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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789
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1.  ルディ/涙のウイニング・ラン 《ネタバレ》 なんというストレートな映画なんでしょうか! まるでスチュワーデス物語のような根性モノでありながら、 少しも嫌悪感なくすいすい観られちゃう・・ フットボールの名門、難関のノートルダム大ということがわかりにくいんですが、 そこはもう私は日本人であるから(早稲田で野球をしたい偏差値の低い子)という見方で(爆) そう思いながら観るとわりとリアリテイがあって、 まずはハンデは偏差値だと確認するように見ました(苦笑) じゃあスポーツで入ればいいじゃん?と普通思うんだけど、 この子は(思わずサムと言いそうに・・)あの体格。 見るからにどんくさそう・・ 実はこれが大いなるハンデなのでした。 しかし当の本人はいたって楽天家であります。 家族はまあ田舎のガチガチの巨人ファンとでもいいましょうか。 ノートルダム大命の一家でありますから・・ そう当てはめてみるとわかりやすいですね。 田舎の巨人ファンの子が巨人に入るのに有利な6大学に入学したいが、 160cmの体格であり学力も普通の大学も入れないであろうという・・ アメフトなんですが・・・ 無理というより笑える。 だから応援したいというよりも行方を見守る感じ。 本人はかなり真面目に一直線。 こんな演歌のような根性ものなのに、 飽きずに気楽に観られてしまうんです。 気負いがないというか・・ ショーンはうまいんですよね。 素人が本当に努力しているみたいに見えてくるんだもの。 いい役者だなぁと思いますよ。 親近感があって嫌われないタイプだと思います。 そのまんま役になっています。 彼が成功したのは努力も運もあるんですが、 私は人柄と思います。 彼の夢に共感を覚えない人にはそれは欠点である。 一途で真面目で融通がきかなくて・・ もうとにかく最初の夢しか見えてないんですからわかりやすい。 普通は小さい頃の夢なんて、 消去法で消していけば安全な現実にとどまるんです。 それか違う夢が環境や年代によって変わるんですよ。 たまにはこんなまっすぐでひたむきでおかしいくらい真面目な夢物語もいいかも [DVD(字幕)] 8点(2006-09-21 08:02:43)《改行有》

2.  ザ・ロック 《ネタバレ》 大雑把なマイケル・ベイ監督作のわりには、 一番良い出来だと私は思いますよ~! 見てる最中に(これは別の監督の作品に違いない)とか、 マジ思ったくらい完璧すぎてアレッ?とか思ってた(苦笑) しかし後半の連続爆破攻撃は(やはり)と嬉しくなってしまうということは、 もしかしたら私はけなしながらもこの監督の爆破演出が気に入ってる?? 前触れはもちろんありました。 あのひつこい大袈裟なカーチェイスはいらないのでは?とも思うし、 いらないとは言い切れないけど長かった(苦笑) それほどショーン・コネリーに大脱出させたいのか~(爆) この人派手さが似合うボンドだから仕方ないんですが、 呆れながらもまあコネリーだからいいかと変に納得。 まさにコネリー007引退した某国某スパイの老練なる役。 「レッドオクトーバーを追え」のほうがその演出はひつこくはなく好感。 まあしかし監督が違うから仕方ないか・・ ニコラス・ケイジを持ってきたのは意外にも合っていた。 やはり両方熱血だと映画が暑苦しくなる(爆) それでなくても熱い男を描くのが好きな監督です。 でも私は意外にもこのふたりの面白さよりも、 さらに熱い男エド・ハリスに釘つけになったのです。 この冷静で嫌らしくガンコな役はなんだ? 似合いすぎている・・ こういう時代錯誤なガンコオヤジ、 「海底2万マイル」のネモ船長のような役は好きです。 時代に置いてゆかれ自分の帝国を地下に作っている・・ こういう引きこもりのカリスマおやじの筋って面白い。 「某国のイージズ」の真田広之のようなニコラス・ケイジのラストは、 やはりこういう破滅型アクション映画はお金をかけないとダメだと痛感。 そのあとの爆破は成功したが海に沈むというパターンは、 実は観ていて楽しめた。 心から期待していたから。 爆破させろ!って・・ 映画の中くらい派手に破壊してほしい。 エンドクレジットにドン・シンプソンに・・とあり、 あああの有名な製作者が亡くなったんだと知り、 そうかだから娯楽作でよかったのかもとしみじみ・・ [DVD(字幕)] 7点(2006-09-21 08:01:07)《改行有》

3.  ザ・カップ 夢のアンテナ 《ネタバレ》 すごく好きな題材ですね。 惜しい! 映画としてみたら・・教育テレビでやってるドキュメンタリー映画みたいな・・ 丁寧な(丁寧すぎて淡々)映画が好きで良い話が観たければどうかな。 僧侶が作った映画としては娯楽も多少あるし初作品とすればまあまあ。 ただ・・良心的すぎて退屈なところが多かったのは確か。 素人が作ったような和まされる作りなのです。 ということで4点なのですが・・ 私は題材やストーリーはよかったから、 僧侶が作る映画としては立場や社会的なことから限界もあるけど、 最後の(それでも中国は米を作らせている)と、 こんな見方がしたかったのにと残念。 風刺の効いたこっけいな社会派映画にもなっていたはず。 やっぱり映画を数見てゆけばそういった欲が出てきて、 こうしたら売れるのにとか色メガネで見ちゃうのは寂しいんですが、 ああ~もっとなんとかしてほしかったなぁ。 ここらの歴史や情勢も興味があるわけで、 こんな僻地にでかいパラボナアンテナを立てて、 僧侶たちが4年に1度のワールドカップを見ようと必死になる。 いいストーリーじゃあないですか。 もちろん大袈裟に世界平和とかの映画になったらつまらないけど。 主役の子供はよかったんですが他の俳優は素人みたいで、 表情が固いんですよね。 それがかえって良いのかもしれないけれど、 途中で寝てはいけないと思いながら観ました(苦笑) どこがどうしてサッカーにつながるのか。 どうしてコメデイなのに笑えないのか。 ワールドカップが始まる!というあたりまでが長い。 苦労して見ているWCは98年のフランス大会。 これはリアルタイムでもちろん見たから嬉しかった。 しかも白黒というのがいいです。 もしかしたら私の98年も白黒の思い出になっているのかも・・ サッカーの映像が出るたびにもう結果も内容も知っているから、 なんかタイムスリップしてるみたいだ・・ 今年のドイツ大会も何年かして映画の中の映像にされたら、 もしかしたらモノクロの思い出になっているのかもしれません。 時がたつのは速い・・ 共産主義とかインドの現状とか仏教や世界のこと・・ そんなことよりも一番感じたのが、 時がたつのは速い(苦笑) 変に(何かをやらなければ)とか思ってしまう映画です(変?) [DVD(字幕)] 4点(2006-09-21 07:59:06)《改行有》

4.  翼のない天使 《ネタバレ》 シャマラン監督のことだからいつもの(どんでん返し)があるはず。 その楽しみの前に感動して泣きましたよ(苦笑) こういうの弱いなぁ・・ 死に際に泣き別れる親子愛という形では私はなぜか泣けません。 そうではなく元気だったころのジジの、 ある愛の形がスローモーションのように蘇るシーン。 おそらく淡々としたそれまでの日常が後半も後半になって、 夢のように押し寄せてきたのでしょう。 そして最後の爽やかなシーン。 これがひつこくないのがいい。 おそらくもっと感動作にもできると思うのですが、 内容がわかりやすすぎて、 そして見終えたあとの難解さにこの時間でちょうどいいかと。 最後のシーンで(そんなわけないだろ)と思ったら感動はできない。 私は催眠術にかかったように少年と気持ちが同化していました。 ここらに弱いようです(爆) シャマラン監督がリスペクトしてやまないスピルバーグ監督の世界と、 実に重なると思うのは私だけかもしれないけど・・ 宗教、家族愛、丁寧な紙芝居のようなカメラワーク。 もちろん娯楽として世界中で大ヒットしたのは、 「シックス・センス」のほうです。 あれは推理描写がうまくてシャマラン監督が売れることを確信した作品。 ホラー要素を最大に生かしたことがよかったです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-09-21 07:24:34)《改行有》

5.  アンジェラの灰 《ネタバレ》 ああ・・アラン・パーカー作品ってことだけのようだ・・ 映像美と音楽で壮大なテーマの作品が多い。 これは私には失敗だった。 実話を基にしアイルランド移民の子供が貧乏にも負けないで生きる。 そこには差別やら飲んだくれの父親やら兄弟の死やらと、 決して明るくはないネタをコミカルに描いているんです。 暗いのか明るいのか何なんだ・・ しかもひとりづつ兄弟が栄養失調で死んでいくのを、 淡々と描いていくので悲惨さもあまり感じられず。 音楽は全編を通して明るい・・ イングランド、アイルランド・・とくればIRA、 宗教差別も手伝って時代も背景も難解。 カトリックとプロテスタントに詳しくなければついてゆけない。 それでもこれは貧困に負けずに希望をアメリカへと望んだ、 ある少年の(勝ち組)物語。 感動できない・・ 漫画や小説でこういった貧困物語を読むのも嫌なのに、 映画で観るともうしらけてしまいます。 好きな人も感動する人もいるかとは思いますが・・ この実話を書いた作者が言うに、 子供時代に幸せだったなんて何の価値もない。 私はそこからバネにしてどうなるかが見たかったんですが、 これでは俺の不幸な過去を見てくれという感じで、 それもアメリカ中が涙した原作というだけあって、 自分の不幸に酔っているとしか思えない・・ という見方をするのもいやらしいんですが、 私には根性者、成り上がり成功者とかの物語は合わないのかも・・ 成功した人が落ちていく物語は好きです(変?) 落ちていく過程で何もなくなり本当に大事なものが残る・・ そんな物語のほうが好きだな。 この物語は本当は不幸な幼少時の忘れたい過去が、 本当はかけがえのない宝物だったということなんですが・・ なぜなら自分の過去を書物にしそれで成功した男の物語なのです。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-21 07:22:18)《改行有》

6.  13F 《ネタバレ》 仮想現実は自分が存在するのか意味を見つける旅だから全然違う。 自分と思い込んでいる固体が他人であるかもしれないという違和感。 こういった世界は不思議を通り越して気持ちが悪い。 最初のほうではタイムトラベルしちゃうので、 これは殺人容疑をかけられた主人公が犯人探しの旅に出る。 過去に旅立つといってもそこは最近のSFですからコンピューターで作られた世界の中。 それでもどこか「ダークシティ」っぽいセンスを感じて嬉しかったのです。 仮想現実とタイムトラベルを掛け合わせた感じで面白いかも? そう観てたんですが・・ 真ん中あたりまでは本当に面白くてこれはこのままいけば、 「ダークシティ」より上を行くかもしれないなぁと。 世界の果ては?と車を飛ばし何もないことに気付き気が狂う。 自分の実態や世界の果てに気がつきという世界は「ダークシティ」そのまま。 ところが個々の覚醒や仮想の世界にもコピーが登場すると、 もう「マトリックス」状態になってしまいます。 マトリックスは非常にわかりやすいからヒットしたのです。 この作品は主人公がどの世界にいるべきか、 実は誰なのかさえうやむやです。 少しずつ判明していってもじゃああの時は?とか、 いちいち確認しようとさえ思わないのです。 なぜならばあまりに唐突に飛びすぎて、 例えれば本体が時代を変え(どれも仮想)あちこちの固体に乗り移る。 しかもその固体はおんなじ俳優が演じているのでつじつまが合わない。 まあバック・トゥ・ザ・フューチャー2のビフもおんなじですが、 あれはタイムトラベルだからまだいい。 しかもどの時代で傷つけられてもなぜか無事なのは変。 マトリックスもスミスは無事だろうてな具合なのか・・ とにかくあちこちのSFを混ぜて急展開に仕上げたような後半は、 アタマが変になるくらいでした。 私には合わない映画だ・・ 自分が誰なのか現実はどこなのか、 哲学的な題材なのにそれを感じない。 ただややこしく足早にしただけ。 ただし真ん中あたりまでは正直面白かったので・・ 一番不可解なのは、 どうにでも取れる選択眼とか観客の自由とかの問題ではなく、 何が言いたいのかわからない曖昧さを主題にしていること。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 07:15:54)《改行有》

7.  メル・ブルックス/逆転人生 《ネタバレ》 メル・ブルックスの笑いが合わない。 今格安期間限定セールやってるから箱で揃えちゃったんですが・・ つまり4本DVDがあるんです。 ほとんどがリメイク・コメディなんで観易いんですが、 どうも私がこのメル・ブルックスを好いていないんで・・ チャップリン映画を意識しているんだろうなぁと思う演出。 とてもかわいらしい演出もあるし俳優陣も豪華。 しかし主役の監督でもあるブルックスが苦手・・ キレがないとうのかホノボノしすぎというのか、 三宅裕二あるいは坂上次郎的なのほほんさがある。 でも脚本はよい出来ですからテンポが合う人は合うのかも・・ 笑いのセンスはどちらかというとこれまた下品。 コレがまた私には合わない(爆) そして笑いを取る前からわかってしまう・・ それでも作品の内容はよいのですから困ったもの。 後半なんか思わず感動してしまったりと、 人情路線のほうがこの監督は合うのではと思う。 どこか「ニューヨーク東8番街の奇跡っぽい人情コメディ。 [DVD(字幕)] 5点(2006-09-21 07:03:27)《改行有》

8.  バートン・フィンク 《ネタバレ》 打ち寄せる波しぶきと岩。 これは最初のほうに出てきたので非常に気になった。 最後にも出てきたのでやはりなとは思ったが、 たぶん自分が映画全体に共感できず客観的に見てしまうのは、 心の波しぶきとか壁の絵の世界といったものを経験していないからかも。 共感こそできないがわかるような生理的なものを感じたのは、 壁からはがれる壁紙という不安感。 あの不安感や暑苦しさは普通の人でもあると思う。 けれど壁の絵のユートピアはどうなんだろうか? ある程度人生経験をつんだ人や大きな仕事から解放された人、 そういう人が見れば内容がわからなくてもなんとなく共感できる作品かも。 箱の謎を明かさなかったことはとても悪趣味ではあるが良心的。 「セブン」のような後味の悪さで生きる映画ではないから。 内容の不思議さよりも単純ではあるがどうしても気になる謎がある。 「ハイル・ヒットラー!」グッドマンが後半に叫ぶあれは何?? 時代設定が1941年ということや主人公のタートゥーロがユダヤ系ということ。 そんなことが関係しているのだろうか?? 全然関係なく妄想で炎のナチ宣言をしているのか(爆) たぶん強烈なるインパクトを残しているであろう、 グッドマン炎の登場シーン。 私はあまりここの描写は好きではない。 それまでひたひたといい演出だった反ハリウッド映画が、 これではバカにしているハリウッドアクションになってしまう。 たぶんそういうことが言いたいのかもしれない。 「エンド・オブ・デイズ」かと思った(苦笑) あそこまでやると(なんだ妄想か)とわかってしまう・・ 全体的には自分ら(コーエン)の野望とハリウッド映画界への風刺を、 満面にあふれさせたコップの水のような映画。 これをさすがだうまい!と飲み干すのは映画業界の人らか、 コーエン兄弟=映画通かも?と思われたい人ら。 私は映画通ではないから飲みほせはしないし、 その中身が水なのか何なのかわからない。 [DVD(字幕)] 6点(2006-09-21 06:49:07)《改行有》

9.  モハメド・アリ かけがえのない日々 《ネタバレ》 これを先に観ておけば映画のALIがもっと面白かったと思う。 なぜならアリという本物=実物が出演しているからよくわかるのだ。 コレが一番わかりやすいと思います。 もうひとつドキュメンタリー映画があるんだけど本人が気に入ってない。 アリが認めた唯一の作品がウィル・スミス主演の例の映画ALI。 何で~??と疑問に思ったのも私はアリという実物を知らないから。 ボクシングとかの格闘技に興味がないから知らないんですね。 なるほど本当にこんな喋り方をしていたのか(爆) 単なる映画化のオーバーゼスチャーだと思ってたから・・ 本当にこんな早口で自信満々に喋るんだ。 敵やマスコミ相手だと見下したようなケンカ腰で。 ・・面白い個性ある人だったんだ。 まさに有言実行。 試合のときのフットワークもあんな踊るような足取りだったんだ・・ すごいわなぁ。 やはり本人を見ておかないと映画化されたのを見ても・・ またALIを観てみようかな。 これを観てから観たらもしかしたら感動するかも・・ うん、観たくなった。 事実は小説よりなんとやらですよね。 フォアマンの怖さというのがよく描けているのも本人だから。 やはり格闘ものは敵の怖さを描かないと・・ 敵が6で主役が4でもいいんですよ。 倒したあとの感動があるから。 ちなみにこの作品は映画ではなくドキュメンタリー映画です。 アカデミー賞他たくさんの賞を取っています。 ここで思い出したのですが、 映画版のALIはメランコリックな演出もあってか、 一般受けはしなかった。 そして原作が(ここでいえばドキュメンタリー)アカデミー賞を取っていて、 映画化されてノミネートされているにもかかわらず、 賞を取れなかった作品が最近の作品で他にもあるのです。 それは、「ミュンヘン」 ブラック・セプテンバー/五輪テロの真実  1999年  アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞を受賞。 ドキュメンタリー賞を受賞した原作の映画化は難しい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-28 15:26:52)《改行有》

10.  シンプル・プラン 《ネタバレ》  アタマのいい夫婦が始めに決めたシンプルプランを破ってゆく・・ この夫婦は贅沢ではないけれども、 他のふたりより明らかに幸せのはず・・ 兄は援助を受けてその日暮らしのフリーターでひとりで住む。 このビリー・ボブ・ソーントンがすごくよい。 あの役は子供を生みたてというのが鍵です。 守りに入っています。 入る予定の大金は誰にも邪魔させない(爆) 役として一番ヤな役なのに子供を出すから非難できない。 そういううまい脚本で得をしていますが・・ 先が読めるストーリーであるにもかかわらず、 緊迫感をいたるところでイベントとして演出し、 最後は静かに静かに後味の悪さが残ります。 これがサスペンス・ミステリーの基本じゃないでしょうか。 もともとサスペンスの王道とは後味が悪いものです。 だから推理小説が売れる。 ベストセラーとなったこの作品の原作はわかるような気がする。 後味の悪さは「二十日鼠と人間」のような感じ。 コーエン兄弟の「ファーゴ」は観ていません。 コーエンといえばライミ監督の「死霊のはらわた」の編集。 そしてライミといえばコーエン監督の「未来は今」の脚本。 と親密なる仲なのです。 雪に現ナマと同じような作品にはなりましたが、 シンプルプランは元がベストセラー小説。 あのスティーブン・キングが絶賛したらしいです。 話が読めるのに面白いサスペンスってちょっとないですよ。 どんでん返しというよりも、 なるべくしてなるという雪ダルマのような転がりがた、 ドミノ倒しのこっけいな哀れさ。 古くはヒッチコックの「ハリーの災難」的な手法なのですが・・ お金のない人間がお金を持つとどうなるのか。 つもりごっこはもうできない。 高級車に乗ってるつもり、 大邸宅に住んでるつもり、 美女と暮らしているつもり・・ そんなつもりごっこが本当になるとしたら? 呪われた(悪いお金)お金は悪い心を呼び、 ひとつついた嘘は引き金となり自分に向けられる。 夢を見ながら愚痴をこぼす生活が楽なのかもしれない。 人間はお金では買えないし、 お金で繋がった営利な人間はなくなれば去るのですよ。 [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 15:19:17)《改行有》

11.  ラブ・オブ・ザ・ゲーム 《ネタバレ》 ケビン・コスナーは苦手で「フィールド・オブ・ドリーム」 しか観たことがありませんでした。 出演作の予告とか見ても彼だけ目立つんですよね。 私にとってのトム・クルーズかな(苦笑) ああまた彼だけ活躍して終わるんだなぁみたいな・・ 観るきっかけとなったのが先日と同じく、 サム・ライミ監督作だから。 引退間近のピッチャーが人生を振り返る映画。 野球は9回あるからそのつど回想シーンが入るんだろう。 想像したとおりにコトが運ぶのも別に気にはなりません。 だいたいそういう映画なのだから。 ただ、題名どおりに(恋愛)映画だとは思っていなかった。 それならば(恋愛)の棚に置いておいてくれれば・・ (ドラマ)の棚にありました。 でもジャンルは関係なく監督で選んでますからしょうがない。 野球は好きですから撮り方が変わってるライミの演出はよかった。 (ノイズ消去)とヤジが聴こえなくなるマジックとか、 ボールのスピード感とか楽しめました。 こういう躍動感ある演出や奥行きのある撮り方はうまい。 恋愛がほとんどだったのが邪魔でした。 しかもその恋愛が高校生のような感じで恥ずかしくなるくらい。 ええと何が描きたいんだ?と戸惑います。 過去を振り返るシーンのたびに恋愛が入るので、 野球選手の挫折や栄光といったものが薄く感じました。 繰り返しますが試合のシーンは本当にいいんです。 サム・ライミにスポーツ映画を撮る才能がこんなにあったかと感心。 恋愛モノはちょっと・・ですね。 ちなみにハッピーエンドで終わる映画はあまり好きではありません。 ハッピーエンドとは報われることです。 悪い奴らのハッピーエンドなら笑えるんですが、 普通に正義が勝つ!みたいなハッピーエンドは苦手。 犠牲や成功の裏に失くしたものを描けていれば、 最後にハッピーエンドで感動できます。 惜しいなぁ・・ ゲームが終わるまではそれはよかったんだけれど(恋愛以外は) パーフェクトの裏で引退というちょっとかっこいい筋書きなのに、 あの空港での抱擁は全て安っぽくしてしまいました。 空港のロビーで目が合ったところで終わっていれば、 そこそこ残る映画になっていたと思いました。 ケビン・コスナーは最初から最後まで映画の中で主役なんですね~ [DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 15:09:04)《改行有》

12.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 密室劇=潜水艦、人間ドラマは好きだから合うと期待大。 しかし私にはまるで時代劇を観ているような感覚・・ この作品をすでにごらんになっている方にはある意味わかってもらえるかも。 陰謀や策略は国どおしならばシュミレーションのように楽しいんですが、 戦国時代の内部謀反や会社の内部の派閥争いみたいな違和感・・ 非現実的な大風呂敷を広げた設定の中身は、 実は本当に暑苦しい陰謀ドラマだったりする・・ 「摩天楼を夢みて」のようなセールスマンの陰謀や裏切りドラマならわかる。 でもこれは一応はサスペンス・アクションなのでは・・ ラストが特に時代劇の感覚を強めた。 水戸黄門ですよ~! 両成敗めでたしったって・・ ロシアは何やってたんだか(爆) 途中経過を映してほしいよ(苦笑) 大統領やらいっぱい説明映像を映した冒頭は何? まあハリウッド映画のいつものことなんだけれど・・ 思わずニヤリとする人も多いと思うんですが、 私はどうも時代劇だと見てしまったので合わない。 似たような人間のばからしさや真実を問う映画では、 「戦争のはじめかた」の方が(ラスト似てます)のほほんと許される描き方がよい。 こんな奴らのせいで戦争は始まると呆れるコメデイです。 クリムゾン・タイドのほうは固いし熱い。 見ていて飽きるくらい息苦しい。 艦長の権限が代わる裏では営業よろしく人脈作りみたいな細かさ。 もうね、戦争映画にこんな現実的な社会を見たくない。 実はこんな世界なんだよということなんでしょうけれど、 それならば冒頭やラストの世界規模映像はいらないと思う。 時間を短くして全部潜水艦の中のほうが密室劇でいいと。 もっとテンポよく軽くするか、 そうだったのか!みたいな演出がほしい。 音楽も合わなかったなぁ・・ もう最初から時代劇だと見ているので音楽も演歌調にしか聴こえない(爆) この配役の中で一番よかったのは意外と、 ヴィゴ・モーテンセンなのでした。 その他の人の中では存在感あった。 主役ふたりがあまりに熱いので違和感。 どっちかクールな役とかにすれば悪か善かわからない面白さがあるのに。 さすがにハックマンもワシントンもうまいんだけれども・・ 真面目~!固い~! 顔のアップ!斜め画面の連続~!これ人気ある作品なんですが・・ [DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 15:03:37)《改行有》

13.  エネミー・オブ・アメリカ 《ネタバレ》 結果オーライ内容深く追求しなければ娯楽アクションで終わるのですが、 今回客観的に観てみると前に観たときには弱かったところが自分でもわかりました。 前に観たときにはいわゆるスパイものアクション系は観ていなかったんです。 まあどちらかというとアクション系をバカにしていたんです。 ところが最近スパイものを観だしてから自分が何も知らないと再確認。 まあ普通知らなくてもいいんですが映画を観ていて知らないでは恥ずかしい。 そのきっかけが「ミュンヘン」みたいなシリアスなスパイものなんです。 そしてようやくFBIはもちろんCIAやNSAやモサドは知らないと、 映画自体が理解できないので楽しめない。 そう思い出したのも「レッド・オクトーバーを追え」や007シリーズを観て・・ いやぁ、自分の過去の記事を見て自分を笑いました(苦笑) もちろんこの作品が真剣に国家の風刺を描いているとか、 プライバシー問題に深く踏み込んだ問題作とか、 そこまでシリアスに観るほどのものでもないのです。 あらためて観ると突っ込みどころもあるにはせよ、 これだけ娯楽豊富でテンポもよく派手で、 ほどよくおしゃれにまとまっている。 大笑いするくらい規模がでかい。 関係のないマフィアは結局大きな関係に。 しかもそのドンパチ状態はひとむかしの香港映画みたいに、 異様にかっこよくてばかっぽいから面白い。 ファイルが焼けた時点で普通は終わりだと思いますよ。 あのマフィア連中にとっては黒人弁護士は厄介な奴でした。 これは完成度は高いと思いますよ。 ジーン・ハックマンとジョン・ボイドの共演なんてなかなか渋い! そして逃げるアクション俳優に童顔の黒人を持ってきたのもなかなか。 前に観たときはなんだあの軽い黒人か~と、 私の目的はアル・パチーノ似のガブリエル・バーンのみだったから(爆) よく観たらバーンはほんのチョイ役で意味不明・・ こんな役に使うとは豪華だ。 今回他に気になったのがお宅顔のジャック・ブラックですね。 いい味です。 今回発見したこと。 「アイ・ロボット」でもそうでしたが、 ウィル・スミスは猫が好きなのかなぁ・・?? 根本的にお人よしの顔が好きみたいですね私は。 中日の落合監督に似ていると思う私もマニアックかも(爆) [DVD(字幕)] 8点(2006-05-28 14:51:05)《改行有》

14.  クイック&デッド 《ネタバレ》 監督で選んだこの作品なんですが俳優陣の豪華なことにびっくり。 それがあとの祭りかも(苦笑) もうこの違和感から覚悟してコメデイと割り切って観ることに・・ ホラーで笑えるサム・ライミが撮る西部劇の主役は、 なんと中世貴族のような顔のシャロン・ストーンと、 ディカプリオがなぜなぜ西部劇・・?? あのラッセル・クロウはなんとも情けない神父役~?? ゲイリー・シニーズなんてどこに出ていたんだ?? ・・ジーン・ハックマンだけはなぜか違和感アリまくりのこの映画の中で、 全く違和感がなかったのは悪役顔だからでしょうか??ポパイ~! 趣味で撮ったとしか思えない違和感アリまくりの俳優陣に演出。 だからコメデイ西部劇。 西部劇というのは意外と私には合いましたね。 元から西部劇は苦手だったのに克服するため何本か観ていたんですよ。 西部劇とはこうゆうものだと「真昼の決闘」「大いなる西部」等観ました。 その西部劇の世界をサム・ライミでどう料理するんだろうか? その世界で楽しめましたので内容はあまり気にしません(爆) 「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」みたいだ。 カメラワークはもろサム・ライミでありまして、 大袈裟でこだわりがあっておかしい。 なぜホラー演出!? シャロン・ストーンは制作にもかかわっているせいかひとり真面目(爆) ディカプリオはこういう軽すぎる役が合うのが不思議。 いやぁここまで悪の権化のように描かれているハックマンならば、 対決で息子にとどめさしちゃった方が逆に効果ありかも。 漫画、漫画、つまらないのに面白い。 久しぶりにこんな見方で映画を観ると肩が凝らないです。 それもまあ好きな監督の演出を観て豪華な俳優陣を楽しんだから。 ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でおなじみの、 アラン・シルベストリが音楽やってるんですが、 漫画チックなライミ監督の演出とまた変に合ってるようで合ってないようで、 おかしい(苦笑) やっぱり・・サム・ライミ=スピルバーグというよりは、 ゼメキスに近いかもね(この作品では) [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:46:19)《改行有》

15.  エビータ(1996) 《ネタバレ》 歌ばかりなんだろうなぁ・・と覚悟はしていましたが、 本当にほとんど歌です。 ミュージカルは突然歌いだすから苦手。 演出にだけ没頭しようと努力。 ところが大作だけあってもうほとんどがアップかロングの演出・・ 途中からなんか「ドクトル・ジバゴ」を観ているような感じ。 成り上がり映画としては「エリザベス」のような凄みのある作風が好き。 しかしそんな男まさりな主人公でもなく、 女であることでのし上がっていくさまは、 内容は全然違うんですが「SAYURI」を思い出しました。 いやぁ私はSAYURIのほうがよかったですが・・ エビータを観てて応援するとか共感するとかの感情が湧かないもの。 それぞれの役者はよかったし歌もそこそこうまいんだけれど、 やはりほとんど歌のセリフだとかなり違和感がありました。 ミュージカルでもセリフが時々あるのが普通なのですが、 これはもうほとんど歌いっぱなし。 泣きながら歌われるより少しですがスピーチの時のほうが感動しました。 前半セリフ半分で後半歌半分でもよかったのでは? 特に演説のシーンなどはセリフで聞きたかったです。 マドンナは黒髪の若かりし頃のほうがよいです。 ジョナサン・プライスは本当にどの作品でもこういう役ですね。 好きな俳優のひとりなんですが・・ 今回も自信なさそうで根本的にはよい人役を無難にこなしています。 意外とマドンナとは合っていました。 アントニオ・バンデラスはこんなに歌がうまかったんですね。 彼も濃いですが好きな俳優です。 ちょっと力が入りすぎた気がしましたがミュージカル口調だからかな。 彼の役がよくわからないのですが、 語り部でもあるし大衆の映し絵のようでもあるし・・ 最初のふたつの時代のお葬式が鍵なのですが、 ここをもう一度最後に持ってくるのはくどいかな? 私はもう一度もってきたほうが感情移入はしやすいと思いました。 アルゼンチンという国もカトリックなんでしたね。 政治的な背景や宗教もよくわかっていると楽しめたと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2006-05-28 14:41:38)(良:1票) 《改行有》

16.  メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 最後にどんでん返しがありそこそこ楽しめるハートフル・コメデイ。 ウィル・スミスが若いですねぇ~(しかし今とそう変わらないのもある意味不気味) ウーピーの娘がすごくかわいいです。 美人というわけでもないんですが好きです。 全体の作品内容やこの娘役の俳優の表情から、 ある日本のテレビドラマを思い出しました。 「セカンドチャンス」確か田中美佐子と赤井秀和だったと思う。 あのドラマはわりと好きで観ていました。 こちらは洋画でしかもコメデイなんですが、 大事なのは見えない父親の存在ではなくて、 今からの父親の存在なんですよね。 出来すぎているとかありえないとか言ったらおしまいなんですが、 コメデイというジャンルで親子愛に恋愛にとうまく演出され、 単なるお調子映画ではなく考えさせられるところも・・ 家族で観てもいいし恋人と観てもいい。 けれど固いおうちではちょっと笑えない演出もありますが・・ ウーピーの自転車運転はどう見ても迷惑で危ない。 ああいう勝手な人って実際いますよね~ そんな彼女に説得力が唯一あったのが、 好きな男を亡くし誰かを愛したいからあなたを作ったという、 娘に対して言う言葉。 それならたとえ人工授精といえどもパパを調べたいという娘の秘密行動。 ここに絡んでくるのが若いおとぼけスミス。 頭のいい彼女にくっついてるだけの幼馴染の高校生! 人工授精センターで採取するオトリになるのがおかしい。 ここらだけで大笑いできますが、 そこからパパだと調べた相手テッド・ダンソンが、 どうしょうもない派手で女たらしのバカ。 あれやこれやで結局はウーピーとダンソンの新たなる恋愛が始まるのですが・・ これは娘にしては面白くはない。 このくらいの揺れる子供の心をうまいこと演出しています。 ドタバタのように見えてきちんと見れば人情ドラマにもなっている。 だらしないけど明るく前向きな母と、 嘘のようにかしこい娘。 この娘のおかげで出会えたパパは本当のパパになるに違いない。 たとえ事実であるパパに出会えたとしても・・ 今が大切という非常にポジティブな映画ですので、 過去にとらわれるセンチな映画ももちろんいいですが、 たまにはこんな逆転の発想の楽しい夢のある映画もいいかもしれません。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:33:43)《改行有》

17.  バッドボーイズ(1995) 《ネタバレ》 マイケル・ベイ 監督作ってニガテなんですよね。 根拠のない派手な展開やベタさがどうも内容がないようで・・ ところがこの作品、内容はないのに面白いじゃあないですか。 この「バッドボーイズ」がこの監督のよさが出ているなぁと感じられるのは、 配役の自然さもあるのですがとにかくストレートで簡潔な内容を、 飽きることなく見せ続けられたということ。 ( ̄▽ ̄)=3 まあ配役が大きいですね(爆) タランティーノ映画風のお下品なセリフ回しのテンポのよさも、 リズミカルだからくどくはないし。 爆破爆破とひつこいほどの壊し演出も内容がコメディだから飽きない。 もちろんこの作品がベタな恋愛アクションであれば、 やはり私にとっては面白くない作品になっていたでしょう。 Σ(~∀~||;) 最初からすでにわかる犯人グループはもうサスペンス的な面白さはないし、 突っ込みどころも多いしアクションもとにかく過多なんですが、 犯人なんてどうでもいいという内容のなさが成功。 マヌケな上司のせいでマーカス&マイクの役が入れ替わるというアイデア。 入れ替わりアイデアというのも実は普遍的なコメディなんですが、 ストレートなアクションのひつこさと間違えられ大騒ぎになるふたりが黒人、 両主役が黒人というのは珍しくも新鮮なのではないでしょうか。 探せばあるのかもしれないけれど・・ ひとりは金持ちの黒人でひとりが妻子もちのマヌケな黒人。 実はマヌケなほうのマーティン・ローレンスが主役なんだと思います。 犯人に顔を見られ追われる女性をかくまうのに、 女性の誤解と上司の命令で金持ち独身のウィル・スミスの空き部屋(ホテル)に連れ込む。 さらにお互いのつじつまを合わせるためにスミスは恐妻家のローレンス宅に・・ コレだけでも面白いのに犯人グループはそんなことは知らない。 コメディなのに真面目に力入ったアクションと違和感が楽しい。 観終わった後はっきりいってな~んにも残らない。 けれど破壊の裏に大義名分とか愛とか大袈裟なものがないから楽しい。 ヽ(゚◇゚ )ノ マイケル・ベイはこういったアクション・コメディや冒険もののほうが合うのでは? 意外と007シリーズの監督をやらせると面白いものを作るかも・・ [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:25:08)《改行有》

18.  インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》  「宇宙戦争」のオリジナル版(昔の)のリメイクと言われるだけあって、 攻撃してくるのはUFOそのものです。 そしてそのUFOのでかさが半端ではない。 のっけから突っ込みいれてしまいました。 あんなに低空飛行をするUFOって・・ 進むたびになぎ倒されるビルというのも描いてほしかった(爆) 「未知との遭遇」と「E.T.」という映画題は、 ウィル・スミスのセリフから発せられ苦笑。 宇宙人侵略モノに見えて実は、 アメリカのあり方を描いていることは誰が観ても嫌になるほどわかりやすい。 独立記念日、アメリカは正義の名において代理戦争を続け、 相手がいなくなった未来には宇宙人を相手にするんだろうか。 話し合い、戦闘、核と全て通じなければウィルスという図式は、 もしかしたらコンピューター世界の今ハードの世界で一番怖いことかも・・ 愛以外が問題なのと言う女性の言葉は大いに説得力があり簡潔。 大統領を選ぶよなぁ普通は・・あの後はどうなったんでしょうか。 この映画の中で一番好きなシーンは何回も観てしまい大笑いした、 ウィル・スミスがエイリアンをパンチで気絶させ砂漠を引きずって歩き、 しまいには切れて蹴りを入れるシーン。 メン・イン・ブラックの世界を理解できてようやく笑えた。 本当に軽いノリでしかも嫌々引きづってるのがよい。 全体が変に真面目なのに面白くさせているのはこのシーンと、 最後の帰還兵の爆笑しながら自爆シーンのおかげだろうな。 (個人的にはこのおっちゃんのシーンは好きではないが・・) なぜならば本当にこの映画をA級まで引き上げるには、 大統領の演説(はまあタイトルを力説するからよい)のあと、 出撃する前で終わらせてもよかったのではないかと思うんだが・・ もしあのハチャメチャな後半の戦闘シーンを入れずに、 戦闘準備から演説で切る勇気があれば、 A級SFとして残るかも知れないと私は思う。 それからUFOをやっつけたかどうかなど明確にしなくてもよい。 やっつけたであろう演出さえあれば、 観客は余韻にひたれるし、 アメリカ万歳強調映画だけにはならなかったかもしれない。 アクションだって砂漠の「スターウォーズ」のような、 追いかけっこだけでもう十分おなかいっぱいだと思うのだ。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-28 14:20:33)(良:1票) 《改行有》

19.  生きてこそ 《ネタバレ》 「南極物語」の フランク・マーシャル 監督作って感じですね。 両方とも実話を元にしていて雪に遭難で犬と人間の違いなんですが、 内容はぜ~ったいこっちのほうがよい! やはり犠牲をきちんと描かなければ生還したありがたさや、 自然界の厳しさや命の尊さは薄れてしまいます。 題名からしてこれは凄まじい感動大作だと思いました。 だから借りるのもためらいました。 (^O^)なにしろあの監督なのですから・・ エンディングの爽快さは感動というよりも素直に嬉しかったです。 (゚ーÅ)感動を通り越すと素直に嬉しいのです。 イーサン・ホークは実によいです。 前から気にはなっていた薄い顔のどちらかといえば好みのタイプなのですが、 出演作がイマイチ私には合わなかったのと地味だったので、 この役は意外かもと首をかしげたのですが、 無難にしかも嫌味なくカリスマ性まで持つ主役を演じていました。 人が次々死んでゆくシーンよりも、 どうやって生きのこるかというまるで戦争映画のようなストーリー。 敵は目には見えず突然前触れもせず襲ってくる雪崩や嵐といった自然現象。 背景がカトリックの学生たちであったことや、 生き残るために人肉を食べざるをえなかったこと。 これを(最後の晩餐)のワインとパンにたとえること。 ここらは非現実的な宗教による説得力はありましたが、 やはりこのシーンは中途半端だったかもしれない。 遺族のことも考え生き残ったモデルも最大に協力してはいるものの、 やはり映画として公開するとなるとどうなんでしょうか・・ モヤモヤしたものが残ります。 見世物のように食われる遺体は仕方のないことであったにしろ・・ それならば自分がそうなった場合はどうするんだ? と聞かれればやはり仕方のないことだとしか答えられない。 ある程度のフィクションを加えて違う場所や架空の学校にするとかして、 そうすれば人肉問題も客観的に見られるのではと思ってみたり・・ (;^ω^A しかし繰り返しますが、 後半の登りつめた山の向こうにまた山という図式と、 座り込み引き返そうと悲観にくれる仲間と逆に、 山だらけの中にまた越える山があるから希望があると、 どんなときにでも諦めないイーサン・ホークの役は爽快でした。 [DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:17:37)《改行有》

20.  U・ボート ディレクターズ・カット版 《ネタバレ》 この映画・・観るのにくたびれて途中で寝てしまいました(苦笑) 209分のほうしかDVDでなかったので・・ 続きをまた観たんですが前半の長いこと。 もしかしたらテレビとかでやってる短い方ならどうでしょうか。 それも観たことがないから比べられないのですが・・ 後半の1時間くらいがリメイクの必要もないくらい完璧でした。 そのために2時間人間ドラマを観なければいけないのですが、 ドイツ語でしかも潜水艦の中の設定からか声が小さい。 もちろん毎日の日常的なことも必要なんだろうけれど・・ 長すぎます(爆) 戦いも同じようなことばっかりやっているので、 この時代の潜水艦戦とはなんと退屈なことか・・と。 「レッド・オクトーバーを追え」みたいなテンポを期待しちゃいけないのです。 しかし後半の完璧な演出は素晴らしい。 真剣に前半を観ていないのに後半はかなり面白かった。 監督が途中で変わったか(爆)と思うくらい。 パニック映画さながらのような演出は「ポセイドン・アドベンチャー」を彷彿とさせる。 特に秀悦なのがラストシーン。 あれは好き嫌いが別れる演出だと思いますが、 私は今まで観た戦争映画の中で一番のラストだと思う。 まるで「海底二万マイル」みたいな「白鯨」のような虚脱感。 ここだけでも見る価値があるかなぁと思いました。 こういう救いようのない結末を演出できる美学は、 ハリウッド映画にはあまり観られません。 反戦というより戦争モノが意味がないことを描いているし、 「男たちの大和」の大和が沈む姿には日本人なのに何も感じなかったのに、 不思議ですねぇ・・ 同じ同盟国のドイツの潜水艦が潜水艦であるのに、 その最期も沈みゆく姿に、 桜の花が散るときに武士が散るような(爆) 変な感傷に浸ってしまいました。 なんというか潜水艦の固まりを生き物として描いているのが素晴らしい。 国のためにとかあまりひつこく描かなかったからもあるし、 家族愛よりも同僚や部下との人間ドラマを中心にしているからかも。 同じ時に借りた「キリング・フィールド」もそうですが、 新聞記者から見た目という演出は客観的でよいです。 もう少し前半と後半の時間のギャップがなければ、 もっと私には合っていた映画だと思いました。 [DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:33:32)《改行有》

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