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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 東京物語 上京した老親と子供、孫達の有様を淡々と描いているだけに、逆に当時の日本人のごくありふれた日常生活の貴重な記録となっている。人々の立ち振る舞い、言葉遣いのきれいなこと。私達は何でこういう素晴らしいものをいとも簡単に忘れて来てしまったのかと思う。また人々は良く掃除をし、家をきちんと片付ける。あの頃、片付けられない女達はいなかったんだろうか?忙しい忙しい、だから仕方ないを連発し自らを納得させる娘と息子達。そんななかで、亡き次男の嫁だけが心の通ったもてなしをする。原節子は顔の作りも表情も演技も1人だけ全く異質で、浮世離れしている。まるで空から舞い降りた天女のようだ。これに多分、杉村春子演じる娘のような現実の女を日々相手に生きていかねばならない男性は、当時コロッとまいったのだろう。今ではあまりに非現実的過ぎ、お笑いにしかならないだろうが・・・。映画自体は多くの人がいうほどそれほど胸に迫るようなものではなかった。「ショーシャンクの空に」とかこの映画とか、そこまでいいか?私にとってもっといいものはたくさんある。だから、私は日本では生きにくいんだ、と思ってしまう。 7点(2003-12-14 00:42:25) 3. お熱いのがお好き 10点でもいいんだけど、何度も観ているうちに9点になってしまった。コメディとしてはもう、最高。タンゴを踊るシーンと最後の台詞が大好きです。この映画でいつも驚くのはモンローのグラマーぶり、デブといってもいいかもしれない位、肥っている。昔はこれくらいの方が歓迎されたのね、と時代の大らかさみたいなものを感じる。もうちょっと何処か一箇所でもしみじみした味わいがあったらもう絶対10点。9点(2003-08-29 23:25:01) 4. 幕末太陽傳 今、見ても全然古臭い感じがしない。本当に現代劇のようなノリで元気いっぱいの日本映画黄金時代の作品という感じ。とにかくフランキー堺がその陽気なキャラを目いっぱい生かしている。今はオバアサンになってしまった女優さん達の若く、美しく、可愛いこと。それだけでも一見の価値あり。また同じく、今は貫禄充分の岡田真澄が、吹けば飛ぶようなヒョロヒョロの美青年でチョイ役で出ていたりする。あまりの落差にしばし呆然。とにかく面白いです。9点(2003-06-06 23:06:51)
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