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1. グリーン・ランタン
新バットマン,スパイダーマンに魅せられアメコミに興味を持ち,最近続々製作されるアメコミ原作映画でがっかりさせられる.一番の理由は面白みのない安易な内容に尽きる.基本的にアメコミ原作は多くがも同じ設定で,「普通の人が,ある日超人的能力や最新兵器を手にすることになり,巨悪に立ち向かう」というものだ.それでも上述2作は,絶妙なリアリティだったり,「正義」に対する苦悩といったものを描いたり,映画の演出そのものの秀逸さにより,素晴らしい作品に仕上がっているが,本作含めて他のほとんどのアメコミ原作映画が,ひどく安直につくられている.宇宙規模のスケールってのも大したインパクトはないし,それ以外に関しては何のひねりもない.似たような流れを持つ作品をただそのまま映画化したら,オリジナリティも何の面白味もない映画になるのは当然だろう.私は決してアメコミが嫌いなのではない.似たようなテーマであっても,不動のヒーロー像にはいくつになっても惹かれるからこそ,それぞれの作品の映画化に関しては,もっと丁寧に作って欲しいだけなのだ.[映画館(字幕)] 3点(2012-04-29 15:36:24)(良:1票)
2. キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー
何というか,アメコミ原作に関して,「また,純粋清廉な主人公があるとき超人的能力に目覚めて,これまた超人的悪を打ちのめすのか」と言ってはいけないんですかね.それにしても,近年続々映画化したアメコミ作品のマンネリ化をまさにキャプテンアメリカが象徴してしまったかのようなベタな展開.ベタな展開でも他が良ければいいんですが,あまりに非現実的かつ安易な活躍の仕方の連続に辟易します.これが一番初めに映画化されたアメコミだったんなら評価も変わるんでしょうが….あと今年公開のアベンジャーズの紹介みたいな位置づけでもあるみたいですね.そっちに期待しろということでしょうか….[DVD(字幕)] 3点(2012-04-29 15:16:01)
3. BUNRAKU ブンラク
あれあれあれ?「ガクトは日本向けにメインぽく押し出してるけど端役」みたいな前評判聞いたり,興行的にもあまりよくなかった感じを見ても大コケ映画かと思ったら,どうしてなかなか,個人的には見ごたえのあるアクションムービーでした.銃がなくされた世界でのお話なので,銃撃戦も火薬使った爆破シーンなどもなし.「銃を持たないカウボーイ」と「刀を持たないサムライ」という何ともシュールなコンビが,拳メインで悪者をバッタバッタなぎ倒します(後半部分では刀を使ったガッくんの殺陣シーンもあり).ガッくんも準主役でいい味出してるし,だんだんジョシュと絆を深めていく立派なバディムービーです.本作は文楽にインスピレーションを受けたとのことですが,全体的にも海外の人の考えるのであろう,「ミステリアスジャパニーズ」テイストが味を出しています.よくよく考えてみると,ストーリーは中身ないし,最後の大ボスも結構あっけなかったり,実は微妙な点もあるものの,全編通しての肉弾アクションと独特の演出,主演二人(+バーテン)のおかげで,結果,意外と満足できました.少し甘目かもしれないけど8点で.[DVD(字幕)] 8点(2012-04-28 00:12:22)
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