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【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. 2001年宇宙の旅 映画史上最高傑作の一つといってよいでしょう。作家(クラーク)と組んで歳月をかけて作りあげた脚本、撮影技法の斬新さ、音楽の使用法、すべてにおいて見事です。しかしそれ以上にこの作品が傑作なのは、誰もがこの作品の意味を理解しようと問いかけること。映像は印象を与えることができるだけで、意味を伝えることはできないのですが、普通の映画はそのことを忘れさせるように作られています。それに対してこの映画は、映像の限界を示し、しかも我々を知的に昂奮させてくれる。何かを知ろうとして見るべき映画ではなく、見る者の想像力をかき立て、頭をひねらせる点で希有の映画だと思います。10点(2003-03-02 19:33:45) 2. 夜の大捜査線 スローなテンポですが、丁寧に作られた作品と感じました。その上でポワチエとスタイガーの化学反応が成功した名作と思います。8点(2002-12-30 19:30:19) 3. 007/ゴールドフィンガー 僕にとっては最高の007映画。悪役の作り方、ボンドの人間の範囲内でのかっこよさ。64年の映画には思えないですね。8点(2002-10-06 00:28:21) 4. サイコ(1960) スリラーとホラーの中間に位置するような作品でしょうか。一見平凡で純朴な男の内側に潜む悪意を主題にした点では、その後のサイコ・ホラーの原点ですね。しかもヒロインの殺され方の衝撃も、後に続くホラー作家の目標でしょう。やっぱりヒッチコックはすごい。8点(2002-08-19 01:38:34) 5. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 風刺映画の傑作ですね。キューブリックの監督と、セラーズの好演が組み合わさった希代の快作でしょう。当時、核の自動報復とか、偶発戦争とかが真剣に議論されていましたが、そのすべてを皮肉った映画ですね。10点(2002-04-19 17:03:32) 6. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 好きな映画ではないけれど、70年代以降の映画文化の原点の一つ。その意味では、誰も越えることのできない同年作の『2001年宇宙の旅』よりも、時代を見通していたかも知れない。ロメロ自身の『ゾンビ』はもとより、理解できない他者の恐怖と、食=動物的本能への執着は今の文明の本質でしょう。その意味で、『激突”!』のスピルバーグも、『時計仕掛けのオレンジ』のキューブリックも、『タンポポ』の伊丹十三も、ロメロに先を越されたっていうことでしょう。7点(2002-04-19 16:01:03) 7. シンシナティ・キッド これ、隠れた名品だと思います。ストーリーがしっかりしているし、ポーカーの勝負の決着の盛り上げ方もいい。ニューマンの『ハスラー』より上だと思います。ほんとのラストのせりふもいい。8点(2002-04-19 15:20:56)
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