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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
161. アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 娯楽作としてはとても楽しめた。ちょっとひ弱そうで笑いを誘ってしまいそうな親分衆、なんかが悲哀があるし、逆に加瀬椎名、特に加瀬の演技はとても光った。彼だけがこの作品の中で唯一悪に徹している。だから最後の結末も読めた。ただストーリーとしては平坦でサプライズも少なく、心打つようなコクには欠けた。我が日本であれだけ簡単に人が殺されるとさすがにヤクザ衆とは言えただでは世間的に済まないなあというところも映画に入りにくさせるマイナスポイント。でも、全般的にユーモアもあるし、バイオレンスも満載、ここまで娯楽に徹するとエロが少ないのが意外感さえある。今作は娯楽に徹しているということで十分評価できる。[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-08 20:31:32) 162. トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン ちょっと何が何だかわからない感じになった。最初のアポロのくだりは興味をひくのにはとても良かったけど、あとはぐだぐだ。せっかくマルコビッチ起用したんだから壮大な伏線ありかと思ったらほぼ出オチ。他にも簡単に伏線にできそうなネタもあったはずなのにそれも放りぱなし。なんで回収しないと逆にこっちが心配してしまった。戦闘シーンの迫力や映像は超素晴らしいけど、それだけの映画になっちゃったなあ。しかも無駄長い。すべてのシーン。対人関係のこくなんかも薄くて、思い入れができるところも希薄だった。サブキャラの迫力すご過ぎて、おなじみキャラの存在感が相対的に低くなってしまった。メガトロンって?くらいの扱いだったし。 レビュー読んだら映画館で観るべきの評。激しく後悔した。第1作目はとっても好みの作品だったのになあ。CGの進歩に付いていけないこっちがダメなのか、でもそもそも人間の感性を大幅に超えていくCGに逆に意味があるのか。謎だ。[地上波(吹替)] 6点(2013-10-03 07:03:29) 163. カンパニー・メン 切実な映画でした。日本では巧く作れないだろうなとも思いました。日本だと、就活生の問題をおしゃれに演出しちゃったり、逆に失業を必要以上に陰惨に演出したりとバランスとれないだろうなあ。登場人物の心境をうまく演出しているのには感心しました。特にベンとトミーリー。ラストはちょっとハリウッド的。意外に良作だったと思いました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-09-18 12:13:19) 164. 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 《ネタバレ》 ついに完結した。ドラマ版の大ファン。映画シリーズには多々不満はあったものの、人気ドラマから映画化スピンオフでお金も儲けるというシステムのパイオニアとなったのは偉大ではある。今作は、ネタ的にはさほど見るべきものは少ない。むしろ無理がある、またはトンデモファンタジーネタ構成でもあった。ただ映像的には夜間での適度な照明具合、見やすい映像は素晴らしいと思ったし、湾岸エリアや大都市東京の画は今までの日本映画とは一線を画すほど出来栄えだった気がする。まるでハリウッドのNY映像のようだった(褒め過ぎ)。オープニングの過去の名場面を切り取るニューシネマパラダイス風の映像にはファンとしてしびれた。このシリーズはいかりやさんが亡くなられた時点で終了だったなあ。ユースケは下っ端キャラなんで、ドラマ版以外は全く生きていない。批判はしたものの、この2時間はあっという間だった。面白いということなんだろう。 今後は織田裕二さんが青島俊作の呪縛から脱することができるか。心配ではある。[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-09-16 16:50:35) 165. ルパン三世 東方見聞録 ~アナザーページ~<TVM> 《ネタバレ》 もはや自分の考えるルパン三世ではなくなっている。小学生高学年男子向きの作品だった。むしろ子供向きにするために脚本や演出のクオリティをわざと落としているのだろう。コナン君風の作画にどうにもなじめない。違和感がずっと続いた。コストの関係で仕方ないのだろうけど、背景には手抜きが感じられて寂しい感じ。ネタ的には平泉とマルコポーロを絡めたりして「おっ」と感じさせるとこもあるのだけど。永井一郎さんの声だけにはいいなあとしみじみできた。リスペクト部分だった。大人向けのルパン作品見てみたいなあ。需要もあると思うし、ルパンという世間に認知されたプロットなんで製作もし易いと思うんだけどなあ。[地上波(邦画)] 4点(2013-09-11 18:40:13)(良:1票) 166. 神様のカルテ 《ネタバレ》 原作のファン。まずキャスティングが気になってしまった。宮崎は誰もが真っ先に名前が浮かぶハマり役なんだけど、桜井君泰造要にはどうにも違和感をずっと感じてしまい、作品に入り込むことができなかった。要はがんばってはいたけど。興行のためには嵐が必要なのは分かるけど、原作のイメージなら二宮君だろうし、泰造はこんな役柄でよく起用されるけどどこに魅力があるのだろう。作品としては、原作を読んでいる者としては違和感がありまくりだろう。尺の関係だろうけど、学士殿のエピソードも端折り過ぎてテイストが残されていなかった。読んでいないものにとっては何故このストーリーが折り込まれているのか不明だったろう。ハルさんの魅力も引き出せてない。総論、なんか、よくTVドラマにある医療モノになってしまっていた。原作を冒涜とは言わないまでも、その本質の魅力をないがしろにしてしまったと言っていい。小ネタははさみこんでいたけど、それも無駄。いっそ、ストーリー大幅に変えて、安曇さん一本に絞った方がよかったかも。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-27 08:02:17)(良:1票) 167. リアル・スティール 《ネタバレ》 ロボットは使ってはいるものの、完全なボクシングものだった。設定やプロットはかなりベタというか使い古されているもので、展開は読みやすいし、逆に言うと安心して観ることができる。となると演出勝負になるけど、ロボット使ってうまく近未来感だしているし、ATOMのしょぼさとか人間ぽさをうまく演出に利用してる。ま、ロボット使わないで肉弾でもとは思うけど、それなら、ままロッキーになっちゃうし、観客動員には新しめの方がキャッチーだしね。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-25 19:03:51) 168. RED/レッド(2010) 《ネタバレ》 アクションコメディとして期待以上に楽しめた。じいさんが頑張っている姿には夢というか希望を与えるね。あそこまでいったんでモーガンフリーマンも生き残らせて欲しかったなあ。マルコビッチも芸達者の面白さを十分に発揮しているし、エレンミレンもカッコ良かったなあ。まさしく年金世代に観て欲しい作品。[CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-21 17:05:47) 169. ライアーゲーム-再生- 多部ちゃんは芝居はとても上手いんだけども、この作品は戸田のものなんでどうしても違和感がね。上手いだからこそね。多少いもっぽいどんくさい演技のヒロインの方が今シリーズにはいいんだよね。ヒロインのキャラも若干ね。ネタはちょっとややこしくて映画に入り込みにくくなってる。ガヤに命運握られてる設定がね。このシリーズって、どんでん返しばかりになるんで、2時間超の映画の尺だと、展開が目まぐるし過ぎて、かえって興を削ぐ。50分のドラマ1本に1オチ、それを何回かに分けてがちょうどいい。[地上波(邦画)] 5点(2013-05-23 17:16:48) 170. キック・アス ヘタレの男の子大集合。こういうキャラはアメリカは好きだねえ。彼のみの作品だったら米映画でのありきたりパターンの凡作なったかもしれない。この際キックアスはもうどうでもいい。この作品、とにかくもうヒットガールが可愛くて。そして爽快で。いいとこついてきたなあという印象。子役の女の子にアクションさせる、という発想が面白いね。音楽もとてもポップで、特にラストの朝焼けのNYを音楽に乗せて二人が飛行する場面はとても良かった。とにかく楽しめました。 なんかBR買っちゃいたくなっちゃった。[DVD(吹替)] 8点(2013-05-21 22:13:59) 171. ボーン・レガシー まずまず面白かったんだけど、ちょっと薄味。マットデイモン版の華を思うと、クールさに欠けるかな。どう締めるのかなあと思ったら、まんま同じテイストだったし。CIA悪い人ばかりだったし、特に女性陣、いっそ懲らしめて欲しい希望もあったような。エドワードノートンにはもう少し人情味かもしくは逆に徹底的な冷酷さが欲しかったな。フィリピン人のエージェントはまんまアメリカ人のイメージするジャパニーズヤクザだった。エージェントにしてはキャラたち過ぎて目立ち過ぎるよね。なんか作風にまで影響与えたような。[ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-05-21 16:00:48) 172. トータル・リコール(2012) どうしても前作と比較してしまう。展開やセリフの一句一句まで。すると、いかに前作はユーモアにあふれていたか、ネタに夢やロマンがあったかと思ってしまう。今作はいかにもあっさり味で、悪い意味で正真正銘のB級SFだ。シュワちゃんシャロンストーン共演思うとキャスティグも豪華さに乏しいし。 それにしても、誰だってスターウォーズとブレードランナーやその他作の演出を思い出したはずだ。せっかくリメイクするなら俺なりの「トータルリコール」魅せてやる!との気概が監督にはなかったのだろうか。 なんかシュワちゃん版の採点を見直して2点加点したくなった。偉大だったんだなあ。[ブルーレイ(吹替)] 4点(2013-05-20 17:46:31) 173. プロメテウス 《ネタバレ》 意匠や映像はさすがリドリースコット、そして彼らしさも十分でてはいるんだけど、エイリアンの派生ストーリーとしては、あまりにネタ的に物足りない。しかも、理解が難しい、あまりに稚拙。そして、知っててあえての吹き替え版。主役を声だけで大根化してしまうというもはや鬼業。リドリースコットも日本で大変なことになったとは知らないだろうけど、声優だけでさまざまに念入りに積み上げられたものを一撃で崩壊させて駄作に転落させられるんだから、このあたりはディレクターとしての細心さに欠けていると言わざるを得ない。見終わったら、エイリアンとブレードランナーがまた見たくなった。あの偉大さにまたふれたくなって。[ブルーレイ(吹替)] 5点(2013-05-20 09:27:50) 174. エクスペンダブルズ 火薬の量が多かったね。シナリオ的に見るべきものはないんだけど、なにか楽しい。スター勢ぞろいの中でジェットリーが少しカッコよかった。スタローンブルースシュワの会話が少しユーモアがあった。こここそがこの映画の一番の見せ場だろう。というか見たい場面だ。あとは記憶に残らない。格闘シーンは誰が誰かわからなくなるけどまあいい。[地上波(吹替)] 6点(2013-04-12 15:09:25) 175. 悪人 《ネタバレ》 原作未読。この作品は、、、原作が素晴らしいからかもだろうにしても大変良くできている。いろんな悪意が表現されていて、それぞれが他人をいかに傷つけているかを自覚せずに他人を安易に傷つけている。そして最も悪意が薄そうな祐一が世間的には大罪人大悪人にされているのが、象徴的。メディアや増尾君の取り巻きのような野次馬的な悪意の連中に対してのバスの運転手や永山君の破壊行動がやつらに対する観客の鉄槌であり、柄本の説教や完全な被害者存在の樹木の頭を下げるシーンがすべての悪意に対する抗議であり皮肉となる。ぼくはこの作品、祐一光代には心しみいったなあ。深津さん賞取りになったけど、ぼくには樹木の演技の方にズシンときたなあ。それと、満島さん、時間は短かったけど、好演でした。柄本はいつもの安定感があった。演出映像も十分満足できたし、日本映画としてはかなり高評価できると思いました。[DVD(邦画)] 8点(2013-02-20 08:30:54) 176. ヒューゴの不思議な発明 《ネタバレ》 映画への愛を描く作品でした。どことなくニューシネマパラダイスを思い出しました。題名やジャケット、配役見た時には最初パリーポッターの類の子供向けかと想像してたけどかなり大人向けでしたね。スコセッシらしい画でそれを素晴らしく高品質に仕上げた映像にはため息が出るくらいですが、あまりに良すぎてまた人工的に見えてちょっと鼻につくというかくどい感じもしないではないです。[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-02-18 11:01:38) 177. 宇宙人ポール 《ネタバレ》 良い意味でのグダグダ感があってコメディとして楽しめた。過去作品のオマージュ的なネタが多く、映画暦の浅い自分では実は半分も理解できていなかったかもしれない。できればもっともっとニヤニヤしてみたかった・・・。その辺りは残念。二人組みの成長なんかがなんかほのぼのしてて好感がもてる。タラのエピソードに少し涙。シガニー・ウィーバーの出演には笑った。いい人だなあ。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-02-13 18:21:50) 178. ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 設定が核であったり全体的にちょっと大仕掛けになりすぎて興ざめ。その割りに、そこらかしこにユーモアや笑いが織り込まれていて、逆に緊張感を削いでいる。僕のMIに持ってるイメージとはちと違う。トムクルーズありきの作品でもあるんだけど、さすがのその彼もビジュアルに少し老いが見えてきたのは残念。そんな中でドバイでのビルでの交渉はちょっとドキドキしてよい感じ。前回の舞台が上海、今回はドバイムンバイとなんか経済の流れも少し感じるなあ。BMWのファンなんで、今回は多数出演でした。最近の映画界の傾向ってAudiが多かったから少し新鮮だった。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-02-01 20:04:18) 179. ブレイクアウト(2011) ニコラスケイジニコールキッドマンの2大スターの共演、でなぜにこんな出来になっちゃったのか。両者の熱演はともかく、映画化してエンターテイメントのためのストーリーには無理がありすぎる。いくらなんでも犯人側がおマヌケ過ぎだろう。大オチにも乏しく、最後に哀愁漂わされても。[DVD(字幕)] 3点(2013-01-26 12:57:49) 180. バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 米軍万歳!の映画だった。最後退役艦でいくとかなんかは感動押し売りのような感じで。ま、感動したけど。前半の軽いロマンス話ってちょっと古臭い米映画のような感じで現代では不要かなあ。エイリアンの最新兵器に対して人類が応戦勝利にはかなり無理があるな。また、エイリアンは基本先制攻撃がないようなフリとか単純な殺戮はしないとこなんかのフリはなんか置いてけぼりで食い足りなかった。コントラストのはっきりした青い空青い海の映像はすがすがしい感じがあった。 ま、基本ドンパチの画を楽しむ作品かな。最後のエンドロールあとにくっ付けたエピソードは何故に?バトルシップ2でもつくるフリなのか。それともユーモア入れたアメリカンジョークなのか、日本的に言えば「なんでやねん」ってつっこんでくださいっていう。[DVD(字幕)] 5点(2013-01-25 19:37:17)
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