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1. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 以前、確かに見た。けど、正直、この作品で覚えていたのは、映画の冒頭で猿が投げた棒切れが宇宙船になるんだよね。黒い石版がデンと立ってて、で、ラストは、宇宙に胎児が浮かんでたんだよね。って、それだけだった。久し振りに見て、改めて、それしか覚えていないことに納得してしまった。一番緊張するはずのハルの叛乱のシーンさえ、アニメのボトムズのラスト込みで覚えていたようなものだし。いえ、今見れば、それなりに分かる。それなりに知識も増えたし、人生経験も積んだし。でも、今、改めて見ても、やっぱりストーリーは悲しいくらいダイジェストだし、さあ、貴方の知性を試そうってなくらい、抽象的だし。だから、何なの?って、終わり方だし。今は分からないとは言わないけど、ある意味、傲慢な作品だなぁ。ま、ここまで抽象的だと、理解出来ない貴方は無能って言われる気がして、反発する気力も起きないかもね。殆ど、ムンクの叫び的映画。でも、これが68年作っていうのは、やはり凄い。でもって、その後の、日本のSFアニメに及ぼした影響力ったら、ジャパニメーションがマトリックスに及ぼした影響力に勝るとも劣らない。本作無くして、今日の日本のSFアニメはなかったかも。ただ、見る人を選ぶ作品ではあるよね。6点(2004-10-04 23:58:51)(良:1票)
2. アラビアのロレンス
映画には色々なタイプがあって、人生を重ね合わせるようなものもあれば、反面教師のようなものもあるし、ただ娯楽として楽しむものもあるが、本作は、私にとっては知識の泉のようになった作品。実際、映画を観た後、関連の書籍を買い漁った映画は、今のところ、この映画だけ。ロレンス関連は勿論、第一次世界大戦から中東関連まで。ただ、知識の功罪として、ロレンス本人を知った後に観ると、さすがに「おいおい」という感もある。でも、たった一本の映画で、そこまで情熱が燃やせるって、それだけでも凄いことだ。ピーター・オトゥールが、とにかく凄い。名演とか怪演とかじゃなく、確かに執り付かれていたかもしれないし、実際のロレンスにも似てた。映像は・・・、音響効果と一緒に、これはもう、劇場で観ることの出来た人は、自分の幸運を喜んでいいと思う。CG処理もない時代に、この作品。あるゆる意味で、凄い映画だ。10点(2003-01-28 20:05:43)
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