みんなのシネマレビュー
やましんの巻さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 731
性別
自己紹介 奥さんと長男との3人家族。ただの映画好きオヤジです。

好きな映画はジョン・フォードのすべての映画です。

どうぞよろしくお願いします。


…………………………………………………


人生いろいろ、映画もいろいろ。みんなちがって、みんないい。


…………………………………………………

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334353637

161.  陰謀のセオリー 巷じゃ評判のよくないリチャード・ドナー監督を、実は「アメリカ映画界で最も独創的(!)な映画作家(!!)」だと信じて疑わない小生。中でもブライアン・ヘルゲランドの脚本を得ての『暗殺者』と本作は、最高、エクセレント! な偏愛映画です。ヘタすりゃ支離滅裂なストーリー展開になるところを、ひねったユーモアとこれ以上ない適確かつ小技の効いたストーリーテリングで見せきるあたり、どうしてもっと評価されないんだろ? 夜の市街にヘリコプターからするすると人間がロープで降りてくるシーンなんか、鳥肌ものの傑作ショットだと思うんですけどねえ…。とまれ、ドナ-監督は、イーストウッドに優るとも劣らない最重要な映画監督であることに賛同してくださる方、いませんかあ~!10点(2003-05-26 14:31:34)

162.  アフター・ダーク 《ネタバレ》 小生にとって傑作中の傑作。どこまでも卑小な犯罪ドラマでありながら、ここまで崇高な「悲劇」的カタルシスを与えてくれる作品が、この現代にあって可能だなんて…。過去の偉大な犯罪ノワール、『深夜の告白』や『郵便配達は二度ベルを鳴らす』なんかとも比肩する密度の濃さです。素晴らしい!《追記》先日ふと思い立って、この映画を見たくてたまらなくなったものの、行きつけの弱小レンタル店に在庫なし・・・。元ボクサーである主人公の、パンチドランカーゆえにろれつの回らない独白(モノローグ)と、演じるジェイソン・パトリックの素晴らしさ。「悪女」というには人間的でありすぎることが、かえって後半の悲劇性を高めるレイチェル・ウォードの、まるで往年のジーン・ティアニーのような美しさ。ざらりとした質感(それは、↑の【なるせたろう】さんがおっしゃる通りアメリカン・ニューシネマ的な、むしろ「1970年代映画」的な)で、白昼の砂漠をもノワールな色調に染め上げる、独特の映像感覚。・・・その他、このささやかな「B級」犯罪ドラマには、何て言うのか「これだ、これこそが『映画』なんだ…」と思わずにはいられない瞬間が満ち満ちている。今こうして書きながらも、この映画の中の男たち・・・悲しいくらい卑屈な小悪党ブルース・ダーンの、『サイコ』の映画的記憶が遠く反響したかのようなマーチン・バルサムの、何より、「負け犬」が最後に意地を見せたかのようなジェイソン・パトリックの、それぞれの死に様がフラッシュバックされてくる。・・・。もう一度言おう。ささやかなジャンル映画として埋もれてしまったかのような本作だけれど、誰がなんと言おうと、これこそが「映画の中の映画」だ。[映画館(字幕)] 10点(2003-05-26 13:12:26)(良:1票)

163.  あの夏、いちばん静かな海。 北野武監督作品でも、最も美しい映画。冒頭近く、真木蔵人のボードをさりげなく持っていっしょに大島かおりのガールフレンドが歩くシーンで、早くもナミダが溢れてしまった…。日本映画史上に残る恋愛映画の永遠の名作だと、本気で信じています。10点(2003-05-26 13:02:54)

164.  暗殺者 この映画は小生にとって、あくまで監督リチャード・ドナーと脚本ブライアン・ヘルゲランドの初コラボレーション作品という意味で、特別な存在なのです。ウォシャウスキー兄弟? 彼らのオリジナル・シナリオがあまりに(オタク的に?)つまらない代物だったんで、ヘルゲランドがリライト役に引っ張りだされたんでしょ。ついでにいうとこの兄弟の作品は『バウンド』にしろ『マトリックス』シリーズにしろ、内輪受け狙いがミエミエでどうも好きになれない(まあ、人類総オタク化の現在じゃ、それでいいんだろうけど…)。ほとんど鈴木清順の『殺しの烙印』(!)と同じプロットのなかに、ひねったユーモアとロマンチシズムを盛り込んだ内容は、昨今のテーマパークのアトラクションじみた映画の隆盛にあって突出して「映画」そのものの味わいをかもしだしている。あの消音器付きの銃での撃ち合いシーンなんて、たまらなくシュールだったじゃないですか。ああいう奇妙な味わいこそを評価してあげなくっちゃ。皆さんがどうおっしゃろうと、小生はこの映画を断固支持しますっ!10点(2003-05-26 11:41:21)(良:1票)

165.  最前線物語 映画史上のベストワンを選ぶなんてとうてい出来っこないけど、戦争映画のベストワン作品を選べというなら、文句なしにこの映画を小生は推す。ストーリー的にはサミュエル・フラーの『鬼軍曹ザック』の焼き直しではあるものの、どんな状況下においても日はまた昇り、人は生き、そして死んでいくという「真理」を、ここまで簡潔に、美しく見せてくれる映画はない。そんな、永遠の1本です。《追記》リー・マーヴィン演じる、苦虫を噛み潰したような“鬼軍曹”のヘルメットを、花で飾る幼い女の子。ナチスの収容所で助け出し、ヘルメットを被らせて軍曹が肩車をしている時に、命の灯が尽きて死んでいく男の子。…はじめてこの映画を見てからすでに20年以上(!)もの歳月がたっているのに、この2つのシーンがいつまでも頭から離れない。ヘルメットと子供たちをめぐる、一言も台詞のない小さなエピソード。しかしそこには、フラー監督の「祈り」が込められている。ささやかだけれど、はっきりと、力強く、世のすべての「無垢なるもの」に唱えられた祈りが。そして、あたかも「戦時下」のように子供たちの命が簡単に奪われていく現代ニッポンにあって、その「祈り」の声は、何と切実で悲しく響いてくることか、と思う。・・・以上、この映画の評価とは何の関係もないタワゴトです。すみません。ただ、そういう“想い”をさせることにおいても、やっぱりこの映画はぼくにとって永遠のベストワン作品です。 《追追記》フラーの戦争映画におけるヘルメットは、ひとつの「イコン」ですらあると思う。そしてこの晩年近くの本作で、『鬼軍曹ザック』にはじまるフラー作品の“ヘルメット・クロニクル(?)”が完結した感があって、それゆえいっそう胸をしめつけられたことを今もありありと憶えている・・・。何か中途半端に“再評価”されかけて、また忘れかけられている気がするけれど、フラーは、「カルトな作家」というより本当に「偉大な監督」さんだったんだと信じております。[映画館(字幕)] 10点(2003-05-23 21:45:01)

166.  心の地図 我が生涯のベスト作品のひとつ(いったい何本ベストがあるねん! というハナシも聞かれますが…)。物語はくさいほどドラマチックかつ通俗的なれど、映画は信じられないくらい詩的で超俗的。一遍の美しい夢を見ているような酩酊感が、いつまでも心に残ります。もう何度この”夢”の世界に浸ったことか…。とにかく、思わずハッとしたり、陶然となる瞬間の連続といった本作に、たぶんぼくは永久に魂を奪われ続けることでしょう。10点(2003-05-22 21:14:35)

167.  荒野のストレンジャー 小生は決して盲目的イーストウッド信奉者じゃないつもりですが、この映画こそ「監督・イーストウッド」の真の誕生を告げたものだと高く高く評価するものです。スタイル、語り口、キャラクターのすべてが、その後のイ-ストウッド作品を予告し、しかも真っ赤にペンキを塗られた町並みなどのユニークなはったりをかましてくれるなんざ、ただただシビレまくり。あのラストも、不敵きわまりなくて、ほんと、素っ晴らしいと思います。10点(2003-05-22 13:41:46)

168.  クラッシュ(1996) すみません、ジェームズ・スペイダー扮する主人公に限りなく精神が”シンクロ”してしまった私は、やっぱりヘンタイなのでしょうか…。家族に内緒で、今でも夜中にこっそりビデオで何度も見直しているのって、イケナイことなんでしょうか…。もはや車と一体化したような、全身サイボーグ(?)状態のロザンナ・アークェットの、何て官能的なこと! いつかクローネンバーグに、江戸川乱歩の怪奇耽美ものを翻案して撮っていただきたいものだ、とは、小生の見果てぬ夢です。10点(2003-05-22 11:32:12)(良:1票)

169.  霧の中の風景 テオ・アンゲロプロス監督が、これほどまでに万人(?)に愛される映画を撮ったことに、公開当時ガクゼンとしたことを覚えています。ああ、ぼくだけのものでいてほしかったのにぃ~! って…。主人公の姉弟のうち、幼い弟の手紙がときどきナレーションとして挿入されるんだけど、そのナイーヴで詩的な野にも、心震えっぱなし。翻訳した池澤夏樹にも感謝の花束を。とにかく、本当に美しい、まさに詩のような逸品だとぼくも思います。10点(2003-05-21 19:06:08)

170.  カリスマ 「人は自然状態にあると自己保存の権利を行使しあい、果てしない死闘に明け暮れる」という、哲学者ホッブズの『リヴァイアサン』の定義そのままに展開する恐るべき寓話。何より戦慄させられるのは、この映画に描かれたようにこの現実の世の中が、絶えざる恐怖と暴力による死の危険に満ち満ちてきているってこと。「9・11」以後の世界をここまで予言した映画もないと思う。ただ、畏怖あるのみ。10点(2003-05-21 18:12:24)(良:2票)

171.  学校の怪談 このシリーズが大好きな(ただし、金子修介監督の『3』は除く)者としては、他の皆さんのあまりの低評価にガックリ。で、あえて満点を献上する次第です。そう、確かに「子どもだまし」であるかもしれない。しかし、一方で子どもを本当にだますことこそが真に”困難”なんじゃないでしょうか。子どもたちと幽霊は、ともに世の中じゃおとなたちの視点からは「排除」された周縁的存在(つまり、みそっかす)に他ならない。(映画やドラマなんかで描かれる子ども像なんて、所詮おとなの眼で見られたもの、つまり「社会化」された存在にすぎないワケで。ほら、あの『アイ・アム・サム』の女の子とか典型だったけど)。社会の片隅にいる子どもとオバケは、だからこそこの世界とあちらの世界の”境界”を自由に行き来でき、彼らは、そこで一緒に遊んでいるだけなんだ…。そんな作り手の一貫したテーマは、実に実に「子ども」というものの本質をスルドク指摘したものだと、ぼくは思う。オバケたちは、子どもを怖がらせているんじゃなく、子どもたちも本当はそれをわかっている。だからこの映画が「怖くない」なんての、当然なんですっ! それがいいんですってば!(金子監督の『3』にはただ怖がらせてやろうという意志しか感じられないのが、決定的に不満)。それゆえ、こそシリーズはあれほど小学生たちに支持され、愛されたのではないでしょうか。個人的には『4』のせつなくもやさしい味わいが特に好きなんですけど…お願い! もっとこのシリーズに愛の手を!! 10点(2003-05-21 17:53:35)(良:3票)

172.  回路 黒沢清監督作品では、正直最高傑作とは言えないかもしれない。けれど、もっとも野心的な作品であることは間違いないと思う。とにかく、常に予測のつかないそのドラマツルギーとオフビート感は、やはり誰が何と言おうと凄い! と感嘆の念を禁じ得ません。恐怖の質が、心理や生理に訴えるありがちなもんじゃなく、見る側の想像力や意識裡に刷り込んでくるあたりに、彼の”天才”を感じます。出来ることなら、黒沢カントクに10倍くらいの予算を与えて、もう一度心おきなく本作をリメイクさせてあげたいっす!10点(2003-05-21 14:45:04)(良:1票)

173.  海底二万哩 いいですね、この映画。あらためて現在見ても、素晴らしく面白いですもの。初めて見たのは、小学校の講堂での映画上映会。子供ゴコロにも、ああ、今ボクは凄いものを見てコーフンしてるっ! と感じたことをありありと思いだします。あのクライマックスの巨大イカとのシーンはもちろんだけど、ぼくにはノーチラス号の内部でのこまごまとしたドラマが楽しかった。そして、この映画で覚えたリチャード・フライシャーという監督さんの名前は、後年テレビで見た『ミクロの決死圏』や、地元の映画館で『猿の惑星・征服』と2本立てで見た『ソイレントグリーン』という激シブSF映画の傑作により、今なお尊敬の対象なのであります。10点(2003-05-21 14:19:26)

174.  ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ 意外にも(と思っているのは小生だけ?)点数があまりにも低いんで、あえて10点献上! これをマジで作らず、かといってシリアスなブラックコメディにもしない、実に微妙なスタンスで映画にしたバリー・レビンソン監督って、昨今のアメリカ映画界にあって貴重な”大人”だと思う。だって、イマドキの映画人てば頭ン中お子チャマばかりじゃんすか。国家に絶望はしていても、しかしオレはこの国で生きてんだし…という自嘲が、ひょうひょうとしたエスプリを産んだって言いましょうか。このチカラの抜けたペシミストぶりこそを、こんな生きにくい世の中だからなおさら評価したいです。10点(2003-05-20 16:07:57)

175.  ウエスタン レオーネの映画はどれも素晴らしいのだけど、これはもう別格。はじめてこの誇大妄想的天才が、自分の作りたいように作ったという昂揚と創造力が、もう暑苦しいほど(笑)伝わってきます。ヘンリー・フォンダの悪役は、確かに彼のキャリアの中でも最高の名演だと、ぼくも思いました。実は、初めて見たのがもう20年近く前(歳がバレますが)。その時、『シェーン』と2本立てだったのですが、この映画のおかげで、あの名作の印象がひとかけらもありません…。ああ、もう一度シネスコの大画面で再会したいなあ。10点(2003-05-20 15:12:10)(良:1票)

176.  ウインズ 誰が何と言おうと、キャロル・バラード監督は、アメリカ映画最大の映像詩人であると信じる者にとって、この映画の評価の低さには怒りを禁じ得ません(ぷんぷん)。ストーリーうんぬんより、ワンシーンごとの、いやワンカットごとに映像から吹き抜ける風の爽やかな官能性に陶然とならないで、何のために今まで映画を見てきたのですか、皆さんっ!(…失礼、言葉が過ぎました)。とにかく、ヨットレースのシーン以上に、砂漠でのシークエンスにこそバラードの天才的な映像感覚がいかんなく発揮されています。そして、あの信じ難いほど美しく幸福なラストシーン…。物語の妙味や興奮を味わいたいなら、本でもゲームでも何だって代わりはある。けれど、そういった次元を超えた「貴きものの顕現(エピファニー)」とすら言いたいほどの瞬間に出会える体験を、この『ウインズ』はもたらしてくれる。星の数ほどもある映画だけど、そういった超越的な体験を与えてくれる映画なんて、一体どれだけあるでしょう? 《追記》帆に風を受け、波を蹴立てて海上を疾走するヨットのダイナミズム。音もなく空中を滑空するグライダーの、ゆるやかな浮遊感。砂漠の乾いた大地を、カタカタと駆けるオンボロトラック・・・。「海」「空」「陸」それぞれの“表面”を滑るように移動する、その〈運動感覚〉にこの映画は満たされている。その感覚にぼくたちの眼差しが一体化する時、ぼくたちは映画を「見る」というよりひとつの“体験”として「生きる」ことになる。この、映画との感覚の共有化というか「一体化」は、実にエロチックで官能的だ。しかしそのエロチシズムの、なんという爽やかさだろう! そしてラスト、光の粒子のひと粒ひと粒までもが見える(!)一連のモンタージュは、そんな〈運動感覚〉がもたらす官能的な体験の後の、けだるくも心地よい“余韻”そのものと言っていい。そう、「最高のセックス」を知りたければ、この映画の前に自身の感覚をさらけ出す、それだけで十分だ。もっとも、視線をあくまで「物語られていること」の読解(リーディング)やら解釈にのみ従属させる向きには、不幸というか“不毛=不能”というか、そういうインポテンツな出会いしかもたらさないかもしれないけれど・・・。 少なくともぼくにとって、これは、そういう「最高」で「おそろしい」映画なのです。 《追記の追記》・・・もうおれも若くないんだ、日本盤DVD、いやBlu-rayを早いとこ出しやがれこのヤロー!!(魂の叫び)[映画館(字幕)] 10点(2003-05-20 14:49:13)《改行有》

177.  遠い空の向こうに あまりにもコメント数が多いので、ここは簡単に…。一度でも夢を持って、挫折を味わった者にとっては、一生忘れられない映画でしょう。この作品は、もう単に出来が良い悪いとか、そんな下世話な次元を超越している。小さな「奇蹟」です。10点どころか、100点。1000点あげてもいい。10点(2003-05-20 13:04:58)

178.  インディアン・ランナー もう、何も言うことはありません。ただ、ショーン・ペンは本物の映画作家であると。ジョン・カサヴェティスのインプロヴィゼ-ション的アプローチとも違う人間への肉薄の仕方は、ほんと素晴らしいです。以後の監督作品も、どれをとっても逸品だし。だのに、なぜ世間は『デッドマン・ウォーキング』みたいな、所詮はウエルメイドなメロドラマばかりを称揚するんだろう…10点(2003-05-20 12:51:12)(良:2票)

179.  ブロンコ・ビリー 小生にとって、イーストウッド作品のワン・オブ・ザ・ベスト。何度見ても、最後のあの星条旗のシーンに涙が…。この映画と『許されざる者』が、イーストウッドの西部劇への、ひいてはアメリカ合衆国への”挽歌”だったんでしょうね。彼が単なる愛国ナショナリストじゃないってことは、サム・ボトムズ扮する脱走兵の扱いを見ても明らか。ジョン・ウエインは絶対的に服従すべき「偉大な」親父=体制そのものだったけど、イーストウッドはいつでも自身の”弱さ”を隠さない一匹狼。そんな男が、弱者ばかりの一座=疑似家族を作っていく本作(と『アウトロー』)には、彼の理想とする「アメリカ」がどんなものかが、見えてくるようです。10点(2003-05-20 12:37:26)(良:2票)

180.  愛のコリーダ 日本による中国侵略という時代背景が、なぜこの映画の中で強調されるのか。あるいは大島渚は、男(=吉蔵)を大日本帝国の、女(=阿部定)を中国のメタファー(!)として見ていたんじゃあるまいか。男=日本は、女=中国を侵略(強姦!)し、植民地とする。だが、支配していく中で、男は女の果てしない性欲の前に疲弊し(中国の長征だ…)遂には敗北していく…。そういった性=政治的な視点が、この映画を極めてラディカルかつ崇高な”女性賛歌”に仕立て上げたのだと、小生は信じとります。…にしても、藤竜也、真冬の場面であの真っ黒に日焼けした肌にビキニパンツの跡は、アカンやろ…(苦笑)。10点(2003-05-20 11:41:59)(笑:1票)

081.09%
140.55%
250.68%
3202.74%
4253.42%
5598.07%
67810.67%
79212.59%
817123.39%
98411.49%
1018525.31%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS