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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1841.  フリージア 《ネタバレ》 「敵討ち法」に惹かれて鑑賞することに。犯罪被害者が加害者に合法的に復讐することが認められている社会。それも一方的な制裁ではなく反撃(返り討ち)もアリだという。まさに江戸時代の仇討ちが現代に蘇ったという設定。被害者、加害者、助太刀、その仇討ちに関わる全ての人のドロドロ、葛藤などが見られるものと期待しました。ところが本作の焦点はそこにはなかった。冒頭のエピソード“フェンリル計画”の被害者である2人。心を凍てつかせてしまった2人が、感情を取り戻していく物語。フリーズ爆弾でフリーズしてしまった心。だからフリージアなのかな?いずれにしても、敵討ち法はあんまり関係なかった。これにはガックリ。“心が無い殺人者”という設定なら、ただの殺し屋で構わない。実際、メインのVS西島については合法ではありません。せっかく面白い設定なのだから、活かさないと。どのキャストの感情も分かりづらく、感情移入しそびれました。それなりにスタイリッシュ。でも自分の心を捉える「何か」はありませんでした。[DVD(邦画)] 5点(2007-12-13 18:18:10)

1842.  ゲド戦記 《ネタバレ》 『宮崎アニメ』と『ジブリのアニメ』は全く別物。ファンはその事を十分認識しています。だけど…混乱してしまう。デザインは、紛れもなく宮崎駿のキャラだから。それに名前も。どこかで『ナウシカ』や『ラピュタ』と比較してしまう自分がいる。酷だと思います。でも仕方が無いとも思います。父と子が同じ土俵で勝負する以上、避けられない宿命です。監督自身が誰よりも承知しているはず。主人公の“父殺し”を、宮崎親子の関係とダブらせずにはいられません。そこで疑問。何故監督は父と同じキャラクターデザインを使ったのか?もし自分が監督と同じ立場だったら、絶対にオリジナルデザインで勝負したと思う。例えば漫☆画太郎氏のキャラだったら。同一次元での比較を避け、容易に自分の色を出すことができたでしょう。(勿論別の猛烈な批判はありましょうが。)でも監督はそれをしませんでした。というより許されなかったのだと思う。さらに原作の問題。『ゲド戦記』はファンタジー界のビックネーム。これが危うい。タイトルの響きだけで先入観を持ってしまう。壮大なスケールの物語を期待すると肩透かしを食らいます。柔らかなタイトルの字体。“スペクタクルではありませんよ”というヒントは出ていました。もっとも、それに気付けというのは無理な話ですが…。監督は、最も厳しい道程を選んだと思います。しがらみも多かったでしょう。その心情は察するに余りあります。ただ、それと評価は分けないといけない。何者とも比べず、予断を入れず、ただ一作品として評価すること。敬意を払って感想を述べます。本作は少年の心の成長物語。ハイタカやテルーとの出会いが、主人公を変えるという図式です。しかし物足りない。それは苦労がないから。ピンチはハイタカが助けてくれる。大切な事はテルーが教えてくれる。主人公は自ら動いていません。与えられて得たモノの高は知れている。悪い魔法使いが死に行くクライマックス。この作画が非常に悪い。醜いです。このシーンだけで作品のクオリティを著しく下げています。終わってみればごく普通のアニメ映画。それ以上でも以下でもないと感じました。“宮崎アニメの本物”は、宮崎駿監督にしか作れない。宮崎吾朗監督には、“宮崎吾朗アニメの本物”を目指してもらいたいです。[DVD(邦画)] 5点(2007-12-11 18:18:07)(良:1票)

1843.  ミッドナイトイーグル 《ネタバレ》 (すいません。大いにネタバレありですので、未見の皆様はご注意ください。)     雪山に挑む大沢と玉木。彼らが命を賭す理由が見えません。謎の集団に狙撃され、雪崩で荷物を失い、それでも目的地を目指すという。雪山での“勇気”が何かを、彼らはよく知っているはずです。玉木の「逃げたくない」では動機不十分。増援ヘリの出動も意味が分からない。吉田と大森の友達トークなど聞きたくない。トマホーク着弾までのおよそ10分間、核爆弾をテロリストから死守することがどれほど困難か。そんなときに呑気にカメラを拭いている大沢に呆れる。どれもほんの少しのフォローがあれば納得出来ました。吉田から2人に事情を説明して助力を請えばいい。ヘリは状況説明のために一機落す。大沢は銃が持てない程負傷すれば問題ない。難しい仕掛けは要りません。気遣いが欲しいのです。それが娯楽作品でのリアリティだと思います。他にも気になる点がある。キーパーソンは大沢の無線を受け取った濱田岳くん。民間人である大沢に最終手段を提案されるほど、当局は不甲斐無い。なら岳くんだって後半活躍できたはず。せっかくの良キャラを活かさないのは勿体無いです。大沢と竹内の関係性も希薄。重要な2人のドラマが迫って来ない。竹内の最後の台詞「許さない」が、単に冷たい言葉に聞こえてしまっては意味がない。大切なのは構想だと思います。一人のキャラ、一つの台詞を活かすためにどうするか。そのための尺はたっぷりとある。その場しのぎでは、どんな魅力的な人物も、深い言葉も、輝かないと思います。[映画館(邦画)] 5点(2007-12-03 18:10:34)(良:3票)

1844.  unknown アンノウン(2006) 《ネタバレ》 ただ脱出が目的ならば、最初から電話で警察に助けを請えばいい。それが出来ないのは、物理的な環境によるものではなく、心理的に抑制されているから。誰の心の中にも、自分が誘拐犯かもしれないという疑念がある。だから逃げることに徹しきれない。この設定は上手いと思いました。ただその反面、誰が犯人か推理することを放棄せざるを得ないのがツライ。誰でもいい、明らかに“シロ”の人間を設定し、彼を探偵役にしても良かったのではないかと。(もちろん結果彼がクロでも構いません。)“記憶の回復“に謎解きをお任せしてしまったのはもったいない。主役(観客の感情移入先)はジャケットを着た男。彼が潜入捜査官だったというオチでは弱いので、実は悪人だったというサプライズはアリだと思います。でも伏線が無いので取って付けたような印象。これまた惜しい。雰囲気○、着想○なのですが、そこから先の展開にアイデアが欲しかったです。[DVD(字幕)] 5点(2007-12-01 20:23:01)

1845.  スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい 《ネタバレ》 序盤は人間関係を整理するのに必死。というかイマイチ把握できませんでした。元マジシャンのマフィアもどきの首(心臓)に莫大な懸賞金が賭けられた。その大金を狙って暗殺者が大挙して高級ホテルに集まった。自分に理解できたのはこの程度。それでもホテル内部のバトルロイヤルは緊張感があり楽しめました。暗殺者達のキャラクターも上手く描けていたと思います。変身マスク男、指紋の無い男、女2人組、ヤンキー兄弟。中でもプロにあるまじき心の弱さをみせた女ペアと、死体を使って言い訳をする自動車泥棒兄弟のキレっぷりに人間味を感じました。ただ、どんでん返しについては前述のとおり、人間関係を整理していないため驚きに繋がらず。ラストの刑事の選択にも心を動かされませんでした。自分にとっては「アナーキーなドンパチの映画」どまり。[DVD(字幕)] 5点(2007-11-25 17:26:51)(良:1票)

1846.  dot the i ドット・ジ・アイ 《ネタバレ》 序盤から頻繁に挿入されるビデオ撮影画像。隠し撮りをしているのは明らかです。問題は誰が何の目的で撮影しているのかということ。主要キャストの中に犯人がいるのはお約束。少ない登場人物、撮影アングル等から、“誰が”を言い当てるのはそう難しくありません。必然的にサプライズの成否は“目的”に懸かってくる。果たして事の真相には驚きました。でも心地よい驚きではありません。あるのは不快感と怒り。何だ、みんなダメ人間ばかりだったのかと。金に目がくらんだキットは情けない。まんまと罠にはまったカルメンは馬鹿です。でもクズよりは100万倍マシ。あの坊ちゃん監督は刺されるなと直感しました。ですから結末に驚きはありません。当然の流れだと思う。もし大オチを重視するなら、監督を殺したらダメだったと思います。本作で描いているのは、人間の愚かな部分、汚い部分。復讐する気概があるだけ、主役2人はまともです。いっそ金に目がくらんで魂を売り渡してしまう流れのほうが、人間の暗部を描くという意味で徹底していたと思います。スポットライトを浴びる主演女優カルメン。最悪の結末だと思う。多分平均点で2点は下がるでしょう。でも本作にはバッドエンドが似合うと思いました。[DVD(字幕)] 5点(2007-11-23 18:46:18)

1847.  雲のむこう、約束の場所 「平行宇宙」だとか、「神様のみる夢」だとか難しい単語は詳しく理解しなくてもOK。塔と彼女の因果関係、約束の場所が2人の青年と少女にとってどんな意味を持つのかを押さえておけば問題ないと思います。美術は相変わらず素晴らしいし、作画のクオリティは前作『ほしのこえ』より向上しています。出来としては決して悪くないと思いました。ただ、映画として好きかと問われると厳しい。気になる表現が多々ありました。吉岡秀隆の声が辛気臭い。どこかで聞いたような単語と台詞の羅列。壮大なスケールを小さな物語に閉じ込めたのはいいけど、奥行きが感じられない等々。自分の心のヒットポイントとズレていました。要するにノれないということ。俗っぽいのは好き。ベタは大歓迎なのですが、監督が得意とするセンチメンタリズムが肌に合わないみたいです。顔が大きめの少女のデザインなんか「萌え」ポイントだと思うのですが、全然心に響かない。(というか「萌え」文化が好きになれない。)自分にとっては、ストーリー以上に、作品の受け取り方が難しい作品でした。[DVD(邦画)] 5点(2007-11-08 18:33:40)(良:1票)

1848.  ほしのこえ 起承転結を有する物語というよりは、言葉(単語)とイメージ映像で世界を紡いでいる印象。いわば詩のような。内なる心の世界の具現化。究極の遠距離恋愛で描かれるセンチメンタリズム。その切ない世界観に共感できた人にとっては、この上なく甘美な作品だろうと推測します。一編の詩に心を奪われるのと同じ。ただしその反面、間口は狭いと思います。国民的ベストセラーになる詩集があまり無いように、ポエムというジャンル自体が市民権を得ているとは言いがたい。かくいう自分も正直苦手です。そういう意味で、そもそも一般受けし難い作品なのだと思います。“アニメーション”として評価した場合、その背景美術の美しさは特筆するに値します。文句なくすばらしい。ただ、キャラクター造形は×。単純に作画力が足りていません。技術があるのか無いのかよく分からない。最大の難点はオリジナリティが感じられないこと。何処かで見たような景色で、人を感動させるのは難しいと思います。ただ、光る要素は確かに感じます。次回作に期待したいです。[DVD(邦画)] 5点(2007-10-31 18:26:03)(良:1票)

1849.  陽気なギャングが地球を回す デフォルメの効いた演出に、オシャレのスパイスを振りかけて。この試みは面白いと思います。ただノリが上滑りしているような。佐藤曰く、「銀行強盗はロマン溢れるもの」。綿密な計画と大胆な行動の上に成り立つ芸術作品。佐藤の演説は時間稼ぎの手段。派手な服装は人相を分かり難くするため(その割に私服も派手だけど)。それぞれに意味があります。芸術性も感じられる。でも、ドキドキもワクワクもしません。つまりロマンが無いということ。それは緊張感が欠如しているから。軽いノリはOK。でも緊張感まで無くしたら元も子もありません。この部分の手抜かりが作品の質を下げていると感じます。キャスティグはまずまず。佐藤浩市や鈴木京香のような大人の役者を配したのは正解。更なるビックネームもこのお遊びに付き合ってくれたら、もっとオシャレだったと思います。方向性はアリ。でもデコレーションに凝る前に、まずやるべきことがあると思いました。[DVD(邦画)] 5点(2007-10-26 19:00:12)(良:1票)

1850.  悪魔の沼 《ネタバレ》 序盤、宿屋の主人が女を鉤で刺し殺したシーン。あれは生々しかった。ただ、ここがマックス。後は緩やかな下降線でテンションが落ちていきました。大鎌のビジュアルは良いのですが、リアリティには欠ける。しかも男が使いこなせておらず、こけおどしに見えたのはツライ。もう一つの目玉、クロコダイルも本能的に恐怖を抱く対象じゃない。不意打ちでしか人を殺せない宿屋の主人は、殺人鬼として疑問符が付きます。なごみ系レトロなB級ホラーとして楽しむが吉。怖くは無いです。[DVD(字幕)] 5点(2007-10-21 17:11:51)

1851.  ピッチブラック 《ネタバレ》 難点は、リディックが悪人に見えないこと。いくら賞金稼ぎが「彼は危険だ」と叫んでも、そのほかの乗客たち(観客)が目にするのは、脱出のために働く頼れる男の姿。伝え聞いた話と実際に目にした事実とでは、どちらが重いかは明らかです。おまけに子供はなつく始末。彼の本性が悪人でないことは、早々にバレてしまいます。これが大問題。後半の脱出劇で“前門の虎後門の狼”という危機的状況が作れていません。クライマックス、彼が残された仲間を助けに行く感動ポイントも予想通りだから驚きがない。彼が最後に言う「リディックは死んだ」という台詞は、「死んだことにして刑を逃れたい」という気持ちと、「悪人から生まれ変わった」という2つの意味が含まれています。皆既日食を抜けて進む宇宙船。差し込む光は、彼の心の中の光なのでしょう。でも、最初から悪人じゃないから、感動に結びつかない。つまり“凶悪犯リディック”という肝心の設定が活かされていないことが、諸々の不具合の根元です。物語が動かない前半のうちに、とことん彼の凶悪犯キャラを肉付けしておく必要があったと思います。ただ本作はSFアクション。そこで楽しめれば問題ありません。暗闇の中でのVSエイリアンのサバイバル戦は見応えあり。銃器に頼らないところも良かった。ただ、最後のたたみ掛けが今ひとつで残念。[DVD(字幕)] 5点(2007-10-20 18:48:51)

1852.  リバーワールド(TVM) 《ネタバレ》 “川から這い上がってくる大量の裸の男女”。DVD表パッケージのインパクトに惹かれて鑑賞することに。お目当てのシーンはいきなりやってきました。巨大な川から這い上がってくる人、人、人。皆一様に裸です。どうやら皆死んだ人間のよう。しかもスペースシャトルのパイロットもいれば、古代ローマ人もいる。ネアンデルタール人まで。性別も人種も生きていた時代もバラバラです。しかも死んだ時点の年齢ではなく、みな20~40代にまで若返っている。たった一人の少女の例外を除いては。全てが謎。まるで謎。この世界は何なのか?何故蘇ったのか?設定には興味を惹かれます。しかし謎はひとまず置いといて、物語は進みます。先に蘇った有力者が支配する独裁国。そしてそれに抗う人々の集団。この対立が物語の主軸です。人が集まれば、そこに権力が発生する。支配階級と非支配階級が出来上がる。重いテーマを孕んでいますが、それを感じさせない娯楽テイストの冒険譚が展開されます。ノリは、タイトルも類似している『ウォーターワールド』に近いと感じました。もっともこの設定なら『リーグ・オブ・レジェンド』的なオールスター戦を目指しても面白かったと思います。一通り抗争が終結したところでジ・エンド。期待していた“世界の謎解き”は一切なし。消化不良もいいところです。おそらく続編ありきの1作目なのでしょう。ただ1作目の役目として、最低限「リバーワールド」の壮大な世界観だけは、観客に印象付ける必要がありました。予算に比例したであろう小さな世界観しか提示できなかったのは厳しい。続編を待つより、原作を読んだ方が遥かに早いし満足すると思われます。[DVD(字幕)] 5点(2007-10-10 19:48:10)

1853.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード 《ネタバレ》 劇場版クレしんで評価の高い「家族愛」と「アクション」要素は低めです。ひたすらおバカ映画に徹しています。見せ場は野原一家、一人ひとりに設けられている劇画調転換シーン。とくにしんのすけパートは爆笑。クライマックスのオールぶりぶりざえもんも、なかなかシュール。オリジナルぶりぶりの活躍が望めない以上、こういう形でも愛すべきブタの姿が観られるのは、嬉しいです。名作「戦国」の次の作品と考えれば、このシフトチェンジは正解。感動系の作品はたまにあるから際立つのだと思います。ベースの立ち位置はあくまでおバカ。その判断は賢明だったと思います。ただ全体的にみれば可もなく不可もなくの印象。ゲストのキャラクターデザインには?が付きます。レギュラーとのバランスが悪いです。[DVD(邦画)] 5点(2007-10-06 00:55:05)(良:1票)

1854.  アキハバラ@DEEP 《ネタバレ》 DVDパッケージのコピーは、『秋葉原版IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』。でも自分の先入観は『7人のおたく』のほう。お手軽に笑えて楽しめるライトな作品を予想していました。しかし意外やシリアス。アキバ系カルチャーの世界で生きる5人の若者が主人公です。彼らの住みかはネットの海。その願いは、自由に海を泳がせて欲しいということ。海は誰のものでもありません。だからみんなでこの恩恵を享受しましょう。設定される敵は、海の覇者。力で海を占有し、さらには主人公たちの夢を強奪します。強大な敵に対して、彼ら“アキハバラ@DEEP”の面々は、どう立ち向かうのか。構成はシンプルで分かり易いです。でも、腑に落ちません。彼らは皆アウトサイダーです。既存のルールに捕らわれない世界で生きることを選んだ者たち。いや選ばざるを得なかったのかもしれません。それが、アキバ文化の世界であり、@DEEPという場所だったはず。だから其処を愛してやまないのです。大切な場所を守るために戦わねばならなかったと。ここまでは理解できます。彼らを応援したいとも思います。しかし暴力に対抗する手段が同じ暴力とはこれ如何に。“目には目を”である必要性を感じません。そこに、製作者の安易さを感じとってしまいます。何故、クライマックスをありふれたアクションにしてしまったのでしょうか?アキハバラである必然性も、アウトサイダーである必要性もありません。アキバカルチャーというキャッチーな素材を、客寄せに利用したかっただけのように見えてしまいます。でも、それでは底が浅いのでは。彼らには、既存の枠に捕らわれない、自由な発想で立ち向かって欲しかったと思います。ゲームでもいいし、アニメでもいいです。アイデンティティを誇示しなかったら意味が無いと思うのです。結果的にトンデモコメディになる可能性は高いですし、収拾がつかなくなるかもしれません。でもその深みに踏み込まなければ、アキバ文化を扱う価値はないと思いました。彼らの自我は、そんなDEEPな場所にあるのですから。ところで話題は冒頭に戻ります。JR秋葉原駅近くの公園といえば、ある公園が思い出されます。昭和通り口。某タワー型書店と道を挟んだ場所にある小さな公園。横はラーメン屋でした。もう10年以上行っていませんが、今もあるのでしょうか。あのパーク(公園)なら“DEEP”だと思います。[DVD(邦画)] 5点(2007-09-26 18:21:55)

1855.  美しい夜、残酷な朝 《ネタバレ》 このサイトに登録したての頃だったら、問答無用で0点を付けていたと思います。それくらい扱うテーマが嫌でした。特に1話目。生理的に受け付けません。でも自分も大分鍛えられました。鋼とは言いませんが、水で戻す前の高野豆腐くらいの精神力は付きました。タブーな題材でも、客観的に受け止められるようになってきた。一歩引いて観てみると、最も嫌いな1話目が、実は一番面白い。それは人の情が描けているから。命の欠片を喰らい、精力と美貌を得る。飽くなき女の欲求は恐ろしい。そして同時に強さを秘めている。その強さゆえ、ついには新たな生をその身に宿す。まるで断片から命を再生したかのよう。この後の彼女の選択は必然でした。彼女は悩んだのだろうか。その強さが羨ましくもあり、哀れだとも思う。2話目はお馴染の俳優さんが登場。結末こそ衝撃的だったものの、そこに行き着くまでのプロセスに、全く心が震えません。厳しい。とくにハセキョウが。3話目も、これまた嫌なお話。逆恨みというよりは、お門違いで襲われた主人公家族はお気の毒としか言いようが無い。徹底して“想像させる”グロさで勝負したのは良かったと思います。ただしメインの主人公と犯人が、2人ともアホなので緊張感は希薄でした。1話目が7点。2話目が3点。3話目が5点。総合で5点といったところでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-09-23 18:50:06)

1856.  夢の中へ 《ネタバレ》 散文詩の手法を映画にも取り入れたといったところでしょうか。異なる時間と空間軸の物語が並行して進みます。どれが夢で、どれが現実かを特定する必要はありません。どのシチュエーションも可能性のひとつ。息の詰まる現実をどう受け入れるか。どの現実も自分が望んだものではない。夢だったらいいな。それは誰もが思うこと。別に特別なことじゃない。だれでも同じように苦虫を噛み潰して現実と向き合ったり、向き合わなかったりしながら、どうにかこうにか生きている。若者なら感化される要素はあるかもしれませんが、残念ながら自分はもうオッサンです。惹きは弱い。それにしても、オダギリ・ジョーはこういう若者役をやらせたら本当にうまい。[DVD(邦画)] 5点(2007-09-04 00:13:55)(良:1票)

1857.  ジョンQ-最後の決断- 《ネタバレ》 自分にも娘が一人います。自分の命を差し出して、娘の命が助かるなら迷わずそうします。キレイ事ではなく。親にとって子は自分の命そのもの。それは実感としてあります。ですから主人公の心情は察するに余りある。しかしそれでもなお、彼を英雄視することも、彼の行動を肯定することも出来ません。してはいけないと思う。それはテロを認めることに他ならないから。主義主張が正しければテロは認められるのでしょうか。自分はそうは思わない。私達は社会の中で生きています。社会が機能しているからこそ、医療を受けることが出来る。システムの中で、ドナーから臓器を提供してもらえる。その有難さを忘れてはいけないと思う。社会の恩恵は受けつつも、都合が悪いルールは無視していいのか。もしこれを認めてしまうと、主人公と同じような境遇で子を失ってしまった親の立つ瀬がありません。病院ジャックしてでも、子供に移植手術を受けさせなかった親は、だらしが無いということになってしまう。そんなバカな話はない。ジョンQが示したのは親の覚悟。でも彼とは違う決断のほうが、ずっと辛い。同じ境遇の親は、歯を食いしばって耐えています。彼らを否定することは誰にも出来ない。ただし、ジョンQの“がむしゃらさ”が結果的に子の命を救ったのは事実。それは教訓として受け止めたい。もし自分が主人公と同じ立場なら、奇跡を待つのではなく、やれることは何でもしたいと思う。ただし主人公と同じ手法は取りません。それが自分の、親としての覚悟です。[DVD(字幕)] 5点(2007-09-03 18:11:33)(良:2票)

1858.  ホーンテッドマンション(2003) 予想どおりの内容。取り立てて不満もないけれど、褒める部分もそんなに無いかなという感じ。体裁はホラーですが、子供と一緒に楽しめる。こういう映画は意外と貴重かも。[地上波(吹替)] 5点(2007-08-31 18:04:28)

1859.  ワイルドシングス2<OV> 《ネタバレ》 基本的に前作そのままのプロット。キャストをマイナーチェンジしたのが、吉と出ました。2時間テレビサスペンスと考えればいい。偉大なるマンネリズム。そう割り切って肩の力を抜くと、なんか心地いい。「1年前の死体があんなに状態が良いわけ無いだろ」とか「オイオイそんなに手掛かり残したら後から捕まるぞ!」なんてツッコミ大歓迎。それが楽しい。何の根拠も無く雰囲気で犯人を推理するのも、また一興。無闇にどんでん返しを繰り返すのもど~んと来い!安っぽい余韻も微笑ましい。唯一残念なのはヌードを頂戴した女の子が自分の好みじゃなかったこと。でも2時間サスペンスのお色気に期待してもしょうがない。本作の場合は満点で5点。そういう映画もキライじゃない。[DVD(字幕)] 5点(2007-08-30 18:39:44)

1860.  自殺サークル 《ネタバレ》 【ショッキングな画+そぐわない明るい音楽+意味深な台詞=混乱と戸惑い≒深い恐怖】という図式が成り立ちます。冒頭の集団自殺は凄まじいし、後味のモヤモヤ感は深い余韻に繋がっています。おそらく監督が撮りたかったのは、集団自殺や、自分の手を切り刻む奥さん等、キャッチーでインパクトある恐ろしい画。目指したのは“得体の知れない恐怖”と推測します。ですから“自殺”そのものに対しての主張はありません。この作品を通じて社会に問題提起する気など、そもそも監督には無い。デザートの最後のメッセージ「勝手に生きろ」は、そのままの意味。本作をキッカケに自殺なんかしてもらったら迷惑ですよ、ということ。「あなたとあなたの関係は?」等、一連の不可解な問いかけも、意味が判らなくて正解。この事は、唯一自殺クラブの核心にまでたどり着いた女子高生(蝶の刺青をしている娘)の印象的な表情に表れています。自殺を止めようとした永瀬に対して、最後に向けた表情“はぁ?”は、“見当違いですよ”ということ。それは一連の事象を合理的に理解しようとしている観客に向けたものでもある。そう言えば、子供たちも言っています。「自殺クラブは存在しない」と。石橋も「彼らは敵ではない」と言っている。(←死に行く人間の言葉に嘘が無いのはお約束です。)裏読みする必要はありません。言葉そのままに受け取ればいい。意味を求めようとするから判らなくなる。それが自分の解釈です。個人的には不条理作品が難解作品を装うのは好きじゃない。それらしい台詞を並べることに技術はいらないから。それに監督の思惑を超えて評価されるとしたら、ちょっとズルイ気もするし。もっとも、作品から何らかのメッセージを受け取るのは各人の自由です。出された料理の食し方は、食べる人に任されている。豚肉でも牛肉だと思って食べれば、ビーフの味がするもの。むしろちょっと得しているかもしれない。自分の映画の楽しみ方もそういう感じです。[DVD(邦画)] 5点(2007-08-19 17:39:33)(良:1票)

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