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プロフィール
コメント数 1200
性別 男性
ホームページ ないっす!!!
年齢 60歳
自己紹介 客観的に分析したようなもっともらしいレビューって、実はちょっと地頭よければ誰でも書けちゃうわけで、結局ありきたりな物になりがちです。
別に映画評論家でもない1個人としては、個人の感性や主観、あるいは体験を元にしたその人しか書けないレビューの方がよほど価値があるように思うのです。
もちろんそれが、事実誤認やヘイトレベルの差別や偏見に寄って立つものであれば問題ですが、しかしその人しか書けないレビューというのは必ずあるわけで、そういう個人的な感覚や体験を元にした主観的なレビューは、いかにももっともらしいありがちなレビューよりよほど価値があるし読んでて面白いんじゃないかと思う今日この頃。(でも自己陶酔溢れるポエムみたいなのは…)
好きな言葉は「恋」 です。

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161.  手紙は憶えている 《ネタバレ》 これは手紙でいいように操られてる系だな、というのは誰しもわかるわけですが、本人がオットーバリッシュでそれを忘れてるというのはさすがに想像しませんでした。(私はマックスがオットーなんじゃないかとずっと思ってました、が、違ってましたね) そういう意味で、あぁそういうオチなのね、とラストで思ったわけですが、しかし逆に言えばそれだけ…というのが正直な感想です。 基本的に認知症の爺さんのロードムービーなわけで、序盤こそわくわくして観てられるんですが途中からどうにもこうにも退屈になってしまいます。 そりゃ認知症の爺さんがそんなアクティブなわけがないので当然なんですが。 ラストは悪くないので中盤以降もワクワクのまま観ていられるかどうか、でこの映画の評価は変わるんじゃないでしょうか。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-29 15:20:37)《改行有》

162.  ライト/オフ 《ネタバレ》 冒頭の父親が殺されるまでのシーケンスがべらぼうに怖い。 暗いところに得体のしれない何かがいる、というシンプルな怖さ。 人間が本能的に持ってる根源的な部分にグイグイくる怖さ。 これは久々にヒットなホラーか?と思って観ていると、あれあれ?どんどん陳腐になっていきます。 で結局はなんか普通のそういう系ホラーになって終了。 竜頭蛇尾という言葉がこれほど似合う映画もありません。 つかダイアナのキャラ設定かなりめちゃくちゃ。 なんでもできそうなくせに意外と出来ない事が多かったり。 灯りがつくものがあったりなかったり。 もうどうなのよ、これ。 調べたら、これもともと3分くらいの短編映画が大きな話題になり、それを長編化したのが本作品。 で、この映画で特に優れた冒頭部がその短編映画のシーケンスわりとそのままだそうで… そりゃそっから先は後からくっつけた長編部分だもの、設定甘くて尻すぼみするのも当然ですわな。 元がワンアイディアの短編映画ですから、長編化にはやっぱ無理があったって事でしょう。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-28 09:27:38)《改行有》

163.  ハミングバード 《ネタバレ》 なんというか暗いしつまらない映画です。 爽快感が何もないんですよね。 堕ちた男とわけあり修道女の傷の舐めあいとか観てて何が楽しいの?って映画です。 何しろ主人公の行動がよろしくありません。 途中で修道女にも指摘されてますが、(いろいろあったとはいえ)自分でも悪い事をさんざんやっておいて他人の悪事には怒るってのはさすがにダメでしょう。 おもしろいのは「やっぱここでも運転手やってるよ!」ってとこくらいでしょうか。[インターネット(字幕)] 4点(2020-05-28 00:30:53)《改行有》

164.  名探偵ピカチュウ 《ネタバレ》 序盤から、これピカチュウの中身が実はお父さんってパターンだな(理屈はわかんないけど)とか、どう考えてもラスボスはビルナイだな、とか容易に想像がついてしまうわけですが、それは逆に、定番を外さない作りになってる、という事でもあるわけで、安心して観られる作品になっていると思います。 つか、ピカチュウの中身がお父さんとずっと予想してたにも関わらず、ライアンが顔出ししたときに「あ、ライアンレイノルズって声だけじゃなく顔出しもするんだ」と間抜けにも思ってしまったのは内緒です。そりゃそうに決まってるよ! 内容や観せ方だけを見ると最近のハリウッド娯楽映画の中ではごくごく普通で特に褒める要素はないのですが、この映画の価値はポケモンにどれだけ思い入れがあるか?その一点にかかっていると言っても過言ではありません。 特に思い入れがなければ6点くらいの普通の娯楽映画で、あとはポケモン加算がどれだけあるか…でしょう。 だから人によっては9点10点あっても全然おかしくない映画だと思いますし、それこそがキャラクタ映画の価値だと思います。 あと、ケンワタナベ、いてもいなくてもいい完全にどうでもいいキャラにしか思えないんですが、あの役の存在意義が僕には全然わかりません。[地上波(吹替)] 6点(2020-05-23 20:19:15)《改行有》

165.  チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜 《ネタバレ》 序盤は地雷臭がプンプンです。 最初にダンスをみせるシーン、わざとらしいバレエやオタクダンス…いまどき安直なアニメでもやらないようなキャラの立て方。 はじめてのダンス大会でも、朝ドラでもやんねーよと言うようなわざとらしい失敗シーン とにかく随所にそういうイタイシーンをつっこんでくるので「これはやべーな」とやばい映画警報はなりっぱなしです。 途中からはごく普通にベタで想像通りの展開になるだけに、なぜ序盤はあんなに地雷臭がするのか…そこが惜しい映画だと思います。 後半も、副校長の扱いやベタすぎるアメリカのアナウンサーなど、とにかく漫画っぽいというかB級映画感がすごいんですが、まぁこれはベタで許される範囲かな、と。 あと、最近は普通の美女化してきた感がある広瀬すずはこの映画の頃がピークだったかなぁ、とちょっと思うわけですが、そのピーク時の彼女のへそが拝めるだけで観る価値はあると個人的には思います。[地上波(邦画)] 6点(2020-05-22 23:00:39)《改行有》

166.  ギャングバスターズ 誰にでも楽しめる(そしてほろりとさせる)素晴らしい娯楽映画。傑作に近い佳作。 いい意味で「しょせんB級娯楽映画(最高)」 この監督について調べてもわからなかったんですが、タランティーノの弟子かなんかですかね? ゾーイベルも出てるし、タランティーノの映画にロドリゲス要素を入加えて、さらにコミック風にして今風にした感じの映画です(長いよ)。 悪党だけどとことん悪い奴じゃないって連中の人情風味を入れたアクション物ってわりとありますが、この映画はそれらの中でも最上級に位置づけできる映画になっていると思います。 おっかっけてくる連中のアホっぽさ、コミックっぽさといったらもうね。 娯楽作というのはこれくらい振り切れた方が面白いだろ、と言わんばかりです。[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-22 17:09:25)《改行有》

167.  喰らう家 《ネタバレ》 原題は「We Are Still Here」なのに邦題は「喰らう家」 こんな邦題じゃ普通観る気になりません。パッケージデザインもセンスないし。なにがグゲゲゲだよ…日本の配給会社酷いよ。 さて、ストーリーや設定にツッコミどころが多く、例えばクライマックスで街の人がわざわざ危ない家の中に入ってきて自爆するのはどうなんだ?とか、呼ばれた友人一家(何も悪くない)の巻き込まれ感がひどいとか、ダグマー一家と悪霊とやらはどういう関係性なんだ?主体はどっちなんだ?とか、まぁとにかくツッコミはじめたらきりがなく、そして邦題は事故レベルの悲惨さではあるものの、しかし映画の出来はよくかなり面白いホラー映画でした。 映像が古く感じたのですが、これは1979年という舞台設定でその頃の雰囲気(その頃製作された映画の雰囲気含め)を意識したものだと思われ、そういうセンスはなかなかよかったと思います。 ホラー好きなら邦題にめげずに観ても損はないかと。 血しぶきはまぁまぁ飛びます。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-21 14:06:11)《改行有》

168.  コロンビアーナ なんだかんだで3回くらい観た映画なんですが、まだレビューを書いてなかったので。 とはいえこの映画については「リュックベッソン製作脚本」ですべてが説明できてしまう…で片付いてしまう映画であって特に語る事がありません。(僕の小鳥は戻る?という比喩会話はちょっとよかったですが) まぁ語る事がないからこそレビューを書いてなかったわけですが、しかし最近「家族を殺された少女が暗殺者になって復讐する」B級映画(リュックベッソン製作じゃない)を観たのです。 いかにもリュックベッソンぽい設定のその映画はしかしクソつまんなかったんですよ。 こんなの誰が作っても同じだろう…と思うわけですが、リュックベッソンが絡んでないその映画はほんとに駄作でした。 リュックベッソンってすごいのかも…その映画を観たとき私はそう思ったのです。[地上波(吹替)] 6点(2020-05-20 15:41:58)《改行有》

169.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス 《ネタバレ》 どこをどうみてもインデペンスデイの正しい続編で、前作を楽しめた人にはそれなりに楽しめ、そうじゃない人には全然あわないだろうそんな映画。 そういう意味では正しい続編だと思いますが、前作がわりと好きな自分としては前作よりはだいぶ落ちるかな…という印象です。 その理由はまぁいろいろあるわけですが、一つには前作のキャラがほぼそのまま今回も活躍するという点。 いや20年もたってそれはないでしょう、と。 特にエイリアンに体乗っ取られて20年眠ってた博士なんか、起きたとたんに大活躍で「この20年の進歩とか全然なかったのか?」とどうしても突っ込んでしまいます。20年もたてば本当にいろいろ変わってるはずである程度勉強しないといろいろついてけないのが普通のはずなのに… また、謎の宇宙抵抗勢力を出して話を複雑化したのも失敗かな、と。 ただでさえ頭の悪い映画なんですから、そんな要素突っ込んだらうまく映画としてまとめられないんじゃないの?どうなの?…ほらやっぱダメじゃん!的な。 もっとシンプルにドンといってガンといってバーン!やったー!みたいなのこそがインデペンデンスデイだと思うんですよ。 あとは最近のハリウッド娯楽映画では避けられない中国資本の影響にはやっぱりちょっとひいちゃいますね。 「チャイナマネー!」という看板が映画の中でピカピカしてるみたいで、この露骨さはもうちょっとなんとかした方がいいんじゃないでしょうか? バブル期前後に日本マネーがハリウッドに流入したときでさえ、ここまであからさまに下品な事はしてなかったと思うんですよね。[地上波(吹替)] 5点(2020-05-18 00:57:06)《改行有》

170.  マスカレード・ホテル 《ネタバレ》 この年末年始、同じ東野圭吾原作で地上波初放送となる映画が2本放送されたわけですが、その2本の映画の基本的なスタンスには大きな違いがあり非常に興味深く観る事ができました。 その一本である疾風ロンドについては(そっちのレビューを見ていただくのが一番なんですが)、要約すると「ミステリーとしての面白さを捨てて軽薄なコメディ映画(しかもさして笑えない)にしてしまっている駄作」でした。 一方でこちらのマスカレードホテルは、原作の要素をよく残してミステリーとしてそこそこちゃんとした作りになっていて及第点の出来だったと思います。 わざわざ犯人役を松たか子にしたり、「大竹様」と呼ばれる姿がちらりと映る明石家さんま(友情出演)とか、画面のあちこちに細かい遊び要素がいろいろと詰め込まれていた事からも、この映画が細かい目配りで作られたものがよくわかります。 あえて問題点をあげるとすれば、まず「以前ストーカーを追い返したエピソード」が全体から明らかに浮いていてまるでネオンサインがついてるかと思うくらいはっきり伏線と分かる事。 結果として原作未読であっても、多分そのストーカー女が絡んでくるな…というのは想像がつきますし、そうなれば狙いが長澤まさみである事は明白です。 情報量が多い原作小説であればその伏線はもっと埋もれているのですが、情報が整理される映画ではどうしても浮いてしまい処理が難しかったのでしょう。 もっとも、一般的な観客のレベルを想定すれば、伏線はそれくらいはっきり示さないとそんなエピソードの存在すら忘れてしまうような観客が一定数いそうだし、これは意図的にわかりやすくしたのかな…とも思ってしまいますが…はたして? もう一つ気に入らないのが、映画最後の仮面舞踏会風のシーン以降の無駄なシーン。ここははっきり映画として無駄だと断言できるレベルの箇所で、「蛇足」ということわざの意味をスタッフには強く訴えたいと思います。 総じて、原作のテイストを良く残したよくできた映画だと思います。 このストーリーに問題を感じる場合、それはこの映画の責任ではなく原作者である東野圭吾の問題でしょう。 恐ろしいほどの駄作だった疾風ロンドと対比する事で、同じような原作をベースにしても、映画スタッフによってこんなに出来がかわるんだな…というのが実感できたのが個人的に一番の収穫でした。[地上波(邦画)] 6点(2020-05-18 00:52:26)《改行有》

171.  リンカーン弁護士 面白い! 法廷物は潜水艦映画と並んでハズレが少ないジャンルだと思いますが、この映画もその期待を裏切りません。 というかこれ、法廷物というよりヒーロー物に近いです。 金になる事件を探してリンカーンで裁判所を回る怪しい弁護士。汚い事もやるし金にもうるさい。 刑事にも嫌われてる。 乗ってるリンカーンのナンバーはNTGUILTY。 しかしほんとの悪は絶対許さない。 ってな感じで、この映画の構図は法廷を舞台にしたダークヒーロー物のそれです。 マシュマコノヒーは非常にハマってます。 シナリオの細かい伏線と回収は精緻だし、いやな奴はちゃんと負ける。 だから観た後に爽快感がある。 これぞ正しくヒーロー物です。 そしてこういう映画にかかせない小粋なパートナー。この映画では運転手ですな、彼がいい味だしてます。 変な前知識をもたずに観ていただけると吉です。[インターネット(字幕)] 8点(2020-05-17 14:33:11)(良:1票) 《改行有》

172.  今夜、ロマンス劇場で 《ネタバレ》 何コレツッコミ待ち?という感じの映画。 最初に彼女が出てきたときに「あ、これ映画の中のキャラクターがそのまま出てくる設定なんだ」と思ったわけですが、すぐに違うとわかります。 自分が映画の中から出てきた事をちゃんと理解してるし、この現象自体についての知識等しっかりあるのです(人に触れられないとかね) もし映画の中の姫がそのまま出てきたのなら「ここはどこ?何が起きてるの?」となるはずなので、そうじゃない時点で映画の中のキャラクターではない。 一方で、もちろん中の人(女優)でもないわけで、じゃぁ「そもそもお前は何者なんだよ?」という事が気になってしょうがないのですが、しかしその回答はありません。 結局「映画の中でキャラクタを演じている映画の中の謎の存在」が出てきた…という事らしいんですが、え、それどういう事なの? 最初に白黒のまま動き回るシーンは本当に気持ちが悪かったんですが(この気持ち悪さは一種の不気味の谷現象なんでしょうか?)、わりとすぐ色をつけてしまうし、白黒であることを活かすようなエピソードもほとんどなし。 (赤だ青だ、と無意味な事をしゃべるくらい) だったら最初からカラーでいいんじゃね?と。白黒設定意味ないよ、と。 わざわざ白黒で出すならもっとそれを活かせよ、と、思うわけです。 映画から出てくる代償で好きな人に触れない、なんてのは、人魚姫以来伝統の代償系ですが「え、誰がその代償くれたのよ?」と。 昔の童話である人魚姫ですらそこはちゃんと術かけてくれる人が描かれていたわけですから、現代日本の映画でそこスルーはダメでしょ。 つか綾瀬はるかの服、高そうな服にポンポン着替えてるんですが、あれはどういう仕組みなの? とまぁツッコミどころの嵐なんですが、一番いけないのは「ハッピーエンドじゃないところ」 こんな適当なシナリオなんだからご都合主義のハッピーエンドでいいじゃん。 まぁシナリオとしてこういう方向でまとめたかったんだろうけど、それはこの映画を観る人が求めるところなの? 製作者サイドの自己満感を強く感じるラストの展開でした。[地上波(邦画)] 4点(2020-05-16 23:19:49)《改行有》

173.  マッド・ナース 原題にあるとおり、これ3D映画なんですよね。 ピラニア3Dとかもそうですが、エログロ系は相性いいんでしょうか? で、映画の内容は終始無茶苦茶。特にクライマックスはもう何がなんだか…だし、オチも無理あるけど、でもまぁここまで無茶苦茶だと逆にいさぎいいっていう。 主人公役、完全に男顔で美人でもなく顔は全くそそらないわけですが、体はすごいです、ええ。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-16 17:14:18)《改行有》

174.  ハッピー・デス・デイ 《ネタバレ》 この映画を観た直後に続編のハッピデスデイ2Uを観て、あまりの面白さに勢いで2のレビューを先に書いてしまい…なんとなくそこから逆に1のレビューは書きづらかったので放置していたのですが2を絶賛しているのに1のレビューを書いてないのもおかしいだろ、という事で再見してレビューを。 再見して思ったのは「話わかってても面白いな」という事。 ストーリーがわかった状態で観ても細かいところで新たな発見もあり、なかなか面白く観る事ができました。 これが出来の悪い映画だと1回目は勢いで「面白い」と思っても再見してみると「ん?」と思う事もあったりするんですが、この映画でそんな事がなかったのはおもしろい映画の証拠かな、と。 で、再見して思ったんですがこちらの1作目に関しては肝心の「そもそもなぜループするのか」という事についての理由付けを徹底して排除してるのがいいと思うんですよ。 そこに変な理由付けをしても、なんか安っぽくなってがっかりするのがほとんどなわけで、だったらもうそこについては一切スルー。 起きてる事はもうそういうものだと割り切ってストーリーを紡いでいくというのは手法としてありかな、と。 たとえば「僕だけがいない街」とかなんで戻るのか原理について語られてませんよね。 ただその能力が存在しますという前提だけで話を紡いでいきますが、もともとありえない仕様なんですから、それでいいんじゃないでしょうか。 (結果として話を作るために都合よく能力が発動してるんじゃね?と思ってしまうところもあるんですが) 「CUBE」なんかあの構造体はなんなんだよ、という事については一切語られませんが、でも面白いわけですし。 もちろん「その理由のディテールを面白く描いてストーリーに組み込めれば」それに越した事はないわけです。 たとえばバックトゥザフューチャーの「タイムマシンは原子力による膨大な電力で動いている→過去に戻って原子力機関を動かせない→さぁどうする?」なんかがその典型です。ストーリーの一つの軸になってますから。 ついでに言えば「タイムマシンがなぜデロリアン→かっこいいから」みたいな細かいネタも忘れないからあの映画は傑作なのですが。 しかし、それが語れない(あるいは語る必要がない)のであれば、もうそこは「そういうものだ」と割り切ってしまうのも一つの手です。 この映画はそれで成功してると思うんですよね。 さらにこの映画が成功しているのはキャラ造形が魅力的な事。 (さんざん言われてる事ですが)ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうっていうのは映画の出来がいいからこそです。 多くの映画で「主人公が魅力ない映画が面白いわけがない」という経験をしているだけに、その真逆、ビッチな主人公をいつのまにか応援してしまうこの映画が面白いのはある意味当然だと思います。 で、この映画について言いたい事がひとつあるとすれば。 「この映画がちょっとでも面白いと思ったら(あまり間をあけずに)続編も観てね」 これにつきます、はい。[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-14 22:16:30)(良:2票) 《改行有》

175.  エリア52 「気が付いたら謎の場所に一人でいて、何がおきてるかわからない」というSAWやCUBEでおなじみのソリッドシチュエーション物は、題材として面白そうな分観る側のハードルが上がります。 知らない映画でもあらすじ説明だけで「お、ちょっと観てみよう」と思ってしまいます。 で、だからこそそれを裏切るような内容だと元のハードルが高い分その評価も急降下。 この映画も、意図してではなく撮り方&編集が下手なせいで何がおきてるかわかりづらい上に次々と観ててテンションが下がるようなネタが展開していく(突っ込みどころしかない)…となるとこれはもう地雷の域。 安っぽいいろんな要素詰め込みすぎなんですよ。 最初にハードルをあげてしまってるだけに、厳しい評価にならざるを得ません。[インターネット(字幕)] 3点(2020-05-13 18:37:06)《改行有》

176.  ローン・サバイバー ブラックホークダウンの系譜につらなる実話系戦争映画。いや戦闘映画か。 とにかく映画からの圧が強すぎて呼吸困難になりそう。 比較的最近の事件で関係者はほぼ存命、主人公である当人の手記を元にしてるだけに、内容的にはちょっと大げさなだけのドキュメンタリー映画。 映画的な細かいツッコミとかはもう野暮でしょう。 中盤以降終始圧倒されるシーンが続くだけの圧の強い映画です。 このあと、同じ監督、同じ主演でパトリオットデイ、バーニングオーシャンと実話系映画が作られていくわけですが、出来でいえばローンサバイバーには及んでないのは(事件の規模からして)しょうがないのかもしれません。[インターネット(字幕)] 8点(2020-05-12 17:16:19)《改行有》

177.  マリアンヌ 《ネタバレ》 非常にシンプルで観ている側がそうなるんだろうなと予想する通りのラストを迎える予定調和なストーリー。 観終えた後に思ったんですが、これ監督の手腕でどうにでもなる映画だと思うんです。 例えばもっと感傷的な撮り方をすれば「号泣必須のラブストーリー」になるわけですが、一方で「感動の押し付け」「安っぽい映画」という批判も受けたんじゃないかな、と。 で、ゼメキスは、この話を割と冷めた視点で淡々と撮ったわけです。 そうすると全体に風格みたいな物も出るし、感動の押し付けにならないのはいいんですが、一方であまり感情移入せず客観的に映画を観ていた客は「あぁやっぱそうなるよね」と淡々と思うだけになる。 冒頭古い車が走ってくるシーンで何の説明もなく年代をわからせ、劇中さりげないセリフでここがカサブランカだとわからせ…という見せかたは非常にうまいと思いましたが、そういう小粋さを重視するあまり感動的な要素が薄まってしまったんじゃないか、と。 なかなか難しい匙加減だと思いますが、映画には見栄というか外連味がやっぱ必要だと思うので、この映画に関してはもうちょっと大げさに感動的に撮った方が面白かったんじゃないかな、と思います。それこそBTTFのように。[インターネット(字幕)] 7点(2020-05-11 09:05:18)(良:1票) 《改行有》

178.  スケア・キャンペーン 《ネタバレ》 劇場未公開なのが不思議な、わりと面白いホラー映画。 これよりできが悪いホラーが普通に劇場にかかってるのに…まぁ別に劇場にかけなくてもいいんですが。 さて、テレビなどで向こうのドッキリ番組を見てると、これってひっかけられた側がキレて殺人とか起きてもおかしくない…くらいひどいやりすぎ番組が多いんですが、やはりあちらでもそう思う人は多いんでしょうか? この映画のベースはおそらくそういう観てる側の感情からきてます。おまえらヤリすぎだyoバチがあたればいいのにyo…的な。 ストーリーが2転3転するこの映画ですが、アビゲイルがスパイな事やマスクなんちゃらが参入してくるところまでは想定内。 (というかアビゲイルの関してはあまりに分かりやすすぎて逆にこれスパイじゃないのかも…と思わせるレべル) 見てる途中で、まぁこれは逆ドッキリだよね…と想像できるわけでそこまでドキドキするわけでもありません。 じゃここで出てきたマスクなんちゃらもさらにドッキリで…と期待してると…映画そのまま終わっちゃいます。 おいおい… これヒロインの女が実は黒幕で、アビゲイルが逆に襲われて…くらいの展開をもう一回させて落とさないとダメな奴じゃないですか。 これもまたオチあるんでしょ…くらいの気持ちで観てて最後までいっちゃったので、途中殺されたりするシーンが全然怖くないっていう弊害も。 え、俺深読みしすぎたの?的な。 だってさ「マスクなんちゃらが実際に殺人までやってる」的な途中の会議とかのシーン、あれはどうみたって前フリじゃないですか。 あんな前フリされたら、そりゃもう一回オチあると思うでしょうよ… とまぁ最後にもう一回の展開がなかったガッカリ感はあるんですが、まぁでもこの手のホラー映画としてはわりとよくできてて面白かったと思います。 あと、もうテレビは老人専用のオワコンで、ネット動画に完全に負けてるよ!的な女性上司の説教は、世界中そうなんだ…という事を実感させてくれて、日本でもテレビ製作者に見せたくなるような、そんな気がします。[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-10 22:21:51)《改行有》

179.  オキュラス/怨霊鏡 《ネタバレ》 最初から「これは負け戦だろうな」というのは明らかですから、観客がただただ90分間負け戦の中であがく主人公達を見続ける映画です。 主人公2人の状況を観客と共有させるためだと思いますが、過去の記憶+幻覚と現在の時間+幻覚がどんどん混濁していくため、観てて「どうなっちゃうの?何がほんとに起きてる事なの?」となるわけですが、しかし負け戦なのは最初から明白なため「これもう終わってもいいんじゃね?」感がどうしても漂ってきます。つかぶっちゃけ飽きます。それが最大の弱点ですね。 実質30分で語れる内容を90分に無理やり引き伸ばしたような、要するにクドイわけですが、視聴後にwiki見たらこの映画はもともと短編映画を長編化したものらしく、なら無理に引き伸ばした感があるのもしょうがないのかな、と。 とはいえごくシンプルな「お化け屋敷&呪いのアイテム」だけの内容をここまで引っ張れる映画もそうそうないので、それを成立させたのは褒めるべきでしょう。 せめて60分程度の映画なら「完璧」だったと思うんですけどね、映画館にかける以上一定の時間は必要ですから難しいですよね。 映画を観ている途中に覚える感覚は映画というよりスティーブンキングの小説(映画ではなく小説)を読んでるときのそれに近く、キング小説特有のくどいネチネチ感と漠然とした不安感をここまで味わえる映画を僕は他に知りません。 そういう意味で「キングの原作を雰囲気そのままに映像化できた初めての映画」みたいな映画です。 もちろんこれキング原作ではありませんが、キングの小説をある程度読んでいる方ならこの感覚を共感してもらえるんじゃないでしょうか。 つかほんとのキング原作の映画(世の中に沢山ある)が、どれもこの映画よりキング感が薄いのはどういう事なんだ…[インターネット(字幕)] 6点(2020-05-10 22:20:54)(良:1票) 《改行有》

180.  ザ・ゲスト 《ネタバレ》 日本での知名度がまったくないため期待せずに観たのですが、これが意外な掘り出しもの。 最初はよくあるサイコな訪問者物かと思わせておいて(いや基本はサイコな訪問者物なのですが)謎の企業が出てきてから俄然雰囲気が変わってきます。 とにかく映画の途中で飽きたりダレたりさせるところが全くないのが娯楽映画としては最高。 ラストも上手で、あからさまな伏線のバタフライナイフでデビッドがとどめをさされたシーンにご丁寧にも「RIP」の札で念押し…からの「歯のない焼死体が2体」という消防隊員の会話で観客に「あれ?死体は3体のはず…しかも歯がない?」と思わせてからの定番のオチ…という見事な構成で完成度は抜群です。 しかも(続編を想定してでしょうが)謎解きがないからいろいろ謎のままっていう、その辺もホラーの定番をきっちり抑えてくれてます。 ここ数年で観たアメリカのこの手の映画の中では間違いなくナンバーワンで、これが無名ってどういう事なの?と疑問に思って調べてみたら海外の批評ではかなり高評価されていて、そりゃ面白いのも当然だよね…と納得はしたのですが、じゃなぜ日本でこの傑作があまり知られてない&評価がそれほどでもないのか…ほんとに不思議です。8点か9点か悩むラインの映画だと個人的には思います。[インターネット(吹替)] 8点(2020-05-09 14:59:03)《改行有》

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