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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. カサブランカ くっさ~ と思ってしまう台詞の数々ですが、それは「君の瞳に乾杯」や「そんな昔のことは・・・」が、あちこちで使われ、パロられ、ふざけられて来たせいであって、オンタイムで観ていたら、お洒落で斬新だったのでしょう。そう思うと勿体ない気がする。バーグマンとボギーのいい役者っぷりだけは、クサくも古くもならず、素敵でした。7点(2004-05-15 15:45:02) 2. チャップリンの独裁者 チャップリンの素晴らしさは、笑いと仕草で、人生の深みを表現出来る点だと思います。本作でも、その表情や滑稽さで、独裁主義の馬鹿馬鹿しさや、人間は等しくひとりひとりが貴重であるというメッセージは、充分に伝わってくる。だから最期の演説は、勿論文面は素晴らしいのだけれど、蛇足と感じてしまった。あとこの内容にしては時間が長い。中だるみの感が拭えなかった。だが後世に残さなければならない名作の一本ではあると思う。5点(2004-01-19 21:00:20) 3. 市民ケーン 《ネタバレ》 ひじょうに難解な映画で、当時の社会情勢やモデルとなった新聞王にも詳しくない私は、10点をつけるのがおこがましく思われ、この点数です。以下、私の勝手な解釈ですが、何もかも手に入れ、しかしその手に入れたものの愛で方を識らないケーンは、自己には完全なる自信を持ちながら、他に対する時、とてつもなく不器用になってしまうアンバランスな男。その不器用さは、幼くして母からひきはなされたという悲しい過去に由来している。だから誰もが羨む大富豪でありながら、どこか子供じみた頑固さを引きずっている。その彼が老い、世間から相手にされなくなり、いよいよ臨終を迎える時つぶやいた「薔薇のつぼみ」。それは幼き日への憧憬でありながら、ケーン一流の茶目っ気でもあったのではないだろか。メディアは騒ぐ。「ケーン最期の言葉の意味は一体なんだ?」記者が謎解きのために奔走する。それをせせら笑うかのように燃える橇。謎は曖昧な解釈を残して、人々の胸にわだかまる。それがケーンの狙いだったのではないだろうか。そして観客だけには、真実が明かされるのである。そして明かされた瞬間、それは黒い煙となって消えてしまうのである。その他にも「立ち入り禁止」の看板が含むニュアンスの巧妙さ。二人の夫人に対する態度の多様さなど、見どころ満載。好き嫌いに関わらず、「見ておくべき映画」の1本だと思う。9点(2003-12-20 00:23:29)(良:3票) 4. 情婦マノン 白黒映画なんて・・という私の考えを一掃してくれた怪作。プロット、キャスト、ストーリーが現代の映画にも全くひけをとらない鋭い感性が伺えて、この監督にただただ驚嘆するばかりです。マノン・レスコー演じたセシル・オーブリーが超はまり役で、ファムファタル映画の真骨頂。永遠の名作のひとつだと思います。10点(2003-10-15 09:55:59)(良:1票) 5. ピノキオ(1940) 懐古主義的と言われてしまえばそれまでだけど、この頃のディズニーには、今は失われてしまったディズニーらしさがあって、とても良いと思います。子供に是非見せたい素晴らしいストーリー。星に願いをは名曲ですね。7点(2003-10-08 18:44:09) 6. 天井桟敷の人々 《ネタバレ》 名台詞、パントマイム、キャラクター、画面、その全てが素晴らしい映画。長さを全く感じさせない場面展開。フランス映画って面白いんだ、と気付かせてくれた一作。これが戦時に作られたという所に、フランスという国の文化に対する高貴なプライドを感じる。だけどス筋書きはやはり古い映画らしく陳腐。ラストが、どうしても納得いかない。三人が三様に不幸になって終わるかんじ。マリア・カザレスが哀れすぎる。戸口に佇んでた子供が可哀想。そしてそのまま終了。あれはどうなの?9点(2003-08-21 17:58:12) 7. ダンボ(1941) 初めて我が家にビデオが付いた幼稚園生の時(歳がばれる!)、一番に借りて見た作品で、すごく大好きだした。最近また見る機会があったら、本気で感動した。いわゆるイソップ的寓話といってしまえばそれまでだが、この頃のディズニー映画には、今は失われてしまった真摯に伝えようとする気持ちがあるように思う。大人の鑑賞に十分たえるアニメだと思います。9点(2003-06-11 21:57:21)
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