みんなのシネマレビュー |
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161. connie & carla コニー&カーラ 《ネタバレ》 典型的アメリカンコメディ。あー、「お熱いのがお好き」見てないわぁ、私は「ロミー&ミシェル」と「プリシラ」を足した映画みたいに思えて、とっても楽しめた。うだつの上がらない主役二人組のキャスティングが絶妙、ギャグもシリアスも「バッチ来~い!」で、最初から安心感があったわね。訳あってゲイのフリしてスターになる二人、カーラの反則なリップラインに笑い、「Don't Cry For Me Argentina~♪」でババッと挙がる手に笑い、コニーが成分調査のためにカマ友に胸を触診されてるシーンは、似たような経験のある私には想い出も相まって涙がチョチョ切れたわよ。とにかく久しぶりにスカッと笑える映画に出逢えましたぁ。オネエ言葉っぽいのはもちろんこれに感化されたからネ。[DVD(字幕)] 8点(2007-02-05 14:34:48) 162. Tommy/トミー Mad+Active+Cool=Rock![DVD(字幕)] 7点(2007-01-27 19:04:21) 163. マーラー 掘り出し物発見!すごく奇抜な伝記。ポジティブかつちょっと常軌を逸脱したケン・ラッセルワールドにビビッと来てしまい、好き嫌いの別れそうなシーンもワクワクしながら魅入ってしまった。音楽って、もとよりこんな次元の違うところから生まれてくるような気がするなぁ。音楽家の頭の中のカオスを見せてもらったようなこの充実感は何なんだろう。とこんな私は、小難しそうで食わず嫌いだったマーラーのCDを明日から探すことでしょう。[DVD(字幕)] 9点(2007-01-27 18:39:32) 164. かもめ食堂 たくさん笑えたし、人がご飯作るの見るの好きだし、なかなか楽しい時間を過ごせた。すごく遠いところへ行きたくて何となく北の最果てへ来た女性達は、後ろにあるものをバッサリと捨てた一抹の寂しさを背負っていて、同年代で同性の私のツボをつついた。けれど、キャリアの確立した女優さん達が安定した個性で出演、風景はスタイリッシュな北欧だし、素材で得をしている感じもした。1時間くらいしたところで「この辺で軽く終わってもいいんじゃないか?」なんて思ったし。アロマテラピーのような映画だ。[DVD(邦画)] 7点(2007-01-10 09:29:14) 165. ビアンカの大冒険 意外と掘り出し物でした。古き良き丁寧な画がまだ存在した頃のディズニーアニメ。アホウドリ航空が急降下後上昇していく視覚とニューヨークの街並みのシーンは、ちょっとボーッとしてしまうほどステキでした。脈絡のない「Ⅱ」作って楽してないで、この頃の姿勢を取り戻さないことにはねぇ、ディズニー。[DVD(吹替)] 7点(2007-01-08 13:07:45) 166. 隠された記憶 《ネタバレ》 余韻を持たせて観るものを引き込んでいくのとはわけの違う、なんか「ピーマンニンジンタマネギはそろえたよ味付けはこんなんどうかな」と材料だけ揃えて、多くの作業をこっちに投げているような映画に思える。ラストを迎えてもさっぱり掴めないストーリーは「見ろ、感じろ、考えろ」と監督が鞭打っているかのような感覚。きっと家庭で観賞した方の多くが、どこかに伏線がないか、どのシーンに意味があるのかと繰り返しビノシュやオートゥイユを眺めたろう。犯人はあれですよ、ハネケです。長回し好き監督の趣味ビデオ…とふざけつつ、高尚のようで下世話でもあるこの混沌とした感じを嫌いにもなれない。点数付けづらい映画№1。[DVD(字幕)] 7点(2007-01-06 00:59:45)(良:1票) 167. 太陽(2005) 《ネタバレ》 地獄絵図の東京でぽつねんと取り残された楽園に暮らす、孤独な孤独な王様の姿に目が潤んだ。極度のマイペースで、蟹の甲羅に向かって真情を吐露したり、丹念に写真を眺め思いを巡らす彼の姿は、ぴったりとカーテンを閉めて他の誰をも信じず受け入れはしない。「神」と呼ばれる自分を受け入れていないのだから無理もないが。「人」であることでの新たな苦悩が感じられるラストも胸が痛んだ。2時間の独壇場、確かに昭和天皇であり続けたイッセー尾形と、外国人がこれを監督したという事実に観賞後改めて驚愕した。[映画館(字幕)] 9点(2007-01-04 22:06:11) 168. ピンクパンサー スティーブ・マーティン映画。これが一番分かりやすい解説かと。ガハハと笑えてパリと衣装と美術が冴えている面白い映画でしたよ。でね、誰かエミリー・モーティマーに助演女優賞をあげて。[DVD(字幕)] 7点(2006-12-19 00:02:31) 169. 南極物語(2006) 懸命に生きる犬はお利口で可愛らしいです。アザラシVS犬のシーンなんかどうやって撮ったんでしょ?すごかったですね。でもね、犬を置き去りにした人間の苦悩が中途半端。アドベンチャーの末「おうおう生きていたよヨカッタネー」というお話でもありますが、弱い立場の命を守れなかった痛みを観客が感じることも、大切だと思うんですが。[DVD(吹替)] 4点(2006-12-17 18:17:04) 170. ゴッホ 私は冒頭5分でティム・ロスに懐柔され、映画の世界に連れて行かれた。タイトルに名前を挙げておきながら弟テオの描き方が物足りない感じだったが、アルトマンの静かな演出、南仏の田舎の美しさ、静と狂気を手のひらを返すがごとく演じていくティムに感心しきりだった。現代、巨匠と言われて久しいゴッホとゴーギャン、黄色い家での痛々しい生活が芸術の世界の厳しさそのままに思えてならない。[DVD(字幕)] 8点(2006-12-17 00:19:34) 171. マルクス兄弟 オペラは踊る う~~、期待が大きかったかな。この映画と私の間にある「時間」という河は、深くて大きかったようです。品の良い笑いのあれこれより、波止場の別れやハープの音色のようなロマンチックなシーンに惹かれました。でもそれがまた短いのよ。ちと残念。[映画館(字幕)] 5点(2006-12-05 00:21:38) 172. 美しい人(2005) この監督の十八番、日常を切り取ってパズルみたいに組み合わせた映画。悲哀の色が強い作品だった。「起承転結」の「起」のあたりが羅列されているのでなかなか面白いけれど、不満も残る。こんなに沢山ネタがあるのなら、この方法からはそろそろ脱却して、ひとつの物語にじっくり向き合える作品を作ってみればいいのに。フィクナーもちょっと物足りない印象だった。[映画館(字幕)] 6点(2006-11-20 16:03:33) 173. こねこ なんだよぉ~、たかがネコなのに~、子どもっぽい話なのにぃ~、こんなに泣かせんなよぉ~!ネコ好きな私には反則技満載、お茶目で愛おしいネコの姿でいっぱいの映画です。これ以下の点数はどうしたって付けられません。[DVD(吹替)] 8点(2006-11-19 21:31:34) 174. 40歳の童貞男 オタクおじさんアンディの、真面目で楽しい脱バージン日記。こういう人どこの国にもいるんだね。「下品」のラインをギリギリ越えちゃった部分もあったけど、ゲラゲラ笑った私も私なので…。意外とカップルオススメです。でも高得点の後押しをしたのはなんつってもエイジアですな。クライマックス泣きました。[DVD(吹替)] 8点(2006-10-29 10:50:25) 175. ダック・シーズン 《ネタバレ》 いやあ、もっと小気味よく可愛らしい映画かと思っていたのでがっかり。狙いまくりの画(しかもオシャレモノクロ)の連続、序盤のダラダラ伸び伸びでちょっと嫌な予感。中盤人情風味でエンジンてこ入れしてちょっとおセンチなラスト。よくあるよくある、私苦手だこういうの。回想録だけじゃなくて何か物語を盛り込んでくれなきゃつまんないよ。エンドクレジットで小津とジャームッシュの名前が出てきてなるほどなあ、と。私には向いていない映画だった。[映画館(字幕)] 5点(2006-10-28 15:03:53) 176. 東京ゾンビ 楳図センセ、そこは敬礼じゃなくて「グワシッッ」です!あの汚いマシンガンもセンセがぶっ放すべきです![DVD(邦画)] 6点(2006-10-22 19:13:14) 177. アルビノ・アリゲーター 《ネタバレ》 三人寄れば派閥ができる…職場の先輩が言っていた名句。この状態をよく表現している面白い映画だったと思う。逃げ場のない空間、知的温厚派とキレた武闘派のあいだで、どっちつかずの男がメトロノームの針みたいに振れる。あのやじろべえがマット・ディロンという配役も絶妙。密室内での彼の心理が主だった筋になっている。でも、中盤フェイ・ダナウェイが説明セリフを言うのが変だし、ヴィゴの設定はもうちょっと活かせた気もするし、何よりラストが後味悪すぎた。少し点数低め。だけどフィクトナーの二の腕はスゴイなあ。[ビデオ(字幕)] 7点(2006-10-21 09:42:40) 178. アナコンダ2 《ネタバレ》 ジェニロペ無しのゲロパク無しでインパクト無し。[DVD(字幕)] 3点(2006-10-18 23:28:10) 179. ゆれる 私が田舎ものでつまらない人生を送っているからか、この物語の深淵を覗く力がないからか…。皆さん、どのあたりでゆれました?自分自身のリアルな生活で感じる「ゆれ」よりもハッとさせられました?[映画館(邦画)] 6点(2006-10-16 23:29:26) 180. ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 結構評価が高いですね。まあまあ面白かったです。それは興味深くじっと見つめた、という意味より、ブッと吹いたという意味のほうが強いかも。お粗末な姿の「彼ら」が、あまりにも早くに姿を現したのでまずそこでブッときたし、最後のどんでんも、映画の冒頭でポーチを掃除する女性を見ていて、何となく感づいたことそのものだった。ここでも皮肉な笑いが心の中で起こった。なんの伏線もなかったじゃないか、これじゃミステリーだなんて認められない。こんな陳腐な私の想像ぐらい超えてくれ、シャマラン。ストーリーの方は本末転倒に思えます。平和を望んでコミュニティを作ったのにあんな事件が起こったわけでしょう?その問題については全く語らずユートピアバンザイを続けるって…、この後どうするんでしょ?後半のホアキンの扱いはすごくて、この展開にもちょっと吹いた。キーパーソンである盲目のアイヴィー役の新人に、まるで光るものを見いだせなかったのも辛い。役者はエイドリアンの一人勝ち。ともかく、どんでん返しで奇抜さを狙う作戦が無いと、粗が目立って笑えてしまう。「愛は何をも越える」というようなセリフがあったけど、セリフだけ立派すぎて上滑りしてるぞ。うっすら映ってる場合じゃない、もうちょっとがんばれ、シャマラン。(以下追記:2006.10.5)ちょっと恥ずかしいけれど、自戒も込めてこれは残します。シャマランの深淵を覗けるように勉強して出直します。ヘンテコ映画には変わりないんだけど。[映画館(字幕)] 5点(2006-10-05 12:40:41)
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