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プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  南極物語(2006) 《ネタバレ》 すみません、オリジナル版の方をわたしは一生見ないので、わたしのレビューは誰の参考にも絶対ならないのですが、とにかくマヤの可愛さにしびれました。とにかく犬が可愛くて賢くて見どころ満載。イタリアがあんなにすごい雪上車を持っているのにアメリカ基地は何故か犬ぞり(しかも現在南極に犬の持ち込みは禁止されているw)、取り残された犬たちはカモメは襲っても可愛いペンギンには決して手を出さず、抜群の連携プレイで華麗に獲物をゲット。などなど、とにかくツッコミどころには事欠かないが、ディズニーならではのファンタジーだと割り切って見れば「犬が可愛い」、とにかくこの一言に尽きます。わたしは比較的割り切りやすく、しかも動物で涙を絞り取ろうとするあざとい映画よりは、動物を使った可愛くて楽しくて誰もがハッピーになれる映画の方が圧倒的に好きです。よって8点。史実がどうの、オリジナル版がどうの、と文句を言うには、あまりにも現実離れしすぎているのでかえって割り切れました。たぶん「スノー・ドッグス」の犬たち一式、もう1本ぐらい何か撮ろうよ、って感じの企画だったんでしょうけど、「スノー・ドッグス」より楽しいです。しかしまあ、首輪の外れなかったオールド・ジャックに、犬たちが半年間エサを運び続ける展開だったらどうしようかとちょっぴりドキドキしました。一番失敗だったのは、「南極物語」のハリウッド版だと言ってしまったコトでしょうね。関係ないフリしておけば、もっと楽しい映画にできたのに。[DVD(字幕)] 8点(2008-09-01 00:44:37)(良:1票)

2.  実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 ここに描かれた人々と自分自身との間に明確な線引きは出来ないと理解する人であれば、この映画と何かを共有することが出来るだろう。人は生まれながらにして弱く、それでも他者に競り勝って生き延びることを遺伝子レベルでインプットされた動物である。共産革命という理想の前に、より優位に立とうとして争ったのは彼らが特殊な思想に洗脳されていたからではなく、掲げられた理想がどのようなタイプのものであっても同じことが起こっていたに違いないとわたしは思う。集団というものが宿命的に持っている要素が凝縮され、さまざまな不運の積み重ねによって壮絶な粛清、逃走、自滅への道をひた走って行く。昭和という時代を語る上で、避けて通ることの出来ない日本人の恥ずかしい記録を、若松監督は同じ時代を生きた映画人として、強い使命感から1つ1つフィルムに刻みつけた。自主制作という言葉の響きから連想されるよりもはるかに完成度は高い。その圧倒的なテンションの高さは、3時間10分という長編をかたときも飽きさせず、スクリーンに釘付けにする。学生運動が時代のかいた汗だとしたら、連合赤軍とあさま山荘は掻き崩された汗疹の傷だ。歴史の中で一瞬の点としか捉えられることのないこの事件は、人が人でいる限りたぶんどんな時代、どんな社会でも繰り返される可能性を秘めている。[映画館(邦画)] 10点(2008-05-02 09:56:25)

3.  ロンゲスト・ヤード(2005) ガイ・リッチーの「ミーン・マシーン」と日を空けずに見てしまったため点が辛くなりました。普通のアメリカのスポーツ娯楽映画としてはまあまあだと思うのですが、そもそも何故アダム・サンドラーなのかが誰にもわかりません。アメフトはおろかスポーツ選手にも見えませんし、たしか身長178ぐらいあったと思うのですがまるで小人。バート・レイノルズを担ぎ出して来たせいではっきりと主役がボケました。「ミーン・マシーン」が人間模様を丁寧に描き出していたためか、キャラクターの粗さばかりが目立つ結果となりました。クリス・ロック、ウィリアム・フィクナーなど脇役陣は非常に良い味を出していると思いますが、アダム・サンドラーのファンとしてはやっぱりいつものメンバーの登場が欲しいところ。ブシェミやダニー・トレホあたりの「コン・エアー」メンバーで固めてくれたらかなり盛り上がれたような気がします。アダム・サンドラーという意表を突いたキャスティングで、例えになるかわかりませんが「太陽がいっぱい」と「リプリー」ぐらい良い意味で予想を裏切る斬新さを期待してしまいましたが、その期待に応えてくれたのはやっぱり「ミーン・マシーン」の方でした。「ウォーターボーイ」と併せて見ると違った意味で面白いのかも。[DVD(字幕)] 6点(2007-04-21 02:17:08)

4.  ミーン・マシーン 刑務所モノのセオリーを踏襲しつつほどよくはみ出した感じがさすがガイ・リッチーという感じで楽しめました。こういう映画はキャラクターが命だと思うんですが、個々のキャラクターにきちんと愛着を感じさせてくれるあたり、やっぱり登場人物の多い作品を扱い馴れているだけのことはあると思います。これ以前の作品に比べると話が素直ですが、こういうのは遅れて来た青春モノと捉えて素直に感動するのが一番良いんではないでしょうか。スポーツを通じてみんなのココロが一つになって行く、みたいなシャラ臭い話ですけど、どうせならこのぐらいシンプルなメッセージの方がわかりやすくていいじゃん?と思う立場から高得点を献上します。ガイ・リッチーらしい仕掛けもところどころにあるんですが、敢えてシンプルな作りを心がけているなあと感じました。TPOを守れることもプロとしての大切な技術だと思います。観終わった後の好感度は非常に高かったです。[DVD(字幕)] 9点(2007-04-19 01:23:54)

5.  セレンディピティ 地味なラブコメにも意外な傑作ってけっこうあると思うんですけど、残念ながらこれは普通に地味なだけでしたね。細かいところでちゃんと笑えるし映画でニューヨーク観光が出来るというのも決して悪くないな、とは思うんですけど、ちょっと主人公2人の現在のパートナーが可哀想に思えてしまって2人に肩入れ出来ませんでした。普通の彼氏彼女の間柄ならいざ知らず、婚約しちゃったら相手に致命的な落ち度でもなければ裏切ったらだめでしょ、と思うわたしがちょっと古いのかも知れませんけど。やっぱり結婚って最後の最後まで「ホントに大丈夫かしら?」って不安は誰しもあると思うんですよね。その不安から「運命の出会い」に逃げるのってもっと心配じゃないのかー?って。まあファンタジーにそこまで現実味を求めてもしょうがないんですけど、わたしのイメージではジョン・キューザックってどうしてもリアリティの人なんで、やけに話が中途半端になった気がします。ロケーションや街の遠景はすごく雰囲気の良い映画なので、あと1ミリでいいから話が追いついていればなぁ、と。ケイト・ベッキンセールはやっぱりとびきり可愛いです。彼女のファンだったらあと3点ぐらい余裕でプラスしちゃえる映画だと思います。それほどでもないわたしには、可もなく不可もなく、という感じでした。ひまつぶしだったらもうちょっと面白い映画いっぱいあるしね。[DVD(字幕)] 5点(2007-04-16 00:20:37)

6.  N.Y.式ハッピー・セラピー どういう経緯でこういう配役になったのかはわかりませんけど、これは間違いなくベン・スティラーの役でしたね。ジャック・ニコルソンを担ぎ出したことでゲストスター盛りだくさんの濃い顔ぶれになりましたけど、ごめんなさい、やっぱりアダム・サンドラーだけがどうしようもなく浮いていました。彼は基本的に陰よりは陽、精神的にタフなキャラだと思うので、幼少時のトラウマに悩む主人公という時点で決定的にNGだったと思います。顔ぶれ的にも、アレン・カヴァートがかろうじて場違いな役で出ている程度で普段のサンドラー映画の空気はほとんどナシ。なんかよくよく見たらいつの間にかカヴァート製作総指揮までやっちゃっているし、この二人でどうしてここまでキャスティング先行型の映画が出来ちゃったのか不思議で仕方がありません。ニコルソンはここ10年ほど正直役に恵まれてないと思いますが、この役はまぁ良かったんではないでしょうか。問題はニコルソン以外のメンバーですね。存在一つで周りをここまで必死にさせてしまったんだとしたら、残念ながらもう彼の居場所はどこにもないっていうことかと。もしもわたしが役者をやっていたら、共演者にジャック・ニコルソンがいたら当然死ぬ気でやりますしビビります。そうさせないのが、名優であったり、名監督であったりするんだと思いますが。[DVD(字幕)] 5点(2007-04-14 02:53:06)

7.  ジェリー 久しぶりに良いものを見せてもらいました。事件が起こるために特別な状況は必要なく、映画を撮るために特別なセットも必要ない。普段着のまま、手ぶらで荒野を彷徨うことになった若者たちは多くを語らず、文明に馴れ親しんだ人類を謗りもしない。200年前、彼らの先祖たちがその手で切り開いた大地はただ自然だけが持つ非情さで若者たちに襲いかかりもせず、助けることもない。あらゆる意味で実験性の高い作品ではあると思いますが、これだけのミニマムな条件で最後まで飽きさせずに緊張感を維持した手腕はお見事と言うより他にないでしょう。ネイティブ・アメリカンたちには土地を「所有する」という概念が無かったそうです。あまりにも広大な自然の中では、広さという感覚すら無意味であることを、この映画はただ沈黙のうちに語っています。そしてその広大な大地と、その土地を切り開いて来たという歴史こそが、アメリカの持つ最大の自信なのだとわからせてくれます。これは誰にでも起こり得る危機的状況をモチーフにした大地賞賛であり、人間というものの無力さと本能の悲しさを大自然の中での彷徨という形で描き出そうとした映像としての実験。ガス・ヴァン・サントの映像作家としての心意気を感じさせられました。一人で見るべき映画だと思います。[DVD(字幕)] 10点(2007-04-08 03:01:40)

8.  ステイ 作り手の熱意だけが熱く空回っているなぁ。でもこの雰囲気作りは嫌いじゃないです。映像の懲り方なんかもこの手の映画としてはうるさすぎず、ほどよくスタイリッシュでやり過ぎ感も感じませんでした。NYを舞台にしているのにあまりNYらしくないのは主人公がユアン・マクレガーだからなんでしょうけど、同じ街でもマクレーン刑事がドタバタ駆け回っているのとはずいぶん感じが違いますね。やはり特筆すべきは映像の作り込み方。インテリアや登場人物のファッションにも徹底的なこだわりが見えて好きな人には楽しめる映像ではないかと思います。特にナオミ・ワッツの衣装は最初から最後まで素晴らしいものばかりでした。地下鉄やNYの夜景など、雰囲気一発で乗れる人にはお勧め出来ると思います。ストーリーはツッコミどころ満載ですが、こういう映画はあまり細かいことは考えずに環境ビデオだと思って楽しむのがコツではないでしょうか。個人的には「ドニー・ダーコ」や「ガタカ」のテンションが楽しめる方に是非お勧めしたいです。何度も見たいかと言われると、うーんそれほどでも、というしかありませんが。ジャニーン・ギャロファロが出ているというので借りて見たんですけど、あんまり出番が無い上に暗い役だったので(映画自体あんまり明るくはないですが)、ファンとしてはちょっと期待はずれかな。主人公がジュード・ロウだったらあと2点ぐらいあげたかったですね。 [DVD(字幕)] 6点(2007-04-05 02:51:53)《改行有》

9.  50回目のファースト・キス(2004) おおざっぱに言えば究極のファンタジーですけど、アダム・サンドラーがやるとこれもアリかな?と素で思えてしまうんですよね何故か。普段から目線のイッちゃってるドリュー・バリモアの個性も、忘れん坊のルーシーにとてもヒットしたと思います。なんとなくキャラクター先行企画の匂いのする作品ですけど、たぶん訪れたことのある日本人も多いはずのハワイで、ペンギンが出てセイウチが出て、物語はとびっきりのファンタジーで、公開当時劇場にこの映画を見に行ったカップルが帰りにケンカになることはほとんど無かっただろうな、と思える作品でした(笑)何も考えずに楽しい映画が見たいな、と思った時にこういう映画に会えるとホッとしますね。SFでもないのにここまでリアリティの無い映画ってあんまり見かけないんじゃないですか。リゾートムービーとでも言うんでしょうか。ストレスフルな毎日をお過ごしの方には、是非お勧めしたいと思います。[DVD(字幕)] 8点(2007-04-04 01:54:23)(良:1票)

10.  世界で一番パパが好き! まあケヴィン・スミスにもいろいろあったんでしょうなあ。そこには私生活における人生の転機とか、ハリウッド・メジャーとのつきあい方とか、時には人として映画人としてじっと手を見るぐらいのことはさすがのケヴィン・スミスにもあると思いますわ。で、彼なりに正しいハリウッド・メジャーの騙し方を研究した一つの結果なのかな、とか。最後まできっちり素直に騙された人にとっては、ハート・ウォーミングなご家族モノ、ケヴィン・スミスの正体を知る人々にとってはイヒヒなネタ物、いったいこのメンバーでなーに学芸会みたいなことやってんの?と笑っていたらホントに学芸会が出て来ちゃったんでひっくり返って笑いました。個人的には、このチームにはホント、いつまでも仲良しで頑張ってもらいたいと思っているので、この映画にはケヴィン・スミスならではのひたむきさで、「映画こそ家族なんだよ」という暖かいメッセージが込められていると信じます。ベン・アフレックもマット・デイモンも、ケヴィン・スミスが「おーい、そろそろ何かやろうよ」と声をかけたら喜んで集まって来る人たちでいて欲しい。集まっちゃ、しょーもないことばっかり考えてる人たちであってもらいたいです。ムダという物の持つ本質的な娯楽性を美学にまで昇華させるスミスが、これを見て涙する人々を幕間から覗き見てクククと笑う顔が見える気がする。散りばめられたセンスは相当ブラックなんですけど。 【追記】豪華キャストのギャラを心配されてる方がいらっしゃいますけど、たぶんこれほとんど全員手弁当に近いと思いますよ^^ なにしろファミリーだから。[DVD(字幕)] 7点(2007-04-01 03:19:54)(良:1票)

11.  隣のリッチマン ジャック・ブラックに魅力を感じたことが一度も無く、バリー・レビンソンの映画を面白いと思ったことがほとんど無いので全く期待はしていませんでしたが、クリストファー・ウォーケンの存在が全てを変えたと言っても過言ではありません。一度本格的にコメディをやっているところを見てみたいものだと長年思っていましたが、今回のベン・スティラーとのカップリングはまさに期待通り。全編を通して二人の珍道中が一番楽しく、久しぶりに正しく笑わせて戴きました。ジャック・ブラックって芸風がバカ殿様なんだよなーと思っていたらこの映画では本当にバカ殿そのものだったのも、むしろ邪魔にならなくて丁度良いと思いました。ベン・スティラーの卑屈な個性もなかなか良く活かされていたと思います。たぶんバリー・レビンソンという監督は、傑作を撮ろうとするからダメなんであって、この映画とか「レインマン」「グッドモーニング・ベトナム」のように役者頼みの作品の方が本領を発揮出来るのではないでしょうか。庭にメリーゴーランドを建てたり屋内ボーリング場を作ったりという隣のリッチマンの典型的な成り上がりぶりもそれなりに楽しめますし、特に感動すべき点などを期待するのでなければ土曜の晩にご家庭で楽しむ映画として強くお勧め出来ると思います。[DVD(字幕)] 9点(2007-03-31 03:15:48)

12.  おまけつき新婚生活 ダニー・デヴィート、傑作を撮る人ではないけど娯楽作品に必要な水準は確実に越えて来る人だと思ってましたし、実際彼の関わった映画にはこれまであまりハズレが無かったので正直期待度は高かったですが(もちろん「ホッファ」は例外と考えていました。笑)、正直これはそろそろトシか?と思わざるを得ませんでした。ベン・スティラーとデヴィートの個性が滑り合ったというか、デヴィートがベン・スティラーの持ち味をちゃんと引き出せてないですね。トーンとしては今時のブラック・コメディを普通にやっているという感じですが、かつて「ローズ家の戦争」で一部マニアのものだったブラック・コメディに市民権をもたらしたデヴィートが今ごろこんなことやっててどうするの?という感じでした。観客もそれなりに毒気のあるものに慣れて来ていますので、20年前なら爆発的に面白かったかも知れませんが21世紀にはちょっと中途半端な出来と言えるのではないでしょうか。珍しくドリュー・バリモアに鬱陶しさを感じなかったので彼女に4点。ネタは良かったんですけど空振りでございました。[DVD(字幕)] 4点(2007-03-31 02:42:19)

13.  マリー・アントワネットの首飾り わかりやすいキャラクター設定にわかりやすい筋立て、お約束のおフランス風不思議イングリッシュで思いっきり学芸会ちっくですね。ストーリーがわかりやすいのは良いと思いますが2時間もかけて理解しなければならないほどの話ではないような。どうでもいいけどヒラリー・スワンクが女装したオスカルに見えて仕方がないのはわたしの世代特性なのでしょうか。まっ、お正月も近いですしスターかくし芸大会だと思えばそこそこ暇つぶしにはなると思います。これ見てるんなら他に見なきゃならない映画はいっぱいあると思いますけど。[DVD(字幕)] 4点(2006-12-28 03:32:00)

14.  ニュースの天才 ダーティ・ヒーローなのか心理サスペンスなのか?と誤った期待をしてしまったわたしもわたしなんだけれども、妙なところにハンク・アザレアなんか連れて来るから余計に話がややこしくなってしまった。キャスティングが思わせぶりすぎて期待度空回ってしまう典型的な例だと思うが、これだけ達者なメンバーを揃えた割りには絵的にも大した工夫もないし見せ場らしい見せ場もない。見せ場の無いことで却って盛り上がるハンク・アザレアやクロエ・セヴィニーをこういうところに持って来るのもえらい反則技だと思いますし、いろんな意味で企画倒れな作品と言えるのではないでしょうか。残念なことに原題もイイですが邦題もイイ。こんなにカッコいい邦題って滅多にあるものではないと思いますので、邦題に絞って5点献上。要するにタイトル負けっつーことなんですが、タイトルのカッコいい映画に傑作無しとするわたしの持論は明確に裏づけられました。フツーにタテに見て行く分には特にサイテーとも言い切れないんですが、なんせ話がついて来てません。まあ暇つぶしにはなります。凡作と切って捨てるにはあまりにも惜しい邦題なのがとてつもなくイタい。[DVD(字幕)] 5点(2006-02-16 01:57:34)

15.  チャーリーとチョコレート工場 この原作を映画化するならティム・バートン以外にあり得ないし、主演はもちろんジョニー・デップ以外にあり得ない。全ての意味で製作前から完璧が約束され、その約束が完璧に果たされたこの作品は、まさに映画史上に残る奇跡。誰よりもこの作品を映画化したかったであろうティム・バートンが、盟友ジョニー・デップを主演に、フレディ・ハイモアをチャーリー役に迎えてまさに水を得た魚状態で大暴走。バートンが本気でやりたいことをやればこうなるのだと誰にでも予想出来たがまさか本当にここまでやってしまうとは。ファンタジーの残酷さ、カラフルでコミカルでグロテスクなブリキのオモチャの世界、この世界観あってのバートンであり、バートン作品ならではのジョニデであり、悪ノリもここまで行くかと脱帽させられながらも物語は孤独と癒し、トラウマと再生、家族と友情の物語へと昇華して行く。だから絵空事で、だからファンタジーだ。バートンの最新作は常に最高傑作で、その奇跡は未だ終わることがない。このコンビは奇跡だ。[DVD(字幕)] 10点(2006-02-03 23:56:35)(良:2票)

16.  ランド・オブ・ザ・デッド 世の中には撮りたい絵があってメガホンを取る監督と、映画が撮りたくて撮りたい絵を考える監督の2種類があると思いますが、ジョージ・A・ロメロは間違いなく前者だとわたしは思ってます。だからこそ彼の描く映像にはブレがなく、常に一定の水準で「撮りたい絵」に最も近いものを実現させている揺ぎ無い価値観がある。その彼が選んで来るキャストにも、その絵に彼らの容姿が必要なんだという必然性が感じられるし、名実共にゾンビ映画の第一人者という彼の気負いも買いかぶりも一切無しに掛け値なしの「撮りたい映画」をぶつけて来ることの誇り高さ、誰も真似の出来ない一途な愛情、天が彼を選んで任せた仕事に対するどこまでも忠実な態度は、彼をして数十年の才能溢れる生涯をゾンビに捧げたことで完全に報われていると言い切れます。ジョージ・A・ロメロほど一つのことに全身全霊を捧げ、やり遂げることの素晴らしさ、生涯を捧げた仕事に対する誇りとプライドを感じさせてくれる作家が他にあるでしょうか。全てのカットが、過去にファンたちを熱狂させた名場面、名カットにさりげなくつなげられ、これこそがゾンビなんだと心から納得させてくれました。何故ゾンビなのか、何故これが一つのジャンルとして確固たる地位を築き上げるまでになったのか、全ての答えがここにあると思います。これほどまでに長い間多くのファンに愛され、一つの時代を築き上げて来たゾンビ映画の、『ランド・オブ・ザ・デッド』はロメロからファンへの最高の贈り物であると同時に21世紀を迎えたゾンビ映画の一つの答えでもあるでしょう。おそらくこれからも続いて行くであろう人類とゾンビの最終戦争を予感させる筋立ても、よくある続編狙いの商売臭漂わず、ファンある限りその期待に応えてくれようとするロメロならではのサービス精神と素直に受け止められます。わたしは上映が続く限り劇場へ足を運び続けます。ロメロ監督のどこまでも誠実な態度に対してわたしに出来るそれが唯一の感謝の気持ちです。[映画館(字幕)] 10点(2005-08-28 18:59:56)

17.  SONNY ソニー 良くも悪くもアメリカ映画のこれが限界かな?というところを知り尽くしたニコラス・ケイジならではのセンスが溢れてます。82年という微妙にレトロな時代設定もオイシい。最大のインパクトはやはりジェームズ・フランコとミーナ・スヴァーリの恐ろしいほどの存在感で、若さに似合わず見せてくれる深い表情には末恐ろしさを感じました。ハリー・ディーン・スタントンやブレンダ・バッカロのポジションも絶妙ですし、圧倒的に配役勝負の作品だと思いますがこれだけやれば充分でしょう。欲を言うならラストのBGMだけちょっと違うんじゃないかという気がしました。題材からルイ・マルの「プリティ・ベビー」を思い出してしまうのはどうしようもなく仕方のないことですが、ミーナ・スヴァーリのお人形ちっくな無表情さと底知れぬ絶望感、この世界から抜け出そうともがく若者の葛藤など、ほとんどオマージュと言って良いほど強い影響を受けていると感じました。だからこそ母親役がスーザン・サランドンではなかったんだろうと思いますけど、むしろサランドンをかつぎ出して来ちゃっていたらとんでもない茶番劇に落ち着いていた可能性大ですね。「プリティ・ベビー」が好きな方はたぶん気に入ると思います。わたしは好きです。[DVD(字幕)] 7点(2005-08-22 10:41:45)

18.  運命の女(2002) 元々の期待値が低いというか、当然こんなもんだろうという気持ちで手にしたため大きな落胆はありませんでした。たぶん劇場へ行ってたら地団駄踏んだのではないかと思われます。往年のアイドル、ダイアン・レインのおっぱいを是非見てみたいと思っていたおとうさんたちにささやかな幸福を与えてくれる映画です。ちょっと老けすぎかなーという気もしますが、白人女優がお直しナシでこの年齢になればこの程度に老け込むのがむしろ自然なのかも?と思ったら好感度倍増しました。同世代の子役出身の女優さんたちの苦難の道のりを思うと、ダイアン・レインってジョディ・フォスターにはなれなかったけどクリスティ・マクニコルにはならずに済んだ、微妙な生き残り方ですが本人なりにものすごい努力が必要だったんじゃないかと思います。ルックス的に一番売れたかったはずの30歳前後でパッと咲けなかった人なので、個人的にはかなり同情票入ってるかも知れません。ストーリーはまあ、あってもなくてもどっちでもいいような話ですが、敢えてダサい中年役に徹したリチャード・ギアもなんかふっきれていて良いですね。主演の2人に敬意を表して6点献上。ターゲットゾーンの高い映画だと思いますので、レインにもギアにもなーんの思い入れもない人にとってはしんどいだけでしょう。[DVD(字幕)] 6点(2005-08-22 10:27:43)

19.  姑獲鳥の夏 狙いたかったモノがはっきりわかるだけに同情票すら入れてしまいたくなるこの痛さ。なんかこう、映画作りに憧れる学生が突然予算を渡されて好きなようにやってみなさいと言われた結果みたいに思えてただもうエンドマークだけをハラハラと待っていた。ただ一人、与えられた役割を真剣に理解して期待に応えていたいしだあゆみの好演もこのメンバーではかえって痛い感じ。雰囲気一発、中学生ぐらいまでなら騙せるかも知れませんが、はっきり言って大のオトナがわざわざ観に行くほどのもんじゃないです。最近好調な日本映画だけに、こういうモノに無駄な体力を費やしていいのかという疑問は残ります。むしろこういう余力が出来て来たことを喜ぶべきなんでしょうか。小説を読んでても思うんですがマトモな台詞の書ける人が本当に少なくなりましたね。洋画世代の弊害とも言えるのでしょうが、字幕だけ読んで大きくなった人々がリアルでの会話と真剣に対峙しないまま書き綴った台詞が活字のまま読み上げられているだけ。それを読んでる堤真一もさっぱり内容を理解出来てる気がしません。役者の力量もあるでしょうが、おそらくシナリオに責任があるのではないかと個人的には思いました。ある意味日本映画界の層の薄さと、役者不足を露呈した作品でしたね。もうなんというか、絶望的に寒い映画でした。ある意味、夏向きではあるかも知れません。劇場まで足を運んでしまったわが身のふがいなさにうなだれた夏の夜です。あ、音楽だけ良かった。音楽だけは。[映画館(字幕)] 2点(2005-08-14 16:46:40)

20.  宇宙戦争(2005) アホ映画だと思いますけど・・・あまりにもお金がかかっているので、普通のアホ映画のように手放しで応援できないようなところがあります。いわゆる大作系であっという間に津波に飲まれちゃったりしている群集みたいな、ああいう人たちをリアルに描いたという点では確かに新しいのでしょうが、描きたいモノがもっとキッチュで下品であるべきモノなのに、やけにゴージャスなので違和感ありすぎ。五つ星レストランのシェフに焼き鳥を焼いてもらってるみたいな居心地の悪さというんでしょうか。要するに「宇宙人が攻めて来たぞ~」という話なわけで、もっとオモチャで安っぽいノリだったら素直に乗れる内容だと思うんですよね。ダコタ・ファニングはめちゃめちゃ可愛いし、トム・クルーズも意外と普通のお父さん路線をうまくこなしてますが、話を伸ばすためだけに出て来るティム・ロビンスとか、ほとんど小道具同然のお兄ちゃんとか、半端に膨らませるぐらいならベタベタで突っ走ればいいのに、という感じでした。そしてスクリーンサイズは案の定、どうしてもやっぱりビスタです。わざわざ映画館で見るほどの映画ではないですが、テレビで見るには豪華すぎます。やっぱりわたしは焼き鳥食うなら貧乏屋台で食べたいです。[映画館(字幕)] 5点(2005-07-26 01:29:38)(良:1票)

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