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プロフィール
コメント数 170
性別 男性
年齢 43歳
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161.  1936年の日々 観客から笑い声が聞こえる。あのアンゲロプロスが笑いを取るとは・・・これは、ブラックコメディとして捉えればいいんだろうか。どんな作品かというと、ギリシャの独裁政権がどのようにして成立したのかを描いた、ギリシャ現代史三部作の1番目で彼の劇場公開作品としては多分2番目。後に続く「旅芸人の記録」と「狩人」があまりにも凄すぎて、この映画はアンゲロプロスとしては物足りない。この人はブラックコメディに収まるような人じゃないわけで、本人もこういう形になることをあまり望んでいなかったのでは、と思う。(この映画以降の作品は、どれ一つとして見えやすい形としての政治を提示せず、まずは「別」を撮る。政治や国家といった具体的問題は見えない/見せない部分に突然現れてくるようになり、それが余計に主題を深めている。)話としてはあまり面白くないが、やっぱり映画としての絵を作る事には相当こだわっている。序盤の刑務所の広場を挙動不審に歩き回る大量の囚人達のシーンや、鉄格子を囚人全員がカタカタと鳴らすシーン、ラストの処刑シーンでの遠景、そして夜中の刑務所360°ショットの緊迫感。そして彼のカメラに収まる人間はやっぱり皆アンゲロプロス的人間になる。この貴重な映画をスクリーンで観ることが出来たのはよかった。8点(2005-03-18 16:49:14)

162.  サンタ・サングレ/聖なる血 スプラッタB級ホラーの香りをプンプンさせつつ、マザーコンプレックスを象徴する両腕の喪失と、父から与えられた胸の刻印による呪縛からの解放がストーリーの主軸となる。両腕の喪失と書いたが腕が無いわけじゃない。親父に両腕を切られた母親の腕代わりになっているのだ。母の仕草にあわせ息子が後ろから手を動かす姿は滑稽だがある意味怖い。主人公である息子は血を求める母親の代わりに殺人を重ねていく。メチャクチャな話ではあるが、ホドロフスキーは複雑な心理描写を排除してありのままの人間を描いている。奇形の人々や障害者が沢山登場するが、そこに違和感は全くない。欠けている部分が見えやすいかそうでないか、ただそれだけなのだ。見えやすいというのは明るさでもある。南米を意識したと思われる舞台の熱気と共に、彼らは激しく躍動している。とは言うものの皆さんがおっしゃるとおり、この映画は「エル・トポ」程の衝撃はない。ないのだが、僕はこっちのほうが感動した。スクリーンで見たというのもあるのだろうが、この映画にはとても気に入ってるシーンがあるからだ。胸にフェニックスの刺青を父親に彫られた主人公・フェニックスにひそかな思いを抱く少女が、傷ついた彼の胸に手を当て、鳥の翼のように羽ばたかせるパントマイムのシーンである。ちなみに少女は聾唖であり言葉を交わすことは一度もない。最初と最後に、見事なタイミングでこのシーンを持ってくる。映画が詩になる一瞬をここに見た。素晴らしい映画をありがとう、ホドロフスキー。9点(2005-03-17 17:01:49)

163.  或る夜の出来事 登場人物は皆思い込みが激しい。彼らはキャプラのあやつり人形となりアンジャッシュのコント(例えが悪くて恐縮ですが・・・)のようにカン違いの渦を広げていく。見ているこっちはじれったいが面白くて仕方がない。すれ違うときこそ彼らはそのキャラクターを発揮するからだ。くっつきそうになれば当然ジャマが入る。これは完全な古典だ。古典は古い、当たり前だ。だが、古典は揺るがない。気がつくと見ているこっちがキャプラにあやつられていた。「素晴らしき哉、人生!」は正直見ていて疲れた。大団円のラストは必然としても、映画が内側から「そうでなければならない!」と、エネルギーを発散し過ぎているようで目が当てられなかったから。「或る夜の出来事」にはそんな力みが一切ない。これぞキャプラの様式美。バスの合唱シーンは最高ですな。9点(2005-03-15 22:22:56)(良:1票)

164.  からっ風野郎 やくざが主役の映画となれば、我々が注目するのは彼らが一体どれだけ壮絶な死に方をするか、だ。そして女たちが彼らにどれだけ激しく振り回されながらそれでも男を愛し続けるか。と、こういう外までにおいが届きそうなとんこつラーメン風の映画はあまり好きではなかったのだが、この映画はあっさり風味で、テンポが非常によい。とんこつラーメンの特徴である食ったら止まらない中毒性も備えたままだ。なんでそうなったかというと、考えられるのは三島由紀夫や若尾文子のアップが殆ど無かったことだろう。それが役を演じる人間だけが目立つのではなくて役そのものに魅力を与えていることにつながっている。ていうか三島由紀夫かよ!?と初めはビックリしたが、時間が経つととんこつの臭みが良いにおいになってしまうのだから増村マジックといったところか。ラストもお見事。御馳走様である。8点(2005-02-08 18:01:23)(笑:1票)

165.  アレクサンダー大王 1936年の日々」や「旅芸人の記録」あたりから始まるアンゲロプロスの「歴史と時空の旅」を主眼に置いた作品群はその全てが規格外で度肝を抜かれる。それは神聖な巻物を紐解いた時に感じるであろう、背徳の感覚に近い。「アレクサンダー大王」はその巻物の、まあ王様みたいなもんだ。これを読み解くのはそれ故困難を極める。キーワードは結婚式と歌合戦と銃。あと黒くて重たいコートと曇天の空も必需品。「霧の中の風景」では全開だった叙情は一度頭から放り出したほうがいいかもしれない。ついでにこの映画に流れている政治思想も無視。大衆の習俗にこそ醍醐味が盛りだくさんなのがこの映画だし、なんちゃらイズムを語るアンゲロプロスはあまり面白味がない。真面目過ぎるからだ。いや、だからこそアンゲロプロスの映画には、実はたくさん笑うところがあるのだ。それは、懸命であることを彼が一切茶化したり皮肉ったりしないからでもある。懸命さが笑いを誘うのはその人があまりに純粋であることの裏返しである。そしてこの映画の主人公アレクサンダーはそんなアンゲロプロス的人間の、まあ王様みたいなもんだ。4時間にわたる彼の栄枯盛衰を、ぜひ見ていただきたい。70年代アンゲロプロスはちょっと神入ってるですよ。10点(2005-02-04 12:21:33)(良:1票)

166.  パルプ・フィクション 個人的にはもっとも愛着のある映画だから客観的評価は不可能。一体何度見たことか。徹底したチープさもここまでくればある意味芸術。サミュエルLジャクソンが、「Hmm, tasty burger!」って言ってむしゃぶりつくバーガーは、マジでうまそうだ。おそらく生粋のjunk food junkieであろうタランティーノだからこそジャンクフードをうまそうに食べる角度とか構図を撮れるんだろうなあ。ユマ・サーマンとジョン・トラボルタがデートしたレストランでの食事もホント高カロリー低栄養って感じで、「ナマ焼け」って何だよ(笑)とは思うんだけど、この辺もアメリカ人の偏食度合いがよく出ている(ような気がする)。食べ物だけでも十分に語れるこの映画は、どうでもいいことやタイトルのようにチープな話の集合となっている。「どうでもいいこと」を見る目は人それぞれ全く違うけどタランティーノからはそこに愛を感じさせるぐらいだから、タランティーノの映画を語るとつい顔がほころぶし声もうわずってしまう。しかも冒頭のエゼキエルがどうとかっていう話、千葉真一の映画がアメリカで配給されたときに配給側が勝手につけた序文の引用なんだって!?降参です。ちなみにこの映画はビデオで見たほうがいいかもしれない。スクリーンで見たとき妙に照れくさかったんで。10点(2004-12-10 13:02:05)(良:1票)

167.  揺れる大地 人生は一回きり。繰り返し起こるものではないのだから、理科の実験のように様々な仮説を立ててそのつど実験し、その中から正しい仮説を判断することはできない。ゆえに勝つ者が勝ち、負ける者が負ける。後者の描写はヴィスコンティの初期に見られる。後期は勝った者の負け(というか崩壊)だ。ヴィスコンティといえば滅びの美学の代名詞として有名だが、それもこの映画のように「滅び」そのものを鋭く見つめた過程があったからこそである。しかし、この映画が何を言いたいのか、私にはよくわからなかった。生きることの厳しさ?ん~。不条理な社会へのメッセージ?という冗談は置いておいて、例えば戦争という人間の心に深くて広い傷を作る現象を、ぞれが実際に戦争そのものとしてではなくても、戦後の社会に及ぼした影響という点で見ても、リアリズムというかたちで表現すれば同時に限界もあらわれるはずだろう。リアリズムがリアルであることに忠実である以上は。おとぎ話のような「ミツバチのささやき」が痛いほどにスペイン内戦の後遺症を表現できていることは紛れもない事実。とはいってもこの映画はやはりどう考えてもすごい。役者として漁村の人々をそのまま用いたらしいが、まさにパッション(イタリアだからパッシオーネ?)。わかりやすい金持ちと自由奔放な女と、あのイタリア語。ヴィスコンティはもっとイタリア人の映画を撮ればよかったのにと、たまに思う。9点(2004-11-12 01:39:23)

168.  イージー・ライダー 自分はバイクにはあまり興味は無いが、この映画には大いに興味がある。というのもこの映画は全編通してうさん臭さが漂いまくっているからである。それにもかかわらずここで描かれるアメリカの暗部はマイケル・ムーアが暴くアメリカの暗部以上に、グロテスクに体内に入り込んでくる。田舎の町の喫茶店でのシーンなんかは、あれはどういう人たちかわからないが、明らかデニス・ホッパー一行を現実にも憎んでいたのではないかと思うぐらいの表情だった。そしてなんだかわからないうちに、衝撃的な結末へと向かう。空撮をボーっと観ながら、この映画がうさん臭いのではないことがわかった。むしろこの映画はうさん臭さを表現することに成功したのだと。9点(2004-09-24 02:28:41)

169.  マッハ!!!!!!!! 主人公の"アカ抜けてなさ"がかえって最強さをアピールしているような気がする。こういう奴はキレると怖い。そういう所を今後トニー・ジャーのスタイルとするのか。サブキャラが解説者になってしまうとつまらないから、やはりもうひとつ個性がないと。アクションシーンは普通におもろかった。電動マイクでしゃべるボスはツボに入った。7点(2004-08-31 17:11:07)

170.  台風クラブ まず言いたいのは、相米監督万歳。見終わってメメント・モリという言葉がよぎった。三上君にとっての台風は、あの純粋すぎる魂を前触れなく奪っていってしまう類の死神だったのか。死でさえも消費の対象になっている時代にとっては彼の決意が遠すぎる(世の中に目を向ければ、死を実感してこなかった子供たちがそれを実感できないままに殺人を犯している)。そして居るはずなんだけど見えない家族。家族の不在というか家族を願望の中でいびつに歪めている感じを受ける。この物話は、都会でなくて郊外を舞台にしたのが大きい。性格がすれてないだけに彼らが味わう特別が日常として当然あるような、そういうあやうさが郊外とはとてもマッチする。台風は時には閉塞を生み出し時には開放的な気分にさせる。これって思春期の子供たちそのまま。台風はそれともつまらない大人になる為の通過儀礼だったのか。自分にも中学3年生という時期があったのだと素直に驚く。大切にしたい映画である。9点(2004-08-05 00:26:23)

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