みんなのシネマレビュー |
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1922. はやぶさ/HAYABUSA 終始気になったのは、登場人物の感情の動きと声の大きさが常に比例していること。大声を出せば感情表現になっていると思っている。この程度の演技指導ではいけません。あと、照明やカメラに工夫がないので、はやぶさが何をやっていても、どのシーンものっぺり平坦に見えてしまいます。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-05-02 00:23:15) 1923. レ・ミゼラブル<TVM>(2000) 《ネタバレ》 3時間版で。この重厚長大な物語を、何とか頑張って主要なシーンは抑えています。あーしかし、「あのシーンはないの?」と思った箇所は、8時間版ではきちんと入ってるんだろうなあ。役者面では、コゼットの演技力が今ひとつなのと、マリユスの見た目が暑苦しいのが難点(Tears For Fearsのローランドかと思ったぞ)。逆に、テナルディエ夫妻は存在感十分で、画面に登場するだけで負のオーラ満載でした。[DVD(字幕)] 7点(2015-04-30 02:49:15) 1924. はじまりのみち 《ネタバレ》 この内容であれば、対象が木下監督であるべき必然性を全然感じないのだが・・・かりにこのエピソードにどうしても絞りたいというのであれば、逆にそれが監督の人生にどう影響したのかを掘り下げないと意味がないでしょう。実際の木下フィルムからの引用部分が浮きまくっています。[CS・衛星(邦画)] 3点(2015-04-27 02:09:23) 1925. 戦うパンチョ・ビラ 《ネタバレ》 ブリナーとブロンソンの格好良さに比べて、肝心のミッチャムがあまり格好良く見えないのが終始気になる。しかし、あえて巨大人工物の橋梁と騎馬隊の移動を同時に映して距離感や全体構図を際立たせるこだわり、処刑未遂シーンの言葉だけのやりとりでもたらす緊張感など、キャラクターをきちんと生かそうとする作り込みが、作品にインパクトを与えています。それと、この邦題のセンスは最高。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-25 12:51:03) 1926. 喜びも悲しみも幾歳月 あまりにも同じような描写の繰り返しで、相互に関連性もなければ発展性もないので、びっくりしてしまいました。何で160分も必要なのか?[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-23 03:58:16) 1927. アレクサンドリア 序盤の平和で牧歌的な授業の風景が、いつの間にか峻厳な立場の対立になっていく構図的変容。それを軸足としながら、俯瞰を多用した(=テーマと一致した)撮影、エキストラや美術関係のとてつもない気合の入り方、明と暗を駆使する照明のこだわりなど、技術的にも細部まで丁寧さが満ちています。さらには、原始西欧キリスト教の暴力性や侵略性を明確に形づけた挑戦性についても特筆すべきですし(最後の字幕まで!)、そして何といっても、それらすべての重さの上に君臨してぶれることのないレイチェル・ワイズの凜とした知的な美しさが、作品を説得的にまとめ上げています。そう、単に映像的な迫力を盛り込むだけではなく、「主演女優を綺麗に撮る」という基本中の基本も、一方で怠ってはいないのです。そして、この作品は、学問の尊さの表現を一貫して徹底しているという点でも実は貴重なのですが、それが完成したのも、レイチェルの存在があったからこそでしょう。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-04-21 02:43:46) 1928. レ・ミゼラブル(1998) 《ネタバレ》 いえ、全編を映像化するなんて到底不可能だと分かってるんですよ。原作は、「ファンティーヌがコゼットを妊娠するに至った経緯」だけで1章使ってるような話なんですから。で、見始めて、ファンティーヌ逝去くらいまでは、まあ何とか真面目に筋を追っているなあと思っていたのです。ところが、コゼット救出劇あたりから、物凄い勢いで進んでいく。というか、ほとんど別物の話になっている。(1)テナルディエの登場が、あの宿屋の1シーンだけだなんて!意味ないやん!(2)マリユスが全般的に弱っちすぎ、というかアホすぎ。コゼットがどこに惚れたのか分からん。(3)バルジャンがコゼットに自分の過去を滔々と語ってしまうなんて、それはやっちゃいかんでしょ。全部の罪を黙って自分1人で背負うという覚悟こそが、彼のアイデンティティなのに・・・。(4)革命の描写がしょぼすぎ。ちっとも民衆の威力が炸裂しているように見えない。それと、革命軍メンバーも、アンジョルラスはじめ幹部連の気高さと誇り高さがあってこその感動なのに、あれはその辺の武装オタクレベルです。(5)バルジャンに解放されたジャベルが、すぐに任務に戻って再びバルジャンを追い続けるなんて、脚本家はあの解放の重さと意味を分かってるのか?(6)下水道のマリユス救出は、それをバルジャンが行ったことを誰も知らずラストまで行くところに意味があるのに・・・。これでは、原罪もなければ救済もありません。(7)というわけで、ジャベルが入水して爽やかな笑みを浮かべるバルジャンに至っては、「何じゃそりゃ?」の世界なのです。[DVD(字幕)] 5点(2015-04-20 02:30:18) 1929. 真実の瞬間(1991) 《ネタバレ》 制作の志の高さだけで、存在の意義は十分にある作品。ただし、ほかのテーマでは出てこないような、この作品だからこそのポイントの部分が、今ひとつ強調されずに、ほかの要素と一緒にすーっと流されている感がある。だんだんと壊れていく夫人とか、名前を出してもいいかと頼みに来る友人とか、仕事を干される描写とか。●とはいいながら、ラスト10分の公聴会のシーン、やはりこれは凄い。全体のごちゃごちゃした雰囲気、重いシャッター音やうるさい木槌音の挿入、段々とヒートアップする怒声、壇上の面々の居丈高で低劣な言動の表現。つまり、これが撮りたかったんだな。●で、それとは別に、こういうときのアネット・ベニング姐さん、あなたは素敵すぎです。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-19 12:59:55) 1930. 浪人街(1990) これだけのキャストなんだったら、もっといくらでも面白くなりそうなものなんだが・・・。すべてのシーンが、物語性のないその場限りのシーンであり、俳優陣の個性がまったく表現されていない。がっかり。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-04-17 01:59:44) 1931. 少林寺2 《ネタバレ》 前作とは内容的に関係なしということを知らずに見たので、最初の20分くらいは、一体何が起こっているのかと思ってしまいました。しかし、それにしても最後まで騒がしかった・・・幼稚園か小学校低学年クラスにでも放り込まれた気分でした。クライマックスの12分間のてんこ盛りアクションシーンに3点。[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-04-15 22:19:31) 1932. サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 デンゼルとトラボルタの個人技による会話の応酬だけでそこそこ楽しめるので、その点でオリジナルより上。しかし、しつこいくらいの細かいカット割やコマ送りは、何でそうする必要があったのか分からないし、終始目障り。あと、デンゼルの収賄の告白、あれは私は実際にもデンゼルはシロであり、ただ人質を殺さないためにあえてその場を取り繕ってでっち上げたものと思っていたのですが・・・。[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-13 01:39:56) 1933. 007/カジノ・ロワイヤル(2006) 肝心のポーカーシーンに、心理戦のやりとりがまったくないのが難点。日本の麻雀漫画を見習え。[ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-04-12 02:18:51) 1934. キツツキと雨 「気が弱い」と「そもそも中身がない」は全然違います。ともかくも映画監督という設定であの言動って、まったくありえないでしょう。したがって、主人公の木こりとの衝突も生じていないので、面白みが全然ありません。それから、「間」と「間延び」も全然違います。[CS・衛星(邦画)] 2点(2015-04-11 20:57:30) 1935. 少女は自転車にのって 《ネタバレ》 少女が自転車に乗りたがっているというほのぼのホームドラマの体をとっていながら、実は至る所に皮肉と反骨がちりばめられている。一番のポイントは、コーラン暗唱コンクールで優勝し、校長からも賞賛されるほどの「勉強」をしていながら、少女の内面は実は何も変化していないということ(禁止されたはずのスニーカーをはき続けているのがその象徴)。つまり、「形だけで物事を強制し、それで事足れりとすることなど、何の意味もない」というメッセージなのだ、これは。●その中で、いったんは視界から消え去り、その後母の手を介して戻ってくる自転車は、希望や意志の象徴として確実に機能している。何よりも、最初に塀の上を走っている(ように見える)ショットの、鮮烈なインパクト。これと対比されるのが、仮設的に設置されて用が終われば撤収される照明設備であり、まさにハリボテで形だけのものとしての象徴。その中で選挙運動が行われる(つまり社会の物事が決まっていく)というのが、これまた強力な皮肉。●ラスト、二人で自転車で去っていくのかと思ったら、途中からは少年はフレームアウトしてしまいます。いくら純朴に求婚をしたとしても、違う部族の彼と結ばれることはありません、という暗示。その先に待ち受けるのは、それまで見たこともないような激しい交通網。それでも前を向いて微笑む少女のアップ。これ以外にはないフィニッシュ。●制作の社会的背景がどうのこうのという前置きを抜きにして、創造の動機と表現の手法、そして芸術としての完成度という点において、すでに優れている映画です。[映画館(字幕)] 8点(2015-04-10 23:59:35) 1936. 少林寺 ところどころ演出が異様にださかったり間延びしていたりするのですが、精度を極めたカンフーアクションをとにかくあらゆる場面で見せつけてやりたいという執念だけで映画を一本作ってしまうという姿勢は、嫌いではありません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-04-08 02:35:52) 1937. 独眼竜政宗 やはり、大河版の独眼竜をすでに見てしまっていると、作りの重厚さからいっても各キャラの際立ちからいっても、大きく見劣りするなあと思わざるをえない。ただ、その点を差し引いたとしても、そもそもこの作品は、話の軸が存在しておらず、政宗の何を表現したかったのかがよく分からない。[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-04-06 01:16:19) 1938. ミスター・ベースボール 中身については何も見るべきところはなくて、むしろゲイリー・ロスの黒歴史といってもいいくらいの出来なのだが、手間を惜しまずにエキストラをきちんと使っているところと、練習にしても試合にしても「打っているところ(瞬間)」をきちんと撮っているところだけは評価したい。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-04-05 02:24:38)(良:1票) 1939. 怒りの用心棒 《ネタバレ》 ケネディ暗殺事件をそのまんまネタにするとは、また随分大きな創作態度に出たものであるが、いろんな登場人物をもっともらしく配置した割には、人格造型が中途半端で、じめじめと盛り上がりに欠けるまま終わってしまった。そもそもこの主人公、結局最後まで、ほとんど何もしていないようにしか見えないのだが・・・。[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-03-31 01:26:00) 1940. メタルヘッド へヴィ・メタルとは、礼節と仁義に満ちた音楽であり、そして他方で夢と煩悩が溢れる音楽なのです。この監督は何か根本的な勘違いをしています。[DVD(字幕)] 1点(2015-03-30 02:03:09)
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