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プロフィール
コメント数 826
性別
メールアドレス sankei_o@olive.freemail.ne.jp
自己紹介 あたしは見ている映画は数あれど、
思い出せずにREVIEWが出来ません(笑)
我が心の師である、淀川長治氏の”愛ある批評”を目指していますが
ストレスが溜まってるのか、最近は毒舌が多くなりました(笑)
そんな愉快な奴ですが、お見知り置きを

好きな映画ジャンル
 戦争映画、コメディ映画、ドキュメンタリー映画
 スポーツ映画、実話系映画、

苦手な映画
 スプラッタ系ホラー映画
 (子供の頃に失神して以来、トラウマなんです)
 最近のハリウッド系映画

”特に”好きな映画監督
 チャールズ・チャップリン、黒澤明
 80年代前半までのスピルバーグ、ジョン・ランディス
 マイケル・ムーア、井筒和幸、大林宣彦

好きな役者
 懐かしい名前しか出てこないので書きません(笑) 

好きな映画評論家
 淀川長治(本当に評論家の究極な方でした)
 荻 昌弘(視点と分析力、好きな映画への熱弁が素敵な方でした)


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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 《ネタバレ》 シティーハンター 史上最香のミッション  くだらない、でも面白い。  この映画の監督が原作の漫画とアニメを物凄くリスペクトしてるってのは、色々なカットを見ていれば良く分かります。効果音もそうだね。  その上で、フランスでこうした漫画を映像にするのなら、まぁコメディ要素を強くするのも理解できます。  でも、センスがやっぱりフランス風なんだよね。いい意味でも悪い意味でも。  フランス制作って事なので、”もっこり~”(お色気という意味ではないです)なんて場面をもっと強調するんじゃないかと思っていたのだけど、いやはや軽い軽い。下着姿とか、チンチン丸出しなんてのは平気でする国のくせにそういう所に手を出さないのはどうかなぁと思っちゃいました。  この映画自体のシナリオの元ネタは多分、原作の殺人蜂の話だと思うのだけど、それを香水にしたところでシナリオ全体の方向性は悪くないと思いましたが、そもそもの動機付けが弱いと思ってしまったのは、原作を読んでいたせいかなぁ?  ガンアクションは正直言うと、真面目にやりすぎです。丁寧にアクションを見せるのは良いのだけど、それが反ってテンポを悪くしてる。多分、もうちょっとカットを上手く割ってあげれば良いのに、それをしないんだよね。こうした演出面で損をしています。ハンマーだって、本物を使う必要性以上に使うための動機付け(設定)はいらないと思うんだけど、態々見せてしまう所がなんとも残念だと感じました。  こういう感じはテレビドラマ版の「エンジェル・ハート」みたいにもっとさらっとやってくれたら、どれだけ楽しかったかと思いますよ。 この映画自体は、吹替えで見ても、フランス語版で見ても楽しいと思います。 残念だったのは、吹き替えに神谷明と伊倉一恵を使ってない事。まぁ神谷さんから裏事情は聞いてるし、カメオで出てるから良しとしましょう。[DVD(吹替)] 7点(2021-06-16 16:41:12)《改行有》

2.  美女と野獣(2017) 内容はまぁ、アニメと同じだわな。  但し、CGとか使い方は非常にうまい。  アニメで非常に幻想的だったダンスのシーンは正直実写にしてしまうと、アニメの幻想的な感じが薄れると思っていたのだけどこれがちょっと違った感じはあったけど良かった。  問題だな、と思ったのは、魔法が解けて家来たちが元の姿に戻るとき。 今の時代、確かに登場人物の平等性を維持したいのは理解できるのだが、それならば、何故に衣装ダンスの婦人を黒人にする必要があるのか、理解できない。 あくまでも童話の物語だよね。その辺が実にアメリカという国のヘンな所であると思う。どうせなら、衣装ダンス自体をもっと黒人を意識させるデザインにすればいいじゃない。そういう所にこそ細かい配慮を置くべきだと思うんだけどね。  エマ・ワトソンはミュージカルってどうなんだろう?って思っていたのだが、これも杞憂にすぎませんでした。  ディズニー作品のお姫様としては凄く良いバランスの役であったと思う。[映画館(字幕)] 7点(2021-06-16 12:50:37)《改行有》

3.  羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来 久々に良い物語を見たな、という感じのあったアニメですね。  基のWebアニメはちらっと見ただけだけども、全くと言っていい程内容は違いますので評価すべきは、あそこからこの映画に持って行ったスタッフでしょう。  理由付けや目的をシンプルにして、物語を見事なまでに丁寧に仕上げてあります。  これは日本の多くのアニメ作家が評価するのがわかりますよ。奇をてらった様な仕掛けなんてひとつも無いし、だからと言って、作品そのものの世界観や、個性的なキャラクターの演出、日本のアニメの様な、限られたコマ数での動きの良さなど。今の3DCGの技術や能力の高さに依存しない感じがとても魅力的に感じました。3DCGを決して否定すると森は無いのだけど、画の綺麗さやスムーズな動きが、良い映像と思っている人にはとても良い見本となる映画だと思います。[映画館(吹替)] 8点(2021-06-16 12:45:55)《改行有》

4.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 うーん、なんだろう。面白いことは面白いんだよ。でも素直に評価出来ない感があるのは否めないんだな。8作目というのは3部作の真ん中に当たるわけだから、「帝国の逆襲」を意識させてくるだろう、という事は予想ができていたので、物語は当然撤退戦なんだろうと予想していたら、全編撤退戦という、まぁ殆ど考えていた通りの話になって、それを結構うまく見せていたと思うんだよね。でもなんか全ての要素がかなり雑になってるなぁという感じがするんだよね。例えばフォースの扱いが雑。物凄く御都合主義的に使われていて、そもそものフォースって何なんだ?って思わず言いたくなってくるんです。レイアにフォースを使わせたは良いけど、アレは無いだろう、とか、レイはバンバンとフォースを使いこなしているし、そんな中でルークに説教を垂れる始末。フォースってこんなに便利な物なんかなぁって思わせるほど扱いが雑になっているのは正直ガッカリでしたよ。元々のスターウォーズの世界観というのはルーカスの徹底した西洋文化や宗教の否定にあったと思うのだけど、やっぱり 人の手に渡るとこんなに変わるものなんだなと、思わずにはいられません。それと細かいところだけど、設定でおかしいところが何カ所もあります。もともとのシリーズも変な設定がありましたが、今回のはかなりあからさまです。多分ちょっと気を使えば、解消できるところなんですが、そういうのもそのままにしてしまうところがなんか雑だと言う気がします。[映画館(字幕)] 6点(2017-12-18 20:59:49)

5.  あさひなぐ 乃木坂の映画、って事なんだろうなぁ。そう考えればまぁファンは見られて満足なのかもしれないね。 でも普通に映画として見る分には非常に微妙です。 何しろ主役となるはずの乃木坂のメンバーは演技があまり上手くないんだわ。むしろ脇にいる女の子たちの演技が上手くて、完全に“なんだこれ”状態でした。唯一良かったのはキャラの造形をちゃんと乃木坂のメンバーで併せてた、って事ぐらいかな。 漫画の映画化、っていうのはどうしても漫画の良さを伝えるのが難しいと思います。そうなると、どうしても監督が何を見せるのか、という所になると思うのだけど、コレって何を見せたいのかよく分からないんですよ。 この映画の骨子になる筈の薙刀をキチンと見せないといけない筈なのに全然見せないし、少女たちの悔しさとか悲しみとか葛藤みたいな心情を映像的に全く上手く表現しきれていなかったりして、何がやりたいのか全然あたしには全然判りませんでした。 漫画原作である事を考えると、どうしても漫画での面白さとの比較になってしまうのだけど、この映画に関しては比較する程でもないですね。 この映画の監督の映画って、過去に何作か見てるけど、漫画原作のものはその意味では全部中途半端な気がします。[映画館(邦画)] 4点(2017-10-09 20:55:56)《改行有》

6.  ガールズ&パンツァー 劇場版 《ネタバレ》 こういうテレビアニメからの劇場版だと、某アニメーションスタジオの様にテレビの成功のご褒美的な作りをしがちなんだけど、これは手を抜かなかったね。テレビで出来なかった車両の細かい揺動や、履帯の物理的な弛みの表現など、まぁ必要以上に無駄なディテールまで再現して、あたしも思わず笑っちゃいました。内容も初めて見る人にもわかる様にしてある上に、それでいてちゃんとこれまでのテレビ版を見ていた人にも飽きさせない工夫も出来ていたと思いますよ。まぁ戦車の機動に関してはアクション要素を高めてる分、嘘っぱちな部分も相変わらず多くて、あまり感心できない部分も多いのだけど、シナリオと話の展開の分かりやすさは子供でも十分に理解できるレベルに落とし込んでいるし、全面協力している大洗町の街並みの再現度の高さや音楽の作り込みの高さなどは非常に良くて、まぁアニメを通して少しでもこういうアニメからミリタリーファンが増えてくれれば良いかな、と若干甘い点を付けておきます。 でも、ヴェルレーヌの「落葉」の詩の意味とこのアニメの関連性を理解している人って、どれだけいるのかな? 映画好きなら知っていて欲しいものなんだけど…[映画館(邦画)] 8点(2015-11-23 22:57:22)《改行有》

7.  WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~ こういうベタなのを嫌う人もいると思うけど、あたしは物凄く矢口監督らしくていいと思います。木の伐採や間伐、枝打ち、種取りなどをちゃんと映像に残しながらそれをエンターテインメントに昇華できているのは良いよね。結構大げさに見せている様だけど、林業経験者のある人に聞くと、結構あるあるな話なんだそうで、見ながらニヤニヤと笑ったようなのでその意味でも出来は良いのかもしれません。[DVD(邦画)] 7点(2015-10-25 20:58:34)

8.  心が叫びたがってるんだ。(2015) 《ネタバレ》 出来は悪くないよ、下手な邦画のデートムービーなんかに比べれば、全然出来は良いんですよ。でもね、じゃあ映画としてみた場合どうかというと、ちょっと微妙なところなんだよね。作りとしてアニメでないと表現できない様な所ってのは確実にあって、そういうものをちゃんとアニメで表現できているのは物凄く良いと思うんだ。でもシナリオや演出的に、アニメや漫画をよく見ている人にしか分からない様な部分も結構あって、多分そういう所がレビュアーさん達の評価を落とす結果になってるよね。結構ツッコミ所が多いし、構成的にやっておかなくてはいけない様な事が半分くらいしか出来てない。ミュージカルのラストに至っては折角良い試みをやっているのに歌そのものがちゃんと聞こえないのでは意味がないしね。まぁ、前述した通り、下手なデートムービーみてるよりは全然面白いし、アニメに偏見を持っている人なんかには一番みやすいと思いますね。[映画館(邦画)] 6点(2015-10-24 20:59:36)

9.  STAND BY ME ドラえもん 《ネタバレ》 先ず、言っときます。山崎貴の監督作は本当は見たくないんですよ、酷い映画ばっかりだから。でも、この作品の感想をあちこちで見聞きしていると、映画の評価基準が分からなくなりそうな気がしたので見ました。一応、今作は八木竜一が共作という事もあって、少しはマシかな、と思ったけど、よく見たら、脚本は山崎が書いていて、結果はまぁご覧の通りの評価ですわ(笑)。本当は技術面や役者陣だけでも評価したいのだけど、それらも霞んでしまう酷い内容だったので、勘弁して下さい。イイトコドリするのは仕方ないにしても、何の工夫の無い脚本には、毎度のごとく呆れます。いや、訂正、ロクデモナイ工夫しかできない脚本には、毎度のごとく呆れます。独自の設定もありましたね、成し遂げプログラムだっけ?なんか山崎は子供達に『すてきな未来が来るんだぜ』と嘘でも言いたい、みたいなことをインタビューで語っていたけど、あんな暴力プログラムをドラえもんに仕込む未来が素敵って、支離滅裂だよね。あたしは泣くどころか感動すら出来ませんでした。漫画であれだけ感動出来たのにこの映画では出来ない。多分、本質的な所をちゃんと理解しているとは思えないんだ。映画に取り入れられた「さようならドラえもん」って話はこれまでドラえもんに頼りきりで成長しないのび太が、大人への成長の第一歩を踏み出す通過儀礼の話で、だからこそ感動できるんだよ。そこで終わっていればまだしも、なんでまたドラえもんがのび太の元に帰る所までやってしまうのだろう。あの話は一度終了させた連載を再開させるに当たっての口実的な話であり、言いかえれば、のび太がまた元の成長しない子供に戻るという事であって、ひとつの物語としては折角の感動の腰を折る話でしかない訳です。多分それすらも理解していないから、STAND BY MEなんてタイトル付けるのだよね。ドラえもんが”そばにいる”というのはモラトリアムから抜け出せない事の筈なのにね。金をかけた大ヒット作が必ずしも名作でないという、典型的な一作だと思います。 藤子F不二雄生誕80周年記念作らしいけど、先生が生きていたら激怒してる気がしますよ。[映画館(邦画)] 0点(2014-08-24 09:15:23)(良:7票)

10.  宇宙兄弟#0 個人的にこの原作の漫画が好きで、TVアニメ版も好きだった者としては、漫画やアニメの前段となる話という事でどんな感じになるのか期待半分不安案分でした。まぁ開けてみれば、ちゃんとできてんじゃない。上手いな、と思うのは、やはりシナリオだよね。構成の組み方は分かりやすいし、台詞の置き方についても凄く整理がされていて、キチンと状況に併せた上手い使い方をしてる。内容的にも死生観や心の置き方を丁寧に描けるように作られているし、兄弟同士の愛情を垣間見せる様な作りになっていて、言いかえれば、このシナリオなら大きな修正なしに海外リメイクが出来るんじゃないか、というくらい良く出来てるんだよ。実写版が前にあったけど、このシナリオで実写化出来たら、面白かっただろうな、という感じがあります。[映画館(邦画)] 8点(2014-08-21 17:38:41)

11.  銀の匙 Silver Spoon 《ネタバレ》 漫画原作の実写化という事で不安があったものの、吉田恵輔が監督という事で見ました。まぁ原作と映画は大きく違ってしまう事は良くあることでそれは仕方の無い事なんだけど、この映画に関してはちゃんと原作の芯の部分をしっかり残してくれたことはとても良かったんじゃないかと思います。特に豚の屠殺シーンを入れたのはこの物語のテーマのひとつであり、良かったんじゃないかな、と思います。それとキャスティングはなかなか絶妙だと感じました。原作の登場人物っぽい特徴のあるキャストを入れつつ、中村獅童の様な元のキャストとはかけ離れた感じをしっかりと取捨選択したことは大きく評価したいです。残念なのは、所々に変な笑いを入れてくる所かな。例えば主人公の八軒のちょっとした能力に対する他社の一言とか、ヒロインの御影に対する他者の一言に対する反応を繰り返すのはアリだと思うけど、普通のシーンで変なギャグが入っていたり、原作でのギャグと同じ事をやろうとして中途半端になっていたりするのは、はっきり言ってナシなんじゃないかと思うんだよね。それと原作ではマスコットになってる副ぶちょーなんかは、何の絡みも無いのだから、要らなかったんじゃないかと思うんだよね。つまらないことかもしれないけど、こういういう小さい事が原作を読んでいる者としては気になるし、勿体無いと思います。[映画館(邦画)] 6点(2014-03-30 05:43:25)

12.  サウンド・オブ・ノイズ 面白いね、ヨーロッパの映画でも特にイギリスや北欧のものってどこか雰囲気が暗いんだけど、その暗さの中でしっかりとした何かを持ち出すのが上手いんだよね。この映画もそういう映画の一つで、この映画では音に焦点を当てながら、それを犯罪者とそれを追う警察官という形で見せてる訳だけど、テロというよりはコンゲームを見ている感じになりました。BGMも基本的にパーカッションだけなんだけど、それがこの映画のテーマにもマッチしていて、非常に良かったです。[DVD(字幕)] 8点(2014-03-30 04:27:11)

13.  魔女の宅急便(2014) 《ネタバレ》 この映画とアニメ版を見てよく分かったのは宮崎駿の構成力と演出の上手さ、そして清水崇の表現手法の確かさと上手さかな。正直、アニメ版を見ていたあたしとしては、二番煎じ的になるんじゃないかと思ってました。ところが開けて見ればちゃんと実写としての良さや表現手法が生かされていて、アニメとは違うものになっているんだよね。例えば、キキが箒で飛べなくなる場面というのは、アニメではその要因を少しぼかしているのだけど、実写では要因を少しずつ積み重ねて見せて分かりやすくしていたりする。多分、この辺が監督の個性であり、演出のしかたなんだね。それと、この物語そのものが日本で実写で作ると無国籍感が出しにくいと思っていたのだけど、この映画ではちゃんとそれを受け止めて、違和感を消すことに成功しているんだよね。だからあたしは非常に気持ち良く見ることが出来ました。但し気になる点も幾つか残るのは事実。例えばオープニングでアニメ版と同じ用な見せ方をするのだけど、これははっきり言って要らないと思います。それを見せちゃうというのは宮崎駿へのオマージュの意味があるのかもしれない。でもそれって結局アニメ版をひきずっているっていう風に見えてしまうし、それは見ている側からすると失望に感じてしまうかもしれない。それと技術が上がっているとはいえ、やっぱりCGはまだまだって感じがします。[映画館(邦画)] 8点(2014-03-30 00:29:29)

14.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 日本でスーパーカーブームがあった当時のF1ブームの話で、あたしはこの頃のF1が好きだっただけに、やっぱりあの頃のマシンのシルエットを見る度にただニヤニヤするばかり。それでいてやっぱり、あの壮絶な76年の話な訳で、当時を記憶しているあたしとしても結果が分かっているはずなのに、何故か熱くなっているあたしがそこに居るんだよね。特にニキの復帰戦のシーンは、あれ?雨天じゃ無かった筈だよな、という程スクリーンが歪んで見えて、それが映画の効果でもなくて、自分の涙であったのに暫く気がつかない程、感情移入してるあたしがそこにいました。まぁそれだけニキのファンだったという事なんだけどね。映画としてはF1と言うよりはニキとジェームスの二人の性格、思想、信条、容姿など、相反する二人が実は互いに持つ対抗心という共通性から、認め合うようになって行く姿を見せたいのかな、という風に見えました。その意味では多少粗っぽいシーンも多いのだけど、映像表現としては二人をうまく対比させた上で、きっちりと二人の良さを映し出すことで、ニキ・ラウダ、ジェームス・ハントの二人の良さ(と悪さ)を見せていたからね。[映画館(字幕)] 8点(2014-02-25 03:18:39)

15.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 タイミングが悪くて2Dでのみ鑑賞。ああ、これは3Dでみたら、確かに面白いんだろうなと思ったけど、それ以上にこれはアイデアの勝利だった気がします。確かに非常に単純な話で、ストーリーもへったくれも無いのだけど、それをものともしない構成力と圧倒的な映像表現で、一気に畳み込むのがとにかくすごいです。みんな3Dでの凄さに目を奪われているみたいだけど、それ以外の映像表現や視覚効果も多用していて、3Dでなくとも十分に楽しめると思いますよ。まぁ、一部物理的な考証は間違ってるけど、これも演出ってことで、これだけ楽しませてくれれば別に良いでしょう。[映画館(字幕)] 9点(2014-01-15 03:41:32)

16.  キャプテン・フィリップス 《ネタバレ》 これすごいな、と思うのは、船長の物語の筈なのに、海賊目線でもちゃんと物語が見れるんだよね。原作未見だから分からないのだけど、多分、この映画程海賊に対しての目線や感情はここまでではないと思うんだよね。これはやっぱり、この監督の上手いところなんだと思う。同時に、キャストの演技が本当に凄いんだよ。特に海賊サイドの役者陣は、生々しさがあって、見ている側が不安になるし、同時に彼らの感情も伝わってくるんだよね。良く映画で表現されるスラムの黒人とは違い、アフリカの貧困層の根底にある逞しさみたいな物が表現されている気がしました。[映画館(字幕)] 8点(2014-01-15 02:46:42)

17.  永遠の0 《ネタバレ》 個人的に百田の本って胡散臭さが満載で、この原作も何処かで読んだことあるよな、と思って思い出したのが、浅田次郎の「壬生義士伝」なんだよね。だから新鮮味が全くないし、幕末と太平洋戦争では戦いの意味合いが大きく違うのにそこを家族愛という一点で同質化していることを考えると、この人はやっぱり放送作家あがりなんだな、と思うんだよね、つまりは、ウケを狙ってるって事。それに輪をかけてるのが山崎貴。結局、今回の映画って「ALWAYS 三丁目の夕日 戦争回顧録編」って事か?と思うほどやってる事が同じ。何処かで綿密な取材をして…みたいな事を言っている解説者がいたけど、綿密な取材をしていれば、井崎が宮部を「小隊長」とか言わないのはわかる筈。映画としての話の繋ぎ方も、想像の域まで語られたかのような変な繋ぎ方になるのだと思うんだよね。戦争映画を感傷的に描くのをあたしは否定はしませんが、感傷的に描くなら描くなりの丁寧さは絶対に必要だと思うんです。そういう根本的なところをないがしろにして、涙を誘うようなシーンを入れたって泣ける筈が無いよね。ついでに言うと特撮やCGって、非常にセンスがいると思うのだけど、この映画からは残念ながらそうしたものもあまり感じさせられないんだよね。この監督って、特撮とCGは専門家の筈だけどこの映画に関しては雑なCGが多いです。特に米空母から撃ち落とされる零戦の映像は、米軍の記録映像にそっくりだったのが、気づいた限りでも3つあります。意図的にやってるのであれば、映画として駄目だと思うし、意図してないんだとすれば、監督として駄目じゃないかな? この映画を見て多分、感動する人って多いんだろうね。でも誤解しないで欲しいのは、これはあくまでも戦争という事実だけをベースにしたフィクションで、本が何気にベストセラーになっているから映画化されただけで、こんな映画を見た事で戦争そのものを理解したような気にはならないで欲しいという事かな?役者が非常に頑張っているから変な説得力があるのだけど、いやいや、これを真実みたいに取られてしまったら特攻で亡くなった方にも失礼だし、何より生き残った方に失礼だなと感じます。この映画を見て感動した方が居たら、是非、角田和男著「修羅の翼」を読んで頂きたい。この小説、映画の感動なんて簡単に消し飛んでしまうと思いますので。[映画館(邦画)] 1点(2013-12-29 23:45:20)(良:7票) 《改行有》

18.  R100 《ネタバレ》 実はこの映画については何の評判も、製作者のコメントも一切聞かずに見てますが、物凄く卑怯な映画だなと感じてます。で、多分それを分かっていてやってるんだよな、というのがなんとなしに見て取れました。で、どうやら松本人志自身がそういうコメントを残しているらしいので、大体、意図は読めたのかな、という気がしています。その意味では悪い映画じゃないですよ。確かに倫理観とか常識とか、とても褒められたもんじゃ無いけど、モンティパイソンとか、ジョン・ランディスなんかでそういった類のものは既にやられているから、この程度の内容で倫理観も何もないんだよね。あたしはそれ以上に気になったのは卑怯な映画だと分かっていながら逃げてしまっている事なんです。結局、映画のタイトルの意味するところに到達する訳なんだけど、それをいろんな形で、卑怯な映画だと、映画の中で言わせたり、見せたりしているんだよね。挙句の果てにはこの映画の監督は…なんてことをしている訳だけど、これって実は彼の出演していた番組でもまったく同じことを過去に何度もやっていて、そういう所から全く抜け切れていないということを露呈してしまった気がするんだよね。実は過去作のについても同じ事が言えるのだけど、今回ほどあからさまに見せてしまったのはちょっと見苦しいかな、と。アバンギャルドな方向に行くのは一行に構わないし、むしろここまで行ったのなら、とことんその方向に進んで欲しいけど、自分の作った映画に対して、言い訳めいたものを残したり、逃げを打つ様な真似だけはして欲しくなかったですね。 それと、以外と無駄な部分が多かった気がします。話を広げておきながら最後まで回収できてないし、オチについてもかなりの力技になっていて、折角のR15対象も実はあまり意味が無いな、と感じました。評価は両極端になるでしょうね。あたし個人はこういう映画自体は嫌いでは無いけど、この手の映画に不可欠な緻密さや丁寧さが全然足らないと感じました。 例えば、主人公が警察に相談に行くシーンなんか、もっとリアルに見せた方が絶対に映画として締まるのにあれってあからさまにシチュエーションコントなんだよね。ああいうところをもっと丁寧に見せるか、逆にもっとシュールに見せればもっと面白かったと思うのですけどね。残念だけど、この程度の点があたしには精一杯かな。[映画館(邦画)] 2点(2013-10-14 23:26:31)(良:1票) 《改行有》

19.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 近年の宮崎駿監督作としては傑作だとおもいます。宮崎自身がミリタリーマニアでありながら反戦論者であるという矛盾した感情を堀越二郎の姿を使って堀辰雄の作品をベースにアニメをつくり、アニメ・特撮オタであり、アニメーション作家である庵野秀明に演技をさせて出来たのがこの映画で、実は宮崎自身の心境を描いた作品じゃないかな、と思うわけです。但し、これを普通の人に勧められるか?というと、NOという回答しか出せません。事前に、あるいは事後にこいう解説ができる人が周囲にいればいいけど、いない場合は正直、表層的には楽しめるけど、宮崎駿のアニメの奥の深い面白さとかは分からないんじゃないかな?と。また、これまであれだけ子供の為にアニメを作っていた人らしからぬ作品になった事で、只々素晴らしい、とは言えないとおもいます。彼のアニメの良さって先ず子供達に楽しんで貰うって事が最初にあるから、家族で見に行けるという所があると思うのだけど、今作について言えば、完全に子供は置いてけぼりですよね。それを両手放しで喜んで良いのかと思うとやはり疑問が残るわけです。内容的にも少しだけ言わせて貰うと、あの終わり方は堀辰雄の作品風としては正しいのかもしれませんが、堀越二郎の夢で出会うイタリア人航空技師が当初言っていることに対しての堀越自身の回答は見せてないわけで、そこは中途半端になってしまったかな、という気がします。多分、それに対する回答は彼だけの設計では無いですが、YS-11を1カット出すだけで十分に効果があったと思うんですよね。[映画館(邦画)] 6点(2013-09-10 00:25:34)

20.  苦役列車 森山未來と高良健吾がとにかく演技巧者で、この二人だったからこそ、この映画が成立したという気がします。 逆にこの二人が目立つ故に前田敦子の演技が悪い意味で目立つんだよね。個人的にはもしドラの時から何ら演技に変化が無いんだと思うけどね。それとは対象的にマキタスポーツが中々味のある演技をしているのが印象的でした。内容的には原作の混沌とした映画で再現するのは少々難しかったかな、と思います。それは多分、金を掛けたり名優を呼ぶだけでは絶対に出来ないと思うので、現状で言えばこの映画でやった事が限度なんじゃないかと思います。[ビデオ(邦画)] 8点(2013-09-09 23:11:15)

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