みんなのシネマレビュー |
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1842. 野性の証明 「新幹線~」「君よ憤怒~」に続く高倉健&佐藤監督のコンビだが、前2作に比べるとテンポも悪く、ストーリーも破綻している。無理矢理東映任侠の要素を盛り込んでるが、ちょっと違うんだよねえ。角川が娯楽性を履き違えたなあという印象。作中の拠り所は中野良子なんだけど、変な死に方しちゃうし。夏木勲はヘナチョコだし。実は肉体派俳優でもある高倉健の良さは多少でているものの、本来の魅力はあまり出ていないように感じる。6点(2004-07-12 01:48:16) 1843. バッファロー'66 ダメ男というよりは、マザコン&ロリコン男に共感できるかどうかでしょう。日本で受けてるのもわかる気がします。5点(2004-07-11 17:43:04) 1844. U・ボート 生死をコントロールした後に待ち受ける、コントロールできない生死。不条理ですねえ。<追記>11年ぶりに再見。最近ハリウッドのナチスものを見すぎたせいか、ドイツ人がドイツ語しゃべってる事にまずは驚き。あとはオチの秀逸さがハリウッドとは違うなあと。艦内のドタバタはその後に類似のモノを見すぎたせいか、初見のインパクトはない。人間ドラマの描き方もちょっと弱いかな。音楽はゾクゾクするけど。[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-07-11 14:56:30) 1845. サルバドル/遥かなる日々 こういう映画を製作したという心意気は評価できるものの、登場人物の誰にもに感情移入できず、共感もできず、作品として興味の惹かれるものではなかった。6点(2004-07-04 20:43:39) 1846. ビッグ・フィッシュ 父への息子の反発・確執 → 父息子の相互理解への展開をファンタジー仕立てにしている点で「フィールド・オブ・ドリームス」に似ていると感じました。息子にとって父とは小学生までは知力体力共にかなわぬ相手。父の脚色ある武勇伝も素直に信じてしまいます。中学生ぐらいから体力的には同等となり疎ましい存在となり、反発が始まるが、財力の点でまだかなわぬ相手。この頃から会話を殆どしなくなり、相互不理解が深まる。大学生ぐらいから知力で同等となり、30才ぐらいには財力でも追い越せるようになってくる。その頃になると子供のころ聞かされた父の武勇伝の胡散臭さも明らかとなり、そういう父に嫌気がさしてくる。父息子の相互理解のタイミングは自分が父親になる頃だと思うが、その時に自分の父が生存しているかがポイント。本作はややファンタージー色が強く、父息子の関係性の変遷の描写が弱いところにやや不満を感じる。5-10歳の息子を持つ30-40才の父向け映画と言えるでしょう。8点(2004-06-28 00:17:55) 1847. マルホランド・ドライブ 単純な事を複雑に描くより、複雑な事を単純に描く方が才能があると思う。3点(2004-06-20 00:01:40) 1848. 暗黒街のふたり 《ネタバレ》 フランスらしい、レ・ミゼラブル系かと思ったら、結局最後は殺人しちゃうしなあ。死刑の妥当性にも疑問が残るし。なんだか腑に落ちない作品。5点(2004-06-19 23:34:56) 1849. フォー・ウェディング 《ネタバレ》 人間いろいろなんでしょうが、共感できるところと出来ないところとありますね(30代半ば独身です)。 ちなみに、私も結構優柔不断な方ですが、「別れた相手とやり直す」という事は絶対にありえないです。 <追記>11年ぶりに再見。年取ったせいか共感度は上がったかな。当時は気がつかなかった各々の結婚式の違いも風俗物として際立っているし、同性愛や障害者といったマイノリティーの恋愛も盛り込まれていて、それなりに重厚で米国のお気楽ラブコメとはテイストが違うなと(別にアカデミー信奉者ではないですが、なんでラブコメが作品賞と脚本賞にノミネートされてるんだろ?と思いましたが、まあ納得しました)。運命の相手とか真実の愛とやらは相変わらずよくわからないし、そんなモノは独身者の幻想でしかなく考えるつもりもないですが、結婚して気がついた事は生活を共にする相手は他人であり、互いに協力する必要性かな。[CS・衛星(字幕)] 7点(2004-06-16 03:30:54)《改行有》 1850. 偶然の恋人 偶然じゃなくて、ヤラセじゃん!4点(2004-06-13 23:53:18) 1851. 勝利への旅立ち 高校スポ根は「タイタンズを忘れない」という名作があるのでやはり見劣りする。設定は1950年代のようだが、自チームがALL白人なのに対し、決勝の相手の名門チームは白人黒人混合チームというのが気になった。5点(2004-06-13 03:11:51) 1852. デイ・アフター・トゥモロー パニック映画の面白いところは、人間が理性を失って他人を押しのけ、自分だけは助かろうと必死にあがき、人間の本性をさらけ出してパニックに陥るところだと思うのだが、本作品では皆冷静で、皆理性的で、皆善人で面白味に欠ける。少年の恋敵や主人公と共にNY向かう人や政府関係者等々がいつ豹変するんだろう?と待っていたのだが、何も起こらなかった。アメリカ国家を自虐的に描いているが、結局はアメリカンピープル万歳映画になっている気がする。6点(2004-06-12 23:23:36) 1853. CUBE これはサバイバル映画だと思うのですが、 サバイバルの要件を列挙すると 1、自分の能力を過信しちゃいけない 2、人と喧嘩をしちゃいけない 3、人を信用しちゃいけない この3つかな? 7点(2004-06-06 13:17:46)《改行有》 1854. トロイ(2004) 戦闘シーンは迫力に欠ける。スピード感がなく、みていて退屈。日本のチャンバラモノや香港カンフーの方が上だ。ストーリーも平凡・単純、かつ登場人物各々を取り上げているためブラピへの焦点が弱く、平坦。よってブラピの存在感が薄くなってしまっている。もっとブラピ中心で製作してもよかったのでは?私がイチバン関心もったのはブラピ軍団のチームワーク&結束力。一見自由奔放でワガママに見えるアキレスだが、部下達には忠誠心があり、かなりのリーダシップを発揮していると思われる。アキレスのリーダシップや人間的魅力、アキレスについていく部下達の心情等、アキレスとその部下達の人物像を掘り下げた作品にすれば、内容の濃いものになったと思う。4点(2004-06-06 00:39:23) 1855. 陽はまた昇る(2002) 今はリストラが始まれば皆保身に走り、自分だけが助かればよいという風潮で、手のひら返したように昨日の友は今日の敵となる。30年前の日本企業はまだノンビリしていたというか余力があったんだなあと感じる。この事業部長が骨太だったというのもあるが。人間調子がいい時は皆愛想良く振舞うけど、窮地に立たされた時に本性がでるんだよね。今は会社が家族だなんて思っている人は殆どいないだろうけど、それでも誰かと付き合いながら仕事はしなきゃいけないわけで、その相手が本当に信用できる人間なのかどうかを見極める必要がある。その見極めが難しいから大変なんだけど。8点(2004-05-31 20:55:16) 1856. 折り梅 嫁姑にスポットが当たりすぎて、父親の存在感がまるでないのが不満。痴呆の母親を引き取ってあのように息子として振舞えるものなのだろうか?その他の登場人物も機械的というかロボットのようで、どうも全体的に「作り物の家族」という印象が拭えず、人間の情念や業の描写が弱い感じ。4点(2004-05-30 01:20:01) 1857. 愛情物語(1956) 悲しい話のわりにはピアノのせいで全体的にお洒落な感じになっているので、主人公の苦悩の表現が弱いというか、あまり感じられないのが物足りない。家族愛なら「5つの銅貨」、病死なら「ジャクリーヌ・デュ・プレ」ぐらい極端でないと。その中間的存在?で、やや中途半端。奥さんが「新しいドレス」の話で主人公を励ますところはよかったけど。 <追記>17年ぶりに再見。息子からは内容にクレームがあるらしく、内容的にはかなり脚色されているんだろう。あらためて見直すと結構展開があわただしくて、「感動作」にはなりえていない。でも、「新しいドレス」の話の所はやっぱりいいな。[CS・衛星(字幕)] 6点(2004-05-26 03:42:39)《改行有》 1858. ファンダンゴ 戦争に行く事への不安と恐怖から逃れるためのバカ騒ぎであり、単なる青春モノ・若気の至り系のバカ騒ぎとはちょっと違うように感じる。彼らが騒げば騒ぐほど、戦争への恐怖・不安が感じられ、ナントモ切なくなる。6点(2004-05-25 03:13:17) 1859. 熱き愛に時は流れて 役者3人はなかなか頑張っていたと思うが、ストーリーがややありきたりで冗長なのが惜しい。こういう人生の長いスパンを描いた映画は、なかなか作るのが難しいんだろうけど。5点(2004-05-23 22:34:59) 1860. パピヨン(1973) 若い時はマックイーンの生き方に憧れる。でもいくつかの挑戦はしたものの、年取って厳しい現実に直面するとホフマンの挑戦しない安定的な生き方も悪くないのかな?と思えてしまう。ただし、ホフマンの生き方は「人生を無駄に過ごしていないのか?」という不安との戦いでもある。結局、崖下の飛び込むのも勇気がいるし、留まるのも勇気がいる。 「勝率は?」「そんな事は関係ない」この2人のやりとりが全てを凝縮しているように思える。8点(2004-05-23 18:12:48)
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