みんなのシネマレビュー |
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1781. チャイナ・ムーン 《ネタバレ》 某レンタル屋で紹介された一品。警察の人間が犯人の女性に手を貸して、あたふたするという話は結構ありますが(ケビンコスナーの「追いつめられて」とか)、同僚の罠に、はまっていたという展開は意外だった。確かにデルトロは警察側の人間としては怪しすぎるし、ちょい役には存在感ありすぎる。終わってみれば、出来る公務員役にはエドハリスはハマリ役で、その真面目さ故に利用され、しかし男としての魅力もあるので、最後に女性もエドの方を愛するようになっていたという展開に彼はピッタシ。中年の頃のハリソンフォードなんかもこういう役、向いているんじゃないでしょうか?でもハリソンなら最後まで生き残るでしょう。そしてもうちょっとユーモアがあったと思います。エドハリス可哀そう。政治家役なんかも向いてそうですね。彼主演のハッピーエンドがもっと欲しい。[DVD(字幕)] 6点(2010-12-05 23:05:12) 1782. アウトレイジ(2010) たけしの映画はセンスがある。それを楽しみに観た。他に何も期待せずに観たので、充分楽しめた。でも非道いシーンを撮りまくって、満足したら、タランティーノのように「キルビル」の後に「イングロリアバスターズ」のような本当に面白い作品を撮ったりするように、バイオレンス以外にも挑戦して欲しい。「ゴッドファーザー」のラストのようなシーンだけで映画一本撮ってしまうことが許される、日本では数少ない映画監督と思うので、バイオレンスは隠し味で、戦争ものとか刑事モノでも撮ってくれるといいなぁと思う。[DVD(邦画)] 6点(2010-12-03 16:26:17) 1783. 絞殺魔 《ネタバレ》 創作当時はセンセーショナルだったかも。ゼロ年代に必要なのはこういう二重人格の人がどういう過程を経て、まともになっていくか?そういう映画だと思う。この映画では犯人がなぜ突然、こんな症状を持つに至ったかを描けていれば、もっと面白かったのでは?率直な感想は、最近観たウィリアムワイラーの「コレクター」のように、この頃のミステリーって昼間の犯行が多く、カメラも人物から離れているので、そんなに怖くない。なじみの俳優が追いつめられるとか、悪人はとことん常識はずれとか、そういう展開じゃないから。これはミステリーの古典なんでしょうね。この頃の映画から、客をどう怖がらせるか?という方向に演出が進化していくんでしょう。それでも最初の犯人探しの段階で、一体犯人はどんな人なんだろう?と思わせるとこはフュンチャーの「セブン」を思わせた。超能力まで使ったりして、捜査をたっぷり見せて、1時間もたって、やっと真犯人が出てくるとこは、昔の映画だけど逆に新鮮だった。[DVD(字幕)] 6点(2010-12-02 18:49:17) 1784. 狼よさらば 《ネタバレ》 これもニューシネマに属するのだろうか?今でこそ定着した復讐モノの、ハシリのような映画なのだと思う。でも何故かニューシネマ関連の本を見ても、この映画は取り上げられていない。ラストの政治絡みで主人公がニューヨークから出て行くラストもひねりが効いていて「ハッピーエンド?」って感じで面白いのに。不思議だ。有名な映画だったので、ストーリーはある程度知っていた。最初の幸福な家庭を描いている場面で、これが壊されるのかと思うと、怖かった。実際、壊される場面は酷い。この後、主人公がポーカーフェイスすぎて、普通の生活をするのがはがゆかった。もっと無茶苦茶に暴れてもらった方がすっきりするのに。犯人が分からないので、街のチンピラをすべて敵とみなして、それ故に「アマチュア刑事」として、市民から人気が出る演出はもっと派手にやってくれても良かった。何せ、この映画は盛り上がりに欠けている。ブロンソンのクール過ぎる演技に煮えきれぬものを感じたのが正直な感想。(レビュー読んでて知ったのですが、この映画シリーズもんなんですね。主人公の怒りに火がついた程度で第1作目は良かったのかもしれない。)チンピラにゴールドブラムに似てるのがいるなぁと思ってたら、本人だったのは驚きだ。彼のあのギョロッとした目はやはり中々いるもんじゃないなぁ。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 23:39:43) 1785. 女はみんな生きている 男対女の全面戦争。男の武器は暴力と麻薬。女の武器はセックスと知恵。かくしてハイテンポな展開で話は進む。女性を世話してくれて当たり前、いてくれて当たり前、とか思っている男性にはぞ~っとする話だったんじゃないでしょうか?結局、勝敗は金をもつのはどっち?というところにあるのがちょっと不満。最後は「愛」で仲直りとなって欲しかったですが、まずは長年、従属させられた女の恨みをはらす時間が必要なようです。だから、この話は女の勝ち!ってことになりますが、男の自分にはちょっと面白くなかったですね。最後まで退屈しないし、面白かったですが、評価は1点マイナス。でも男って恋におちると無様ですよね。よ~く分かります。でも女の方もしばらく会わないとかするテクニックを振り回すのは勘弁して欲しい。恐れず、双方、愛し合おうじゃないですか!と思ってしまいました。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-23 19:35:39) 1786. ゼロの焦点(1961) 犬童監督の「ゼロの焦点」を先に観て、ストーリーを知っていた為、映画への集中力が続かず、作品にのめりこめなかったです。謎解きの部分が説明っぽくて、個人的には犬童作品の方が映画的に良く整理できていたんじゃないかと思ったのですが・・・白黒は苦手だ。ただ野村芳太郎作品のこちらの方が登場人物(特に犯人)が「モンスター」ではなかったですね。ドラマチックではないですけど、その点は良い意味で評価できるんじゃないかと思います。白黒に慣れてる人だったら、自分にもありうる展開と思えて、感情移入できたんじゃないか?と思うのです。[ビデオ(邦画)] 6点(2010-11-10 22:34:24) 1787. パララックス・ビュー 《ネタバレ》 「大統領の陰謀」のアランJパクラらしく、静かなサスペンスである。物語は常に主人公の視点から語られ、組織の恐さがヒタヒタと伝わる。しかし、編集長が殺されてからの、主人公の心情がどうなるのかが描いてないので、あれ?とここで観ている者は取り残される。復讐?好奇心?正義感?最後の議員暗殺の場面は何のために主人公が動いているのかが分からない。だから主人公が殺されて、恐らく彼のせいにされるんだろうけど、そこが映画を観てて、主人公の無鉄砲さだけが印象に残り、「バカだなぁ」と思ってしまう。特に入り口に向けて走っていくラスト。誰かいるに決まっているよ!大体、あんな恐ろしい組織に単身乗り込むなんて無茶だよ。でも当時はそんな映画がなかったから、斬新だったかもね。ただ、殺しではなく、病死や単なる事故死にみせる暗殺集団のやり方に平和に見せかけてる今でも実はこのような暗殺が行われているのじゃないか?と思ったね。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-06 19:57:32) 1788. ひきしお 《ネタバレ》 女性のマゾっちくな部分は、大自然の中で「自立」している男性への服従というか、守ってもらいたいという欲求なのか、男をワイルドに奮い立たせる演出なのか・・・最後、うっとり見とれてるカトリーヌの横で操縦桿をにぎるマストロヤンニは、空しくも飛ばない飛行機の中でどのような態度をとるのかが気になる。でも映画はそこで終り。彼女の気持ちが醒めていくのか、どうなるのやら。バカンス先で新たな「自分」を発見する映画は多いけど、これはその中でもちょっと変わった感じの異色の映画だ。当時、私生活でも愛し合っていたらしい二人のラブシーンは自然体のように違和感なく観れ た。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-11-03 23:32:37)《改行有》 1789. 殺人ゲームへの招待 《ネタバレ》 結局、登場人物が多く、ドタバタのコメディ風味では、誰にも感情移入が出来ず、誰が犯人であってもどうでもいいという感じになる。ただゲーム感覚で観られる面白い趣向の映画ではある。そこに+1点の6点評価。ラストの3パターン、自分は1番最後のが1番面白いと思う。1番怪しく目立っていたのがあの執事だから。[DVD(字幕)] 6点(2010-11-03 16:56:39) 1790. サボテン・ブラザース ジョンランディスの笑いは面白い。本物の荒くれの中に3人の能天気な役者が芝居と思っておちゃらけるシーンはホント面白い。でもそれから一体どうなるんだろう?と正統派の西部劇を観ているかのように心配してしまった。まぁ、有り得ん展開でラスト。もっとふざけて無茶苦茶にしてもらっても良かったのになぁ。歌う植物とか、動物が寄ってくる砂漠での一夜とか、何でも有りなんだろうと思っていたので、ちょっと物足りなかった。設定は面白いんだがなぁ。日本では三谷幸喜が好みそうな設定のような気がする。「マジックアワー」を思い出した。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-19 18:03:35)(良:1票) 1791. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 《ネタバレ》 キャスティングからして映画チックな映画。自分は嫌いじゃないです、こういう映画。一見、天才一家を使って、人生語っているようにも見えますが、まぁ面白ければ、いいんじゃないですか?コメディですよね。ジーンハックマンは等身大のキャラで、楽しんで演じているように見えました。しかし何と言ってもグフィネスパルトロウが実にピッタシ。実際の彼女もこんな感じじゃないかと思うくらいです。悪たれのお父さんが迷える子供たちに、味のある人生指南をする、という話だったら、もっと面白かったのでは?と思うのですが、そこまで身構えなくても、楽しい映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2010-10-19 07:27:10) 1792. ウエストワールド 《ネタバレ》 主役は「ジャグラー」のジェームズブローリンだと思って観ていたので、あっさりやられてしまった時には驚いた。しかしテーマパークの発想とか、「ターミネーター」のように不死身のロボットなどこの時代にもう映画化してるんだねえ。「ブレードランナー」も混じっている。古典として、一度は観るべき映画かも。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-27 11:41:35) 1793. アルタード・ステーツ/未知への挑戦 《ネタバレ》 科学者の悲しい性で、自分自身で実験せねばと、やっているうちに、体がゴリラ並みに退化していってしまう。でも最後は愛が勝つ。そんな内容だが、この作品のキモは体が変化していく様子。当時は衝撃となったことだろう。これ以降、マイケルの「スリラー」や「ハウリング」などで出てくるおなじみの特殊メイクだ。もう一つの肝は幻想シーン。宇宙の誕生から地獄のイメージまで、様々な映像の嵐が巻き起こる。「2001年宇宙の旅」の映像に挑戦したという感じ。この映画、自分は人生初めての招待試写会で観た。その頃は主人公が冒頭のドラム缶の中で漂ってたりして、気持ち良さそうだなぁと思っていた程度。今、観ると、ウィリアムハートが出ていたりして、当時流行のB級SFとは違った風味の映画だった。[DVD(字幕)] 6点(2010-09-14 11:35:12) 1794. 悪魔の追跡 《ネタバレ》 オカルトやホラーが嫌いなので、イマイチ観る気がしなかったのですが、ニューシネマやロードムービーが好きな自分には、避けて通れぬ道と思い、ついに観ました!ピーターフォンダが出てるので、ラストは助かるだろうと思ってましたが、やはりやはりのバッドエンド。都会の金持ちが田舎に行った時に感じる疎外感。そんなのあるのかどうか知りませんが、ありそうなシチュエーション。日本の田舎の人は親切なので、こんなことはないでしょうけど、アメリカならありそう。「イージーライダー」のような話もあるし。そういうのを経験した人が発案しそうな話だ。もうちょっとキャンピングカーの装備してるものが活躍するのかな?と思ってましたが、無かったのでそれがちょい残念(ワンちゃんは気の毒でしたが)。ゾンビの襲来よりもこっちの映画のような方がリアルに感じられて恐い。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-18 17:53:39) 1795. バニシングIN60” 「自由」な「男」の映画ですね。話的には主人公がこれだけ町をかき回しておいて、何事もなく帰っていく結末は良くないんでしょうけど、この映画はそういう「話」の要素はそんなに比重を置いてなく、ただ後半のカーチェイスを描く為に「話」を創った、という感じ。追跡のシーンも色んな人のカーライフエピソードが挿入されてて、一瞬あれ?って思う場面がある。でもそれは重要な場面でなく、公道であれだけの運転すれば起きるだろう、色んな危険な場面を挿入している。面白かったのが、ヤクをやっている黒人6人組。ノー天気な彼らがカーチェイスの緊張感を緩めてくれます。この監督ハリッキー、生きてたら永遠の不良青年だったろうに。残念です。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-10 09:19:49) 1796. バニシングIN TURBO 後の「ブルースブラザーズ」の原点を見た!という感じだ。はちゃめちゃな映画。監督は若き日のロンハワード。(監督第1作目?)とにかくサービス精神旺盛。何と言うこともない映画だが、そのサービスッぷりに+1点。[DVD(字幕)] 6点(2010-08-10 09:07:57) 1797. バッド・ルーテナント 《ネタバレ》 悪徳警官の話なんてたくさんあるので、ヘルツォークが撮るほどでも、と思った。地味な素材ですよね。その中で、イグアナやワニの演出は面白かった。でもラストの締めくくり方に少し疑問あり。こんなんでいーんでしょうか?ニコラスケイジがどこか憎めない役なので、お話的にはあまり不満はないが、押収物のヤクに手を出したり、ワルの連中と手を組んだり、または裏切ったり、それでこのラストはいかんでしょう。ヘルツォークは神になった男の映画なんか撮っているから、下界の人間たちのモラルなんか、吹き飛んじゃうんですかね。[DVD(字幕)] 6点(2010-07-21 00:32:31) 1798. 追いつめられて(1987) 《ネタバレ》 最後のどんでん返しは必要だったのかな?殺人事件を陰で操っていた、というようなストーリーなら必要なんだろうけど。これは事故死ですからね。ラストの展開でもふ~んと言う感じ。殺された女性はきれいな人だけど、化粧が濃すぎ!あと建物での追っかけシーンも本物のペンタゴンで撮影されてるんでしょうかね?廊下が広い!それにしてもジーンハックマンってこういう役が多いね。皆さん、おっしゃる映画「目撃」、自分もその映画を思い出しました。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-21 00:16:51) 1799. 死と処女(おとめ) 政治運動している女性って相当、危険なんだと思いました。学生時代にそういう女性がいましたが、ここは日本。良かったですよ。この男(キングスレー)は、拷問の時、もっと非道いことをした男性がいるので、自分の罪は軽いと思い、時代が変わると、平気で紳士面したのでしょう。それがますますシガニー演じる女性が気に食わなくなり、生理的に許せない!と思ったんだと思います。最後の男の自白で、もうこのおっさんは紳士面できないでしょう。もう変態道をつきすすむしかないのでは?それが最後のキングスレーのシガニーへのアツイ視線だったのかな?正直、よく分からなかった。ここらへんが皆さん、言うところのポランスキーらしさかもしれません。ポランスキーって「戦場のピアニスト」「フランティック」しか観てないですが、自分はポランスキーをまだまだ知らないのだと思いました。それにしても彼の人生、かなり痛いです。[ビデオ(字幕)] 6点(2010-07-20 03:44:11) 1800. サロゲート 《ネタバレ》 映画ってのはストーリーや映像がどんどん進化していくけど、観る側も進化しなきゃいけないんだなと思った。結構、観ていて、頭使って大変だった。ブルースウィリスが主演て言うから、ストレス発散のドンパチモノかと思ったが、そうじゃなかった。観終わると、面白かったのでいいですけどね。でも最初に殺されるキレイなイケイケギャルのサロゲートを使っていたのが太った女性だったというのが、このサロゲートという道具のキモだと思う。やはり、カッコいい人間になりたいものね。でも最近お肌ツルツルのこんなサロゲートのような人っていますよね。しかも街中を無表情で歩いてたりする。自分は少々アブラギッシュでも、表情豊かな人のほうがいいなぁ。[DVD(字幕)] 6点(2010-07-19 21:13:06)
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