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【製作年 : 1950年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. フレンチ・カンカン 全然悲しくなどないのに、感極まって涙が溢れてくる。ラストの10分は映画を観て、感じることの喜びの極致のひとつ。 ルノワールの映画への、スタッフ・キャストへの、そして観客への愛情があふれ出る一本。9点(2003-06-12 12:20:22)(良:1票) 2. 東京物語 「じゃ、お姉さんも?」 「ええ、なりたかないけど、やっぱりそうなってくわよ。」 「いやぁねえ、世の中って・・・・」 「そう。 いやなことばっかり・・・・」 アぁ、そうなんですねェ、人間は・・・世界は。 撮影後ネガが火事で焼けてしまい、誰もオリジナルネガからの作品は観れないという不幸の中に、それでも尚、小津の魂の結晶がこうして観られるという幸福感。 その異端ぶりを、日常的なるものや緩やかな映像に隠した深く厳しく美しい大傑作。10点(2003-06-07 17:22:00) 3. 大いなる西部 演出良し、役者も良し、カメラも音楽も申し分ない気品ある名作ですね。 素晴らしいロケーションで見事な大景観なんだけど、何か足りないような。埃感(?)というか空気感というか。何故かスタジオ撮影のような小奇麗さに納まってしまったような・・・それがワイラーの魅力なんでしょうが。8点(2003-06-07 16:40:30) 4. 黒い罠 動く、動く動く!キャメラも人も、物も街も。すでにストーリーなど無くていい如くに圧倒的ボリューム感で、遊園地のビックリハウスのように映像が遊びまわる。国境にある「黒い街」をネットリと描くウェルズは、文学のいかがわしさと、映画のいかがわしさの境を、その魅力の違いを、ぐさっと突きつけてくる。9点(2003-06-03 13:18:38) 5. 風と女と旅鴉 BSにて初見。あの頃のプログラムピクチャーの質の高さが痛いほど沁みます。9点(2003-04-24 21:44:09) 6. 勝手にしやがれ 今や古典のはずなのに、何故かB級映画のすばらしさを教えてくれるようなチープさと活きの良さ。この新鮮さは永遠か!9点(2003-01-26 23:25:19) 7. 七人の侍 最高の娯楽映画こそ最も人を感動させる力を持ち得る。限りなく10点に近い傑作。9点(2003-01-26 20:36:22) 8. 雨に唄えば 単純なようでいて、実は今現在、最も創るのが困難な映画の魅力。映画のストレートな強さが輝くほどあふれている。9点(2003-01-26 20:03:11)
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