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1. タンゴ(1993)
フランス流男の哲学、もしくは男の言い訳が随所に炸裂しています。物騒な目的のわりに、どこかのんびりとしているのがフランス的でもあり、結構好きですね。他愛もない各々の言葉に、意外とハッとさせられもします。この作品でもリシャール・ボーランジェがきまっていますね。。。渋いなぁ。それにしてもルコント監督はオジサンの使い方が上手い!というか、最近の彼の作品を観ていて、「もっとオジサンを使え~」と思うのは僕だけなのでしょうか。。。9点(2003-09-10 08:35:06)
2. アンジェラの灰
素朴なユーモアが溢れる作品。ある意味絶望的とも言える境遇をここまで微笑ましく観れるのも、このユーモアゆえなのかもしれません。この境遇できらめく、小さくてささやかな喜びの数々を主人公(原作者)と共有できるかどうかがこの映画のミソです。99年のミニシアター系作品の中では間違いなくトップ3に入るでしょう。「面白い映画」ではなく、「良い映画」です。洋風の赤貧生活や当時のアイルランドの再現度は、本国からクレームがついた程の高さです。当時のアイルランドの情勢を知っていると、この点もけっこう評価できます。ミニシアター系の作品が好きな方に対しては絶大なる自信をもってお薦めできる作品ですね。そういう意味でこの点数をつけました。ちなみに、DVDでは特典で原作者自らの解説音声があります。この作品が好きな方にはお薦めです。9点(2003-09-10 07:23:37)(良:1票)
3. ダークマン
80年代に多い、良質B級映画の一つ。当時、リーアム・ニーソンをほとんど知らずに観てましたが、まさかこれほど出世するとは。ヒーロー物ですが、スパイダーマン的な悲哀もあり、また単調なハッピーエンドで終わらないのも好印象でした。題名に恥じぬダークな仕上がりで「儲けた」と思わせる一作ですね。8点(2003-09-10 06:45:29)
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