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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
161. ウェルカム・トゥ・サラエボ 《ネタバレ》 この映画は、ボスニア紛争時のサラエボで実際にあった話をもとにした作品です。あらすじだけ見ると、感動的な作品のようにも思えますが、実際はそうではありません。正直、後味はあまり良くありませんでした。流れてくる映像は、凄惨なものが多く目を背けたくなります。ただ、「戦争とはどういうものであるのか?」ということを考えるとき、これらの凄惨な状況をしっかりと見ておくべきだと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 22:40:56)《改行有》 162. アンジェラの灰 《ネタバレ》 この作品は言ってみれば、アイルランド版「菊次郎とさき」みたいな感じです。まあ、親父が飲んだくれっていう部分も同じですし・・・・・。(まあ細部はぜんぜん違いますけど。) ただ、当時のアイルランドの生活文化とか雰囲気が描かれていて非常に面白かったです(また現代は違ってるんでしょうけど。)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 22:15:35)《改行有》 163. コーカサスの虜 《ネタバレ》 非常に哀しいストーリーです。今も続いているチェチェン紛争。対立する者同士の憎しみの連鎖は途切れることはありません。見終わった後、非常に荒涼とした気分に包まれました。 コーカサスの大自然と音楽が見事に混ざりあう中、物語は淡々と進んでいき、非常に美しい作品になっています。(「ビフォア・ザ・レイン」という作品も、雰囲気が近いのでこの作品に魅かれた方にお勧めします。) [DVD(字幕)] 7点(2006-04-16 22:02:38)《改行有》 164. ペパーミント・キャンディー 《ネタバレ》 切ない映画です。自殺を試みたある男の半生が時間を遡って描かれています。 軍事独裁政権→民主化運動→好景気とその崩壊という韓国の現代史の流れと共にストーリーは進んで(遡って?)いくので、少し予習しておくと非常に理解が深まると思います。(まあ、知ってなくても十分楽しめましたが。) 時間が遡っていくため、見ていくうちに謎や疑問が解けていきます。そのため、重く長い映画にも関わらず、飽きずに最後まで見ることができました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 21:53:26)《改行有》 165. ギター弾きの恋 《ネタバレ》 音楽が非常に心地よいです。ストーリーは非常にシンプルなんですが、ところどころに 流れるジャズギターの演奏が非常に洒落ていて良かったです。 ラストシーンは非常に切ないのですが。でも、どう考えてもこういう結果になったのは主人公の自業自得ですよね。(フェリーニの「道」っぽいです。) 架空のギタリストのドキュメント風に作られているのも良かったです。(実在の人物かと思って、必死にインターネットで検索してしまいました・・・・・) [DVD(字幕)] 7点(2006-04-16 21:22:00)《改行有》 166. アリゾナ・ドリーム 幻想的で美しい映画です。エミール・クストリッツァの作品ですが、「アンダーグラウンド」や「黒猫・白猫」とはまた違う洗練された雰囲気の作品となっています。(それでも音楽とユーモアに溢れた作品ではあります。) まあ、若々しいジョニー・デップやフェイ・ダナウェイ(Bonnie And Clyde!)ジェリー・ルイスなどキャスティングが素晴らしいです。 個人的には、ヴィンセント・ギャロが映画のモノマネをする下りが非常にツボにはまりました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-04-16 21:18:58)《改行有》 167. 聖なる嘘つき/その名はジェイコブ 《ネタバレ》 ナチスドイツの非道ぶりだけでなく「情報」の重要性、恐ろしさを教えてくれる作品[地上波(字幕)] 6点(2014-08-14 12:10:36) 168. 永遠に美しく・・・ 《ネタバレ》 SFXと名優の無駄遣いともいえるアホ映画。でも、さすがに名優たちが真剣に演じていて、なおかつ多くの人間が持つであろう「いつまでも若く・美しくありたい」という欲望がテーマになっているため、気楽に楽しめる娯楽作品としては良くできているとは思います。 まあ、冒頭にアホとかいいましたけど、人間の本音や欲望なんて他人からみたら本当にアホらしいものなのかもしれませんね。 [地上波(吹替)] 6点(2013-02-12 00:39:16)《改行有》 169. エロティックな関係 《ネタバレ》 究極の出オチ映画。 製作総指揮が松竹を解任される前の奥山和由、監督が若松孝二、キャストが貴乃花との破局前の宮沢りえ、いつもの内田裕也、そしてあの事故の前のビートたけしと当時の映画界・芸能界で旬を迎えていたメンバーが揃い、どんな作品になるんだろうと思ったら、冒頭のクレッソン(当時反日発言で話題になっていたフランスの首相)のしょうもないパロディ(つうか実はこれをやりたかっただけじゃないかと思えてしまうんですが・・・)からラストまで結局いつもの「内田裕也」映画でしたという・・・・・。 まあ嫌いじゃないですけど。 追記:リメイク元の「エロチックな関係」を観賞しました。金はかかってないですが、洒落た感じのハードボイルド作品で面白かったです。「餌食」をリメイクした「魚からダイオキシン」もそうですが、内田裕也の個性と主張の強さが作品の内容より勝ってしまうと映画としては・・・・[DVD(邦画)] 6点(2013-01-19 09:58:32)《改行有》 170. 橋のない川(1992) 《ネタバレ》 非常にオーソドックスな作りとなっていて、部落差別の醜さ、不条理さが真摯に伝わってきました。ただ、今井正の同じ作品と比べると、やや物足りなさを感じてしまいましたね。やはり、今井版の北林谷栄や伊藤雄之助の壮絶な芝居を見てしまったあとだと、現代の役者さんたちはどうしても綺麗すぎるんですよね・・・・。それと、やはりあれだけの重いテーマを背負った長編小説を2時間強で収めてしまうのも無理があるのかもしれませんね。 [DVD(邦画)] 6点(2011-09-22 22:56:29)《改行有》 171. 骨(1997) 《ネタバレ》 そもそも、旧植民地からの移民が多く住むスラム街というシチュエーション自体が十分ドラマ性(語弊があるかもしれませんが)を持っているわけで余計な脚色は逆にそのドラマ性をぼやかしてしまうのかも知れませんね。そういった意味で余計なものを削ぎ落としたこの作品の製作手法は間違ってはいないと思います。 ただ、事前に作品内容についてある程度の予備知識を持っていないとはっきり言って何がなんだか良くわからないのではないかなとは思いました。 [映画館(字幕)] 6点(2010-10-01 00:26:08)《改行有》 172. ブッチャー・ボーイ 《ネタバレ》 未熟で幼い少年期の心理の暴走を巧く描いているとは思いますが、とにかくブラック過ぎてちょっとひいてしまいました。主人公の少年の悩み(家族や友人関係等)は結構皆心あたりがあるとは思うんですけどね・・・・・。まあ、しっかりと人生の基盤作りを後押ししてあげる存在が子供には必要なんだなと感じましたね。 しかしまあ、内容的にはアレなんですが、本当にこの作品の音楽の使い方は見事としかいいようがありませんね。なんと言うか「合ってないけど凄く合ってる」というような不思議な感覚でした。 ちょっと過激なアイルランド版「ライ麦畑でつかまえて」といったところでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 6点(2010-02-05 00:04:38)(良:1票) 《改行有》 173. 薔薇ホテル HOTEL ROSE 《ネタバレ》 何というか、バブルの残り香が漂う作品でしたね。ちょっと恋愛ドラマなのかサスペンスなのか中途半端な感じがしましたね。ただ、つかこうへいの原作・脚本だけあって人間洞察は鋭いものを感じました。 [ビデオ(邦画)] 6点(2009-12-01 10:37:05)《改行有》 174. セイント・クララ 《ネタバレ》 イスラエルの「中学生日記」SF版というか、NHK少年ドラマシリーズ風イスラエル映画という印象を受けましたね。まあ、悪くはないと思いますが、ちょっと対象年齢から外れてしまったかなと・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-25 19:52:01)《改行有》 175. つぐみ 《ネタバレ》 牧瀬里穂の魅力を上手く引き出していると思います。ただ、それ以外の印象があまり残らない作品ではあります。 ラストは、アラン・パーカーの「バーディ」みたいでしたね。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-09-29 19:22:37)《改行有》 176. 狂わせたいの 《ネタバレ》 何というか、鴨川つばめのマンガ(「マカロニほうれん荘」とか)のようなシュールでナンセンスなユーモアとリズムを持っている映像作品ですね。最初はちょっと面喰ってしまいましたが、慣れてくると中々面白く感じられるようになってきましたね。 しかしまあ、映画音楽の重要性を痛感させられましたね(この作品で流れる昭和歌謡はパンチが効いた名曲揃いで素晴らしかったです)。内容がしょうもなくても音楽が良ければ結構好感が持ててしまうんですよね・・・・。 [映画館(邦画)] 6点(2008-08-26 17:30:25)《改行有》 177. ラスベガスをやっつけろ 《ネタバレ》 簡単に言えば、ドラッグでブッ飛んだおっさん二人が騒動を巻き起こしていく映画です。とにかく、終始イカれているので合わないなと感じた人は途中で観るのを止めた方が良いと思います(私自身は嫌いではないですが・・・)。 何というか、60年代後半から70年代にかけてアメリカという国に発生した病のようなものを映し出した映画という印象を受けました。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-06-23 16:59:04)《改行有》 178. ヒマラヤ杉に降る雪 《ネタバレ》 どうもアメリカ映画の日本人や日本的なものの描き方には違和感を感じてしまうのですが、この作品も例外ではありませんでした。何か、平等やら何やら言ってはいても上から目線なんですよね・・・・・。 ただ、偏見や世論に人々の判断が流されそうになる中、真実を見出そうとする老弁護士や主人公の姿には感銘を受けましたけど。[地上波(吹替)] 6点(2008-05-01 15:47:32)《改行有》 179. 耳をすませば(1995) 《ネタバレ》 観ていて気恥ずかしくなってくるような、ストレートでファンタジックな青春アニメでした。まあ、とりあえず立花隆の声優起用はどうかと思いました。それと、主人公達に「人生は長い。結論を急ぐな」とアドバイスしてあげたいですね。 [地上波(邦画)] 6点(2008-02-25 21:00:51)《改行有》 180. 魚からダイオキシン!! 《ネタバレ》 前半は内田裕也の都知事選挑戦のドキュメンタリー、後半は1979年の「餌食」のリメイクとなっています。相変わらず内田裕也のロケンロールな姿は格好良すぎますね。 ただ都知事選のドキュメンタリーは非常に面白かったんですが、後半のリメイクがちょっといマイチでしたね・・・・。やはり「餌食」のあのラストを見てしまうと、このリメイク版はどうしても霞んでしまいます。あと、音楽については1979年だからこそレゲエの衝撃や「アイドルズ」へのアンチテーゼが説得力を持つのであって、この作品のクルド音楽と「アイドルズ」の設定はやや無理があるような気がします。 まあ、当時の旬の人たちが多数出てきて非常に懐かしかったですね・・・(長渕似の男には笑ってしまいました)。 [ビデオ(邦画)] 6点(2008-02-08 18:10:27)《改行有》
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