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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 826
性別
メールアドレス sankei_o@olive.freemail.ne.jp
自己紹介 あたしは見ている映画は数あれど、
思い出せずにREVIEWが出来ません(笑)
我が心の師である、淀川長治氏の”愛ある批評”を目指していますが
ストレスが溜まってるのか、最近は毒舌が多くなりました(笑)
そんな愉快な奴ですが、お見知り置きを

好きな映画ジャンル
 戦争映画、コメディ映画、ドキュメンタリー映画
 スポーツ映画、実話系映画、

苦手な映画
 スプラッタ系ホラー映画
 (子供の頃に失神して以来、トラウマなんです)
 最近のハリウッド系映画

”特に”好きな映画監督
 チャールズ・チャップリン、黒澤明
 80年代前半までのスピルバーグ、ジョン・ランディス
 マイケル・ムーア、井筒和幸、大林宣彦

好きな役者
 懐かしい名前しか出てこないので書きません(笑) 

好きな映画評論家
 淀川長治(本当に評論家の究極な方でした)
 荻 昌弘(視点と分析力、好きな映画への熱弁が素敵な方でした)


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1.  雨を告げる漂流団地 子供に頃に見たジュブナイルを映画化した感じが強いね。 その意味では小学生には物凄く面白く見えるかもしれない。 でも、多分、アニメ好きの高校生以上の人が見ると、非常に退屈だったり、つまらないって思うかもしれない。 やたらと先を読もうとしちゃったり、伏線回収がどうとか言ってしまってね。 あたしもそうでした。、 でも、これはそんな人に向けたアニメでは無い気がします。むしろ多感な時期を過ごしている小学生向けだよね。 だから大人が観てしまうと、高評価と低評価にはっきりと分かれてしまうかもしれないですね。 あたしは大人の目線で見たら、やっている事はちっぽけだし、登場人物達の行動と言動が結構ハチャメチャで、多分共感できる人は少ない気がするんだよね。でもそれが子供ってもんだし、そうしたジュブナイルにあれこれ言うのも野暮な気がします。 とは言っても、映画として評価する必要はあるだろうから、見方が分かれるという中での高得点という意味で、この点です。[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2024-01-30 07:53:15)《改行有》

2.  かがみの孤城 《ネタバレ》 思った以上に良いと思いました。 昨今、不登校児童の話がようやく世間で認知されてきたから、一般的な物語に見えてしまうのだけど、最後まで見ると、一般的だと思っていた認識がまだまだ甘いんだな、と感じますね。最初は主人公たちと同じ様に説明不足なゲームの始まりに怪訝な感じがありましたが、これって多分、青少年期の思いと同じなんだよね。そう理解したら感情移入しやすかったです。 原恵一作品は、「クレしん」の頃のダイナミックな表現が好きなんだけど、その後あまりパッとしない感じがあったので少し斜に構えて見ていたのだけど、今作は物語の筋が良くて、ダイナミックさは無かったけど、物凄く誠実なドラマにしたてていたのは、良かったと思いました。 役者に関しては、中々バランスが良かったです。日本の劇場版アニメは、どうしても普通の役者を使いたがるんだけど、個人的には、相変わらずキャラクターが浮いて見えたり、変な引っかかりを招くので、不安が残るのですが、今回は、ベテラン声優の起用がいい具合にはまっていたと思います。惜しむらくは、物語の謎部分が、物凄く分かり易かったことかな?原作を読んでいないから、この辺はどちらの匙加減なのか分かりませんが、多分、辻村さんの原作が分かりやすくしてる気がしますけどね。 さいごにこれは、あにやんさんも仰ってますけど、こういったいじめを取り上げた映画つてのは少なからずフラッシュバックを起こす場合があるから、見る時には注意が必要です。 あたしも少しやばかったです。[映画館(邦画)] 8点(2022-12-23 17:40:34)《改行有》

3.  耳をすませば(2022) 《ネタバレ》 ジブリ作のアニメは、かなり宮崎駿のテイストに寄せたシナリオになっている分、原作の甘い部分が強調されているのだけど、本作は原作にかなり原作に寄せている。 まぁ、アニメ版にかなり沿っている分、アニメ版に迎合した感が否めない。その上で、10年後とした事が、いい意味で原作の漫画を観ているみたいで楽しい。また、原作者の別の漫画のテイストを入れている感じが、あたしにはみえた。主人公の心の揺らぎや葛藤をシナリオに加えたのは、うん、まさに少女漫画、という感じがした。 但し、狭い世界観の感じは、悪い意味での少女漫画のテイストが出ていたと思う。この辺は、アニメ版に寄り添ってしまった、悪い部分ではないかと思う。 どうせなら、もっと原作に寄せて、アニメ版を忘れさせてくれる様な作品にして欲しかったと思う。そうすれば、もっと評価が出来たんじゃないかな。[映画館(邦画)] 6点(2022-10-16 11:10:49)《改行有》

4.  シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《ネタバレ》 シティーハンター 史上最香のミッション  くだらない、でも面白い。  この映画の監督が原作の漫画とアニメを物凄くリスペクトしてるってのは、色々なカットを見ていれば良く分かります。効果音もそうだね。  その上で、フランスでこうした漫画を映像にするのなら、まぁコメディ要素を強くするのも理解できます。  でも、センスがやっぱりフランス風なんだよね。いい意味でも悪い意味でも。  フランス制作って事なので、”もっこり~”(お色気という意味ではないです)なんて場面をもっと強調するんじゃないかと思っていたのだけど、いやはや軽い軽い。下着姿とか、チンチン丸出しなんてのは平気でする国のくせにそういう所に手を出さないのはどうかなぁと思っちゃいました。  この映画自体のシナリオの元ネタは多分、原作の殺人蜂の話だと思うのだけど、それを香水にしたところでシナリオ全体の方向性は悪くないと思いましたが、そもそもの動機付けが弱いと思ってしまったのは、原作を読んでいたせいかなぁ?  ガンアクションは正直言うと、真面目にやりすぎです。丁寧にアクションを見せるのは良いのだけど、それが反ってテンポを悪くしてる。多分、もうちょっとカットを上手く割ってあげれば良いのに、それをしないんだよね。こうした演出面で損をしています。ハンマーだって、本物を使う必要性以上に使うための動機付け(設定)はいらないと思うんだけど、態々見せてしまう所がなんとも残念だと感じました。  こういう感じはテレビドラマ版の「エンジェル・ハート」みたいにもっとさらっとやってくれたら、どれだけ楽しかったかと思いますよ。 この映画自体は、吹替えで見ても、フランス語版で見ても楽しいと思います。 残念だったのは、吹き替えに神谷明と伊倉一恵を使ってない事。まぁ神谷さんから裏事情は聞いてるし、カメオで出てるから良しとしましょう。[DVD(吹替)] 7点(2021-06-16 16:41:12)《改行有》

5.  美女と野獣(2017) 内容はまぁ、アニメと同じだわな。  但し、CGとか使い方は非常にうまい。  アニメで非常に幻想的だったダンスのシーンは正直実写にしてしまうと、アニメの幻想的な感じが薄れると思っていたのだけどこれがちょっと違った感じはあったけど良かった。  問題だな、と思ったのは、魔法が解けて家来たちが元の姿に戻るとき。 今の時代、確かに登場人物の平等性を維持したいのは理解できるのだが、それならば、何故に衣装ダンスの婦人を黒人にする必要があるのか、理解できない。 あくまでも童話の物語だよね。その辺が実にアメリカという国のヘンな所であると思う。どうせなら、衣装ダンス自体をもっと黒人を意識させるデザインにすればいいじゃない。そういう所にこそ細かい配慮を置くべきだと思うんだけどね。  エマ・ワトソンはミュージカルってどうなんだろう?って思っていたのだが、これも杞憂にすぎませんでした。  ディズニー作品のお姫様としては凄く良いバランスの役であったと思う。[映画館(字幕)] 7点(2021-06-16 12:50:37)《改行有》

6.  羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 久々に良い物語を見たな、という感じのあったアニメですね。  基のWebアニメはちらっと見ただけだけども、全くと言っていい程内容は違いますので評価すべきは、あそこからこの映画に持って行ったスタッフでしょう。  理由付けや目的をシンプルにして、物語を見事なまでに丁寧に仕上げてあります。  これは日本の多くのアニメ作家が評価するのがわかりますよ。奇をてらった様な仕掛けなんてひとつも無いし、だからと言って、作品そのものの世界観や、個性的なキャラクターの演出、日本のアニメの様な、限られたコマ数での動きの良さなど。今の3DCGの技術や能力の高さに依存しない感じがとても魅力的に感じました。3DCGを決して否定すると森は無いのだけど、画の綺麗さやスムーズな動きが、良い映像と思っている人にはとても良い見本となる映画だと思います。[映画館(吹替)] 8点(2021-06-16 12:45:55)《改行有》

7.  劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 先ず、京都アニメーションは21世紀になってから、数々の名作を配し、海外まで人気を轟かせた功績は大きい。  そんな会社に対して八つ当たりで行われた犯罪でこの映画に携わった多くのアニメータが亡くなった事は  残念で仕方がない。故に、ここに哀悼の意を示したい。  さて、だからと言って映画の評価は別物である。  原作を知らない、TV版を見ていない身としては、かなり素直に見られた気がしている。  分かりにくい所は多々あるが、内容的にはかなり面白いと思う。  但しシナリオは正直言えばシャマラン並みに複雑怪奇だ。  現代のある手紙から過去の話に遡って物語が始まるのはよくあるパターンだ。これ自体は悪くない。  でも物語に関連してくる話と、現代との結びつきは嘗て祖母が毎年誕生日にドールという郵便サービスから手紙を受け取っていたという事以外に関連性が無く、その意味で現代に生きる少女が全く狂言回しの役回りを演じきれていない。  それがどういう事になるかと言えば、物語の整合性を求めない事となり、結果的に少女の必要性を感じない結果になっている。また、話の盛り上げ方が良く分からない。ドールと呼ばれる仕事を請け負う女性を主人公にしている割に、ラストでの感動が無いのだ。これはその前に挟まれているエピソードがあまりにも悲劇且つ感動的である為、そちらに全てを持っていかれた感が強いと思う。これってシナリオが悪いのか、演出が悪いのか…まぁどっちもだと思うね。  内容自体は決して悪くないのだが、映画単体で考えると、少し首を捻らざるを得ない。[映画館(邦画)] 6点(2021-06-16 12:43:33)《改行有》

8.  えんとつ町のプペル 映像の出来は4℃を使っているだけあって凄い、役者もあちこちから良い役者を使っていて、表現力も悪くない。  では良い映画なのかというと、どうしても言葉に詰まってしまいます。あたしは西野亮廣は嫌いでは無いんですよ。物凄く才能のある方だとは思っているし、色々な事業展開も出来て、凄いとも思うのですよね。個人的には彼の漫才師としての資質の方がすきだけど。  ただ、残念なことに、その才能を上手く世間一般にアピールする技術が、漫才ほど備わっていないのでしょうね。彼のブログとか読んでいて感じた違和感ってのが、ここに来てハッキリしました。  評論家の岡田斗司夫が、彼には映画を作る際の思想がないので、自分が見ても面白く感じないだろうから映画は見ない、と言っていたのがかなり的を射ていると思います。先ずシナリオの作りが物凄く貧弱。駄目な映画にありがちな、演出のあからさまな予告があったり、伏線を完全に回収させていなかったり、なによりも、この映画のどんな所を見て欲しいのかという、意図を思わせるシーンが物凄く希薄だったりします。元々、原作の絵本自体が子供たちを対象にしているとは思えなかったから、その辺が見事にアニメにも出てきたんだろうなと思う。だから、絵本で感動している人は感動するのだろうけど、理解できなかった人には全く分からない、というのがこの映画の実際のところなんだろうね。  それから、アニメーション制作を普通の映画製作と同じと勘違いしていたんでしょうね。西野曰く、100万人動員出来ても赤字と言っていましたが、あれだけ凝った作りをしてしまえば当然です。で、凝った作りをしたから良い映画、って訳でも無いですしね。その辺のマネジメント能力が高かったのがジブリのプロデューザーの鈴木敏夫、「この世界の片隅に」のプロデューサーの真紀太郎みたいな人の訳で、こうした人を西野が総指揮なんてしないで、優秀なプロデューサーを招聘出来ていれば、もうちょっと経済状況も、作品状況も良くなった可能性は否定できません。  でもそうした外部のプロデューサーを入れると、西野君は自分の作品が自分の作品じゃ無くなる気がしていやなんだろうね。[映画館(邦画)] 2点(2021-06-16 12:40:53)《改行有》

9.  映画大好きポンポさん してやられた。  原作を読んでいるから、原作通りなら、面白くなるのは分かってたのですが、それを超えてきちゃったんだよね。映画製作の過程を分かりやすく、面白おかしく見せるのは出来て当然だと思っていたけど、まさか主人公の内面を抉ってさらけ出してくるとは思いもしなかっった。しかもそれが失敗と挫折経験した人には痛く心に突き刺さるので、あたしなんか泣けて泣けて(笑)。そうした仕掛けを上手く演出したのが、原作に無かった部分なんだろうね。この原作に無かった部分を主人公の内面と制作している映画の主人公を上手く重ねて演出したところに重ねて、物語を丁寧に描写している、そしてそれはこの映画に出てくる銀行の頭取の台詞で答え合わせをしてくれている所が、救いになってますね。  役者もある意味面白いと思います。主人公と主人公の撮る映画のヒロイン役がお世辞にも上手くない(正直言って、素人に毛が生えた程度(笑)、これが変な話、役としては良い感じに素人っぽさというか新人監督&新人女優って感じが出てる。それに引き換え、主人公の撮る映画の主人公役が大塚明夫で、ヒロイン付き人になる相手が加隈亜衣なんて、キャリア十分の声優を使っている所に、ある意味悪意まで感じたね(笑)。  決して万人受けするとは思わない作品だけど、それがこの作品の主題にもなっている所も良い点だと思います。映画の中でカット割りについての話が出てくるけど、そんな事を説明しながら、映画そのもののカット割りがかなりうまく出来ているのも注目点でしょう。  折角ここまで出来ていて、ラストのオチまで完全に出来てるのに、惜しむらくはこの映画の上映時間で画竜点睛を欠いてるんだよね。これがもったいなかった。  勿論、この映画自体が完全なるフィクションになっているから、現実と合わせる必要は無いのかもしれない。でも折角この映画の完成度がここまで高くなっているのであれば、やっぱりこうした細かい所で洒落てないとこの映画の醍醐味が薄れる気がします。[映画館(邦画)] 9点(2021-06-15 03:43:48)《改行有》

10.  ウィンター・ウォー/厳寒の攻防戦 冬戦争を描いたちょっと珍しい映画であるが、同時にフィンランド国民が装備も不十分な中でどういった戦いをしていたかを見せる面白い映画でした。実際この後の継続戦争やナチス義勇兵師団「ノルトラント」に影響を及ぼす訳なんだけど、そう考えた時にフィンランド人の心になぜここまで影響を及ぼしたのかというのがちょっと理解できた気がしました。他の国の映画だと国の為とか生活の為とか思想などが大々的に表現されるけど、この映画は同じ様な事を言いながら、ちょっと違っている気がしました。日本の1980年代に制作された戦争映画が似ているかもしれないですね。ちょっと新鮮でした。[DVD(字幕)] 7点(2018-10-16 16:27:12)

11.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 うーん、なんだろう。面白いことは面白いんだよ。でも素直に評価出来ない感があるのは否めないんだな。8作目というのは3部作の真ん中に当たるわけだから、「帝国の逆襲」を意識させてくるだろう、という事は予想ができていたので、物語は当然撤退戦なんだろうと予想していたら、全編撤退戦という、まぁ殆ど考えていた通りの話になって、それを結構うまく見せていたと思うんだよね。でもなんか全ての要素がかなり雑になってるなぁという感じがするんだよね。例えばフォースの扱いが雑。物凄く御都合主義的に使われていて、そもそものフォースって何なんだ?って思わず言いたくなってくるんです。レイアにフォースを使わせたは良いけど、アレは無いだろう、とか、レイはバンバンとフォースを使いこなしているし、そんな中でルークに説教を垂れる始末。フォースってこんなに便利な物なんかなぁって思わせるほど扱いが雑になっているのは正直ガッカリでしたよ。元々のスターウォーズの世界観というのはルーカスの徹底した西洋文化や宗教の否定にあったと思うのだけど、やっぱり 人の手に渡るとこんなに変わるものなんだなと、思わずにはいられません。それと細かいところだけど、設定でおかしいところが何カ所もあります。もともとのシリーズも変な設定がありましたが、今回のはかなりあからさまです。多分ちょっと気を使えば、解消できるところなんですが、そういうのもそのままにしてしまうところがなんか雑だと言う気がします。[映画館(字幕)] 6点(2017-12-18 20:59:49)

12.  あさひなぐ 乃木坂の映画、って事なんだろうなぁ。そう考えればまぁファンは見られて満足なのかもしれないね。 でも普通に映画として見る分には非常に微妙です。 何しろ主役となるはずの乃木坂のメンバーは演技があまり上手くないんだわ。むしろ脇にいる女の子たちの演技が上手くて、完全に“なんだこれ”状態でした。唯一良かったのはキャラの造形をちゃんと乃木坂のメンバーで併せてた、って事ぐらいかな。 漫画の映画化、っていうのはどうしても漫画の良さを伝えるのが難しいと思います。そうなると、どうしても監督が何を見せるのか、という所になると思うのだけど、コレって何を見せたいのかよく分からないんですよ。 この映画の骨子になる筈の薙刀をキチンと見せないといけない筈なのに全然見せないし、少女たちの悔しさとか悲しみとか葛藤みたいな心情を映像的に全く上手く表現しきれていなかったりして、何がやりたいのか全然あたしには全然判りませんでした。 漫画原作である事を考えると、どうしても漫画での面白さとの比較になってしまうのだけど、この映画に関しては比較する程でもないですね。 この映画の監督の映画って、過去に何作か見てるけど、漫画原作のものはその意味では全部中途半端な気がします。[映画館(邦画)] 4点(2017-10-09 20:55:56)《改行有》

13.  ガールズ&パンツァー 劇場版 《ネタバレ》 こういうテレビアニメからの劇場版だと、某アニメーションスタジオの様にテレビの成功のご褒美的な作りをしがちなんだけど、これは手を抜かなかったね。テレビで出来なかった車両の細かい揺動や、履帯の物理的な弛みの表現など、まぁ必要以上に無駄なディテールまで再現して、あたしも思わず笑っちゃいました。内容も初めて見る人にもわかる様にしてある上に、それでいてちゃんとこれまでのテレビ版を見ていた人にも飽きさせない工夫も出来ていたと思いますよ。まぁ戦車の機動に関してはアクション要素を高めてる分、嘘っぱちな部分も相変わらず多くて、あまり感心できない部分も多いのだけど、シナリオと話の展開の分かりやすさは子供でも十分に理解できるレベルに落とし込んでいるし、全面協力している大洗町の街並みの再現度の高さや音楽の作り込みの高さなどは非常に良くて、まぁアニメを通して少しでもこういうアニメからミリタリーファンが増えてくれれば良いかな、と若干甘い点を付けておきます。 でも、ヴェルレーヌの「落葉」の詩の意味とこのアニメの関連性を理解している人って、どれだけいるのかな? 映画好きなら知っていて欲しいものなんだけど…[映画館(邦画)] 8点(2015-11-23 22:54:22)《改行有》

14.  WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ こういうベタなのを嫌う人もいると思うけど、あたしは物凄く矢口監督らしくていいと思います。木の伐採や間伐、枝打ち、種取りなどをちゃんと映像に残しながらそれをエンターテインメントに昇華できているのは良いよね。結構大げさに見せている様だけど、林業経験者のある人に聞くと、結構あるあるな話なんだそうで、見ながらニヤニヤと笑ったようなのでその意味でも出来は良いのかもしれません。[DVD(邦画)] 7点(2015-10-25 20:58:34)

15.  心が叫びたがってるんだ。(2015) 《ネタバレ》 出来は悪くないよ、下手な邦画のデートムービーなんかに比べれば、全然出来は良いんですよ。でもね、じゃあ映画としてみた場合どうかというと、ちょっと微妙なところなんだよね。作りとしてアニメでないと表現できない様な所ってのは確実にあって、そういうものをちゃんとアニメで表現できているのは物凄く良いと思うんだ。でもシナリオや演出的に、アニメや漫画をよく見ている人にしか分からない様な部分も結構あって、多分そういう所がレビュアーさん達の評価を落とす結果になってるよね。結構ツッコミ所が多いし、構成的にやっておかなくてはいけない様な事が半分くらいしか出来てない。ミュージカルのラストに至っては折角良い試みをやっているのに歌そのものがちゃんと聞こえないのでは意味がないしね。まぁ、前述した通り、下手なデートムービーみてるよりは全然面白いし、アニメに偏見を持っている人なんかには一番みやすいと思いますね。[映画館(邦画)] 6点(2015-10-24 20:59:36)

16.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 先ず、言っときます。山崎貴の監督作は本当は見たくないんですよ、酷い映画ばっかりだから。でも、この作品の感想をあちこちで見聞きしていると、映画の評価基準が分からなくなりそうな気がしたので見ました。一応、今作は八木竜一が共作という事もあって、少しはマシかな、と思ったけど、よく見たら、脚本は山崎が書いていて、結果はまぁご覧の通りの評価ですわ(笑)。本当は技術面や役者陣だけでも評価したいのだけど、それらも霞んでしまう酷い内容だったので、勘弁して下さい。イイトコドリするのは仕方ないにしても、何の工夫の無い脚本には、毎度のごとく呆れます。いや、訂正、ロクデモナイ工夫しかできない脚本には、毎度のごとく呆れます。独自の設定もありましたね、成し遂げプログラムだっけ?なんか山崎は子供達に『すてきな未来が来るんだぜ』と嘘でも言いたい、みたいなことをインタビューで語っていたけど、あんな暴力プログラムをドラえもんに仕込む未来が素敵って、支離滅裂だよね。あたしは泣くどころか感動すら出来ませんでした。漫画であれだけ感動出来たのにこの映画では出来ない。多分、本質的な所をちゃんと理解しているとは思えないんだ。映画に取り入れられた「さようならドラえもん」って話はこれまでドラえもんに頼りきりで成長しないのび太が、大人への成長の第一歩を踏み出す通過儀礼の話で、だからこそ感動できるんだよ。そこで終わっていればまだしも、なんでまたドラえもんがのび太の元に帰る所までやってしまうのだろう。あの話は一度終了させた連載を再開させるに当たっての口実的な話であり、言いかえれば、のび太がまた元の成長しない子供に戻るという事であって、ひとつの物語としては折角の感動の腰を折る話でしかない訳です。多分それすらも理解していないから、STAND BY MEなんてタイトル付けるのだよね。ドラえもんが”そばにいる”というのはモラトリアムから抜け出せない事の筈なのにね。金をかけた大ヒット作が必ずしも名作でないという、典型的な一作だと思います。 藤子F不二雄生誕80周年記念作らしいけど、先生が生きていたら激怒してる気がしますよ。[映画館(邦画)] 0点(2014-08-24 00:41:09)(良:7票)

17.  宇宙兄弟#0 個人的にこの原作の漫画が好きで、TVアニメ版も好きだった者としては、漫画やアニメの前段となる話という事でどんな感じになるのか期待半分不安案分でした。まぁ開けてみれば、ちゃんとできてんじゃない。上手いな、と思うのは、やはりシナリオだよね。構成の組み方は分かりやすいし、台詞の置き方についても凄く整理がされていて、キチンと状況に併せた上手い使い方をしてる。内容的にも死生観や心の置き方を丁寧に描けるように作られているし、兄弟同士の愛情を垣間見せる様な作りになっていて、言いかえれば、このシナリオなら大きな修正なしに海外リメイクが出来るんじゃないか、というくらい良く出来てるんだよ。実写版が前にあったけど、このシナリオで実写化出来たら、面白かっただろうな、という感じがあります。[映画館(邦画)] 8点(2014-08-21 17:38:41)

18.  銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 漫画原作の実写化という事で不安があったものの、吉田恵輔が監督という事で見ました。まぁ原作と映画は大きく違ってしまう事は良くあることでそれは仕方の無い事なんだけど、この映画に関してはちゃんと原作の芯の部分をしっかり残してくれたことはとても良かったんじゃないかと思います。特に豚の屠殺シーンを入れたのはこの物語のテーマのひとつであり、良かったんじゃないかな、と思います。それとキャスティングはなかなか絶妙だと感じました。原作の登場人物っぽい特徴のあるキャストを入れつつ、中村獅童の様な元のキャストとはかけ離れた感じをしっかりと取捨選択したことは大きく評価したいです。残念なのは、所々に変な笑いを入れてくる所かな。例えば主人公の八軒のちょっとした能力に対する他社の一言とか、ヒロインの御影に対する他者の一言に対する反応を繰り返すのはアリだと思うけど、普通のシーンで変なギャグが入っていたり、原作でのギャグと同じ事をやろうとして中途半端になっていたりするのは、はっきり言ってナシなんじゃないかと思うんだよね。それと原作ではマスコットになってる副ぶちょーなんかは、何の絡みも無いのだから、要らなかったんじゃないかと思うんだよね。つまらないことかもしれないけど、こういういう小さい事が原作を読んでいる者としては気になるし、勿体無いと思います。[映画館(邦画)] 6点(2014-03-30 05:43:25)

19.  サウンド・オブ・ノイズ 面白いね、ヨーロッパの映画でも特にイギリスや北欧のものってどこか雰囲気が暗いんだけど、その暗さの中でしっかりとした何かを持ち出すのが上手いんだよね。この映画もそういう映画の一つで、この映画では音に焦点を当てながら、それを犯罪者とそれを追う警察官という形で見せてる訳だけど、テロというよりはコンゲームを見ている感じになりました。BGMも基本的にパーカッションだけなんだけど、それがこの映画のテーマにもマッチしていて、非常に良かったです。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-30 04:27:11)

20.  魔女の宅急便(2014) 《ネタバレ》 この映画とアニメ版を見てよく分かったのは宮崎駿の構成力と演出の上手さ、そして清水崇の表現手法の確かさと上手さかな。正直、アニメ版を見ていたあたしとしては、二番煎じ的になるんじゃないかと思ってました。ところが開けて見ればちゃんと実写としての良さや表現手法が生かされていて、アニメとは違うものになっているんだよね。例えば、キキが箒で飛べなくなる場面というのは、アニメではその要因を少しぼかしているのだけど、実写では要因を少しずつ積み重ねて見せて分かりやすくしていたりする。多分、この辺が監督の個性であり、演出のしかたなんだね。それと、この物語そのものが日本で実写で作ると無国籍感が出しにくいと思っていたのだけど、この映画ではちゃんとそれを受け止めて、違和感を消すことに成功しているんだよね。だからあたしは非常に気持ち良く見ることが出来ました。但し気になる点も幾つか残るのは事実。例えばオープニングでアニメ版と同じ用な見せ方をするのだけど、これははっきり言って要らないと思います。それを見せちゃうというのは宮崎駿へのオマージュの意味があるのかもしれない。でもそれって結局アニメ版をひきずっているっていう風に見えてしまうし、それは見ている側からすると失望に感じてしまうかもしれない。それと技術が上がっているとはいえ、やっぱりCGはまだまだって感じがします。[映画館(邦画)] 8点(2014-03-30 00:29:29)

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