ワイルドはおっぱいを出しています。まさに充実の映画ではありませんか。。。 問題に感じたのはこの映画の売られ方で、「実話を描いた衝撃のクライムサスペンス!」「史上最年少のFBI最重要指名手配犯!」という宣伝文句は作品の本質をまるで表していないどころか、観る者にあらぬ期待を抱かせて鑑賞後の満足度を引き下げる結果にもつながっています。良い映画なのだから、もう少し丁寧に扱ってほしいものです。[DVD(吹替)] 8点(2012-05-13 18:16:13)《改行有》

144.  アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 親の金で有名大学を卒業し、親の力でウォール街のエグゼクティブになった男の物語。趣味の音楽について長々と講釈を垂れるものの、彼が愛する音楽はヒューイ・ルイスにホイットニー・ヒューストン。日本で言えば、音楽通を名乗る人間がEXILEや西野カナについて真剣に語るようなものでしょうか。実際のところ、彼は音楽など好きではないのです。好きではないが、ファッションとして音楽好きであろうとしているだけ。こんな調子で趣味、仕事、友人、恋人、彼の周りにあるものはすべて上っ面のものばかりです。そんな上っ面ばかりの空虚な生活にはさすがに嫌気がさし、ここは自分がいるべき場所ではないと感じながらも、同時にこのコミュニティを離れては生きられないことも認識できている点がこの男の悲しいところ。自分には能力がないことをよくわかっているのです(ホームレスに長々と説教を垂れる場面、自分より教養のない人間の前でのみ小難しい話をしたがる点に、彼のコンプレックスがよく現れています)。顔面のお手入れや筋トレ、名刺作りに精を出したところでこの根深いコンプレックスを払拭することはできず、さらには妄想の世界にも逃げ場はなく、最終的に彼の人格は破綻してしまいます。。。 以上が本作の内容です。私は人生のある一時期、頭がよくて洗練された人々のコミュニティに間違って紛れ込んでしまって、非常に息苦しい思いをした経験があります。その時には”ホンモノの人たち”を見て完全に自信喪失するという感覚を痛いほど味わっただけに(ポール・アレンに出会った時の主人公と同じ感覚でしょうか)、本作の主人公には大変共感できました。もしあの感覚が一生続くとしたらまさに地獄。仮に貧乏であっても、ほんの些細なことで自信を持てる人生の方がきっと幸せです。。。 興味深いのは、本作が「ファイト・クラブ」や「マトリックス」と同時期に製作されたこと。ホワイトカラーが物質主義から脱却し、本当の自分を模索する物語が3本も続いたことは偶然ではないでしょう。[DVD(吹替)] 7点(2012-05-12 02:30:07)(良:1票) 《改行有》

145.  戦場からの脱出 スタローンやチャック・ノリスが出てきそうな勇ましい邦題ですが、アクション映画でも戦争映画でもありません。生きることにひたすら執着する男の物語であり、戦争らしい戦争は皆無。主人公は途中で銃を捨ててしまうし。銃を捨てる理由にしてもそこに反戦的な意味合いはなく、ただ「銃はジャングルを生き抜くためのツールにはなりえない」という判断で捨てられます。このメッセージ性のなさこそが本作の味であり、思想というノイズに邪魔されないことで、シンプルな物語が一層際立って感じられます。そもそも男が生き延びようとする理由だってシンプルで、「とにかく死にたくない」という一心で男は修羅場を潜り抜けます。「祖国に残してきた婚約者の元に帰りたい」とか、「兵士としてのプライドをかけた戦い」みたいなありがちな図式は一切なし、主人公は途中から婚約者の「こ」の字も言わなくなります。生きるか死ぬかの局面で、愛だの恋だの言ってる余裕はないわけです。。。 極限状態に追い込まれた男たちを描くために、これを演じる俳優たちも極限下に置かれています。「マシニスト」で鶏ガラ人間になり、続く「バットマン・ビギンズ」では30kgの体重増加をし、その次の本作でまたしてもガリガリに痩せたクリスチャン・ベールは、生きたウジを食べたり、本物のヒルに血を吸わせたり、ヘビに噛り付いたりと、往年のダチョウ倶楽部をも超える体当たりに挑んでいます。もっと凄いのがジェレミー・デイビスで、痩せに痩せた彼はどう見ても死にかけです。彼らは狂気の世界に落ちるまいと踏ん張っているものの、人間としての尊厳を奪われた上に生きることすらままならないという過剰なストレスを受け続けたため、言動に多くの異常が見られます。狂気にどっぷり浸りきった描写よりも、”本人はまともであろうとするが、まったくまともではなくなっている”という描写の方が遥かに恐ろしく感じます。この絶妙な描写も本作の味なのです。。。 なお、本作は昨年公開された「エッセンシャル・キリング」とそっくりなのですが、面白さでは本作の方が断然上。完全にアートに走った「エッセンシャル~」が驚くほどつまらなかったのに対して、本作は一定以上の娯楽性は残しているというバランスの取れた作りとなっています。[DVD(吹替)] 7点(2012-05-09 01:27:54)《改行有》

146.  セントアンナの奇跡 《ネタバレ》 郵便局の窓口係が、切手を買いに来た客を突然撃ち殺す。インパクトがあり、本編を見たくて仕方がなくなる素晴らしいイントロ、これは傑作に違いないと思いました。。。 そんな期待とは裏腹に、本編はかなりガッカリな内容でした。前半は山田洋二が撮りそうな人情喜劇で、「イタリア=のんびり」というアメリカ人のイメージをモロに反映したステレオタイプな描写が続きます。話の展開は非常にゆっくり、戦争映画を観るつもりで来た観客にとっては拷問に近いペースでチンタラと話が進んでいきます。 一転して後半はシリアスモードに突入するのですが、ここからはアメリカ人特有の思考に基づいたやりたい放題がはじまるので、観ていて腹立たしくなりました。本作の要となる「セントアンナの大虐殺」です。無抵抗の市民560人が犠牲になったセントアンナの悲劇は一応史実ということにはなっているのですが、いわゆる南京大虐殺という冤罪を背負わされている我々日本人としては、この手の虐殺ネタはどうも胡散臭く感じます。敗戦国を貶めるためのウソ・捏造・拡大解釈のいずれかではないかと。そんなデリケートな事件をスパイク・リーがどう料理するのかには関心があったのですが、これがあまりにベタベタな描写でガッカリしました。無抵抗の一般市民を機関銃で虐殺し、死体をガソリンで焼く。ご丁寧に赤ん坊を銃剣で突くという描写までがあるのですが、”第二次世界大戦当時の残虐行為”の絵面としてはあまりにもありきたりです。その結果、監督は史実をきちんと調べず「恐らくこんな感じだったはず」というイメージだけで撮っていることが丸出しとなっています。常に正義のアメリカ国民にはわからないかもしれませんが、こういう歴史映画で悪役にされると、その当事国の国民は傷つきます。だから、せめて歴史的事実くらいはきちんと調べてから映画を撮るということをいい加減覚えて欲しいものです。。。 そして映画は呆気にとられるラストへ。殺人犯となった主人公の裁判がはじまるのですが、金と権力と脅しによってこの殺人犯は保釈され、アメリカの司法の及ばない海外へと逃亡します。そこで、命を救ったかつての少年と再会してめでたしめでたし、、、って、これのどこが感動作なんですか。個人による処刑を認め、法を捻じ曲げることがハッピーエンドだなんて、私は受け入れられませんでした。性根が腐ってますよ、この映画は。[DVD(吹替)] 3点(2012-05-08 01:44:59)《改行有》

147.  イーグル・アイ 冒頭から、まんま「ウォーゲーム」。ジョン・バダム作品を多くプロデュースし、監督としてもジョン・バダムをリスペクトしてやまないDJカルーソ監督作品は、超古臭い80年代SFアクションでした。「人類は頭悪いし、これからは俺が管理してやるよ」という伝統的なお節介AI大暴れムービーなのですが、なんの捻りも工夫もなく、80年代そのままの脚本で勝負するという大胆さには驚かされました。何から何まで予定調和、最後まで予想を裏切りません。役者は悪くないし、見せ場もよく作りこまれているだけに(前半と後半の両方にド派手な見せ場を仕込んでおく卒のなさには感心)、お話しの方がもう少し何とかならんかったかなという印象です。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2012-05-01 00:17:03)(良:2票)

148.  ムカデ人間 「ムカデ人間」…一度聞くと一生忘れない直球勝負のタイトルと、そんなタイトルまんまの内容にはB級映画ウォッチャーとして感動しました。こういう一発芸みたいなアイデアを90分の映画として成立させるのって、実は難しいことではないかと思います。お笑いで言えば出オチですからね。そんなテーマを出鱈目なキワモノ映画に終わらせず、ホラーシナリオの黄金律に当てはめてきちっと作りこんできた辺り、この監督さんの構成力はなかなかのものだと思います。 もうひとつこの監督さんを誉めるならば、スタッフもキャストもやる気を出さないであろうこの企画において、無駄に美しい撮影や渾身の演技を引き出した現場責任者としての手腕の高さが挙げられます。ハイター博士を演じたディーター・ラーザーなる人物が今までどこで何をしてきた人なのかは知りませんが、本作におけるジャック・ニコルソンとリー・アーメイとナメクジを合わせたような見事なキ○ガイぶりは輝いています。無名の老人にこれだけのインパクトを与えられる監督が他にいるでしょうか?また、ムカデ人間さん達にマトモな演技をさせた点でも感心しました。終始裸で他人のケツに顔を押しあてるというみっとも恥ずかしい格好をさせられ、その上常に四つん這いなので肉体的にも相当厳しい撮影だったことは容易に想像できるのですが、そんな過酷な状況にあって質の高い演技を引き出しているのです。部下にやる気を出させることが上司の仕事であると経済誌などにはよく書かれていますが、過酷な条件下で俳優からベストなパフォーマンスを引き出したこの監督さんは、相当優秀な上司であったと思います。起業でもしたら大成功するのではないでしょうか? とまぁ誉めてばかりなので次は問題点も指摘しますが、この映画の欠点としては監督にエログロへのこだわりがなかったことが挙げられます。設定の過激さに比べると際立った描写は少なく、かなりおとなしめの仕上がりとなっています。ホラー映画であるにも関わらず血の量は最小限で、えげつない部分については観客の想像力に任せて直接的な描写は避けています。せっかく女優さんを裸にしているのにおっぱいはほとんど見えないし、「これが撮りたかったんだ!」という訳の分からんこだわりや熱意みたいなものがあまり感じられません。 [DVD(字幕)] 6点(2012-03-31 17:04:53)(良:2票) 《改行有》

149.  デビルマン 《ネタバレ》 酷い酷いとは聞いていましたが、今回体感した酷さは前評判を軽く上回っていました。シベ超がかわいく思えるほどの駄作ぶり。本作は日本映画の黒歴史として永久に語り継がれるはずです。まず、出演者の演技が素人以下。イメージが固定されたプロの役者は敢えて避け、観客に先入観なく受け入れられる若手を抜擢するというキャスティング方法もあるにはあるのですが、本作はロクな指導もなく素人を素人のままカメラ前に立たせているため、物凄いことになっています。誕生日プレゼントをもらう時も、サタンになってしまった時も、恋人の生首を発見した時もすべて同じ表情、同じ語気。おまけに一言一言セリフを思い出しながら喋っているため、句読点がくる度に一呼吸入れるというおかしな話し方になっています。そうして役者がまったく演技をしていないことに加えて、脚本までが支離滅裂なので話がサッパリ理解不能。例えば、序盤において了は明に対して自分がサタンであることを明かすのですが、中盤においてデーモン狩りを行う人類に了が復讐しようとすると、明は了に向かって「お前、サタンだったのか?」と頓珍漢なことを言い出します。さらにラスト、ついにサタンの姿になった了に向かって、明は「お前はサタンだったのか…騙したな!」と怒り出します。この映画は「メメント」でしょうか?演出もいい加減で、昼間かと思えば次のカットは夜になったり、雨かと思えば次のカットは晴れていたりと、10億もの金をかけてエド・ウッド並の仕事を披露。人間ならざる者同士の死闘を描くにはかなりの映像テクニックが必要となるはずなのですが、この監督は役者のアクションをただカメラで追うだけなので、物凄く恥ずかしい見せ場の連続となっています。俳優達はガンカタっぽい動き、スパイダーマンっぽい動きの後に決め顔をするのですが、カメラワークやカット割り、音楽等によるフォローがないため気の毒になるほどダサイです。気の毒といえば、半デーモン状態の明の特殊メイクもえらいことになっています。予算の都合かフルCGデビルマンの登場時間は少なく、代わって役者に簡単なメイクを施しただけの半デーモン状態が多く登場するのですが、このメイクが出来損ないの世紀魔Ⅱ状態。おまけに腕を前に構えるおかしな戦闘ポーズにも脱力で、センスのない監督にマンガ映画を任せると大変なことになることがよくわかりました。[DVD(邦画)] 0点(2012-02-12 19:12:16)(良:3票)

150.  スリザー 《ネタバレ》 50年代のモンスター映画を観て育った世代が80年代にそれらの作品のリメイクを続々と発表し、そして80年代のモンスター映画を愛するジェームズ・ガンが、21世紀のテクノロジーとねじれた笑いのセンスでモンスター映画を再度蘇生させたのが本作です。この映画は「懐かしさ」や「お約束」の塊なので、過去のモンスター映画を観ていない人にとっては苦しい作品です。元ネタを知らないモノマネを見ているようなものですから。ただしその手の映画が好きだった人にとっては、本作はなかなかイケると思います。隕石に乗って地球に飛来する冒頭にはじまり、田舎町という舞台設定、「うちの夫がヘン」という導入部、ブレインスナッチに、ニュルニュルの触手に、ゾンビ状態の感染者にと、B級モンスター映画としてはほぼフルスペック状態となっています。警官達が装備を整える場面で、一瞬「プレデター」の音楽が流れた時には感動いたしました。本作には二人のヒロインがいるのですが、片や入浴中に襲われ、片や下着姿でラストバトルを迎え、おっぱいへのこだわりも十分なのです。「胸の谷間を撮りたいだけじゃん」という場面がいくつかある点など、実によくわかってらっしゃる。そんなこんなで80年代モンスター映画の総決算をやる一方で、21世紀ならではの捻りもちゃんと加わっています。笑っちゃいけないところで笑う、さすがに殺しちゃマズイ対象(子供、犬、お年寄り)を殺す、街が全滅して終わりという残酷すぎるラスト(80年代であれば、ボスを倒したことで寄生体が死滅し、意識を乗っ取られていた住民たちは正気に戻るというオチにしたはず)などです。この手の映画に免疫のない方が見ると「ちょっとやりすぎではないか」と思うかもしれませんが、このくらいネジの飛んだ映画というものも、たまには良いものです。[DVD(吹替)] 7点(2012-02-04 14:47:32)(良:1票)

151.  ウォーロード/男たちの誓い 合戦シーンは見応えは十分で、大規模なモブと華麗な功夫の絶妙な組み合わせは香港映画ならでは。ハリウッドがどれだけの大金を投じても不可能なアクションを堪能できます。さらに硬派なドラマとしての魅力もあります。兵士の風紀や捕虜の処遇等を巡ってジェット・リーとアンディ・ラウが対立する場面ではどちらの言い分にも筋が通っていて、観客にも頭で考えることを要求してきます。盗賊団の頭をやっていたアンディ・ラウが人情や約束といった価値観で物事を判断するのに対して、官僚出身のジェット・リーは「天下をとるために、今はどう動くべきか?」と冷静な計算で意思決定を下します。そして、本心ではアンディ・ラウの意見を支持しながらも、ジェット・リーの論理的な説得に同調してしまう金城武が間に入るわけです。この3人の構図にはなかなか興味深いものがありました。アクションではなく男のドラマを中心に据えた構成には気合が入っており、なかなかの意欲作だと思います。ただ、残念なことに香港映画特有の作りの粗さが硬質なドラマに追いついていません。過剰演出・過剰演技が暑苦しすぎるし、そんな感情の押しつけが激しい一方で、物語における状況説明は不親切。「誰が」「何のために」という部分の説明が甘いために、時折話を見失いそうになりました。アクションもドラマも勢いで押し切ろうとするところが大陸ならではの欠点で、もう少し精密な仕事をしてくれていれば、見違えるような傑作になったと思います。[DVD(吹替)] 6点(2012-02-04 14:09:22)

152.  ゾンビランド 「ナポレオン・ダイナマイト(無惨な邦題では呼びません)」が大ヒットした辺りから「どうやらオタクを出せば映画はヒットするらしい」ということに映画会社の重役たちは気付いたようで、近年のハリウッド映画はオタクの成長物語ばかり。「イケメン出しても金にはならん。稼ぐならオタクだ」とでも言わんばかりに連発される作品群には若干食傷気味だったのですが、そんな中にあって本作はかなりイケました。勝因はナチュラル・ボーン・キラーことウッディ・ハレルソンをオタクと組ませたことで、この二人が見事な化学反応を起こしています。出会った当初は完全にイっちゃってる人だったハレルソンが徐々に人間らしくなっていく様は微笑ましいもので、本作が優れたドラマ作品であることを証明しています。オタク青年が男らしく成長していく様も定石通りに手堅く作られており、脚本も演技も抜群に安定しています。さらにはビル・マーレイという飛び道具までを投入。ゾンビと見せかけて実は生きていたマーレイに向かって「あら、生きてたのね(二重の意味で)」ですからね。ガーフィールドネタまでが飛び出すなど、身を呈して笑いをとるマーレイの雄姿にはコメディアン魂を見ました。そんなこんなで楽しんで見ていたものの、同時に「そういえばゾンビが全然出てこないな」と気になった中盤でしたが、クライマックスでは素晴らしいスペクタクルが待っていました。迫りくるゾンビを撃って撃って撃ちまくる、ゾンビ映画に求められる爽快感を存分に味わうことができます。ラストは綺麗にまとめすぎの感もありましたが、気軽に見る娯楽作としては十分な完成度だったと思います。不満をひとつ述べるならば、文明が壊滅しているアメリカ合衆国において、なぜか電気が通っていることへの言及がなかったこと。コメディ映画なのだから笑いで逃げてしまえばよかったのですが、これに一言も言及しなかったために思わぬ設定の穴となってしまいました。[DVD(吹替)] 7点(2012-02-02 01:29:24)(良:2票)

153.  CASSHERN 私が生まれる遥か以前のアニメなのでオリジナルは未見なのですが、どんな作品であったのかの予習はばっちりしました。オリジナルには「平和=戦争をしないこと」という誤った定義付けをした戦後民主主義の矛盾を突く姿勢が根底にあって、「平和を守るためには戦わねばならないことだってあるのではないのか?」という問いを子供たちに突きつける野心的な内容となっていました。例えば、絶対的平和主義を掲げる市民達が、何の抵抗もなしに自分達の街をブライキングボスに引き渡すというエピソードがありました。戦争をしないことこそが最善であり、自分達の善意は敵にも伝わるはずだという勝手な思い込みが彼らの中にはあって、さらには戦いで命を失うリスクを冒すくらいなら隷属の身に陥った方がマシという浅ましい根性があったのですが、そんな卑屈な人間を見たブライキングボスは「このようにして守るほど平和とはありがたいものなのか」と、その姿を鼻で笑うのでした。最終的に、全市民が虐殺されてそのエピソードは幕を閉じます。。。一方、実写版の本作。140分に渡って「戦争はいけないんだ!」と主張する内容はオリジナルの正反対です。軍国日本を悪役にするという世界観からも戦後民主主義的な価値観がベースにあることは明らかなのですが、これでは戦後民主主義への疑念を出発点とするオリジナルとは水と油。キャシャーンの設定にしても、オリジナルの主人公は父の反対を押し切って自らの意思で改造されるのですが、本作では父親のエゴの被害者として扱われています。父殺し・兄弟殺しの物語は石ノ森章太郎の世界だし、本作が「新造人間キャシャーン」のリメイクである必然性は限りなく薄いと思います。映画としても雑な部分が多くて、理念的な主張をしつこいくらいに繰り返す一方で、背景の説明ができていないのでセリフが完全に浮いています。「なぜこの人がここにいるのだろうか?」と、キャラクター達の基本的な動きすら見失うほど状況説明がヘタクソで、さほど難しくないはずの物語が非常に難解に感じられます。ただし、ビジュアルの素晴らしさは本物です。たったの6億円で作られた作品とは思えないほど見応えがあります。「腐ってもオリジナリティで勝負する」という監督のガッツも感じられるため、決して嫌いな映画ではありません(最近見たヤマトの盗作ぶりがあまりに酷かったので、本作がより際立って感じられます)。[DVD(邦画)] 6点(2012-02-01 00:53:49)(良:1票)

154.  PUSH 光と闇の能力者 《ネタバレ》 理詰めのX-MENといった趣で、超能力者の設定はよく考えられています。「我々が知らないだけで、こういう能力を持った人達は実在しているのかも」と錯覚させる絶妙なレベルに能力が設定されているし、超能力者にはそれぞれに人生があり家族もいるのだという当然の描写がなされていて、本当によく練られた話だと思います。劇中には9つのタイプの超能力が登場するのですが、それぞれの能力には特有の強みがあって、チェスや将棋のコマのように複数の能力を組み合わせることで敵勢力を出し抜くというゲーム感覚の戦いが繰り広げられます。「ウルヴァリンさえいれば済むじゃないか」というX-MENとは違い、集団戦の面白さを追求した絶妙な設定になっていると思います。問題は、脚本家と監督の力不足によりこの内容を2時間弱に納めきれていないこと。物語は唐突にはじまり、各々のキャラが何を考えているのかを把握する間もないまま話が終了するという残念な仕上がりとなっています。情報整理がヘタクソなので各能力の特徴すら説明しきれておらず(よくわからない能力の人が何人かいます)、Wikipediaの解説を読んで事前に知識を整理してから鑑賞する方が無難です。ラストの作戦などは複雑すぎて頭が痛くなったし、よくよく考えてみれば、あんなにもややこしくて偶然性に頼りまくった作戦なんてうまくいくわけがありません。その上、ドンデン系の映画に必要な「引き」の演出が出来ていないので、余計に映画がつまらなく感じます。見ているこっちは、途中でどうでもよくなってしまうのです。監督のポール・マクギガンはクライムサスペンスを得意とする人で、アメコミ風の世界を舞台にした大規模なミステリーをやろうとしていたようなのですが、SFの前提で鑑賞している観客がどれだけの情報量を吸収できるのかという計算が完全に狂っていました。あまりに詰め込み過ぎなのです。前作「ラッキーナンバー7」同様、企画倒れの映画だと思います。[DVD(吹替)] 4点(2012-01-19 01:05:46)(良:1票)

155.  レジェンド・オブ・ウォーリアー 反逆の勇者 監督のマーカス・ニスペルはMTV出身。新人監督らしからぬワガママぶりがシュワルツェネッガーの逆鱗に触れて監督デビュー作となる予定だった「エンド・オブ・デイズ」を降ろされ(この降板は正解だった?)、仕切り直しのデビュー作「テキサス・チェーンソー」で製作費の10倍を超える興行成績を叩き出した人物です。この経歴が示す通りホラーやバイオレンスを得意とする監督で、本作でも容赦のない残酷描写が炸裂しまくっています。手が飛び、首が飛び、目玉が転がる、もうやりたい放題です。そんな暴力三昧の一方で映像にはMTV出身らしい美学もあって、ひとつひとつの場面は美しくかっこよく撮れています。ちっちゃいリドリー・スコットといった具合でしょうか。そんな長所と同時にMTV出身ならではの限界も露呈していて、場面場面はかっこよくても活劇としての演出がなされておらず、見せ場が一本調子で手に汗握るものがありません。そもそもの構成の問題として、復讐劇と逃走劇という正反対のものを同時にやってはいけないでしょ。この倒錯した構成のために本作は観客の心を掴み損ねており、エモーショナルであるべき物語が空回りする結果となっています。さらにはドラマパートも弱く、己のアイデンティティに悩む主人公の葛藤がまったく描写できていなかったり、「ラスト・オブ・モヒカン」を思わせる劇中の三角関係が本筋にまったく絡んでいなかったりと、こちらでも消化不良を起こしています。[DVD(吹替)] 4点(2012-01-19 00:06:38)

156.  プライド&グローリー 法の番人であるはずの警察官が悪に染まるという構図はいかにも映画向きだし、アメリカの公務員に多いアイリッシュ系は家族の絆が深いためドラマも深まる。そんな美味しい題材であるためか汚職警官ものはどれだけあるのか分からないほど多数製作されていますが、本作はそんな中の一本。ハリウッドのお家芸とだけあって本作はきっちり面白いのですが、同時にジャンルにおける標準的な完成度で特に目を惹く点もないため、「これだけか」というガッカリ感も少々あります。これだけの豪華キャストが顔を揃えたのだから、もっと見せてくれるものと期待していたのですが。[DVD(吹替)] 5点(2012-01-12 19:08:11)(良:1票)

157.  ザ・クリーナー 消された殺人 《ネタバレ》 クリーナーという職業にスポットを当てた発想は面白いし、脚本は丁寧に練られています。しかし、エド・ハリスが出演した時点で犯人がモロバレになっていることと(他の出演者とグレードが違いすぎ)、監督のレニー・ハーリンにやる気がまったくなかったことが、本作の出来を不幸なものとしています。オチに至るまでの物語にまったく面白みがなく、視覚的な見せ場やストーリー上の山場を作る努力をしていないため、たった90分の作品であるにも関わらず恐ろしく退屈な仕上がりとなっています。ハーリンは脚本に書いてあることをただ撮っているだけという状態で、映画を魅力的にすることには関心がなかったかのようです。この人はミステリーをチマチマ撮る人ではなく、1億ドルバジェットの爆破アクションを撮るべき監督なのです。同様の傾向を持ったマイケル・ベイの登場によって本来の活躍の場を失ったハーリンですが、頭の悪いアクション大作を今一度撮って欲しいものです。[DVD(吹替)] 3点(2012-01-11 23:38:32)

158.  パッセンジャーズ 《ネタバレ》 映画の前半、主人公クレアが姉に対してかけた電話が通じなかった時に、「まさか例の映画のあのオチか?」と悪い予感がしました。とはいえ本作はそこそこのスターが共演し、それなりのバジェットもかかっているハリウッド映画。10年も前の大ヒット作と同じオチをかましてくることはないだろう、これはミスディレクションで、もうひと捻りしてくるに違いないと思って最後まで鑑賞したのですが、なんとそのまんまのオチでした。過去の映画のオチをまんま引用し、観客はいまだにこのオチで騙されると思っていた製作陣の手抜きぶり、厚顔無恥ぶりには驚かされました。オチに至るまでの物語にもまるで面白みがなく、たった90分の映画であるにも関わらず、観ているのが苦痛で仕方ありませんでした。。。 本人オチ映画は90年代から00年代にかけて多く製作されましたが、その中でも評価の高かった作品はオチ以外のパートも十分に面白く、オチを知った上での繰り返しの鑑賞に耐えられる完成度を誇っていました。裏を返せば、映画としてのポテンシャルが高ければこそ、オチは衝撃的であることができるのです。この点、後発である本作が、なぜ過去の秀作から学ばなかったのかと不思議でなりません。 [DVD(吹替)] 2点(2012-01-11 23:16:49)(良:1票) 《改行有》

159.  オール・ザ・キングスメン(2006) 49年版は未見。と言っても本作は再映画化であってリメイクではないとスティーブン・ザイリアンが明言しているので、49年版と見比べる必要は特にないかも。だとすると気になるのが原作の内容です(こちらも未読)。というのも、本作は物語へのピントの当て方がおかしいのです。本来は高潔な人物だったウィリー・スタークが金と権力の亡者になる様が面白いのに、本作はそこを完全にスルー。彼のブレーンである元新聞記者が育ての親や初恋相手の前で右往左往する姿が物語の中心となるため、観ているこっちは物語にまったく興味を持てないという事態が発生しています。俺はダイナミックな権力闘争が見たいんだよ、権力によって一人の男が腐敗していく様が見たいんだよという観客の思いは無視され、どうでもいいメロドラマが延々と繰り広げられます。この狂ったバランス感覚は原作に由来するのか、脚色に由来するのかは気になるところです。なお、スティーブン・ザイリアンによる脚色は相変わらず手堅いのですが、恋愛パートだけは不慣れなことが気になりました。初恋を引きずり続ける主人公の痛みがまったく表現できておらず、そのために初恋相手を演じたケイト・ウィンスレット、及びその兄を演じたマーク・ラファロがほとんど存在意義を示していないという状態となっています(役者が悪いわけではない)。[DVD(吹替)] 4点(2012-01-07 20:47:04)(良:1票)

160.  アンビリーバブル ドライな世界は「トゥモロー・ワールド」だし、夫婦愛の描写は「ファウンテン 永遠につづく愛」に似ているし、この映画はSF作品としては標準的な内容であるといえます。しかし監督はドグマ出身のヴィンターベア。彼は自分の作品がありふれたSF映画になることが許せなかったようで、シュールなイメージの大量投入を行うことで、本作を難解な芸術作品に見せようとしています。しかし監督のこの姿勢が映画を厄介なものにしていて(決して難解ではない)、正直言って私は付いていけませんでした。問題は、本筋とは無関係な設定やイメージを無秩序に氾濫させてしまったこと。前半部分は真面目に鑑賞していたのですが、「イメージは投げっぱなしで、どうやら伏線を回収する気はないらしい」ということに気付いてからは、観ているのが苦痛になるほど退屈しました。断片からストーリーを語ろうとする姿勢、真面目な顔をしてギャグを挿入してくる独特の語り口(“空飛ぶウガンダ人現象”なんてダウンタウンのコントですよ)はデビッド・リンチを相当に意識したものですが、シュールの質がリンチよりも粗いのです。リンチ作品は論理的に計算されていて、オチから逆算するとほぼすべての伏線の意味を把握できるのですが、本作には無意味な場面が多すぎます。本作は完璧に失敗作だと思います。唯一の救いはクレア・デインズを美しく撮れていたことで、同時期の「ターミネーター3」ではまったく魅力のなかった彼女が、まるで別人かのように輝いています。役者を美しく撮ることは監督の才能のひとつだと思うので、この点に関しては評価したいと思います。[DVD(吹替)] 3点(2012-01-07 14:10:48)

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