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1. ヤング・フランケンシュタイン
《ネタバレ》 原作はメアリーシェリィ女史が書かれた、言わば古典中の古典なのだが、ここにメル・ブルックス風味が加わると・・・アウトラインを残しながら伏線はドラキュラ(だって、舞台がトランシルバニアなんだもの)、オマケにフランケンシュタイン博士の曾孫が作ったモンスターにはアブノーマルな脳が入ってしまっている、と言うかなりメチャメチャだが非常に面白い「フランケンシュタイン映画」に仕上がっている。最初に作ったモンスターは実は博士の愛人との「共同制作」だったとか、実験の成果を学界に発表するために劇場でモンスターにタップを躍らせたり、とフランケンシュタイン映画の「一般的な傾向」を全く無視した作りは古典のファンからはそれこそクレームが付きそうな内容ではあるが、最後の少々エッチな結末までそれこそ笑いっぱなし、普通の古典的ホラーに飽きた方々には是非見ていただきたい作品(内容はホラーじゃないよ、パロディ:笑)8点(2003-08-24 03:40:25)
2. ソドムの市(1975)
この映画をグロだとか被虐映画だとか変態と罵るのは容易い(最初見た時は私もそう思った)ただこの映画の原作である「ソドムの120日」を読み(&サドのその他の作品を読み)、当時のバックボーン(ファシズム下のイタリア)を考えれば、「ファシズムへの恐怖と、それを否定する反戦映画」であると云う事が読み取れる。以前見た「ベイビー・オブ・マコン」より不条理感が少ないのでこの点数だが、見る時はそれなりの覚悟が必要。9点(2002-10-16 23:37:25)
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