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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 284
性別 男性
ホームページ http://ameblo.jp/wunderlich/
年齢 42歳
自己紹介 気になった映画をつまみ食い的に見ています。
うだうだと考えるのが趣味です。

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161.  サマータイムマシン・ブルース うひゃひゃ。正直おもろい。確かに心に訴えかけてくるドラマ的な普遍性はない。しかし、ここまで徹底的に練り上げられたシナリオは、ある意味神々しい。人は、誰かがなにを話してるかよりも、誰かが徹底的に何かをやりぬくことに対して敬意を抱くものだ。だから僕も尊敬します。ご多分にもれず。撮影の舞台となっている四国の美しさもポイント高いし、題名のセンスにもちょっと惹かれるし、基本的に全面降伏です。[映画館(字幕)] 9点(2005-10-25 01:07:34)

162.  まだまだあぶない刑事 なぜかこの映画では、ありとあらゆる撮影方法が駆使されている。ものすごく凝ってるなというのが第一印象。とくに町田透課長を取ったシーンはヒッチコックのめまいを髣髴とさせる凝りッぷり。木の実ナナを足から登場させたのにはびっくり。ほかにもフォーカスのずらしや、画面の構成など、サービス精神はたっぷり。もしろん、お約束の派手なアクションやギャグの応酬も健在。ただ、全体的に切れが悪い。ストーリーとかをもはや気にしていないのはいいとして、単純な勧善懲悪型のスタイルをとらず、ちょっと真面目な部分も入れちゃったことで爽快感がなくなったせいだ。自分たちの外部にはっきりとした悪を見つけれられなくなった現代では、すこしずつ感情の発散が難しくなってきている。そういった中で笑いに救いを求めるはありうる選択肢だとは思うが、さすがに笑い飛ばさなきゃいけないことがこんだけスケールでかいと、正直しんどい。映画としてみれば、もっとエンターテイメントに徹しても良かったとは思うが、ある意味、現在の世界をよく表現した映画になってるから、評価はむずかしい。[映画館(字幕)] 6点(2005-10-23 22:55:30)

163.  リスボン特急 冒頭。一台の車をフレームに収めながら追うカメラ。無言のまま銀行強盗がはじまってゆく。その語りッぷりのうまさに、熟練した監督の手腕を見る。ストーリーはたいしたことはない。サスペンスにとって重要なプロットも普通だ。だけど、材料から考えれば当然凡庸な作品になるはずのこの映画を素敵な映画にしてるのが、監督や俳優のうまさだ。一言で言ってしまえば「雰囲気がいい」。こういう老獪な映画は、すこし渋すぎるのが気になるが、曇りの日に見ればそんなことも気にならない。フランスらしい、適度にひねくれた作品だ。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-23 22:36:47)(良:1票)

164.  深呼吸の必要 《ネタバレ》 日本人のもつ、最良の部分がにじみ出ている映画。短い間、一緒にきびを刈り、ひとつ屋根の下で過ごしたことで生まれた一体感。きびを期限までに刈り終えた達成感。ものすごく感動的なのに、あっという間に終わってしまう。みんながそれぞれ、社会に戻っていく。みんなこれからも生きづらい世の中で生きていく…。最後の集合写真の笑顔がずっと続きますように。そう願わずにいられなかった。いつか終わってしまうからこそ、とっても大事な瞬間。そんな瞬間がちりばめられていて、素直に頑張ろうと思わせてくれる映画。音楽もとても素晴らしい。どうもありがとう! [映画館(字幕)] 9点(2005-09-25 22:24:28)(良:2票) 《改行有》

165.  雨鱒の川 《ネタバレ》 ちょうど北海道旅行の途中で見た。舞台となる北海道がとても美しく描かれていて心がやすまった。音楽監修の葉加瀬太郎氏の音楽も耳に心地よい。ラストでいかだのスピードおそっ! 誰もすまなくなって廃墟となった一軒家が、さびれたという感じじゃなくて、妙にかっこよかったのが印象的。 全体として、おいおいという展開のストーリーだが、雄大な自然の背景や音楽とあいまってヒーリング・ムービー(?)のようで、リラックスして見れた。[映画館(字幕)] 5点(2005-09-23 17:19:20)

166.  オアシス とても残酷な映画だと思った。コンジュが一瞬健常者になるところは、見えてはいけないものを見せられている気がした。男がたまに見せる妙な優しさとオアシスのイメージ、ラストの展開が、確かに明るい光を投げかけている。しかし、それは全編を見終わってはじめていえること。途中には、見てしまってよかったのか考え込まざるをえないシーンがいくつかある。世の中には分かってても言っちゃいけないこと、見せちゃいけないものがあると思うのは僕だけでしょうか?寅さんの文脈とは大きく違いますが「それを言っちゃあおしめえよ」という感想を持ちました。[映画館(字幕)] 6点(2005-09-23 17:17:45)

167.  ビフォア・ザ・レイン この映画とすぐに結びつくのはニーチェの「永劫回帰」。ニーチェが言っていたのは、「まったく同じ(「似かよった」ではない)できごとが永遠に繰り返されているこの世を、肯定することができるか」ということだったと思う(うろ覚え)。この世がマジでおんなじことを繰り返してるのかは別にして、この映画に当てはめてみよう。「ひどい戦争が繰り返される世界に生きていて、しかも同じ争いが繰り返され、しかもそれを知る立場にいて(巧妙なことにこの立場は観客において初めて可能になる)、この世を肯定することができるか?」とこの映画は観客に言っていることになる。「それでも人生にイエスという!」という標語をドッかで聞いたことがあるけど、もう一回、いや永遠に同じ人生を生きると「知った」時にも同じこと言えますか? 劇中の人物が自身の人生を肯定できるかではなく、悲惨な争いが永遠に繰り返されるとラストに知らされた観客に人生への判断を迫るのがこの映画の主題なんだと思う。[映画館(字幕)] 8点(2005-09-23 17:08:11)

168.  スペーストラベラーズ 雰囲気に似つかわしくないラストだったから、評価が分かれるのは最もという気がする。クリアに明るいテンションが突如として物悲しさに反転したとき、なんだかとても切なくなった。どうしてこんだけ特殊なシチュエーションでなくては、人は心を通じ合わせることが出来ないのだろう。そんなに日常生活はつまらないですか? 個人的な意見としては、日本人は強度ではなくヒネリを楽しむべきだと思う。物理的ではなく、知的に遊ぶのだ。そのために学ぶのだ。あくまでも気楽に。[映画館(字幕)] 6点(2005-09-23 17:04:20)

169.  早春(1956) まぶぜたろうさんもご指摘のように、岡山にきた淡島が、池部と再会した時の一言、「こんちわ」は素晴らしいと思う。挨拶の魔力が端的に表現されている。この言葉の魔力が人を近づけたり、遠ざけたりする。よくよく振り返ってみると、「こんちは」は常に小津映画の中にあったのであるが、この作品ほど劇的にハイライトはされている例はないだろう。あと、通勤ラッシュのシーンにびっくり。ホームが人で文字通り溢れている。それと、元兵隊たちのなかの、郷愁にも似た感情。戦争はイヤでも、男同士でつるむ楽しさは現在とあまり変わらないようだ。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-21 17:15:27)

170.  麦秋(1951) 小津映画のポイント(常套句とも言うか?)が全部まとまって出てきて、これを見とけば、後の映画は全てバリエーションとして捉える事が可能。個人的には、この作品が小津作品の中で一番好きです。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-21 17:07:24)

171.  風の中の牝雞 《ネタバレ》 この映画が描いている倫理的な問題については意見が分かれそうである。僕個人はそういった倫理的な問題点を萱の外にしても、この映画は良く出来ていると言う評価が可能なように思う。それは、この映画が持っているサスペンスフルな緊張感が尋常でないからだ。妻の制止を振り切って外に出て行こうとした夫は、勢い余って妻を階段から突き落としてしまう。このシーンのカメラの静かさは、同情とか思い入れをまったく感じさせず、非情さささえ感じさせる。ゆっくりと起き上がる妻を、ただ見つめる。ラストでは、夫は妻を許し、抱きつく。両脇に垂れていた妻の両手が、夫の背中を這って出会う。このシーンの静かさも不気味なほどだ。これほどの緊張感がある以上、この映画は「映画的」に素晴らしいといわざるをえない。主人公達の選択の是非については、人それぞれで考えるか、あるいは結論にたどり着けそうもない倫理学の先生にでも任せればよい。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 17:01:17)

172.  秋日和 この映画は、司葉子がきれいという一言に尽きる。原節子、司葉子親子なんて、犯罪である。しかもアパートが小津映画では毎度おなじみのところだし。よくよく振り返ってみると、小津映画では役柄の名前もかなり使いまわしている。「節子」「綾子」「のりこ」が女性の名前では一番出てくる。男では、なんと言っても「勇ちゃん」か! [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-21 16:48:11)《改行有》

173.  晩春 秀逸なのは、お見合い話を持ってきた父と一緒に歩くのがイヤで、友達の家に行くといって父から離れるシーン。広い道幅をいっぱいにつかい、まさに映画的な描写に成功している。蛇足だが、清水寺が今と全然変わらないのに、北鎌倉駅がかなり変わってるのにおどろいた。[地上波(字幕)] 8点(2005-09-21 16:44:03)

174.  彼岸花 日本では、この映画で描かれているように、真剣な話は「ま、ちょっと座れ」からはじまっていた。その文化が消えてしまったのが『解夏』である(←別れ話を立ってする恋人たちが描かれている)。時代はめぐる。本作は小津作品のなかでも京都が出てくる数少ない作品だが、祇園の細い路地のシーンは、狭い空間をうまく写す小津のカメラにぴったりの素材だと思う。もっと京都を撮てちてくれれば…。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 16:35:54)《改行有》

175.  お茶漬の味 飛行機が一日遅れることになり家に帰った夫と、家出から戻った妻が一緒にお茶漬けを食らう。「夫婦とはお茶漬けの味なんだよ」という名言にはコメントを控えるとして、一緒に台所に入って、出て行くときにはスリッパを脱ぎ散らかすところとか、小津はつくづく目がいいなと思う。 ラスト30分の緊張感はそこらのサスペンス映画どころではない。ラストのお惚気シーンには緊張感こそないが、妻の着物が急に質素になっている所とか、カットが変わって、妻の腕の組み方が上下入れ替わっていて時間経過を感じさせる所とか、全てに心を配る小津映画らしさがよく現れている。そういった細かなディテールへの心配りのおかげで何度見ても何らかの発見がある。そういったところが、なんとなく宮崎アニメに通じてるなと思う。[ビデオ(字幕)] 9点(2005-09-21 16:30:14)《改行有》

176.  お早よう 小津監督のコミュニケーションに対する考えがよく分かって面白い。挨拶や天気の話は大事な情報をやり取りしていないという点では無駄といえるけど、コミュニケーションの潤滑油としてとても有効なのは誰もが経験的に知っているところ。外交の場面でも天気の話してるのかななどと、ふと思った。アメリカとイスラムもやってみればいいのに。 映画自体は小津映画の中でも特に笑える一本。特に、「兄貴といさむちゃん」は最高である。この兄弟は少し大きくなって『秋日和』に再登場する。「のりこさん」も、小津映画では常連のお名前。ご近所のおばちゃん同士のやり取りも、ドロドロにならず、上品にまとまっていて観やすい。[映画館(字幕)] 9点(2005-09-21 16:21:59)

177.  秋刀魚の味(1962) 画面枠自体の静けさと、画面の中のにぎやかさの対比が全てである。いろんな人が指摘するように、ストーリー的には『晩春』とかとほとんど変わんない。印象に残ったのは、長男夫妻のシーン(佐田啓二と岡田まり子)。フレームから人がでていくのを待ったく気にせず、フィックスのまま写しつづけるカメラ。岡田のぶどうの食べ方。小津は目がいい。長男夫妻のアパートが『秋日和』の原節子・司葉子親子のアパートと『お早う』の佐田啓二(売れない翻訳家)のやつとまったく一緒なのが面白い。妻に似ているママのいる(岸田今日子)バーで軍艦マーチにあわせて敬礼する姿が、小津の兵隊への暖かい気持ちを示していると見えた。戦争讃美とかではなく、一緒に騒いだ仲間への敬礼ではないか。軍隊は現代で言えば男子校とか大学みたいな意義も持っていたのだと気づかされる。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-21 16:18:43)

178.  16歳の合衆国 《ネタバレ》 問題はこの世界を肯定的に眺められるかということ。何かに理由を求めずにいられない思考方法も、納得のいく答えさえ見つけ出せば安心できるという意味で肯定的な世界観の一つである。だから、最後にアランがリーランドを殺すことでポラード家を救えたと考えるのにも一理ある。一方リーランドの思考はどこまでもニヒリスティックかつペシミスティックだ。「今生きていること」と「これからも生きていくこと」は大違いだが、その両方が虚しいと感じるのは辛い。だから、人生の中身をもとめて他人と話したり、本を読む。リーランドはまさにそうだ。この映画はそこで終わってしまう。やりきれない。消化不良。ひどい私見かもしれないが、浮気教師のくだりとケビンスペイシーの役はすべて余計。そこらが気になってこの点数。[ビデオ(字幕)] 6点(2005-09-05 01:16:58)

179.  ゴースト・ドッグ この映画は基本的に最高だ。でも、突っ込みたいのが一点。少なくとも日本刀は刃を上に向けて(つまりミネを下にするってことよ)鞘に収めるのが鉄則。じゃないと鞘の口に添えた左手の指がどんどん切れていきます。ウィテカー兄ちゃん、大丈夫か? サムライとはなにかって精神的な問題よりも、まず振る舞いをきちんと真似しましょう。でも、この映画のテンション悪くないと思う。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-30 23:01:03)

180.  ジョゼと虎と魚たち(2003) ジョゼの魅力は、切にその傍若無人なまでの思考の飛躍にある。恒夫はジョゼの突飛な言動を面白いと感じ、振り回されることに喜びを感じていたのだろう。それはよく分かる。そして、そういった魅力が時とともに色あせていってしまうということは、もっとよく分かる。魅力と現実の比重が逆転したときに、物事は終わらざるを得ないのだ。これはとっても辛い。自分でどうこうできる部分ではないから。もし、自分でどうこうできるとしたら、それは形式的・表面的にでしかなく、つまりは自分をごまかしながら言い聞かせているだけのことだ。もしろん、そういった言い聞かせのテクニックがこの世界を駆動しているのも事実だとは思うが。だから、この映画はリアリティをもって僕に語りかけてきた。[ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-28 20:49:38)

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