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プロフィール
コメント数 3862
性別 男性
年齢 53歳

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1661.  トップ・ハット タップダンスは観てる分にはカッコいいけれど、階下の人はうるさくってたまったもんじゃない、ということを指摘した画期的な映画。ってなことはどうでもいいんですけれども、ダンスの横の動きに対して、さらにこうやって上下方向をも結びつけちゃうのが、カメラの威力。それにしてもこのダンスの素晴らしさ、ストーリーの方は他愛の無いものだけど、イヤ何、世に言う名作オペラだって、物語だけ取りだしたら、大したオハナシじゃなかったりする訳で。様々なシチュエーションで繰り広げられるダンスの数々、観ててひたすら楽しく、あっと言う間に時間が過ぎ去っちゃう。お見事。[CS・衛星(字幕)] 9点(2014-10-15 22:01:56)(良:2票)

1662.  弁天小僧 弁天小僧の雷蔵に、遠山の金さんの勝新。ふたり揃っていれずみブラザーズってのがまず楽しい。そんでもって、弁天小僧は、義賊って訳でもなく、どうしようもないチンピラで、女性を助けたのかと思いきやいきなり手籠にしようとするとんでもない奴。しかしあれこれ悪事を働こうとしても結局は「弱きを助け強きを挫く」ってな感じで、人助けの方向に走ってしまう。浜松屋恐喝のくだりを歌舞伎舞台として描くのも、サービスという面もあるだかも知れないけれど、ひとつには弁天小僧の悪事あまり生々しく描かず、オブラートで包んで憎めないものにしようという演出上の工夫にも思われます。クライマックスは、弁天小僧の出自の物語と、弁天小僧が愛する女性との物語が重なり、さらにそこに、夜の町を駆け巡る無数の御用提灯が畳み掛けてくる。これほど盛り上がる映画もなかなかあるもんじゃありません。[CS・衛星(邦画)] 9点(2014-10-14 13:26:32)

1663.  ハノーバー・ストリート/哀愁の街かど 《ネタバレ》 かつて日曜洋画劇場に一番ハマってた中高生の頃に放送されてたのを懐かしく思い出しますが、あくまで個人的な思い出であって、映画そのものに特に惹かれた訳でもないんですけどね。どっちかというと変な映画、なもんで、印象には残ってます。本作のせいで「だからハリソン・フォードにラブロマンスは似合わないんだ」みたいなことを言われちゃうのですけれども、いえいえ、ハリソン・フォードは必ずしも悪くないと思います、武骨で不器用、それ故の一途さと哀感は、しっかり感じさせてくれました。それを言うならむしろ「ピーター・ハイアムズにラブロマンスを撮らせるな」でしょう。脚本もハイアムズで、この脚本がまず変。第2次大戦下、米軍のハロラン中尉がと街角で出会った女性と唐突に恋に落ちる、まーこれが本当に唐突過ぎ。我々はまったくついていけません。しかし彼女は人妻、禁断の恋。しかも映画後半で、ハロランは偶然にも彼女の夫(演じるはクリストファー・プラマー、確かにH・フォードとは対照的)の特殊任務をサポートする事になり、2人でドイツ軍内部へと潜入。この夫ってのが頭でっかち実務サッパリのダメ親父、ハロランの助け無しでは任務遂行などとても無理。当然、ハロランは彼を助けるか、あるいはこの機会に亡き者として妻を奪うか、苦悩することに……ならないんだ、これが(笑)。ここからはアッケラカンと普通にアクション映画になってしまう。彼が愛する女性の夫である事実をハロランが知るのも完全に後回し。クライマックスの橋のシーンは、一応、ハロランがその苦渋の決断を迫られる見せ場になっているのだけど、どうやら、クリプラ演じる夫が再三、意外に謙虚な発言をしていたので、すでに「こいつはいい奴だ」との結論に至っていたらしい。ふたりの間に芽生えた友情などこれっぽっちも描いていないのに? こういう安直さが、どうにもイタダケナイなあ、と。ついでに言うと、どうして橋の下にあるのは「川」じゃなくって「泥」なんだろうか、見映えしないなあ。とさらにダメ押しのケチをつけてしまうのでした。そうそう、あと、娘の役でパッツィ・ケンジットが出てたのが、今回観た意外な発見でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-10-14 12:38:43)

1664.  カールじいさんの空飛ぶ家 この映画、たまらないほど面白くって、本当によく出来ていて、こうも出来すぎていると、観てから日が経つにつれ、ちょっと腹立ってくるというか、何かケチのひとつもつけたい気持ちになってくるんですが、いやいやここは、最初のあの感激を大事にしようではないか、と。素晴らしいです。面白いです。家が飛ぶんです。そりゃわかってるってか。家が飛んで冒険の旅に出るファンタジー。と思いきや必ずしもそううまくはいかない。空を飛ぶ自由どころか、途中からカールじいさんはむしろ、家に体を縛り付け、不自由極まりない。うまく飛ばなくなった家は、しかし、古い昔の思い出(家財道具)を捨て去ることにより、再び空に舞い上がり、自由を手に入れ新しい旅が始まる、というのが本作のキモ。勿論、思い出をただ乱暴に捨て去るのではなく、亡き妻との大事な思い出(椅子)は、そっと丁寧に置いて行く優しさが、ホロリときます。たとえ直接には願いが叶わず冒険の目的地には達し得なかったとしても、何らかの形でそれが実現する、ってオチもいい。作中に登場するアイテムがモチーフとして繰り返し使用される物語運びも上手い。上手過ぎて、やっぱり腹立ってきた(笑)。とにかく、一種の寓話ですけれども、作品が理屈っぽくならないのは、やはり奇想天外な映像の魅力ですね。家を吊り上げる大量の風船は壮観だし、擬人化された犬たちのやりとりも楽しいし。 ※初めて「自分の子供に勧められて」観た映画です。[地上波(吹替)] 9点(2014-10-09 22:45:44)

1665.  リーサル・ウェポン4 そもそも我らがリー・リンチェイが、こんなオトボケ2人組に倒されるだなんて、実にふざけた話だわい。というくらいにしか思ってなかったこの第4作。でも先日BSで放送してたのを久しぶりに観て(とは言っても一番の目玉である冒頭のアクションを全面カットした、なかなか大胆な放送でしたが)、これはこれでちょっとした感慨も。危険な香りの第1作、ドギツいショック描写の第2作に対し、3作目からはめっきりリーサルなウェポンではなくなってしまったリッグス。すっかりコミカルなバディムービーといった感じですが、それでもメル・ギブソン、アクション俳優らしくキレのいいところは見せてくれました。ところがこの第4作。敵役にカンフー俳優を配し、肉弾アクションを見せてくれるのかと思いきや、本作のメル・ギブソン、中盤の屋上追跡シーンなど、ドタドタと実にブサイクな走り方を、敢えてやっている(『マッドマックス』のあの妻の元に駈け寄る素晴らしい走り方と何と違うことか)。で、ボクシングの練習でもすっかり息が上がり、オレも歳だなあ、と。要するに、もう引退を視野に入れたような作品な訳ですな。悪役のテンションの高さに引き換え、主役コンビのいかにもチンタラしたヤル気のなさ、ってのが、本作のユニークなところであります。ただ。それがアクション映画として、面白いのかよ、と言われれば、正直、はなはだ疑問なのです。そして本作は、最後にはファミリー映画と化してしまい、なんとも残念。これでまだ第5作製作の話もあったようですが、立ち消えになって正解だったか。あるいはまたさらに別のジジイ世界が開かれるところだったのか。[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-10-08 21:00:35)

1666.  ダラス ビル・ヒコックのお話かと思いきや、ゲイリー・クーパーはヒコック役ではなくって、お尋ね者の役(ヒコック役はよくわからんオジサン)。しかもクーパーは登場早々、ヒコックに射殺されてしまう? という驚きの映画開始ですが、心配ご無用、これはただの死んだふり。彼のチャッカリした面を印象付けたところで、物語は、目から鼻へ抜けるような主人公と、新任保安官との珍道中、となります。この保安官ってのが何とも頼りなく、よってこの二人からなるコンビがなかなかに面白い。クーパーはちゃっかり自分が保安官の顔をし、ホントの保安官は助手扱い。なにせ頼りないんだから、仕方がない。で、以下、彼らが悪徳一味と対決する展開は、まあお約束みたいなもんで、これはこれで楽しい。そしてさらにそこに、このコンビと保安官の許婚との三角関係を絡めてきたのが本作のミソと言えばミソ、な訳ですけれども、ただ、ラストがねえ……この三角関係の顛末、そんなんでいのか~! と文句のひとつも言いたくなる、身もふたも無い(ある意味意表をついた)ラストでして、これは、ヒーローたるクーパーがヒーローの資格を失った瞬間、逆に頼りない男の方がヒーローとなる瞬間(あるいはヒーローとなりえた瞬間)なのですけれども、この新ヒーローの方にスポットライトを当て切れない、何とも気のきかない映画です。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-10-08 00:04:46)

1667.  忍びの者 霧隠才蔵 『忍びの者』シリーズがリニューアルし、主人公が石川五右衛門から霧隠才蔵へとチェンジ。とは言っても主演はもちろん市川雷蔵。大阪冬の陣から夏の陣が舞台で、大砲がドカンドカンと炸裂しまくる派手な戦闘シーンが目を引きますが、あまりに豪快なので、もしかしたら旧作の流用フィルムかも知れませんが、観てるコチラも憶えちゃいないので問題ナシ(流用じゃなかったら、スミマセン)。今回の雷蔵さん、幸村家臣の他の忍者たちを演じる大映脇役オールスターズ(?)に混じり、あくまで真田十勇士のひとりという役どころ。もうちょっと活躍して欲しい気がしないでないですが、それでも見せ場はたくさん。敵にとっ捕まるやら、しまいには死んじゃう(?)やら。いずれにしても、忍術妖術の類は登場せず、あくまで、耐える者としての忍者、厳しい掟のもとに生きる(そして死んでいく)忍者の姿が本作でも描かれていて、虚無感を漂わせた娯楽作品となっています。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-10-02 22:50:08)

1668.  パニック・トレイン この映画、褒めたくないんです。と言ってもつまらない訳ではなくって、その逆、私は大いに楽しんだのです。しかしこの作品、決して派手な作品ではなく、どっちかというと低予算、いわゆる掘り出し物の類です。登場人物も少ないし、舞台も限られているし。なので、あまり期待を持たせるようなことは書きたくなくって。まちがっても何やら娯楽超大作であるかのような期待をもって観てしまうと、それはそれは失望するんじゃないかと思うのです(でも、DVDのパッケージを見ると、何だか派手そうに見えるわなあ)。えーと、まず断わっておくと、登場人物がとても少ないので「パニック」は起こりません、ハイ。とある父親と息子が乗った列車、夜がふけるに従って乗客も減ってゆき、ま、減り過ぎるくらい減っちゃうのですが(笑)、そのわずかな乗客を乗せた(しかもちょっとクセのあるヤツも交じってる)列車に異変が起こる。停車駅に止まらない。車掌も行方不明。何が起こったのか、この先どうなるのか。という訳で、事態がつかめないまま引っ張っていくサスペンスのうまさが、本作の見所。いいえ、この先意外な展開が待ってるなんていう変な期待をもってはいけません。「先」を期待するのではなく、「今」のサスペンスを楽しむ。何が起きているのかわからない不安、その気持ちをひたすら、開かないドアにぶつけ続ける焦燥感。映画終盤が近づくにつれ、何だか過去のアノ映画やらコノ映画を彷彿とさせたりして、その辺りからも色々ケチがつきそうな気もしますが、そういう失望するかしないかの危ういバランスも含め(笑)、この不安定感こそ、サスペンス。さあ、どうです、面白くなさそうでしょ。では、作品の方をぜひご覧くださいませ。[DVD(字幕)] 8点(2014-09-30 23:19:29)(良:1票)

1669.  天井桟敷の人々 第一幕、第二幕の二部構成。第一幕は登場人物が一通り出そろったところで終わり、という感じ。幕間の6年間に登場人物たちはそれぞれの道を歩み、第二幕で再び皮肉な再会を果たす。ドラマについては全体的に、ややセリフ過多な印象もありますが(ただし説明セリフに堕することはない)、劇中劇として繰り広げられるパントマイム劇が、それと好対照をなしていて、無言の舞台に引き込まれます。と同時に、セリフ劇にこだわるフレデリックと、パントマイマーのバチストとの対比もそこにはあります。飛び入りのように獅子の着グルミで舞台に立ったフレデリック、おそらくは肉体で客を沸かせる才能の持ち主でもあろうけれど、本人はセリフにこだわり、陳腐な詩を口ずさみ、後に別の劇団でシェイクスピア俳優として成功するけれど、その舞台はなんだかさらに陳腐。その一方、肉体で演じることに関しては雄弁だけど(パントマイムによる目撃証言!)それ以外はひたすら不器用なバチストの存在は、さらに純化されていき、それは周りにも影響を与えていく。映画冒頭の雑踏シーンが圧巻ですが、その雑踏から生まれ出てきたような登場人物たちが、映画を通じてその存在感を明らかにし、互いに複雑な関係で結ばれ、そしてラストでは、その雑踏によって引き裂かれていく。いやはやすごいラストシーンです。……映画中盤、ドラマを断ち切ってしまうような「省略」があり、もう少し描いて欲しかった部分もあるのですが……。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-27 09:32:32)(良:1票)

1670.  ゴースト・エージェント/R.I.P.D. 街で時々、美人とサエない男のカップル、ってのを見かけます。アレ不思議だったんですけど、そういうことだったんですね。正体はジェフ・ブリッジスかも知れないってことなんですね。さて、オバケ警官のオバケ退治、という作品なのですけれども。ナンセンスな設定を連発して、そりゃまあデタラメでバカバカしい方が確かに楽しいんですけれども、そういうのも「頃合い」ってものがあって、本作のナンセンスはいささか過剰。やや作為的なものを感じさせ、要するに「考え過ぎ」ってヤツですね。で、アホな設定をブチまけ、映画を散らかしてそのまま終わっちゃう感じですが、一応、その散らかり具合に釣り合うだけのハチャメチャなスペクタクルをクライマックスに持ってきているので、とりあえずよくわからん妙な満足感はあります。ただ、登場するオバケにあまり魅力がなくって(ただのデブだったりするし)、その点はゴーストバスターズの楽しさに遠く及ばないですね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-21 08:11:49)

1671.  メーベルの結婚生活 前半、メーベルに大男が言いより、夫(チャップリン)がこれにくってかかる。さらには大男の妻も現れて四角関係の騒動に。後半、頼りない夫に業を煮やし、ボクシング練習用の起き上がりこぼし人形を購入したメーベル。そこに酔っぱらって帰宅したチャップリン、人形を見て、また妻に男が言いよっていると勘違い、人形相手に戦いを挑んでまた一騒動、というだけの、短い作品、でも楽しい作品。チャップリンが結婚しているという設定なのに、格好は勿論、あの放浪紳士のいでたち。グータラで嫉妬深く、しかしこの格好なので憎めない。後半の人形との死闘(?)が見所でしょうけれども、その前に、夫の不甲斐なさを嘆くメーベルが、夫の仕草のマネをしてそれを表現する。え、このシーンってもしかして、史上初の「チャップリンのモノマネ」なのでしょうか。[CS・衛星(吹替)] 8点(2014-09-15 16:42:17)

1672.  新少林寺 このタイトルに、懐かしきユエ・ハイ師。これだけで大満足というヒトもいれば、「だからどうした」というヒトもいるでしょう。少林寺を弾圧する立場であったアンディ・ラウが、部下の裏切りのために、愛娘も地位も失い追われる身となって、少林寺に出家する。さてここで、苦しい特訓の日々が描かれれば、懐かしき少林寺映画、ということになるのでしょうが、戦争スペクタクルに突入してしまうのが、今ドキの映画ってところでしょうか。確かに迫力はありますけれど、全体的に大味でおおざっぱな感じは拭えません。国内の弾圧、争いだった物語が、終盤で「外国からの理不尽な攻撃」にすり替えられるのも、なーんか中国共産党の歴史観を反映しているような。「文化大革命の弾圧を描いた少林寺映画」を作る自由が訪れるのは、いつの日か。[CS・衛星(吹替)] 6点(2014-09-15 16:18:51)

1673.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 先日、あべのハルカスの大阪芸大キャンパスで「大ゴジラ特撮展」ってのをやってて、会場にはゴジラの着グルミがいくつか展示されておりましたが、着グルミのサイズが最もデカく、顔も凶暴(目が白目)で迫力あったのが、本作のモノ。異彩を放っておりました。ちなみに会場ですれ違ったオジサンの顔をみたら大森一樹監督だったのでさらにビックリ(後で考えりゃ、芸大のセンセイなので、会場にいてもおかしくないのですが)、こちらも大きくて迫力ありました(笑)。さて本作、ゴジラシリーズに金子修介監督が登場し、ゴジラがガメラの軍門に降ったような塩梅ですが、それでゴジラ映画がパワーアップするなら大歓迎。実際、「大怪獣総攻撃」なる時代錯誤なイカついタイトルを裏切らぬ、素晴らしい怪獣バトルを見せてくれます。メチャクチャ強いゴジラに対するは、バラゴン、モスラ、ギドラ、という3頭の護国聖獣。中でもギドラは(あのさらにメチャクチャ強い宇宙怪獣ではなく)若く弱い成長過程の怪獣。バラゴン倒れ、モスラ倒れ、彼らの魂を受け継いだギドラは怪獣王へと決死の戦いを挑む。これはなかなか斬新な設定ではないでしょうか。ただ、映画途中から途中から現れたギドラに対し、どこまで「ギドラかんばれ!!」と感情移入できるのか、というモンダイはありますけれども。あと、主演の新山千春さんはいささか残念な演技で、ちょっと主演としてはキツいのです。一方、脇役チョイ役の配置には色々と遊び心が感じられます。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-15 15:42:04)(良:1票)

1674.  花笠道中 美空ひばりがひとり二役をこなすミュージカル時代劇。女役と男役の両方で登場するもんで、歌に殺陣、彼女のあらゆる魅力が詰め込まれてます。え、自分は美空ひばりのファンじゃないからパス、ですって。今ファンじゃなくっても大丈夫、観ればファンになりますから。と言いたくなるくらいの芸達者、ただし、男役がいくらサマになっていても、歩く姿はやっぱり男になり切れて無くって、こういうところがまた男装マニアの心をくすぐったりする訳ですが。一方の里見浩太郎も異常に男前。そして意外にも意外な展開(水戸黄門ではなく実は遠山の金さんだった?)もあったりして、実に楽しめる作品です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-13 08:22:28)

1675.  北国の帝王 貨物列車への無賃乗車に命をかける男と、それを命がけで阻止しようとする車掌との、命がけの戦い。って何に命かけてのよ~。無賃乗車の帝王学。たかがタダ乗り、リー・マーヴィンはいったい何をとくとくと自慢げに語っているのやら。⇒そこがいいんです。あまりにも価値観に一般性がないので(笑)、信念が生き、対立が生き、アクションそのものが生きる。ただ、この作品、「列車モノ」という非常に魅力的な題材な訳ですから、もうちょっとしっかり列車に乗ってて欲しいなあ(下車し過ぎ)、というのは完全に個人的な好みの問題ですが。あと、「ここはコミカルなシーンなんです」と変に念を押すような音楽の使い方って、コレ、どうなんでしょうか。ユーモラスなシーンはちゃんとユーモラスに撮れてんだし、ちょっと音楽はくどいですかね。何にしましても、さすがなのはボーグナイン、『コンボイ』にしてもそうですが、このヒト、打算を超えたサディストの役をやったら、ピカイチですね。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-13 07:31:18)

1676.  ワイルド・スピード/MEGA MAX シリーズにこれまで登場してきた、自由に走りまくるクルマ。そこにとんでもなく不自由なオモリぶら下げて、カーチェイスの新しい力学を切り開いてみせた、この点だけでも本作、実にスバラシイと思います。何が何やら、とにかく破壊、とにかくハチャメチャ。中盤、あれこれと現金強奪計画の準備が描かれる割には、実際のクライマックスではとんでもない力技に走り、とんでもなくアタマ悪いと見せかけて、最終的には中盤の描写にもそれなりに意味がありそれなりにアタマ悪くない、という結末。でもやっぱり、これだったら、中盤をもう少し削ぎ落してもよかったんじゃないの、とも思いますけれども。ま、とにかく、カーチェイス、ごちそうさまでした。[地上波(吹替)] 8点(2014-09-07 16:36:40)

1677.  顔のないスパイ 脚本家出身の監督らしく、脚本がよく出来ています。だからアクションも映えるし、サスペンスとしても上々。まず登場人物の行動である「アクション」が先行し、物語の真相たる「意味」がそれを遅れて追いかけ、後から与えられる「意味」が次の「アクション」を多義的でサスペンスあふれるものとする。要するに、物語が、「あ~そうだったのか~」と思った時にはすでにその先へと進んでいて、とにかくワクワクさせられるんですな。で、激しく追い上げる「意味」がついに、クライマックスにおいて「アクション」に追いつく。だから盛り上がる。たとえその真相が、荒唐無稽で「そんなんありえへんやん」というものであったとしても。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-07 08:50:48)

1678.  愛のメモリー 《ネタバレ》 妻子に恵まれ、結婚10周年を迎えた人生順風満帆の男が、ある日、悲劇に見舞われる。妻子が身代金誘拐の犠牲となり、帰らぬ身となってしまったのであった。それから歳月が流れ、ビジネスで訪れた先のイタリアで、男は、亡き妻ソックリの女性を目撃する……。と言う訳で、この「ソックリ」の女性に対する、男の“オブセッション”が作品の中心となっていくのですが、ここに何だか違和感がありまして。妻だけではなく、大事な一人娘も失っているというのに、「妻ソックリさんへの妄執」一本やりってのは、設定としてバランスが悪い(墓碑に書かれた妻子の生年を見ると、妻は10代で結婚し、すぐに娘が生まれたらしい。妻と幼馴染ででもない限り、妻と知りあってからの歳月の大半は、娘が生まれて以降の3人での生活だったハズ)。うーむ、妻の幻影を追い求めるストーリーなんだったら、子供はいない設定の方がしっくりするんだけれど。⇒⇒⇒一応ネタバレ表示したとは言え、この件についてはこれ以上書けません(笑)。いずれにせよ、オモシロイ作品です、ハイ。ヒッチコック作品を本歌取りのように用いて、これが一種の目くらましのようにもなっており、神秘性を出すことにも成功していますが、ただ、結末の説明的な部分がちょっとクドイですかね。主人公の崩れていく姿が充分に描き切れなかった気もいたします。[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-09-07 08:20:51)

1679.  LEGO ムービー あまりに目まぐるしくって、目がチカチカ。ウチの子供は気に入ったらしく、何度も観てましたが。要するにこの映画が言いたいのは、レゴは自由に組み合わせて遊べばよいのであって、「こうでなければいけない」と型にはめてはいけない、ましてレゴで作ったものを接着剤で「固定」しちゃうなんてもってのほか、ということらしい。そりゃそうなんだけど、レゴのパーツってやたら細分化されてて、なかなか(ひと昔前の単純なダイヤブロックほど)自由に使いこなせないんです、スンマセン。登場人物がレゴであることをいいことに、想像を絶するような共演が展開され、ギャグもかなりブッ飛んでます。が……なにせ、目まぐるしくって、目がチカチカします。[DVD(吹替)] 5点(2014-09-03 23:57:33)

1680.  狼の挽歌 いつもにも増してバカボンパパ似のブロンソン、なのにシブい、シブ過ぎるハードボイルド。彼が演じる主人公は寡黙な殺し屋。そりゃまあイタリア語のセリフをブロンソンがペラペラまくしたてても変なので、寡黙にもなろうってもんですが、まず冒頭からこれといったセリフもないままカーチェイスに突入。何が何やら、ですけれども、もちろん説明など不要。彼はまさに、そういう日常を生きる人間なのだから。やがて彼はある陰謀に巻き込まれていくのだけど、彼は決然と立ち向かい、そして刹那的に行動する。結局のところ、男ってのは、人を殺すときも、オネーチャンとエッチするときも、いつだって孤独なのだ、ということですね。モリコーネのノリのいい音楽が印象的ながら、あえて音楽を入れない静寂の中の、エレベーターのクライマックスが、さらに印象的。[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-03 23:27:32)

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41614.17%
53629.37%
663116.34%
7121731.51%
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