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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1921.  ドラえもん のび太と雲の王国 《ネタバレ》 物語自体はよく出来ていると思います。環境保護という重要な問題を子供向け作品で扱うことに意義も感じます。ただ本作のやり方は好きではありません。『ドラえもん』は超優良な素材。黙っていても子供たちはキャストに感情移入してくれます。だからこそ慎重に扱うべき。自分が違和感を覚えたのは、法廷でしずかちゃんが意見を述べるシーン。「これからは自然環境を守りますから、許してください」と泣きながら懇願します。しずかちゃんは観客(子供)そのもの。つまり本作を観ている子供たちに言わせているのと同じです。これは卑怯だと思う。無理矢理言わせているようなものだから。環境教育は大切ですが、それが目的になってしまうと説教臭い。『ドラえもん』はあくまで娯楽作品。子供に夢と希望を与えることを主眼にして欲しい。子供が夢の世界を楽しんだあと、自然と「環境を守りたいな」と言えるような作品を目指してもらいたいです。愚痴みたいでスミマセン。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-02-07 17:46:23)(良:1票)

1922.  シンデレラ(1950) まずキャラクターの設定が秀逸です。ヒロインの凛としたたたずまい、継母+姉妹の悪役ぶり、動物キャラも楽しい。演出もエンターテイメント性に溢れ、かつ丁寧な仕事ぶりが伺えます。そして映像が抜群に素晴らしい。鮮やかな色彩と緻密な作画。華やかさだけではない、“絵”の魅力がありました。うっとりして、ちょっと泣きそうになるくらい。名作と呼ばれるものの中には、“当時にしては”と注釈が付く場合があります。映像技術は日進月歩。この部分では、近年の作品にアドバンテージがあるのは明らかです。しかし本作はそのような気遣いを必要としません。完成度は驚くほど高い。誰もが知る有名な童話、馴染みのあるディズニーキャラクター。そのため自分のように、“何となく観たような”気になっている方もおられるかもしれません。でもご注意ください。本作を観ないのは本当にもったいないです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-06 18:08:24)

1923.  ウォール街 《ネタバレ》 思い出したのはフジテレビのドラマ『お金が無い!』。マイケル・ダグラス=石橋凌。チャーリー・シーン=織田裕二。ヘアスタイルまでソックリ。本作が元ネタなのでしょうか。証券市場のシーンは迫力があります。売り買いをしている人間が見えると、マネーゲームの生々しさが伝わります。本作の結末からは、“人間の本質は変わらない”というメッセージを感じます。いや、“変われない”か。人格者の父を持つバド。彼もまた父親と同じような生き方を選んだようです。勝ち組になるために必要なもの。また捨てなければならないもの。“勝ち”の定義をどう捉えるかで、答えは変わってきます。バドは勝ったのか、負けたのか。あるいはどちらでもないのかも。その判断は観る人に委ねられている気がしました。後味は悪くありません。でも無難な着地点を選んだなという気もします。個人的には、人の業はもっと深いと思います。バドとの別れ際、恋人が言った台詞もまた、人間の本質を表していると思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-04 17:25:33)

1924.  キス★キス★バン★バン 《ネタバレ》 設定は、名作『グロリア』『レオン』を彷彿とさせます。ハードボイルドにヒューマニズムのスパイス。本作の場合、付加されるのは父子愛です。対照的なメイン2人の掛け合いには、“振って落とす”笑いの基本がありました。下品になりがちな下ネタも、まったく不快になりません。キャラクター、音楽のセンス、エピソードの組み立てが上手く、とてもお洒落。特に前半は大いに笑えます。そして後半は、泣けました。大きな子供ババは、フィリックスから多くの事を教えてもらいます。空は青いこと。雨は美味しいこと。ウィスキーには水も氷も入れないこと。(ついでにHの仕方までネ。)実の父親が教えてくれなかった“人生の喜び”を知ります。フィリックスは元殺し屋。森山周一郎バリの渋い声を持つダンディ。でも弱い人間でもあります。彼もババの父親と変わらない。結局は自分が傷つくのが怖い。人を愛することは、その人を失う恐怖を孕むこと。それはババの死で明確に示されます。ババパパの危惧は正しかったとも言える。しかしフィリックスは気付きました。人を愛することには、勇気を持って立ち向かうだけの価値があることを。エンディング、わが子を海に連れていくフィリックスに胸が熱くなりました。人生は無常なもの。それは分かります。それでもなお、ババには生きて欲しかった。せっかく人生の喜び、世界の素晴らしさを知ったのだから。フィリックスパパの“嘘よねぇ~ん”をあの時のババにも願ったのは、自分だけではないはずです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-03 18:46:02)(良:1票)

1925.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 朝起きて、食事中に、移動中にも、お風呂の中でも、テレビは私達と共にあります。昨今話題の番組内容捏造を引き合いに出すまでもなく、私達のテレビメディアに対する依存体質は明らかです。それに刺激に対する欲求も強い。くだらない話題でも、テレビ各局右へならえ。そこに良識が存在するのか疑わしい。ゆえに荒唐無稽の設定ながら、本作は驚くほどのリアリティをもって自分の心を捉えました。人権を踏みにじる姿勢に嫌悪しつつも、テレビの前に釘付けになる自分を想像して震えました。自分を主人公に置き換えてみると、更に怖い。彼が絶望したであろうことは想像に難くありません。プライバシーが無かったのも大きい。でも本質的な問題は、“作られた人生を歩んでいたこと”にあると思います。しかしどうでしょう。主人公がトゥルーマンを演じさせられていたように、サラリーマンは“勤勉な”会社員を、母親は“優しい”お母さんを演じているとは言えないか。それに他者に影響されまくって人格を形成するのが人間。そこに他者の恣意的な要素は無かったか。考えれば考えるほど、トゥルーマンも自分も変わらないと思えてくるのです。だからこそ彼に同情し、絶望する。お前は自分の人生を歩いているのか、と問われているようで。トゥルーマンは視聴者に別れを告げ、スタジオを去ります。その一歩は、紛れも無く彼の一歩。ハッキリしているのは、自分の人生に責任を持つのは、自分しかいないということ。彼の後姿が眩しい。[CS・衛星(字幕)] 9点(2007-02-02 18:24:16)(良:2票)

1926.  マダガスカル 《ネタバレ》 「野生動物は大自然の中で自由に生きるのが一番幸せ」は人間の思い込み。幸せのかたちは様々。都会育ちの4匹にとっては、自由は無くても快適な暮らしが保障された動物園こそが楽園だったのでしょうか。“生まれ”より“育ち”が勝るのは分かります。ただ、自由至上主義に思えるアメリカの(それも子供向け)映画で、こういった価値観が示されるとは意外でした。この手の動物作品で懸案となる“食”について“肉じゃなくて魚を食べればいいじゃない”という解決策を出したのは、力技ながらも一応評価できます。個人的にはぬるいと思いますが、本作の性質上、落とし所としてはしょうがないかと。でも魚に人格が無いのに、蜘蛛にキャラ付けしてしまうのはマズイ。仕事が雑だったと思います。一方CGは上質です。特に水の表現は凄い。動物の動きはコミカル且つダイナミックですが、“動かされている”という印象。見た目は派出なのに、画に惹きが無い。バタバタする新米芸人の動きみたいです。デフォルメも過ぎると逆に淡白に感じます。もっとも子供はホント動くものに弱いので、これで正解なのかもしれません。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-01 18:14:44)(良:1票)

1927.  ウェルカム!ヘヴン 《ネタバレ》 まず工作活動の内容が分かり難くいです。例えば、困っている人を助ける(=善行)とか、拾ったお金をくすねる(=悪行)なら分かり易い。しかし本作の争点は、対象者にボクサーを辞めさせ、定職に就かせることが出来るか否か。ピンときません。(おそらく大前提として、殴り合いを生業とするボクサーは、キリスト教的に好ましくないのでしょう。)それに仲違いしている母親に謝罪の手紙を出させることが重要なポイントだという。すごく地味。行為そのものより、演出が。ゆえに前半は退屈しました。それでも挫折することなく観られたのは、主役2人の力に負うところが大きい。ペネロペは何よりルックスが、天国側のおばさんはその清潔感あふれる雰囲気が魅力的でした。中盤以降は物語にテンポが出てきます。2人の掛け合いも漫才のよう。オチも悪くありません。観終わってみれば、十分面白かったと言えます。個人的には、おばさん=ビクトリア・アブリルを知ったことが本作における収穫。熟女の魅力にやられました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-31 18:42:26)

1928.  いいかげん馬鹿 《ネタバレ》 前作『馬鹿まるだし』と比べると、相当こなれた印象。岩下志麻の語りをベースに、丁寧に物語が進行します。ただ、人情喜劇としては正直面白味に欠けました。最大の要因は、ハナ肇の馬鹿っぷりの弱さ。シリーズ他作品と比べると明らかにパワー不足です。常識人といっていいくらい。やっぱりハナには無茶苦茶やって欲しかった。また、物語としてソツなくまとまっているのも逆効果。前作のある意味不細工さが、作品の魅力であった気がします。なお、ラジオドラマきっかけで、島が観光地化するエピソードについて。かつて自分の住む島でも全く同じ現象がありました。観光バブルで、浮き足立って設備投資。地に足が着かない事業の末路は、何処でも同じです。リアルに想像できて結構切なかったです。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-30 18:06:08)(良:2票)

1929.  北斗の拳(1995) ついに見つけてしまいました。レンタルDVDを。しかも半額デーに。この状況で対戦は避けられぬと覚悟を決めました。本サイトにおける西の横綱。その実力を体感しました。格闘すること約90分。…完膚なきまでに叩きのめされました。歯が立たない。横綱の実力を思い知りました。横綱の真の恐ろしさは、一見すると“大したことなさそう”に見えること。しかし驚くほど懐が深い。キャスト、脚本、演出、あらゆる小手先のツッコミには全く動じません。心・技・体が逆の意味で揃っていました。本物です。本物には0点をつけるべきかもしれません。ただ、DVDをプレーヤーに挿入した時、最初に現われるメッセージを思い返して不覚にも“やられたっ”と思ってしまいました。それは以下の文。「この作品は本編が古いため多少お見苦しい箇所があり得ますが、製造上の故障ではありません」!!こんなにもノーガードなツッコミ待ちのボケがあったでしょうか。本作とは全く関係のない、この奇跡のメッセージに2点を付けさせてください。[DVD(字幕)] 2点(2007-01-29 17:56:05)(笑:4票) (良:2票)

1930.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 アンジーのセクシーぶりは堪能できましたし、コメディの要素も強く、無難に楽しめました。ただ、起承転結の結が弱かった。オチの付け方が曖昧だったと思います。あまり悲壮感漂う展開になっても困りますが、あそこで終わるのは無責任な気がしました。全体的には、よく言えば期待どおり、悪く言えば驚きがない。アメリカ版『カリブ・愛のシンフォニー』。違うかな。[CS・衛星(吹替)] 6点(2007-01-28 17:34:11)

1931.  幕末純情伝 ドタバタの連続。テンションの高い演技。作品に妙な勢いがあります。当時のカドカワ映画特有の熱なのかもしれません。ただ、物語そのものが凄く分かり難い。設定がフィクションとはいえ、幕末期の基礎知識が無いとかなりツライです。台詞の不明瞭さもそれに拍車をかけます。ノリは悪くないのですが、ノリに頼りすぎた印象。当時人気絶頂の牧瀬里穂は、流石にスターの輝きを放っています。古くは美空ひばり、最近では上戸の『あずみ』もそうですが、やはり当代きってのアイドルに“剣士”という役柄は合うようです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2007-01-27 18:16:13)

1932.  馬鹿が戦車(タンク)でやって来る 《ネタバレ》 サブはいわゆる社会的弱者。金は無いし、頭も良くない。そんなサブ一家を村人達は、嘲笑の対象とします。冒頭、船頭の口からも語られるように、何か村に問題が起これば、あの一家のせい。あの一家に比べれば我が家はマシ。そう考えることで、村人は平穏を手に入れています。村社会における、一種のスケープゴート。村人に対して強い怒りを覚えます。と同時に落ち着かない気持ちにもなる。それは、自分も村人の一員であるから。もちろんあそこまで酷くはないと思う。でも多かれ少なかれ同じような心理があるのは確か。地域のコミュニティが廃れた今、その局面が学校なり職場なりに残っただけのことです。ストレスのはけ口として弱者が利用される。サブが去った村では、また新たなスケープゴートが選ばれるのでしょう。もちろんそれは村人の中から。今やイジメは社会問題。しかし何時の世にもあったことです。“俺の若い頃はそんなに陰湿じゃなかった”は、ただの言い訳。イジメはその時代の倫理観・価値観に左右されるものだから。イジメを無くすため、多くの有識者や専門家が様々な提言を行っています。どれもごもっとも。でも心に響きません。自分には本作の方がずっと心に響きます。要は、馬鹿になって暴れりゃいい。イジメられたら仕返しすればいい。単純なことです。後先考えずに、とりあえず殴れ。そして逃げろ。結局最後に勝つのは上手く立ち回れる小利口ではなく、馬鹿であって欲しいと願います。[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-26 18:27:38)(良:1票)

1933.  カリフォルニア(1993) 《ネタバレ》 本作の主人公はごく普通の男。良識人であり、情よりも理性を優先させるタイプ。その彼が“何故最後に引き金を引いたか”が本作のポイントだと思いました。その時彼を支配していた感情は何か?大部分は恋人を襲われたことに対する怒りでしょう。さらに恐怖もあったと思います。身の危険を感じてというより、理解出来ないものに対する恐怖。無知は恐怖と無縁ですが、未知は大きな恐怖を生みます。しかしこの際、動機はさほど重要ではありません。彼に引き金を引かせた最大の要因。それは、“慣れ”です。人質になって以降、目の当たりにしてきた多くの死。殺人が日常に変わる状況。事前に遊びとはいえ銃を撃っていた経験も大きい。普段はとてつもなく高い“殺人”というハードルが、簡単に飛び越えられる位置にまで降りてしまう。誰にでも起こりうることです。人の順化能力はかくも高い。それは都合が良い反面、恐ろしい事でもあります。そしてもう一点。事件は最悪なのに、後味は思ったほど悪くありませんでした。不思議なくらい。“再犯が無いことに対する安心感”と“報復が成立している充足感”があったからではないかと。それだけ現実社会では、これらが不十分なのだと思います。人及び社会が抱える本質的な問題を描いている本作。気分は悪いですが、観る価値はありました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-25 18:01:21)(良:1票)

1934.  スカイ・ハイ(2005) 《ネタバレ》 いかに“ヒーロー文化”がアメリカに根付いているかが分かります。(つまるところ、ヒーロー=アメリカなのでしょう。)普通に楽しんで何の問題もありません。以下は自分の感想。我ながら素直じゃないと思いますが、こういう見かたもあるということでご勘弁ください。物語開始時の主人公になら感情移入できます。親の期待という名のプレッシャーにどう立ち向かうか。多くの若者に共通する悩みだから。特殊能力を持たない主人公が活躍してくれれば、大いに希望を感じられたでしょう。しかし主人公の能力は早々に開花します。そしてその後はおいしいところを全部持っていく。終盤サイドキック組に見せ場を作って“真のヒーローは君たちさ”と言われても白々しい。(もし本当にサイドキックがヒーローだと思うなら、主人公に能力を目覚めさせる必要はありません。)本作の正しい見かたは、“君にも素晴らしい才能がきっと隠されている!だから自分を信じろ!”というポジティブなものなのでしょう。でも、正直鬱陶しい。“君たちに才能があるかどうかは知らない。でも得意なものぐらいあるだろう。それを活かせばどうにかなるんじゃねえの?”くらいで丁度いい気がします。ヒーローはおろか、サイドキックにさえなれない現実もある。その中で、いかに前を向いて歩こうと思えるかが大切ではないかと。世の中は、ヒーロー側からのアドバイスに溢れています。夢や希望のあるメッセージは素晴らしい。でも、そうではないメッセージにも耳を傾ける価値があると思います。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-24 18:23:44)(良:2票)

1935.  忍 SHINOBI 「忍者が主役の時代劇」と思って観たらダメです。舞台は架空の世界。そう思い込めば、設定の不具合は気になりません。微妙に中国風な衣装も、各種サイキックも。割り切って観れば結構面白い。アクション性の高い対決は見応えがありましたし、その他特殊能力系も楽しめました。ただ肝心の物語はかなり薄口です。朧と弦之介の悲愛を主軸に据えるなら、序盤2人の繋がりをもっと丁寧に描く必要がありました。台詞は繰り返しが多く、語り過ぎ。安っぽく感じてしまいます。ドラマとしては物足りませんでした。あと気になったのが仲間由紀恵。相変わらず“らしい”演技。これが今求められている演技なのは分かります。ただ、このまま固まってしまいそうな危うさも感じました。今の人気は必ず落ちます。歳もとります。その時に必要とされるため、今のうちに身に付けなければならないものがある気がしました。これからの作品選びが重要かと。偉そうで本当に恐縮ですが、そんなことを感じました。[地上波(邦画)] 5点(2007-01-23 18:36:56)

1936.  トラック野郎 爆走一番星 《ネタバレ》 シリーズの定番と言える展開が本作でも踏襲されています。ですから安心感はあります。ただ決め事にはめようとするあまり、各エピソードの繋がりが悪く感じる部分がありました。シリーズ作品として楽しむなら問題ありませんが、単独の作品としては、少しまとまりに欠けるかもしれません。前作よりパワーアップしたのは、何といても下ネタ。すまた三四郎のお人形もそうですが、極めつけは○○噴射。バキュームカーが出てきた時から予想は出来たものの、それにしても強烈でした。映画は時代を映す鏡。当時の熱気を(この場合は臭気も)感じる作品でした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-22 19:24:43)

1937.  ケーブル・ガイ 《ネタバレ》 かなり辛辣なテレビ社会への批判が感じられる本作。単なるコメディだと思って観ると戸惑います。ジム・キャリーの顔芸、動き、しゃべりはいつもどおり。笑えることは笑えるのですが、なんとも微妙。彼の態度にムカツクこともあれば、同情もしてしまう。他人との距離が掴めないけど友達は欲しい。その気持ちは痛いほどよく分かるし、悪い奴でないので憎めない。でも常軌を逸した行動には恐ろしさも感じる。怒っていいやら、笑っていいやら。怖くなったり、切なくなったり。なんとも複雑な心境になりました。本作の教訓は、「テレビの見過ぎはダメよ」と、「中世レストランに行ったら、特等席には座るな」です。[CS・衛星(字幕)] 5点(2007-01-21 17:34:01)

1938.  カミュなんて知らない 《ネタバレ》 本作は倫理に反する者ばかり出てきます。彼女がいても他の女と平気で寝る男。彼氏の留守中に他の男とキスしてしまう女。教授でありながら学生に想いを寄せてしまう男。そして劇中劇の殺人犯。一義的には“禁を破るとろくなことが無い”と言えそうです。結末はみんな哀れ。さらにもうひとつ。「禁じられた行いをあえて経験してみたい」。殺人犯と女に共通する心理。倫理より自己の欲求を優先させること。でも現実に倫理に背いても、残るのは虚しさや後悔だけ。女にいたっては、過ちを自ら彼氏に告白する始末です。禁じられているのには理由があります。導かれるのは、“所詮人間は倫理(ルール)に縛られて生きている”ということ。(その最たるものが“人を殺してはいけない”。だから劇中劇とはいえ、ラストの殺人シーンは心を逆撫でします。)人間の性(さが)が表現されている気がしました。なお、映画を含め、文芸関係のタイトルや作家名がわんさと出てくるので、そういった素養の無い自分にはチンプンカンプン。タイトルどおり、カミュなんて読んでないし、本作を理解する上でキーとなる「実存主義」が何たるかも説明出来ません。教養は大切だと思いました。実際、カミュを知らなくても生活には困りません。でも人生を楽しむうえで損をしているのは確か。もっと本を読むなどして教養を身に付けたいと思いました。自分の知識の無さを痛感したことが一番の収穫でした。[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-20 17:47:20)

1939.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 オチを知ったうえで本作を鑑賞しました。当然ながらサスペンスの要素はほとんど無くなります。一連の不可解な事件も、恐怖心を煽る描写も特に意味を為しません。でもそれが逆に良かった気がします。ドラマとして魅力のある作品だと思いました。本作で重要なのは、村人が古い生活様式を選んでいたことだと思います。集団による引きこもり。言わば『クレしん大人帝国』のアナザーエンディングのよう。“あの頃は良かった”という時代を再現して暮らす。確かに魅力的な部分は多い。こういう生き方に憧れもあります。でも(現代の技術をもってすれば)助かる命を失ってしまうという側面もある。理不尽に愛する者を失うことを拒んだ故に、選んだ生活であったはずなのに。とかく“あの頃は良かった”と言う場合は、良い部分しか言いません。でも今より劣る部分も必ずあります。完璧な時代など存在しないし、価値観は時代によって変わるもの。自分たちの基準で、自分たちのユートピアに子供たちを閉じ込めてしまったのは正しかったのか。今回の件で年長者たちは気付いたはずです。いや最初から気付いていたのに、そのことに蓋をしてきただけではないか。この生活を続けることの不自然さに。悲しい出来事を時代のせいにしたことの誤りに。それでもなお、この生活を続けることを選んだのは、人間の弱さの表れであると思います。弱さを否定する気はありません。しかし、愛する者のために森を抜ける勇気を示したアイヴィーの強さに、より心を動かされます。[CS・衛星(字幕)] 7点(2007-01-19 18:07:29)

1940.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 ひとつのミスから、殺人計画の筋書きが狂っていく。主人公の知らぬ間に事態は悪化。予想もしない方向へ進んでいく物語を興味深く観られました。ただ“完璧な計画”でも“僅かなミス”でもなかったのが残念。特に主人公がエレベーターに閉じ込められる“タイミング”が問題だったと思います。鉤爪付きロープ回収後ならまだしも、閉じ込められた挙句に肝心の証拠隠滅もままならないでは、どうしようもない。この時点で計画は破綻してしまっています。呑気に朝めしなんか食べている場合じゃありません。また、バカップルの所在が簡単に割れてしまうのももったいない。2人は展開を複雑にするキーパーソン。立ち回り方にもうひと工夫あっても良かったと思います。もっとスリリングに仕上がる要素を孕んでいただけに、惜しい気がしました。なお特筆すべきは、カララ夫人の心象描写の丁寧さ。音楽と相まって印象的なシーンを創り出していました。ここが通常のサスペンスで終わらない本作の良いところだと思います。結末は意外なほどあっさり。物足りなく感じました。自分には上品過ぎたかも。濃口に慣れると薄口に戻れないのは、料理の味付けも趣味の嗜好も一緒のようです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-18 18:34:13)(良:2票)

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