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プロフィール
コメント数 2251
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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1961.  アカルイミライ 《ネタバレ》 未来に“明るい”という修飾語が付く場合、その多くは子供に対して使われます。“未来は明るいものだ”と言い聞かせるために。しかしこの言葉にリアリティはありません。あまりに漠然とした遠い先の話だから。そんな曖昧な希望の中を子供たちは成長していきます。そしてある日、手が届くところまで来ていることに気付くのです。でも気付かないふりをします。なぜなら怖いから。明るいと言われ続けた未来の形が、見えないから。恐怖は人を動けなくします。主人公もそんな子供のひとりです。子供が生きるために見本とするのは親。一番身近な大人です。しかし主人公の背景に両親の姿は見えません。彼が頼りにしていた守は自殺。彼は恐怖と不安に押しつぶされそうになります。心の平静を保つための、無意味で無謀な行動。そんな彼を受けとめてくれた大人が、守の父でした。親から受けるはずの愛情がそこにはありました。自分を受け入れてくれる、すべてを許してくれるという安心感が、恐怖に立ち向かう力になります。彼はやっと気付きます。守のGOサイン、大人になるGOサインは、とっくに出ていたことに。“明るい”はずの未来は、すでに手の中にありました。彼は屋上に登ってみます。もしかしたら未来が見えるかもしれないから。でもやっぱり見えません。未来は彼方に広がるものではなく、彼自身そのものだからです。もう“未来が明るい”などという無責任なアナウンスは必要ありません。だからアンテナも必要ありません。この現実が未来であると受け入れること。それが大人になるということ。本作は主人公の成長物語でした。と同時にもっと普遍的なテーマも孕んでいました。それは“生死について”。守の凶行とその末路、それに“クラゲ騒動”は、この問題を私たちに問いかけます。クラゲ=人間。人を殺すほどの毒を持ち、本来の生活圏以外にも適応する生き物。まさに人間そのもの。その姿は魂を思わせます。大挙して”母なる”海へ向かう様はまるで精子。「いつか(クラゲたちは)帰ってくる」という主人公の言葉。生と死を繰り返し、脈々と未来へ続いていく“人間の在り方”を表現していると感じました。誰にでも訪れる“アカルイミライ”は“死”でもあります。エンディングで群れをなして歩く若者たち。あてもなく、でも皆同じ方向に歩く彼ら。さながら“おたまじゃくし”。そのバックに『アカルイミライ』。彼らがたどり着く先にあるものは何でしょうか。そしてそれをどう捉えるのでしょうか。全ては彼ら次第です。[DVD(邦画)] 9点(2006-11-20 18:15:47)

1962.  あらしのよるに 《ネタバレ》 子供向け『失楽園』または『高校教師』といった印象。ただ、これらの作品と違って“許されぬ”愛(この場合は友情、または同性愛?)を肯定した結末です。それだけに自分は本作を支持できません。単純に「2人は友達でいられて良かったね」では無責任だと感じます。2人が選んだ“コミュニティを放棄する”という選択は、単に“今所属しているグループからの脱退”という意味ではありません。新たに所属できるグループは有りません。いわば世界を敵にまわす行為。『失楽園』や『高校教師』レベルでも行き着く先は悲劇。これらより“許されない”度合いでは数段上(何故なら“生”の根幹を揺るがす行為だから)のガブとメイがこうも簡単にハッピーエンドでは納得できません。(正確にはハッピーエンドではないのに、あたかもハッピーエンドのように錯覚させていることが問題。)それに“雪山の先の森”は実在するのでしょうか?物語上では確かに存在しました。しかし、それは単なる森であり、今まで2人がいた森と何ら変わりません。2人の存在を受け入れるものではありません。そんな森があるとすれば、それは天国でしかありません。そのことを2人は理解していたからこそ、死を賭して雪山を登ったわけです。つまり途中で死んでも、森にたどり着けたとしても、結果は同じだから。“生に勝るものがある”という価値観を安直に提示する姿勢に疑問を感じます。細かな心配りと確固たる信念なくして、本作のようなテーマを扱うべきではないと思います。子供、ファミリー向けであれば尚更です。[CS・衛星(邦画)] 3点(2006-11-19 17:49:19)

1963.  ベスト・キッド(1984) 空手ではなくカラテ。師匠のミヤギ老人のオリエンタリズムや有名なカラテ訓練風家事など、「なんじゃこりゃ」な設定や描写が目に付きます。でも別に腹も立ちません。むしろこの胡散臭さがクセになります。少年の成長物語としては王道ですし、ストーリーがシンプルで分かりやすく、後味がとってもイイ。主人公が童顔なのに自動車を運転するあたりが、巨人の星の花形満を彷彿とさせますが。[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-11-18 13:25:35)

1964.  街の灯(1931) 《ネタバレ》 特筆すべきはヒロインの魅力のなさです。容姿もさることながら(失礼)、その性格も良いとは言えません。こういった設定でありがちな、見目麗しく、性格も素晴らしい、まるで仏様のような(キリスト教圏だからマリア様かな)非の打ち所の無い女性ではありません。彼女は、家賃が払えないと、まるで乞うかのようにさめざめと泣き、眼の手術代までさほど遠慮せず受け取ります。目が見えるようになってからは、「私を好きみたい」と上から目線の調子に乗った発言までします。ただ、これらは性格が悪いとまではいえません。チャップリンが大金持ちだと思えば、金銭的に甘えるのはある意味当然です。貧しい彼女の生きる術でもあります。重要なのは、彼女は何処にでもいる“ごく普通の人間”であるということです。このことが、珠玉のラストで活きてきます。真実を知り戸惑う彼女。微笑むチャップリン。2人のこの後を見せようとしないエンディングは「これ以上何も語る必要が無い」ことを示しています。みなまで語るな。もう十分だと。観客から“この後の成り行きを想像する楽しみ”まで奪うかのような唐突さがあります。この時のチャップリンの心情は察するに余りある。手術が成功したことに対する喜び、自分がもう必要でないことを知った寂しさ、彼女の戸惑う表情を見て感じたであろう悲しみ、やり切れなく観客の胸をえぐります。決してハッピーエンドではありません。しかし、チャップリン本人はこれをハッピーエンドと捉えているのです。チャップリンの静かな笑顔が、いっそう観客の胸を締め付けます。絵空事のお涙頂戴話になっていないのは本作に泥臭い人間味が垣間見られるからです。それはヒロインだけでなくチャップリンにも言えます。彼女に手術代を渡す前、一瞬自分の取り分を確保する抜け目なさ。そしてラスト。自分の正体を明かさないという選択もあったのに、チャップリンは自分の正体を明かします。自分があなたの恩人なんだよと。ある意味、粋ではありません。でも明かさずにはいられない。それが人間です。作り物ではない“心”が見えるから本作は傑作なのだと思います。[CS・衛星(字幕)] 9点(2006-11-17 21:03:43)(良:6票)

1965.  THE JUON/呪怨 《ネタバレ》 オリジナルに忠実だと思いました。代わったのは登場人物くらい。ですからオリジナルの持ち味は健在です。物語の展開で怖がらせるというよりも、各シーンのインパクトで勝負。脈絡不要。怖ければいいという姿勢。ある意味潔いと思います。ただ、リメイクの意義は感じられませんでした。オリジナル以上でも以下でもない作り方。なら、オリジナルを観ればいいかなと。仮に「セルフリメイク」でも、そこにチャレンジ精神、新たな試みが感じられないとガッカリです。おそらく会社の意向は職人気質の作品づくり。市場にあわせて登場人物だけ代えてくれ。余計なアレンジはしてくれるな。そんな姿勢を感じました。その観点からすれば本作は良い出来だと思いますが、自分が観たいのはそういう作品ではありません。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-16 18:16:02)(良:1票)

1966.  スクラップ・ヘブン 《ネタバレ》 オダギリと主人公の復讐代行業。想像力が欠如した人間に対する制裁。奴らはクソ。だから糞詰まりの便所で復讐の依頼を受ける。主人公が集めた事件記事の切り抜き「スクラップ」がそのエスカレートぶりを物語ります。“悪ふざけ”から一線を越えた拳銃窃盗。さらに栗山の依頼「世界全部への復讐」が事態を加速させます。栗山の絶望にオダギリの絶望が共鳴した。オダギリは同時多発テロを引き起こすことで、栗山は自家製爆薬を量産することで“世界全部の終わり”を目指した。そうとも取れます。でも多分違う。両者の「絶望」の中身と目指すところは違う気がしました。栗山の絶望は世界そのものに対するもの。自身の障害に対する周りの無理解(不要な哀れみ)への絶望です。ただ世界を消し去りたい。発想はネガティブで、破壊のベクトルは“外”です。一方オダギリの絶望は、無力感に起因します。彼が目指したのは再生。人に想像力を取り戻させ、あるべき人間、社会を再生しようというもの。栗山と違いポジティブです。バスジャックでの“死”が彼を変えた。(タイトルは、『スクラップ=再生可能な廃棄物=欠如した人間』の『ヘブン=理想とする世界』の構築を意味するのでは。)しかしオダギリは父の死で、自らの行為に限界を感じます。再生は不可能であると。心を病んだ父。ポテチを食べる父に再生への希望を感じた矢先の自殺…。無力であると思った彼が、同時多発テロで世界を終わらせる(正しくは世界の再生)などと考えるはずがありません。単なる“あがき”でしかないことは承知。彼が選んだ「世界の終わり」は自殺でした。破壊のベクトルは“内”。そんな2人に引き寄せられた主人公。仕事に不満を抱え、不眠に悩まされ、保身に走る男。彼こそ「現代人」の典型です。彼もまた、想像力が欠如した人間=”スクラップ”。それは柄本刑事からも強烈に指摘されます。オダギリと同じ結末を選んだ主人公。しかしその願いは叶いません。そして哀しく自嘲します。そんなに簡単に行かせないよ。お前達スクラップの天国は「ここ」なんだ。そんなメッセージを感じ取りました。それを前向きに受け取るか、後ろ向きに受け取るかは観客次第です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-15 18:17:48)

1967.  ブラザーズ・グリム 《ネタバレ》 偽りのファンタジー(ペテン)の世界から、真のファンタジー(魔法と呪い)の世界に組み込まれる主人公たち。そこで体験し、見聞きした事象が、後にファンタジー(“創作物語”グリム童話)に生まれ変わるというお話。嘘が真になり、真が嘘になる。虚実のねじれ感は面白いと思いました。でも素直に「面白かった!」と言える作品ではありませんでした。難解とは思いませんが、作品を全部消化しきれていないような「もやもや感」があります。凝った衣装、色彩、多用される森のシーンなど、ひとつひとつの「画」に込められた情報が過多で、煩わしい。視覚刺激に気をとられ、ストーリーに集中できなかったような。ただそれは、自分が物語に入り込んでいないから、とも言えます。主人公兄弟の生い立ち、兄弟の確執、女狩人への恋心など、断片的に2人の心情は覗えるものの、感情移入するには至りません。作品のキモとなるのは、主人公の心の変化。事件に巻き込まれた状態(受動)から、娘を救い出す戦い(能動)への変化。この感動ポイントがうやむやのまま、ラストへなだれ込んでしまったのが残念でした。全体的に視覚的、映像的なアピールに人物描写が追いついていない、そんな印象でした。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-14 18:38:19)

1968.  キャプテン・スーパーマーケット 《ネタバレ》 基本的にはバカ映画なんだと思います。設定も展開も無茶苦茶。でも、良いバカ映画だと思いました。迷いが無い。この手の作品は勢いが大切です。観客に非難するスキを与えずに突っ走る。バカに徹してとことんやる。あり得ない量の血しぶきに、サイコガン風チェーンソー。観客がバカ負けして笑ってしまうような、そんなパワーを感じました。さらに本作が優れているのは、ただ勢いだけの作品ではないことです。屍軍団の一味と化した娘。無気力そうに剣先で爪垢を取るシーンに感心しました。ほんの些細なことですが、身も心も変わった様子が伝わってきます。大雑把なようで、そうではない。確かな技術に裏打ちされ、監督が楽しんでつくった作品。こんなバカ映画なら大歓迎です。(ちなみに自分は『1』も『2』も未見。皆さんのレビューを拝見し、俄然観たくなってきました。)[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-13 17:51:12)

1969.  メジャーリーグ3 設定は「2」の数年後。舞台がインディアンズからツインズ傘下のマイナーチーム「バズ」に移っています。宗教家セラノ、石橋貴明、実況アナなどお馴染みの顔は見られるものの、基本的に前2作とは別物。番外編や外伝といった趣です。でも、この手法はアリだと思いました。「2」をそのまま引き継いでも前作、前々作を上回るのは至難の業。このシフトチェンジは正解だと思います。“出演者のギャラを抑えて手軽に続編を作りたかった”感は否めませんが、そうだとしても良くできた方だと思います。メジャーからマイナーへ、そして主役を監督に移したことで全体的な派手さ薄れましたが、マイナー選手の希望や悲哀といったドラマ性は高まりました。練習シーンが増えた点も好感がもてます。キャラ設定の弱さや盛り上がりに欠ける展開など、不満な点も多々ありますが、全体的な印象は悪くないです。オチもいい。「2」よりはずっと好きです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-12 01:31:06)

1970.  メジャーリーグ2 《ネタバレ》 続編の作り方としては間違っていないと思います。前作の物語を引き継いでいること、お馴染みのキャストが勢揃いなのは嬉しい。現役引退する者、成金で舞い上がる者、スタイルを変える者など、いかにもありそうな展開に納得。石橋貴明らニューフェイスも(彼が適任かどうかは別にして)作品にアクセントを与えるうえで重要な役割を担っていました。ただ、出来は前作に遠く及ばないと思いました。“万年低迷状態から奇跡の優勝”という前作最大のウリが使えないのはハンデです。でも個性溢れる愛すべきキャラクター達は健在。彼らが昨シーズンの輝きを取り戻すのが本作の主軸のはず。ところが前作のような盛り上がりがありません。各選手の復活が唐突なのです。特にリッキー。髪形を元に戻しメガネを掛ければOKなのでしょうか。(ちなみにこのメガネが最悪。重要アイテムにアレンジを加えるセンスを疑います。)見た目の変化以上に心の変化をしっかり描いて欲しかったと思います。前作のように適度に大味なのは長所となり得ますが、大味も過ぎると短所にしかなりません。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-11 17:39:14)

1971.  メジャーリーグ 《ネタバレ》 何の心の準備もなく観られます。野球のルールだけ知っていればOK。その手軽さがイイ。クライマックス、ホームラン予告からの一連の流れはシビれます。個性あふれるキャラクターに単純明快なストーリー。結末がみえみえだろうと、物語が浅かろうと全然構わない。いやむしろそこがスキ。気軽に観られてスッキリと楽しい気分になれる。こういう作品がとても良いと思うようになりました。最近疲れているのかもしれませんが(笑)。ところで本作といえば『ワイルドシング』。この曲に乗ってマウンドに向かうリッキーには鳥肌が立ちます。本作で一番盛り上がるシーン。でもこの曲を聴くとアノ人の顔も浮かんできて困ってしまいます。プロレスファンの哀しい性です。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-10 18:35:53)(良:1票)

1972.  英語完全征服 《ネタバレ》 タイトルは大げさ。主人公たちに英語を征服する気なんかありません。ただ、英語に限らず「言葉」の重要性は伝わってきました。心から出た言葉こそが相手の心に届く。キャンディーがエルビス妹を引き止めた拙い英語。エルビスがキャンディーに告白した母国語。あと冴えない中年男タイソンが美人女講師のハートを射止めた「ユー」。伝えたい想いを乗せた言葉は、どの国の言葉だろうと良いものです。全体的なつくりは随分古いタイプのラブコメで、ベタでマンガチックな描写が目に付きました。でも、クライマックスの地下鉄車内の告白シーンは良かったです。クサイけどこんなのに弱いんで。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-09 18:41:48)

1973.  劇場版ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT 自分もご多分に漏れず小学校低学年時代に『ウルトラマン』シリーズにはまった口です。ウルトラセブンがお気に入り。ちょっとした辞書くらいの厚みがある子供向け専門書やウルトラマン怪獣消しゴム(通称カイケシ)、カード等が宝物でした。平成ウルトラマンシリーズは(既に大人だったので)スルー。ティガとかダイナとか洒落た名前だな、Jリーグのチーム名みたいに垢抜けているな、くらいの印象しかありませんでした。本作を観たのも気まぐれ。最近のウルトラマンはどんなだろうという好奇心からでした。驚いたのはCGをからめた多彩なアクション。慣れ親しんだ肉弾溢れる着ぐるみ同士の戦いとは全然違いました。なかなか見ごたえあり。ただ全体的に「お子様向け」な感は拭えませんでした(まあそれが当然なのですが)。設定がゆるくて、子供はこれで納得するのかちょっと疑問。子供が喜んでいるなら文句はありません。[CS・衛星(邦画)] 5点(2006-11-08 18:37:35)

1974.  ストーリーテリング ブラックジョークの作品との触れ込みで鑑賞しました。しかし微塵も笑えませんでした。ブラックジョークで笑うには2つの要件が必要だと思います。ひとつは「共感」。密かに思っているけど口に出しては言えない事柄。非道徳的だが“あるある”と思えるようなシチュエーション。もうひとつは「虚構」。当然ながら現実の悲劇をネタにしては笑えません。現実感はあるが架空の設定(あるいはリアリティをぼかす要素)が必要です。(『サウスパーク』や『チームアメリカ・ワールドポリス』が笑えるのもこのため。)これらの要件にユーモアのエッセンスが加味されて、はじめて笑えるのだと思います。どんな種類の「笑い」であろうと、それを生むには繊細かつ高等な技術が必要です。偽善と欺瞞に満ちた社会をあざ笑いたいのなら、現実感あふれる悲劇を描くだけでは無策だと思います。(かろうじてブラックジョークになっていたのは催眠術の件くらい。)しかし、作品自体の出来が悪いとは思いません。興味をもって最後まで観ることが出来ました。ただ観る人を選ぶ作品だとは思います。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-07 18:59:21)

1975.  ナチョ・リブレ/覆面の神様 《ネタバレ》 (『バス男』のネタバレあります。ご注意ください。)『ナポレオン・ダイナマイト』(以下『ナポ』と略す。え?もっといい略し方があるだろうって?知らないですよ(笑))のジャレッド・ヘス監督待望の新作。しかも今回は主演があのジャック・ブラック!期待せずにはいられず、往復7時間かけて近所の映画館へ足を運びました。感想は正直「イマイチ」。全然ダメってわけじゃないです。静まり返る劇場の中、一人爆笑をこらえるシーンもありました。でも全体的には期待値に届きませんでした。『ナポ』はある意味自分にとって特別な作品です。本サイト初レビュー作品にして、初の10点作品。それほどに自分の心を掴む要素が『ナポ』にはありました。個性豊なキャラクター。独特な“間”と脱力系ともいえるゆるいストーリーがツボにはまりました。みんな生きることに正直で嫌味がないし、不器用な人間が輝く瞬間には爽快感がありました。本作もそんな『ナポ』の要素を踏襲しています。オープニングからエンディングに至るまでその世界観は紛れも無くジャレッド・へス作品でありました。しかし『ナポ』にあった重要な要素、「爽快感」が足りないのです。本作におけるクライマックスはナチョのプランチャシーン。驚異の飛距離を誇る場外ダイブのシーンです。ここで感動が生まれないのはどういうことか。『ナポ』のダンスシーンに感動があるのは、主人公が努力していたから。人知れず、誰に披露する当てもないのに、汗だくになってダンスの練習をする伏線があったからです。でもナチョのプランチャには伏線がありません。いや正確にはあります。鷲(鷹だったかな?)の卵を採りに絶壁を登るシーン。ここで生卵を飲んだナチョが海上へダイブする場面があります。当初の目的どおり不思議な力が宿ったという解釈も可能です。でもそれなら、ナチョが高所恐怖症みたいな設定が事前に示されなければなりません。自分には単に“ナチョは高いところが得意”としか映りませんでした。これでは伏線が逆効果です。ほんのちょっとでいい。おバカなものでいい。プランチャを放つための努力が欲しかったのです。それでも本作のルチャ・リブレに対する真摯な姿勢には好感が持てましたし(自分はプロレスファンでもあります)、ジャック・ブラックの演技には相変わらずキレがありました。期待値が高すぎたためにやや不満が残った初見でしたが、決して嫌いな作品ではないです。[映画館(字幕)] 6点(2006-11-06 18:08:59)

1976.  メゾン・ド・ヒミコ キャストが秀逸。オダギリジョーは上手いし、田中泯をはじめゲイ役の皆さんが個性的で味がある。そのゲイ集団の中にレズ顔(もちろん“タチ”のほう)の柴咲コウの対比が面白い。“父娘の確執”と“愉快で悲しいゲイの人生”が主軸の本作。柴崎の父に対する感情の変化が繊細に描かれています。あまりに繊細すぎて観客に伝わらないのではと思うくらい。ゲイの人生の方はやっぱりちょっと悲しい。でもお友達がいれば生きていけるものです。ラストは洒落ていて良いですね。ただちょっと物足りない。濃い題材のわりにドラマの味付けは薄味だったからかも。[CS・衛星(邦画)] 6点(2006-11-05 02:32:47)

1977.  大いなる休暇 《ネタバレ》 島民一致団結しての悪ノリ。でも死活問題だから悪ふざけではありません。人口減少、高齢化、生活保護に頼る生活。「働きたいのに働けない」のは不幸なことです。問題は深刻です。でもちゃんとコメディとして成立していて大笑い出来ました。それは主人公を中心とする島民たちに悲壮感が無いから。真剣ではあるが、皆この計画を楽しんでいたからです。それも当然。やっと見つけた“目的”。目的は生活にハリを与えます。仮に願いが叶わなくても彼らにとってのこの1ヶ月間の“祭り”は、久々に胸踊るイベントだったはずです。ただ忘れてならないのは医者の気持ち。「罪の無い嘘」という言葉はごまかし。どんなに理屈をつけても医者の心は傷つきました。主人公たちもそれを分かっていたから、土壇場で計画をあきらめたわけですし。でも医者は島に残りました。やはり嘘で傷ついた心を癒せるのは、本音でしかあり得ないということでしょうか。いいオチでした。彼が島に残った理由は何だったのでしょう。医師としての責任感、傷心のためやけになって、気になる女性がいたから…。様々な要素があいまっての決断だと思いますが、島(島民)に惚れたのは間違いなさそうです。それにしても、じいちゃん、ばあちゃんたちがみんな“いい顔”。こういう顔のお年寄りになりたいものです。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-04 22:43:57)(良:2票)

1978.  人形霊 《ネタバレ》 基本的に怖くはないのですが、なかなか面白く観られました。ポイントは「忘れやすい人間」と「決して忘れない人形」の対比。60年も怨みをひきずり、当人に対してではなく、その子孫に復讐を果たすというお話。展開は相当強引で“呪い”という言葉を便利に使いすぎかなと思いました。それでも後半の畳み掛けは見事でしたし、オーバーアクションやホラー用の「顔芸」は見ごたえがありました。ただ怖がらせることが目的でないのも良かった。(考えすぎかもしれませんが、“60年前の怨み”という部分に別の意味があるのかもと思いました。韓国作品なので。)生霊のミナちゃんが本物の人形のように可愛らしかったです。[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-11-03 19:28:58)

1979.  明日があるさ THE MOVIE 《ネタバレ》 日々仕事に追われ、子供の頃に抱いた「夢」を忘れてしまった大人。もう一度「夢」を見てみようよ、というお話。でもどうなんでしょう。大人が本作を観て感動できるのでしょうか?私たちの仕事もいわば毎日ロケットを飛ばしているようなものです。製品やサービス、業績という名のロケット。でもそれが高く飛ぶとは限りません。思ったほど飛ばなかったり、思わぬ方向へ飛んだり、エンジンに点火できないこともある。でもまっすぐ高く飛ばそうと真摯にロケットを作り続ける。それが仕事です。本来の仕事をないがしろにして作ったロケットが高く飛んでも、そこに爽快感があるのでしょうか。むしろギバちゃんの「仕事の中に夢を見つけろ」という台詞のほうが胸にきました。もっとお笑い色を強くし、ハチャメチャな展開の中で飛ぶロケットならば、それもいいでしょう。でも本作はリアル路線の作品。「映画だからスケールでっかく、最後にロケットでも打ち上げるか」というノリ、「夢を忘れないで」という美しいテーマだけでは感動は生まれません。[CS・衛星(邦画)] 4点(2006-11-02 18:02:17)

1980.  隣のリッチマン 《ネタバレ》 「嫉妬は自分を不幸にする。他人を羨んでもしょうがない。」多分それが本作のテーマ。挿入歌の歌詞もそのような内容だったと思います。でもそれが伝わってくるお話ではありませんでした。単に主人公が迷走したドタバタ。しかし彼を非難する気にはなれません。気持ちはよく分かる。もし自分が主人公だったら…。同じように嫉妬に駆られ、あらぬ行動を取ったかもしれません。失業中に事業のパートナーに誘われたら、きっと応じてしまうでしょう。でもそれは違うんじゃないかと思うのです。嫉妬するのはしょうがない。親友で、お隣で、今までは少しだけ自分が上だったのだから。一緒に億万長者になれるチャンスもあったのだから。負の感情を持つのが人間です。でもそれを乗り越えて人間的に成長しなくてはいけないと思う。また事業のパートナーに誘われたとしても(誘う方もどうかと思うが)、それが自分の能力を買ってもらってのことでなければ、応じてはいけないと思う。親友なら精神的に対等の立場でなくてはいけません。それに「う○こ」を金に換えても、「誇り」を金に換えるような真似は良くない。自分が思う“大切なこと”がおざなりだったのが残念でした。せっかくコメディの強力キャストを揃えたのだから、単純に笑える作品にして欲しかったです。[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-11-01 18:43:07)

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