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【製作年 : 1940年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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2. 疑惑の影(1943) ある意味かなり怖い作品ですよ。殺人鬼が叔父を装って一緒に暮らしていたのですから。 主人公である長女のチャーリーの孤軍奮闘が見ていて何故か微笑ましい。最後の列車でのもみ合いのシーンはちょっと・・・という感じですが、最後までハラハラさせてくれる作品です。 7点(2004-02-13 18:23:02)《改行有》 3. レベッカ(1940) ヒッチコック監督唯一のアカデミー作品賞。 レベッカの死の真相・・・、それをめぐる真相こそがこの作品の核である。物語を進める上で徐々にその謎を明らかにしていき、最後は見る側に驚きを感じさせるというヒッチコックの演出が素晴らしい。 レベッカは実は悪女であり、デンバー婦人を通じることにより、死して尚館を支配していたのだろう。 7点(2004-02-13 18:21:28)《改行有》 4. 失われた週末 《ネタバレ》 一番良かったのはヘレンが「私の恋敵はアルコールね」という洒落た台詞、なかなか言えませんよ。ワイルダーはこういうところが上手いんです。台詞に面白味が有るから、重いストーリーでも全く嫌になりません。 しかし、アルコール依存症って怖いですね。身内の献身的な思いやりもなかなか実を結びません。しかし、最後はヘレンの粘り勝ち。酒飲みドンは亡くなり作家としてのドンは息を吹き返した。7点(2004-02-08 17:55:18)(良:1票) 《改行有》 5. 素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 天使が降りてきて窮地に陥った主人公の手助けをする。本来ならば「幼稚で在り来たりな設定!」というような烙印を押してしまう自分だが・・・。この作品に関してはそんな考えはとんでもない間違いだ。 「幸せな人生を送る」ということはどういう事を指すのか?、誰でも一度は真剣に考えることが有るだろう。「お金持ち?」「有名人になる?」「好き放題やりたい事をやる?」。この映画は一つの理想を語っている。もちろん、この作品に出てくる主人公のような人にはなれそうもないが、出来るだけ思いやりを持って人と接しようと思わせてくれ、反省させてくれる。見返りを望まない優しさというものは本当に難しいものです。 一人の人間の一生が、いろんな人の人生にかかわっているなんて、すごく自分に対する人生の教訓になる作品でした。 素晴らしき哉、この名作に10点を投票させてください。[映画館(字幕)] 9点(2003-12-20 17:42:57)(良:1票) 《改行有》 6. 我が道を往く 初日から破天荒ないでたちで登場したオマリー神父に驚いたフィッツギボン神父は、最初から彼に対する印象を悪くする。考え方の相違による行き違いでぎくしゃくした雰囲気が続きましたが、「論法は違うが思いは同じ」の台詞にあるとおり目指すところは同じなのでした。 幸せの伝道師であるオマリー神父の「我が道を往く」という人生観。その魅力に人々は引きつけられ感化されていく。 この作品の設定は、まさに王道といえるシナリオで、この後たくさんの似た作品を生み続けているが、ここまで「優しさと微笑み」を歌と映像に込めることの出来た映画は有りません。 「天使にラブソングを…」のような子供っぽいコメディーも楽しくて良いけれど、この作品のような「本物」の正統派作品を多くの人にも見て欲しい。 ラストも本当に嬉しくなるような演出です。感謝の1本。9点(2003-12-20 14:47:50)(良:3票) 《改行有》 7. 市民ケーン 《ネタバレ》 市民のために善意で新聞社を立ち上げたケーン。最初は正義感あふれる意気込みで、会社もどんどん大きくなる。しかし、彼は本当の善人にはなれなかった。いや、完全な善人などいないのである。生々しく主人公の生態を表現した作品は問答無用に素晴らしい。 『バラのつぼみ』という謎の言葉。延々とこの言葉の意味について探求していくが、、まず最後まで気付く人はいないだろう。 後から気が付くのだがヒントは出されている。あのガラス玉に入った雪景色の置物である。 「人は思わぬことを記憶していることがある」という台詞があったけど、ケーンは最後の死の瞬間に一番幸せで純粋だった頃のことを思い出したのだろう。 10点(2003-12-20 09:00:38)《改行有》
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