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1. 若草物語(1933)
キャサリン・ヘップバーンのジョーが秀逸。
ちょっと4姉妹の中で目立ち過ぎかな、と思う程だけど、ジョーのお転婆ぶりが光るほどに、他の3人の愛らしさも引き立ってくる。
教授の俳優さんはなかなか素敵だったけど、幼なじみのローリー・・・ううむ。
ジョーの友達以上恋人未満の間で揺れ動く相手にしてはあまりにも役不足の感。
知り尽くした物語だけど、べスと隣の老紳士との心の交流など、わかっていてもぐっとくるあたりはさすが名作。
8点(2003-10-28 21:10:39)(良:1票) 《改行有》
2. にんじん(1932)
原作はただひたすらいたいけな可哀想な少年、という印象だったが、映画版フランソワ少年には非常に底力を感じた。自分の置かれている状況の不条理さや、母親の滑稽さをとても冷静に観察している。ユーモアもあり、非力ながら抵抗も試み、子どもが本来持っている「生きる事への本能」を感じさせてくれた。だから尚更、自殺(未遂)へと行動が向かったのは痛ましい。家を飛び出してでも生き延びてほしかった。でもそれだけ母親の呪縛というものは強いのだろう。美味しいところを最後さらっていった父親は、鈍感にもほどがある。子供を追い詰める母親がそうなった責任の一端は、間違いなく夫にあり。[映画館(字幕)] 8点(2003-09-14 09:02:01)(良:1票)
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