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1. バルカン超特急(1938)
まず、オープニングのホテルのシーンが無駄に長く感じられ、これは期待外れだったかなと。
でも食堂車の窓ガラスに名前を書くところから徐々に惹きつけられていきました。
ジョディ・フォスター主演の「フライト・プラン」てそのまんま本作からきてるのね。
密室、乗客たちの個々の事情、性格が絡む群像劇スタイルとか
これまでの数々のサスペンス、アクション映画のお手本になったような映画だと思いました。
いちばんそれらしくないフロイさんについては少々面食らったけど。
ユーモアもちゃんと入ってるところがヒッチコックらしいですね。
しかしさすがに今観ると、都合よすぎといいますか満足感は得られませんが、
ヒッチコックは娯楽サスペンスの神様なんだということは確認できました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-16 14:41:01)《改行有》
2. 風と共に去りぬ
70年近くも前にこんな映画をつくったハリウッドはやはり偉大です。しかも総天然色だ。長さを感じない、何度観ても古さを感じない、面白いというのは名作の条件かな。スカーレットという人は素直じゃないけど正直な人ね。聖女のようなメラニーももちろん素晴らしい。けれどスカーレットがいなかったらメラニーの寿命は確実に縮まっていたと思う。動と静、激しさと穏やかさという二人の女性の生き方を同時に見ることができました。どっちがいいとかいう問題じゃないのよね。私は誰に肩入れ、感情移入することなく、完全に傍観者としてこの物語を観ますね。スカーレットとメラニーの性格のちがいを見ながら、「こういうとこはスカーレットがいいな、でもこいう場合はメラニーのようになりたいな」なんて思いながらですけど。誰が優柔不断でイライラしたかって、そりゃぁアシュレーですがね。スカーレットの気持ちはわかっていたはずなのに・・・やっぱりレットでしょう、でもちょっと意地悪なのよね。勝気なスカーレットにしてみれば、なかなか素直になれないでしょうなあ。[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-07-26 13:58:19)
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