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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ どのキャラクターにも共感ができないとは何とも珍しい。このドロドロした憎悪に溢れる人物達の中で唯一の救いが永作さん演じるお嫁さんの明るさですが、実は彼女の素がサトエリよりも誰よりも一番恐ろしいかもしれない。久々に濃い映画を見せてもらいました。[DVD(邦画)] 6点(2009-07-30 03:17:16) 2. ハチミツとクローバー 原作を読んでいなかったのが吉でした。なんだかんだ分析せずに青春時代にタイムスリップして見たら楽しめますよ。って自分もまだ大学生で若いから余計に甘酸っぱさが染みるのかな。はぐちゃん可愛い。やっぱり私は真山みたいな男が好きだ。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-11 16:59:58) 3. 地球で最後のふたり ぬおーーーー長い。理解に難しい映画は嫌いではないが、理解の前に言いたい事がまったく見えてこない。これは前代未聞です。浅野さんの存在感だけが光ってました。アジアンな雰囲気が素敵だったけど。[DVD(字幕)] 3点(2008-05-11 16:47:38) 4. スクラップ・ヘブン 所々惹き付けられるんだけど、それが2時間続くことはなかったのが残念。途中からどのキャラクターにも共感できなくなってきて、間延びというかグデグデ感が否めない。でも李監督の作品は型にはまっていなくておもしろいということがわかって良かった。まだまだ若い監督だし期待してます。[DVD(邦画)] 5点(2008-05-11 16:33:30) 5. ストロベリーショートケイクス 音楽がほとんどありません。だから余計に台詞と演技で勝負してる映画だと思いました。現代の女の子の生々しい姿が見れます。でもここまで個性的な4人が揃うと強烈。みんな不器用に生きてますね。この救い用のない不器用さがやけにリアルで結構好きだったりします。この映画の中の加瀬亮は本当にダメ男でした。ダメダメな役も似合います。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-11 16:27:32) 6. イノセント・ボイス 12歳の戦場 子供が可愛すぎて感情移入しすぎて大変でした。何も罪のない人たちが犠牲になっている現状が苦しくて、でも何もできない自分が無力に感じる映画でした。カメラワークも音楽もキャスティングも、そしてもちろん脚本も素晴らしい。そして純真無垢なチャバという12歳の少年のキャラクターは誰からも愛されるであろう本当にまっすぐで透明な心を持った健気な男の子で、彼が笑顔になれば観客は和むし、彼が涙を見せたら観客は心を痛めるでしょう。ラジオを聞きながら踊るシーンなんかは私は一番好きです。バス運転手の真似っこも可愛い。あの美人でたくましいお母さんも本当に子供たちを愛していて心配しているからあんなに厳しいんでしょう。でもたまに見せる優しさは偽りのない愛情で溢れかえっています。これも実話に基づいているということで、また素敵なノンフィクション大作に出会えました。もっと日本でもこの映画を見たい思ってくれる人が増えることを祈ってます。[DVD(字幕)] 9点(2008-04-26 06:41:13) 7. 酔っぱらった馬の時間 《ネタバレ》 この監督はもはや天才なのではないでしょうか。なにこのリアルさ、そして圧迫感。健気でイノセントな子供たちの見せる笑顔はポカポカしています。だからこそ時々彼らが見せる涙は逆に強烈なまでに痛々しい。兄弟だけの家族。お互いがお互いを信用し、過酷な状況の中でしっかり協力して生きています。2人の男の子と3人の女の子。病弱なマディへの愛情は本当に偽りがなく透んでいます。子供たちが懸命な中、無責任な大人たちが目立ちます。次男で大黒柱となったアユブは大人に交じって懸命に働きますが、いつになっても給料がもらえません。結婚したらマディの手術代を払うと約束した長女の義理の母は約束を守らずマディを追い返します。絶望の淵に立ったアユブはマディを連れて馬を売りにイラクとの国境へ行きますが・・・。ラストは痛々し過ぎて見るのが辛かったです。大吹雪の中しっかり一歩一歩進んで、歩くのだけでも辛いのにアユブはマディに向かって『大好きだよ』と優しく声をかけるのです。現代イラン映画における子供の役割というのは大変素晴らしいものです。現代の発展途上国に生きる私たちへ何かものすごくパワフルなメッセージを発信していると思います。『亀も空をとぶ』に合わせてゼッタイ必見です。[DVD(字幕)] 9点(2008-04-24 13:12:25) 8. カミュなんて知らない 怖い映画でした。私にとってはある意味ホラー映画より恐怖を感じるものでした。映画好きで、映画製作に力を込める大学生という設定が私と一緒で見たい!と思ってオーダーしました。さわやかな青春映画を期待していたのですがまったく違いましたね。いい意味で裏切られました。個性的な映画です。矛盾もあるし、腹立たしいし、痛々しい。日本の大学生ってこうなの?って首をかしげてしまう始末。私には理解できない人間模様が満載です。最後の殺人シーン、超リアルで怖くて吐きそうでした。エンディングもなんか垢抜けないけど、これはこれで有りかもって思いました。とにかく怖い…。[DVD(邦画)] 6点(2008-03-20 06:12:26) 9. 珈琲時光 確かに小津さんのカメラワークに似ている。目線レベルでの撮影技法はそっくりでした。ただね、小津さんはアップも撮っていたわけです。役者の表情をクリアに映し、台詞もストレートにわかりやすい言葉で、ストーリーにスパイスを加えていました。でもこの作品にはとりわけクロースアップもなければ、台詞もモゾモゾ、魂揺さぶられるほどの人情も映し出されていないのです。ホワホワとした気持ちのままの約100分。決して長い映画ではないのに、3時間映画を見たようなスローさでした。ロケーションやキャストはいいのに、何を伝えたかったかが全然伝わらず。小津さんを称賛して長尺な映画を捧げたいなら、もう少しキビキビしたものにできなかったのか、、こんなことを言う私がただ子供なだけなのかもしれませんが。[DVD(字幕なし「原語」)] 3点(2008-03-17 07:35:09) 10. クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 酔い止め飲んでまで見に行きました。乗り物酔いしやすい方は絶対酔い止め飲んで行ったほうがいいです!笑。まったく期待しないで行ったのが良かったかも。とにかくスケール大、そして迫力大です。何度自分の席を飛び跳ねたことか。そこまでしてこんな状況でも愛を貫くのか?と主人公にツッコみたくなったので、ストーリーは×と言われても仕方ないかも。アメリカではこの映画、ものすごく賛否両論です。カメラをずーっと回し続けるあのちょっとパッとしない彼には同情すら感じ、また勇気を称えたいですが。まあとにかくこの映画は迫力が命です。見たいなーと思っている人はゼッタイ映画館で見てください。DVDだと面白さが半減、いや8割減くらいすると言っても過言ではないと思います。こういうジェットコースター気分で見るエンターテイメント!的な映画もたまには悪くないですな。[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2008-01-29 11:58:09) 11. バベル 疲労感と共に“ものすごい映画を見てしまった”と鑑賞後は思いました。ただスクリーンの前に数時間いただけですが、映画を見るという作業だけなのに、ものすごく疲れました。ハラハラするし、痛いし、微笑ましかったりもするし、陽気にもなるし、でも最後の方はやっぱり終始心がチクチク痛くて痛くて、見終わった後も数日間ずっと余韻が残っていて。でもそれがなんだかだんだん心地よくなってきて、私は人間臭いこの映画大好きです。文化がまったく違う3つの場面で繰り広げられるドラマは本当に良く描かれているなと思いました。登場人物の奥に隠されたものをこの短時間で描くというのはすごいテクですよ。他の作品も見ましたが、この監督は天才なんじゃないですかね。音楽も編集も全部良かった。ひとりで見て良かった。はー、疲れた。[DVD(字幕)] 9点(2007-07-04 08:14:48)(良:2票) 12. 好きだ、 スローな映画は好き。でもここまでスローだとはねぇ。アドリブ満載のリアルな情景も好き。でも間延びし過ぎかなと感じました。この技法は岩井俊二の作品と重なるところがあるなと。すっごく地味で静かで切ない映画。もうちょっと深みが欲しかったな。うちの地元の秋田で撮影されたとか。田舎は綺麗です◎[DVD(邦画)] 5点(2007-04-05 05:27:12) 13. RENT/レント 大好きなミュージカル。“1年=5250600分。この時間をどうやってはかる?愛ではかってみたらどう?”と歌っているSeason of Loveを一度聞いてから、この物語はハンパじゃないなと確信しましたよ。エイズ、ドラッグ、同性愛など決して軽く語られるべきではないテーマながら、めっちゃくちゃ最高のキャストと、これでもかというほどいい音楽で、史上最強のミュージカルになっていると思います。“シカゴ”や“ムーラン・ルージュ”といった今まで見てきたミュージカルはそれはもうド派手なお金かかってる感むき出しのものだったわけです。でもこの映画はNYの、中でもちょっと寂れた地区が舞台になっていて、衣装も派手なわけでもないし、演出もそこまで力んでいるわけでもない。でもどうしてここまで気持ちに迫ってくるものがあるのでしょうか。どうしてこんなに鳥肌が立つのでしょうか。歌って歌って歌いまくりの出演者。声もスタイルもみんなバラバラ。でもどうしてこんなにもしっくりみんなまとまっているのでしょう。誰一人として欠けてはいけない、一人一人が主役。ジグソーパズルみたいに一つとして欠けては完成しない物語。音楽すべて素敵です。ストーリーもしっかりしてます。絶対お勧めです。原作はブロードウェイのようで、出演者のほとんどがオリジナルキャストのようです。絶対に本場のNYでブロードウェイ見てきます![DVD(字幕)] 9点(2006-12-13 06:01:45)(良:1票) 14. ロスト・イン・トランスレーション やっと見れました。ずっと見たかったこの作品。まずこれは外国人から見た日本の姿だということ。これは日本人の私には強い衝撃を与えてくれました。こんな風に外国人の目に日本は映っているんだと。本当に変な国ですよね。ソフィア・コッポラは空を撮ること、女の子を奇麗に撮ることに関してはずば抜けた才能があると思います。これは前作の“バージン・スーサイズ”と共通する点。今回違う点はちょっとコミカルなシーンも織り交ぜているところ。ストーリーがそこまで派手ではないため、退屈しがちですが、私は全然そんな気持ちになりませんでした。こんなラブストーリーもあるんですね。異国で同郷の人に出会い、お互いにパートナーがいても、心通わす男女。複雑で切ない恋心。これはおもしろい映画です。[DVD(字幕)] 9点(2006-09-04 12:23:27) 15. さよなら、クロ 良くも悪くもなく、というところ。犬は可愛いです。伊藤歩も可愛いです。ただちょっとありきたり。もうちょっとぐっと押し寄せる何かが欲しかった。[DVD(字幕)] 7点(2006-09-04 12:14:05) 16. 11'09''01/セプテンバー11 もっとも気に入ったのがフランスのクロード・ルルーシュ監督の作品。聾唖の女性を主人公に描いているのだけど、その女性の目・耳から見た景色を織り交ぜているので、音ではない振動がこの作品から感じることが出来る。例えば、ドアが閉まる音。普通だったらバンという音を聞いて我々はああ、ドアが閉まったんだと感じ取れるが、この女性の視点から描いているこの作品からはバンでもドンでもない“ォーン”という微かな振動の音が聞こえる。これには圧巻だった。正直やられたーと思った。その他にメキシコのアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督のありのままを伝える作品にもかなり衝撃を受けたし、アメリカのショーン・ペン監督の9.11を機に孤独な生活を強いられた老人を描いた作品もシュールでよかった。ただ日本の今村昌平監督の作品はあまりにもインパクトと個性が強すぎて、果たしてこの作品は世界に受け入れられるのだろうかと不安になってしまった。正直、9.11との関連性があまり感じられなかった。浮きすぎ。全体的に個性爆発で日本以外はそれなりに良かったと思う。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-29 15:20:27)(良:1票) 17. THE 有頂天ホテル キャストは豪華だしクスクス笑えておもしろいんだけど後引くものがなかった。コメディーってそういうものなのかと思う反面、映画史には一度見ただけでずっと心に焼き付いて離れないコメディーもたくさん存在します。三谷氏にはそんな歴史に残る、何年絶っても色あせないコメディーをこれから生み出して欲しいものです。[映画館(字幕)] 7点(2006-05-08 15:01:03) 18. ナイン・ソウルズ 結構好きですよ。オープニングの9人が脱走して駆け抜けるシーンに圧巻。あれはうまい撮り方ですね。バックの音楽も合ってて、これからどんなことが起きるのだろうとゾクゾクさせます。ストーリー展開ですが、松田龍平が主役でありながら彼の話はあまり後に残りません。それより牛島とかAV帝王のエピソードのほうが印象に残ります。キャストは最高。KEEいい!板尾さんよかったよ~。マメさんも最高。千原Jrもいい演技してますね。2時間飽きなかったし、楽しめました。男臭い映画は久々!ただもうちょっと脱走に至る経緯を描いて欲しかったですね。[映画館(字幕)] 7点(2006-02-18 21:29:57) 19. ドラムライン ニック・キャノンがかっこよかったっていう感想が先にきてしまう…笑。ティーン映画を見尽くしてきたためか、ストーリーはありきたり、読めすぎ。こういうもんだよねってわかりきってしまうのです。パフォーマンスは楽しかったです。紅一点ドラムの女の子がかっこよかった。あんな強い女に憧れます。こういうティーン映画でハッピーエンドではないものが見てみたい。[映画館(字幕)] 6点(2006-02-14 12:53:41) 20. バーバー吉野 ほのぼの映画。点数低くてちょっとびっくり。加藤ローサが好きな映画に挙げていたので見てみましたが感想としては良くもなく悪くもなく。でもこの映画の最初に浮かぶタイトルの活字とか音楽とか町並み情景の雰囲気、味、人の表情などの、のほほんとしたところはとても好きです。和製スタンド・バイ・ミーと謳ってますが、そう思わせるのはちょっとのシーンだけでしたね。ラストのオチがなかなかよかったです。[映画館(字幕)] 6点(2006-02-14 12:49:04)
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