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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1841.  笑の大学 《ネタバレ》 コメディではなく喜劇。そして喜劇というより喜劇賛歌。本作のメッセージは6日目、椿一が向坂に本心を吐露する場面に集約されています。喜劇作家としての信条を語る椿。彼の言い分には共感します。作家に限らず職業人は皆こうあって欲しいと思います。本来ならここで「終劇」でもいいくらいです。戦いのあとの清々しさがある。納まりもいい。でも更にもう一押し。許可が出たはずの台本をもう一度直せという。これは劇中で椿が「お国のために」からどうしても笑いに走ってしまう性(さが)に似ている。すんなり終わらせてもいいのに、物語的には最後にもう一ひねり欲しい。椿一が三谷幸喜にダブって見えます。7日目はこれまでと一転、情に訴えかける展開。喜劇として最後のホロリは常道です。キーワード「お国のために」も効いてくる。向坂から検閲官の仮面を剥ぎ取った点にも意味がある。ただ向坂の椿に対する挑戦「これは知恵比べだ」のアンサーになっていません。赤紙が来たことで、椿は戦いの場から降りている。個人的には、純粋に椿VS向坂のファイナルラウンドが観たかった。向坂の無理難題に対する椿の答えは、極上の喜劇台本に仕上げること。「向坂さん、最高の笑いを世に出さずにいられますか?」そんな答えを期待しました。作家としての矜持をみせて欲しかった。喜劇賛歌である以上、「喜劇っていいな」と思えることが大事。情に訴えかけるのもいいでしょう。でも喜劇を愛しているならば、自信を持って堂々と「笑い」の力で勝負して欲しかった。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-05-06 17:50:45)

1842.  ガメラ 大怪獣空中決戦 もし、ギャオスやガメラが今の日本に現れたら。それを大真面目に描いてみせた本作。その真摯な姿勢がたまらない。子供の心を忘れずに、それでいて大人の分別を持っていないとこうは行かない。大人である自分も童心に帰って楽しむことが出来ました。キャスティングも絶妙。こう言っては失礼ですが、人気俳優がいなかったのがよかった。日テレが協賛ゆえ、お馴染みの局アナが使えたのも大きい。こういう真剣な遊び心のある作品は支持したいです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-05-05 02:19:41)

1843.  かもめ食堂 《ネタバレ》 自分は「オシャレ」な作品が苦手です。気取ったところが鼻に付くから。「癒し系」の作品もダメだったりする。何甘えてんだと思ってしまうので。そういう意味では、本作は自分に合わないかも、と思っていました。ところが全然そんなことなかった。確かに雰囲気はオシャレで、癒しの要素がある。でも嫌味が無いから素直になれる。心地よく吸い込まれるように鑑賞しました。その一因はキャストの妙。主要3人が自然体。気負いを感じないのがイイ。とくに小林聡美。無さそうで在りそうな存在感が素晴らしい。女優としてのポテンシャルの高さに驚きました。おそらく、3人とも人生をリセットするためにフィンランドにやってきた。もし、かもめ食堂が3人にとって逃げ場所でしかないと感じたなら、共感できなかったと思います。でも小林聡美は言っています。人はずっと同じではいられない。変わっていくものだ、と。その認識があるならば、ココは逃げ場所じゃありません。逃げ場所とは、頑なに今を維持しようとするための場所だから。それにフィンランドが舞台であることに、特別な意味を持たせなかったのも大事。森なら日本にもあるし、寂しい人や悲しい人は何処にでもいる。彼女らの選んだ場所が、たまたま此処であっただけのことです。肩の力を抜くことの大切さ、入れて貰ったコーヒーが美味しい理由を教えてもらいました。最後に個人的なこだわりをひとつ。おにぎりは家の外で冷えたのを食うのが最高に美味いんです。もちろん海苔はしんなりでね。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-05-04 21:31:36)(良:2票)

1844.  無問題(モウマンタイ) 《ネタバレ》 岡村と中国娘との交流。通訳を介するところがミソです。ジェスチャーでも片言でも、2人だけのコミュニケーションならば、自ずと心の距離は縮まる。寝食を共にしているなら尚更です。でもそれではありきたり。通訳という第3者の介入を許すことで、互いに好意を抱き、気持ちを確認するまでの時間が長く取れました。ドラマに奥行が出ます。通訳の元カノ、そして岡村と娘の3者が集うシーンが最大の見せ場。3者の微妙な想いが伝わってきます。とくに元カノの気持ちは誰よりも複雑。岡村に対して愛はありません。でも情は残っている。そこに生まれる嫉妬とライバル心。彼女がウソ通訳をするのは必然でした。岡村も自分の気持ちをハッキリさせられないでいる。香港まで来させた想いは簡単に切り捨てられない。元カノの手前もあるし、自身を否定することにもなるから。でも本心は自分が一番知っている。娘の立場も岡村に近い。ただ素直に想いを告げられる分、彼女の方がずっと強い心を持っていると言えます。コメディやアクションの要素は薄く、意外なほど真っ当なラブストーリー。先に挙げた場面の他にも、岡村が娘に日本語を教えるくだり(ここでは99岡村の顔)、収容バスで交わされる言葉など、印象的なシーンは結構あります。印象は悪くないです。ただイマイチ乗り切れないのは、序盤が退屈であったことと、主軸に沿わないアクションとコメディが物語の雑味になったこと。恋物語として魅せる力がある作品なので、岡村の動きを封じる決断があっても良かったと思います。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-05-03 18:49:46)

1845.  スネーク・アイズ(1998) 《ネタバレ》 有名な難解作品、あるいはそういう作風の監督だと知っていれば、覚悟して作品に望みます。また、観ている途中、明らかに構成が凝っていると分かると、気を引き締めます。もちろん物語に惹き込まれれば、食い入るように観ます。でもそれ以外の場合は、スッと観てしまう。それ自体は悪いことだとは思いませんが、後から“しまった”と思うことがあります。本作はそのパターン。何となく腑に落ちない部分はあれど、「ちょっとカメラワークの凝った普通のサスペンス」と評価を下すところでした。でもラストカットでそれが間違いであることに気付かされます。本作はそんなに浅いお話じゃない。序盤のカメラワークに感心し、主人公の決断に呑気に感動している場合じゃなかった。「スネークアイズ」の本当の意味。それが分からないと、本作を堪能したことになりません。でも観終わって気付いても後の祭り。皆さんのレビューを拝見して納得しました。映画の楽しみ方と奥の深さをひとつ教えてもらいました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-05-02 19:55:52)

1846.  ヒストリー・オブ・バイオレンス 《ネタバレ》 野生の世界に「暴力」という言葉は存在しません。動物たちの“暴力的”アクションは、全て自然界のルールの下に、生きるために使われる(はずの)ものだから。「暴力」という言葉は、社会が決めた呼称。ゆえに極めて人間的な価値観であると思います。ですから暴力の是非を問うなら簡単です。暴力は全て悪。なぜなら、スポーツとしての格闘技も、正当防衛の殺人も、自己防衛の戦争も「暴力」ではないから。人間はルールに外れたもののみを「暴力」と認識します。その根元にあるのは強烈な自己保全。自己の存在を脅かす暴力に恐怖する一方、自己を守るための暴力を否定しません。いや、映画、小説、漫画、ゲームなどヴァーチャル分野での人気を見るにつけ、能動的に暴力を欲しているようにさえ思えます。自分の身が安全という条件が付けば(もしかしたら付かなくても!)、暴力による闘争を好むのが人間。そういう生き物であることを誤魔化してはいけないと思います。本作における「暴力」の描写は的確です。何の前触れもなく我が身に降りかかってくるもの。またかつての自分の蛮行は同じ暴力によって報いられるということ。セックスも暴力を語る上で避けて通れません。息子の暴行は明らかに父親に感化されたもの。暴力のあるがままの姿を描いています。そして重要なのは、本作の姿勢がニュートラルであるということ。正当防衛だから肯定するのではなく、かといって暴力は全て悪だと断じることもしていない。“暴力によってでしか守れないもの”と、“暴力によって失うもの”の両方を等しく示しています。主人公を迎え入れる子供たちと、うつむく妻。主人公は大切なものを守れたのでしょうか、失ったのでしょうか。答えは出ないまま唐突に終わります。でもそれが本作の答え。それは現時点での人間の「暴力」に対する回答でもあります。答えを出すために考えなければならない。人間は暴力を好む生き物。でも他人のために涙を流せる生き物でもあります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-05-01 18:46:55)(良:3票)

1847.  ゲゲゲの鬼太郎(2007) 《ネタバレ》 キャスティングは良。ねずみ男、猫娘、砂かけ婆に子泣き爺。原作のイメージを損なわない人選でした。大泉洋の堅実な仕事ぶりに拍手。さらに良いのが一般の人々。団地の住人、骨董屋の亭主、学校の先生。水木漫画に出てきそうな顔ばかり。井上真央も悪くない。西田敏行の“お笑い”モードも久々に観られて満足。そんな充実したキャストの中で唯一違和感があるのが、他ならぬ主人公。鬼太郎は子供じゃないと。とは言っても、原作やアニメに思い入れのない自分にとっては許容範囲。まあコレもありかなと。ただ、鬼太郎には絶対あってはならない、“あるモノ”があったのには驚き!ファミリー向けということで、配慮があったのかもしれませんが、残念でした。それでも全体的には、まずまずといった印象。何と言っても田中麗奈の猫娘が可愛かったです。同じ顔ぶれで続編があるなら、自分は観てもいいと思いました。次回の敵は「ぬらりひょん」を希望。[映画館(邦画)] 6点(2007-04-30 18:32:22)

1848.  トッツィー 《ネタバレ》 ダスティ・ホフマンの女装の妙を楽しむお話かと思いきや、男女の本質的な違いを指摘したドラマ。役者として、また人間としての主人公の根っ子の部分は、何も変わっていません。でも“男”だと周りから煙たがられるのに、“女”だと賞賛を浴びるのは、なんとも皮肉なもの。社会が個人に求める役割が性によって違うということ。当時の時代背景を強く反映しているようです。もっとも21世紀となった今でもあまり変わっていないかな。大局的な見方から、個人に目を移しても面白い。男マイケルの恋愛に対する持論を、女であるドロシーが否定するあたりは滑稽です。立場が変われば、見方も変わる。男も女も互いの立場で物事を考えてみると、いろんな事が見えそうです。ちなみに、マイケルが正体を明かしたあと酒場で彼に“気付いた”親父さんの演技がとっても好きです。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-29 20:28:12)(良:1票)

1849.  ナビィの恋 《ネタバレ》 恋で焦がした胸の痛みは、一生かかっても消えない。恋は全ての倫理観に勝る力を秘めている。だからナビィの決断には、賛同できなくても共感はできます。残された時間を大切にして欲しいと願います。それよりもおじぃの方が気にかかる。おじぃの心情は察して余りある。もともと自分は“代わりの男”。それを負い目にしつつも、数十年寄り添ってきたという自負もある。しかし、代替品はどこまでも代替品。遂に本命にはなれなかったのでしょうか。いや違う気がする。おじぃもまた本命になれた。連れ添った年月の価値は重いと思う。いやそう思いたい。2人が過ごしてきた時間は、ナビィに残された時間よりも遥かに長く尊い。勿論おじぃの本音は“行かないでくれ”。最新のマッサージチェアーが家に届いたときの2人の顔。ぎこちない動き。双方の想いは語らずとも伝わります。それに恋で胸を焦がしたのはナビィだけじゃない。おじぃもまた、少年の日の想いを忘れられないのです。だからおじぃはナビィの好きにさせた。沖縄の風土と人、音楽に心を洗われ、切なくほろ苦く、でも笑顔になれる物語を堪能しました。(余談。占い師の存在について。どうにも胡散臭い(失礼)占いを島民が信じて疑わないのには訳があると思いました。恐らく血が濃くなり過ぎるのを避けるための知恵ではないかと。そうだとするならば、ナビィの恋が実るのには相当の歳月が必要だったことになります。)[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-04-27 18:40:51)(良:2票)

1850.  エミリー・ローズ 《ネタバレ》 『法廷もの』は好きなジャンル。それもフラットな見方が出来るものの方が好きです。その点、本作は自分の嗜好に合いました。悪魔に憑かれた(?)エミリー・ローズ。医学療法を受けさせず、彼女を死に追いやったとして罪に問われた牧師。その弁護人が主人公です。ゆえに自ずと“悪魔憑きは存在する”という立場の描写が多くなります。しかしそれは証人による供述を映像化したもの。“真実”であるとは限りません。そのスタンスを明確にするために、検察側の主張も同じく映像として提供されます。エミリー・ローズが死んだという結果のみが確かなこと。死に至る過程をどう結論付けるか。観客もまた陪審員と同じ立場です。ただ物語の主体が弁護側である以上、客観的とは言えません。法廷以外の描写もありますし。しかし(観客の心情の上では)不利になりがちな検察側の主張を強化する部分が1箇所あります。それはタイトルバック。血の付いた有刺鉄線が映されます。この時点では意味を成しません。ところが最後に効いてきます。重要なのは、この画が“どちらかの言い分に基づくものではない”ということ。だからといって検察側の主張をまるまる肯定することにもなりません。それも含めて“技あり”と感じました。結末も気が利いていて自分好み。これが実話だというのだから驚きです。[CS・衛星(吹替)] 7点(2007-04-26 19:18:11)(良:1票)

1851.  俺たちニュースキャスター どんなにおバカであろうと、下品であろうと、(誤解を怖れずに言うならば)差別的であろうとも、その瞬間、自分が笑ったならば自分の負け。そういう意味では、“芸”としての笑いを特別ありがたいとは思いません。より腹を抱えて笑わせてくれた人、楽しい気分にさせてくれたものを尊敬します。それが自分のコメディの見方。そこで本作。ホントくだらないし、低俗でした。知的な部分はまるで感じられません。物語性の薄さも甚だしい。でも笑いました。そして潔いと感じました。バカコメディとしての潔さ。何の見返りを要求しない本当の意味のくだらなさ。その時、笑ってくれればそれでイイという姿勢。みんなバカばっかり。でもそんな奴らが大好き。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-04-25 22:04:22)

1852.  ナイト・ウォッチ(2004) 光と闇。2極の世界観は単純そう。でも結構分かり難くかったです。異世界のルール、異種の能力、世界に迫る危機とは何か。どれもピンときません。作品世界の説明が不十分と感じました。(もっとも吸血鬼とか狼男とか典型的なモンスターものに馴染みがあると、また印象は違うと思います。)キャラクターの魅力も薄い。総じて娯楽性は弱いと感じました。でもこれは、自分がハリウッド作品の濃くて分かり易い味に慣れているからだと思います。まだ物語は序の口。自分にとっては馴染みの薄いロシア映画。続編に期待しつつも、滑り出し上々とまでは言えないところ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-24 18:19:56)

1853.  春の日のクマは好きですか? 《ネタバレ》 図書館の美術書に綴られた愛の言葉。携帯やメールで手軽に愛の告白が出来るご時世だからこそ尚更ロマンチックなのでしょう。ただ、図書館の書物である以上、不特定多数の人間が目にする可能性がある。メッセージが自分に向けられたものであると、主人公が確信する過程が重要になります。この部分にもう一工夫欲しいと思いました。主人公が安易に受け取り過ぎかなと。もっとも裏を返せば、それだけ彼女は“現実を見ていない”ということ。そんな夢みる乙女(いや「はすっぱ」かな)の目覚めには価値がありました。ステキとは少々言い難いものの、なかなか凝ったラブストーリー。個人的には、大好きなペ・ドゥナの魅力を堪能できて満足です。[DVD(字幕)] 7点(2007-04-23 18:08:04)

1854.  ザ・リング 《ネタバレ》 基本的に日本版の忠実なリメイク。そのため細部の変更をどう評価するかという問題になってきます。最大の変更点はサマラ(貞子)の年齢の設定。少女(というより幼女)の霊の方が米国ではポピュラーなのでしょう。ただ、サマラから“不気味さ”は感じられても、“怨念”までは感じ取れません。貞子と比べるとキャラ的に弱い。また生前の素顔を晒しすぎたのもマイナスでした。さらに日本版で好評だった“テレビから這い出る”シーンが著しくトーンダウンしたのが致命的。カクカクした動き、眼球アップ等、日本版同シーンが如何に出色の出来であったかが分かります。また物語の流れについては日本版を“なぞった”感が強く、やや拙く感じました。不出来とは思いませんが、無難すぎたかと。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-04-22 01:10:22)

1855.  CUBE ZERO<OV> 《ネタバレ》 『CUBE』の特色は、世界の説明を全て省略したこと。その結果、極限の人間描写と脱出の謎解きのみの“オイシイところ取り”が出来ました。おまけに説明の無い部分を観客に想像させることで、実態以上の“得体の知れない雰囲気”を生みだすことに成功しました。本作は『1』で省略した部分を補完した作品。『ZERO』と『1』を足して、『CUBE』の世界が判明するという仕組みのようです。でも先に述べたように、『1』が“オイシイところ取り”ならば、『ZERO』は出涸らしのようなもの。旨味は『1』で出し切ってしまっているように感じました。ちなみに『2』はスルーして本作を鑑賞したので、『2』を観るとまた違う感想を抱くかもしれません。[CS・衛星(字幕)] 3点(2007-04-21 18:54:33)

1856.  ユーズド・カー 《ネタバレ》 粗悪品を騙して売るつける店VS真っ当な中古車販売店。面白いのは、悪どい店の方が主役なところ。こんな店、消費者としては許せません。でも自己責任を問うお国柄ゆえか、意外と腹は立ちません。この程度の騙しは許容範囲。そういう意味での懐の深さをアメリカには感じます。主役が悪である以上、敵役には更なる悪になってもらわないと困る。というわけで、ライバル店は人殺し(!)までしちゃいます。これは酷い。極悪です。ただ流石にやり過ぎ。かなりひきました。その後もやり過ぎエピソードばかりで、笑っていいのか微妙な感じが続きました。ただ終盤にきて盛り返します。中古車250台の大移動。土煙を上げて荒野をひた走るオンボロカー。このバカっぷりは好きです。終わり良ければ全て良しってな感じで、結果的にはアリな作品。ただ、上手く倫理観のスイッチを切らないと、楽しめないかも。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-20 18:22:01)

1857.  トレマーズ 《ネタバレ》 クリーチャー系パニック映画のお手本のような作品。救援を期待できない陸の孤島。相手は得体の知れない化け物。でも生物だからちゃんと殺せる。弱点があるから戦える。でも狡猾で、まともにいったら勝ち目は薄い。設定の加減が絶妙です。相手が強大すぎると戦う意欲は失せますし、逆に弱いと物足りない。相手に分(ぶ)がある中で、如何に工夫して戦うか。冒険心を実にくすぐります。それに人間描写も的確。とくにガンマニア夫婦。自慢の銃のコレクション。チャンスがあるなら何としても撃ちたいし、有事のために備えた水や食べ物だから、こんな時にこそ使いたい。おまけに窮地に陥った原因を他人のせいにしちゃう。とことん人間の本質を突いています。本来ならサスペンス・ホラー寄りになっておかしくないお話を、コメディタッチに清々しく仕上げた手腕はお見事。敵の能力判明後、死者がほとんど出なかったのも上品です。まさに愛すべき作品。カテゴリ的にはB級もB級ですが、これは一級品です。[DVD(字幕)] 8点(2007-04-19 18:01:01)(良:2票)

1858.  間宮兄弟 《ネタバレ》 間宮兄弟からは、すごく“童貞”臭を感じます。おそらく2人ともそうではないでしょう(もちろん物語の設定的にね)。でも童貞気質は経験のあるなしじゃない。持って生まれた性質。何人の女と寝ようとも童貞っぽい男もいれば、幼稚園児でも、“コイツ絶対将来女に不自由しないな”という子供もいる。(これ某ラジオDJの受け売りです。自分も同意。そして自分、童貞気質バリバリッス。)生きるスタンスの問題。そこで“もてる”ということについて考えてみました。多分この言葉の前には、“多くの女から”という注釈が付くのだと思います(ノーマルなら)。“もてる”とはそういうこと。本作のもて男は、佐藤隆太とフランスに行った彼。2人に共通するのは、彼女が人生の優先順位において1位ではないこと。最優先ではないから、適度に付き合える。仮に別れても致命傷は負わない。だから複数の女性とお付き合いが出来ちゃう。う、うらやましー。(沢尻嬢や北川嬢を振るなんて考えられないと思った人は、きっとお仲間です。)間宮兄弟はもてない。多分ずっともてない。でも愛されないわけじゃない。たった1人に自分の良さを気づいてもらえればいい。多分間宮兄弟は気づいてもらえるんじゃないかと思う。そうする努力を放棄していないから。間宮兄弟みたいな生き方も悪くないなと思いました。少なくとも自立しているし。ただ物語としては、ちょっと食い足りないです。現状の肯定だけでなく、その一歩先が見たかった。なお常盤貴子の2度にわたるお色気交渉術には笑いました。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-04-18 19:34:08)

1859.  トランスポーター2 《ネタバレ》 これはちょっと凄い。前作よりも数段アクションがパワーアップしています。皆さんご指摘のように、車の底に張り付いた爆弾の剥がし方凄すぎ!それまでも相当ぶっ飛んだカーアクションを披露していましたが、このシーンで一気に常職の針が振り切れました。あとはどんな展開になってもOK。そういう作品だから。物語はシリアス。でもアクションはどこまでもおバカ。そう“おバカー”アクション。とことんエンターテイメントにこだわった姿勢は、清々しいです。こんな何でもアリな作品をしっかりと引き締めているのが主人公。ダンディズムの中に垣間見られるオチャメさがステキです。(あと声が最高)。惜しむらくは、前作でふんだんに見られた足技が少なくなってしまったこと。でも十分満足しました。続編を期待します。本当に意味のないセクシーサービスにまんまとはまって+1点です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-17 18:39:00)

1860.  アンジェラ(2005) 《ネタバレ》 主人公は、自分がダメな人間だと知っています。短所についてはよく分かっている。でも長所については気付いていません。いや“気付かないように”していると言ったほうが正しいのかも。窮地に追い込まれたのは、“自分がダメだから”。一見自己責任を認めているよう。でも違います。ダメが故に失敗した。つまり失敗しか在り得ないのなら、もはや自分に責任はありません。必然だから。これは自虐的だけど、本当は凄く“楽な心のあり方”なんだと思います。でも決して心は満たされません。彼はアンジェラによって、本当の自分と向き合います。アンジェラは彼自身だという。彼のあるがままを映し出す鏡。短所も長所も含めて自分を認めることから、自分らしい生き方がはじまる。それが本作のテーマだと思います。そしてもう一つ大切なこと。それはアンジェラが地上に残った意味です。アンジェラが天に戻ってしまったら、彼女の存在は無かったことになってしまう。主人公が束の間見た夢。でも彼女は間違い無く存在しました。これが重要だと思います。大切なことに気付いただけでなく、2人で行動したことに意味がある。今在る自分は、生きてきた(行動してきた)結果の積み重ね。笑ったり、悩んだり、泣いたりしてきた自分の選択だから、信じなきゃならない。それが自分を偽らないこと。そして自分らしく生きること。「自分は何処から来たのか分からない」と泣くアンジェラ。ずっと誰かの鏡であり続けてきた彼女。常に主体ではありません。積み重ねてきたものが無いから不安なのです。彼女はこれから積み重ねていけばいい。物語は起伏に乏しく、問題の解決の仕方には無理があります。気取った演出も鼻につく。でも大目に見ようと思います。主人公は、自分自身だから。(あんなに純粋じゃないですけど。)恥も外聞もなくアンジェラにしがみついたアンドレ。カッコ悪いけどカッコイイ。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-16 18:02:43)(良:2票)

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