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プロフィール |
コメント数 |
53 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
久しぶりに自分の採点を見て思った。
「これ、ちょっと厳し過ぎるんじゃないだろうか?」
なにしろ、6点以上をつけている作品は、 これから何度でも観たいと思える傑作ばかりなのである。
…というわけで、全体のバランスを見ながら点数を変更してみた。
『有頂天ホテル』5点→4点。
……(汗)。
こんな素敵なサイトを作ってくれた管理人さんに感謝。 ありがとう! |
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1. THE 有頂天ホテル
タイトルが『THE 有頂天ホテル』で舞台が“HOTEL AVANTI(!)”とくれば、映画ファンなら期待してしまうのも無理はない。そして実際、現時点では間違いなく三谷監督作品のベスト3に入ると断言しよう。本作はかの名画『グランドホテル』を下敷きにしているというウワサだが、最後まで“有頂天”を見つけることができなかったのは、僕の未熟さゆえに違いない。三谷監督は天才である。したがって、彼があと98本の映画を撮り終えたとき、この作品がベスト100に残っているかどうかは極めて微妙だ。【蛇足】当サイトに『お熱い夜をあなたに』が未登録だったのは、少々意外。[映画館(字幕)] 4点(2006-01-28 00:26:38)
2. コラテラル
《ネタバレ》 トム・クルーズが悪役に徹すると聞いて期待していたのだが完全に裏切られた。何しろ殺し屋映画に欠かせないはずの息苦しさや緊張感がまるで感じられないのである。
平凡なタクシー運転手がたまたま乗せた客が実は凄腕の殺し屋だった――こんなに美味しい題材は滅多にない。にもかかわらず緊張感が失せてしまった一番の原因は、設定を生かし切れなかった脚本にある。本作では第一の殺人で客の正体が判明するが、この時点では彼が殺し屋であることを、観客には教えても運転手にまで教える必要はない。運転手には「運良く儲け話にありつけた♪」と口笛のひとつでも吹かせてやればいいのだ。そうすれば、運転手のちょっとした言動にも僕らはハラハラさせられたはずである。ついでに言うなら第二の殺人では運転手に「おや?」という程度の違和感を少しだけ与えておけばよい。第三の殺人で初めて正体を明かし、第四の殺人には無理矢理付き合わせて、それからクライマックス=第五の殺人へと導いてやればちょっとはマシな話になったろう。
緊張感を欠いた原因その2。この運転手、いくらなんでも殺し屋をナメ過ぎである。これは全編に渡って言えることだが、とくにラストの地下鉄シーンには頭を傾げざるを得ない。殺し屋が死をほのめかす一言を残してガックリと肩を落とした…その後である。多くの観客は僕と同様に「ホントに死んでいるんだろうか?」「まだ生きていて、チャンスをうかがっているんじゃないか?」と疑ったはずだ。ところがこのノーテンキな運転手、女検事を電車から降ろすときにあろうことか自分よりも殺し屋の側を歩かせたのである! なんちゅう緊張感のなさ!!
そしてトドメはあまりに無茶苦茶な映像表現。クローズアップによる切り返しの連続とまるで落ち着きのないブレまくりの映像は、それで臨場感を出したつもりなのかと問いたい。おまけにやたらと俯瞰ショットの多いこと! そういうワザはここぞというときに出すから意味があるのであって、出しまくりでは緊張感を削ぐだけである。
ノリのよさげな音楽にロスの夜景映像を乗せただけのこの代物、果たして映画と呼んでいいものか? 答えは否。僕に言わせりゃ大して出来のよくないミュージッククリップ、いやそれ以下だ。(本文中に適切でない表現がありましたので一部削除しました。【STING大好き】さま、大変ご迷惑をおかけしました…滝汗 2005.3.16)3点(2004-11-15 05:08:33)(良:7票) 《改行有》
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