みんなのシネマレビュー
337さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 73
性別 男性
ホームページ http://6018.teacup.com/337/bbs
年齢 53歳
自己紹介 心の機微が感じられる作品が好きです。
絵に携わる仕事をしていますが、映画を映像面から語ることが苦手です。
映画の社会的道徳は常に考えますが、基本的にエンターテイメントを冒涜するようなツッコミはしないのが観客のモラルだと思っています。
全体のバランスよりも、ただのワンシーンにノックアウトされたい。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234

1.  誰も知らない(2004) 《ネタバレ》 アパートの隣りの部屋で、いま実際に起こっている出来事のように描かれている。それがこの映画の最大の長所。残酷なことをするのはごく普通の人間。アナタでありワタシである。深夜、公園の雑木林に穴を掘って、ウサギの死骸を埋めたことを思い出した。死後硬直したソレを触ったとき、気持ち悪いと感じた。ワタシと明の何が違うというのだろうか。何も違わない。[DVD(吹替)] 7点(2005-08-18 05:38:19)

2.  バッドサンタ コーエン兄弟の映画はたいてい眠くなってしまう私ですが、この映画には大ウケ。気持ちよく笑わせていただきました。ブラックジョークと言ってもモンティパイソン程の毒ではないし、ソーントンのシャープなルックスに助けられてか嫌味も感じない。ストーリーラインはオーソドックスだけど、キャラクターの台詞回しやリアクションが面白く、子供に理解できないような言葉を撒き散らすサンタは、ダメを通り越して痛快。誰を相手にしても声色が変わらないソーントンがカッコイイのだ。[DVD(字幕)] 8点(2005-05-21 09:59:37)

3.  CODE46 《ネタバレ》 世界観ありきの映画ですね。未来では人の記憶は管理され、心の声にすら解明の手が及んでいる、というヴィジョンは面白い。恋愛の形も捻じれてしまうのだろう。コンピュータが誤動作を起こすのと同じように、人の心に進入したウィルスが望まない行動をする、そんな未来の一片の恋愛物語。アイデアを説明するだけで映画は時間切れに。だから本当のSFは難しい。[DVD(字幕)] 5点(2005-05-20 09:34:52)

4.  ホワイト・ライズ 《ネタバレ》 うーん。このキャストでこの出来は勿体無い。所々よいシーンはあるし、モチーフもそんなに悪くはないと思うんだけど、懇切丁寧な種明かしが観客から想像の余地を全て奪ってしまった。もはや観たまんまの映画。種を明かすタイミングも早すぎるので、ドラマの中盤では謎がほとんど解けてしまい、話に魅力がなくなる。謎をギリギリまで引っ張って、ローズ・バーンが主人公になってしまう後半はもっと圧縮して欲しかった。説明不足くらいでいいんです。こっちで勝手に補うから。 [DVD(字幕)] 5点(2005-05-19 05:49:58)《改行有》

5.  16歳の合衆国 《ネタバレ》 DVDに収録されているインタビューで、ジュリー役のミシェル・ウィリアムズがこんなことを言っていたと思う。 「主要人物の誰が欠けても成立しない、奇跡の脚本」 どこがどう奇跡なんだぁ?と思いつつ、2回目の視聴をする私。そして気がついた。 たしかにスゴイことしてるかも。こりゃ~かなり練りこまれた脚本だ。 気になってネットで「16歳の合衆国」の批評を読み漁る。 あれれ?誰もこの脚本の凄さに気づいていない? ガールフレンドの弟を殺した主人公。何故?なぜ?みんなが理由を欲しがる。 しかしリーランドは言う「理由なんてない」。 現代の若者は不可解だ、と大人たちは眉をひそめる。 これは大きな社会問題だ!と騒いで、事件についていろんな分析を当て込もうとする。 「理由がみつかれば、きつく縛って庭に埋めることもできる」 リーランドは事件についてノートに書き綴る。「この中に理由があるかもしれない」と。 私たちは「リーランドの合衆国」を読んで、理由を考える。 こうなんじゃないか、ああなんじゃないか・・・ しかしリーランドは肝心なことは何も書いていない。 私たちに「さがしてみて」と投げただけだ。 動機はあやふやだし、犯行時の記憶もない。なのに「僕がやった」ということだけは、はっきり主張する。 例えばこれが”火曜サスペンス劇場”や”はぐれ刑事純情派”だったら、「こいつ、誰かを庇ってるな?」とバレバレだ。 この本来ならバレバレであるはずの筋書きも、色眼鏡をかけたまま見ると気がつかないのである。 色眼鏡の正体は、「現代の若者は不可解だ」という偏見・先入観である。[DVD(字幕)] 9点(2005-05-19 01:25:18)(良:1票) 《改行有》

6.  血と骨 コメントに困る映画。いい絵が撮れてるし重みだけは存分にあるが、これが映画として面白いかと言えば、全然面白くない。おそらく映画の冒頭で観客が感情移入するべき視点を見つけられないのが原因。子供時代の金正雄の存在感が無さ過ぎるのだ。[DVD(字幕)] 6点(2005-05-17 04:14:01)

7.  父、帰る 《ネタバレ》 いい映画ですね。派手じゃないけど、とてもドラマティックでした。 みなさんが書かれているように、この作品は観る人によって解釈が変わってもいい映画なんだと思います。むしろ、その解釈の違いが面白いのではないでしょうか。若い人がこれを観て「いるよなこういうオヤジ、マジむかつく~、死んで当然じゃね?」と思うのもアリ。「12年の刑期を終えて出てきた男が息子と旅するフリして、昔埋めた宝を掘りにきた」って思うのもアリかな。「突然自分の人生に孤独を感じた男が、家族との絆を取り戻そうとした」のかもしれないし、「紛争地域から一時的に帰国した軍人が、息子たちに軍隊教育をしようとして嫌われた」のかもしれないし、キリスト教の神話やロシアの歴史をひっかけてるのかもしれない。 ちなみに私はこう観ました。おそらく12年服役していた父親。何故今更帰ってきたんだ!という問いには答えられない。ただ失った時間を取り戻すかのように、息子たちと旅に出る。父親にとっても12年の空白は大きく、息子たちへの愛情表現を遠慮している。父親は息子たちに生活の知恵と人間関係の知恵(縦社会)を教えようとするが、その命令口調が息子たちには高圧的に感じられる。母性で育った息子たちは父性に戸惑う。降って沸いたような父親を尊敬などできるわけがない。そして悲劇は起きる。次男はただ泣き、長男には父性の芽生えが起こる・・・。子供の頃って、優しさ以外の愛情には理解が及ばなくて、大人になってから振り返って、ああ今ならわかる、って思えるのが親の気持ちだったりする。この歳になって、この映画の父親の表情や言葉を追っていくと、とても切ない気持ちになります。(悪いけど私の死んだ父に比べたら、この映画の父の言動は真っ当だし優しいです)次男がこの後どんな風に育っていくのか気掛かりですが、自分を助けるために命を落としてしまった父親の記憶は、苦しいけれど有害なものではないんじゃないかと私は思うのです。箱の中身が何だったのかは結局わからないのだけど、父親が大切なものを取り戻しに来たのだという事だけは確実に私の胸に残りました。[DVD(字幕)] 10点(2005-05-15 15:41:34)(良:2票) 《改行有》

8.  オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 予告映像では重厚なドラマのように見えて期待していたのですが、違っていました。バイオレンス映画として軽く観るぶんには面白いんですが、人間ドラマとして観るとかなりお粗末。激しい復讐劇の根幹に近親相姦を持ってくるのなら、その観念についてもっと深い思慮を持って欲しい。娘とセックスしたことに愕然とするばかりでなく、立派に成長した娘への感動や感謝はよぎらないのか。役者の突き抜けた演技には説得力があるけれど、脚本的には浅い。 オ・デスはミドの父親であることを隠し通すために、催眠術によって自分が父親であるという秘密を封印する。すなわち自分の娘との恋愛関係を続けることを選んだ。舌など切らずにキチンと真実を打ち明け、親子として暮らせる未来を求めるべきではなかったのか。それが強く重い意志による最善の「復讐」だと私は思うのだ。ウジンもオ・デスも結局、悲劇から逃がれたいばかりで立ち向かうことをしない。この弱くて盲目な二人を「リアルだ」と思うならアリだろうけれど、私にはおぞましいものでした。とどのつまり、性衝動の美化・正当化に執心しているだけ。(教室でエロイことするウジンが軽率だし、オ・デスが卑屈に謝罪した動機がミドとの恋人関係を維持するためだなんて)表面的なショッキングさを重視し、心理的な成熟が感じられない、悪い意味で現代漫画的な映画でした。[DVD(字幕)] 6点(2005-05-14 23:39:23)《改行有》

9.  ソウ 《ネタバレ》 いや~大爆笑しました、ラスト。すごく前振りの長いコントです。面白かった。腹抱えて笑った。ラストまでしっかり見入っていたから尚更です。確かに怖かったですけど、その緊張感が最後の最後に大爆笑を誘発してしまったわけですよ。 もし鎖に繋がれていた二人が「これ、本当に死体かな?」「うーん、どうだろ?」「ちょっと確かめようぜ」「トイレの汚水でもかけてみるか」「それいいね」バッシャー!みたいなことになってたら、腹がよじれてしまいますね。死体にちょっかい出すたびに二人は電流流されて「てめー!やっぱ生きてんだろゴルァ!」みたいな。あ~可笑しい。[DVD(字幕)] 7点(2005-05-14 19:48:48)《改行有》

10.  火垂るの墓(1988) 《ネタバレ》 空襲警報が鳴り、遠方よりB29の羽音が迫り、空から焼夷弾の雨が降る。 一面は焼け野原になり、黒焦げた死体の山を縫って、兄妹は歩く。 幼い頃に父から聞かされた戦時中の光景がそのままアニメになっていました。 この映画を初めて観た当時の私は近代史についての知識や自論など持ち合わせておらず、かなーりピュアな心構えで視聴したと思います。確かにこの映画に描かれている兄妹の人生は悲惨なものだと思います。しかし私はまるきり泣けませんでした。何故みなが大泣きしているのかわからず、「大人になれば分かるのかな」と、これまで感想を保留にしてきました。 今に至り再び視聴し、私が泣けなかった理由がはっきりと説明できるようになったので、ここに感想を書くことが出来ます。主人公の清太には、西ノ宮の叔母さんに媚を売るくらいの賢さが必要だったんだと思います、妹を守るために。だって居候の身ですから、何か手伝えることがないか、自分から進んで申し出るくらいの気持ちがあって当然だったんじゃないでしょうか。他に頼れる人がいないのだから、私だったらなるべく叔母さんに迷惑かけないように神経を使うと思うが、しかし清太は叔母さんに反発するばかりで、感謝の気持ちが一切見られない。小言にうんざりして叔母さんの家を飛び出し食料が底を尽き、「叔母さんに謝って家に置いてもらいなさい」という農家の叔父さんの助言にも耳を貸さず、結果的に妹を死なせることになった。清太のくだらないプライドがせつこを殺したとしか言い様がない。この物語がもし「妹のために自分を犠牲にして生き抜く兄の話」だったら、私は感動して涙したことだろう。しかしそれでは戦争の悲惨さをアピールできないので、この物語は妹も兄も死ぬシナリオになっているのだ。この物語がノンフィクションなのだとしたら(野坂氏(清太)が実際は死んでいないのだから、ノンフィクションではないだろうけど)、妹が死んだのは野坂氏自身の責任であり、彼がその罪の呵責に苛まれていることは想像に難しくない。 そしてその責任を戦争に転嫁したとしても、彼を責める気にはなれないな、とも思う。[DVD(吹替)] 6点(2005-05-14 00:50:11)《改行有》

11.  下妻物語 深田恭子より土屋アンナのほうがロリータ服が似合うと思います。まぁそれはさておき、「アモーレス・ぺロス」と同時に観たんですが、どちらも冒頭の事故シーンから遡るシナリオ構成になっていました。偶然でしょうか。 内容的には「恋の門」と同ジャンルかな。笑える青春映画。TVドラマ「アットホームダット」で隣人だった篠原涼子と宮迫博之が夫婦だったり、矢沢心のヤンキーも個人的にはウケた。阿部サダヲのスカジャンリーゼントも。 お話としては、主役ふたりの気持ちが出来事の積み重ねで自然に打ち解けていく感じがよかったと思います。ただクライマックスの深田恭子の台詞がちょっと長すぎる上、説得力がなくって白けてしまいました。でもまぁ重い話ではないし、こんなもんかな~という甘い見方で。神妙な雰囲気だけで中身のない邦画は嫌いだけど、しかしノリだけで最後まで押すのも手軽すぎて物足りませんね。何か一本、芯が通っていれば名作だったかも。7点(2005-02-19 22:00:17)《改行有》

12.  アモーレス・ペロス 《ネタバレ》 何の予備知識もなしに観たので、3本立ての映画だと知らずに面食らった。思うに1つ目のエピソードが長すぎた感じがする、そのまま展開していくものだと思っていた。しかし突然、事故の被害者である美人モデルの不倫生活の話に切り替わる。正直、この2つ目のエピソードには興味が沸かず、すぐに入っていけなかった。「被害者の話はいいから、少年のほうはどうなった?」が観覧中ずっと気かがりとなる。3つ目のエピソードは最初から登場していた老人が主人公なので「待ってました!」と観ることができた。3つとも「犬と愛とお金と家族」の話で、それが映画中央の交通事故で一瞬だけ交錯しているという構造。こういう仕組みは大好きなんだけど、主人公3人に何の関係性もないのは好き嫌いの分かれる所だろう。黒い犬が殺し屋に飼われるようになる点はシナリオの面白い積み重ねだった。美人モデルのエピソードも何らかの形を残して結末を迎えていれば、私も心置きなくこの映画を名作と呼んだだろう。8点(2005-02-19 19:04:37)

13.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 始まって数分で思った、これはとっても好きな映画。私をぎゅーっと、幼い時代まで引き戻してくれる。自転車さえあれば、いくつものスリリングな冒険の舞台まで行くことができた。立ち入り禁止の場所にはすすんで入った。何かが起こるかもしれない、そんなドキドキがたまらなくて毎日、日が暮れるまで遊んだ。大人たちの秘密も、女の子の体も、青いミニカーも、僕をドキドキさせてくれるモノたち。同じ天秤の上に乗せられる、ただの無邪気な好奇心。恐いけど大好きな母さん、腕相撲を手加減してくれる優しい父さん、何があっても絶対に安全な場所だと思っていた、疑うことなんて知らなかった。美しくて無垢な子供の世界と、醜く現実的な大人の世界を対比させた、ピリリと辛い素敵な映画です。10点(2005-02-09 14:42:45)

14.  ブラウン・バニー 《ネタバレ》 ポルノ女優ではない、普通の映画女優にこんなことをさせていいのか? 作品の評価をする前に、まずそれを問いたい。 当人同士は納得していても、周囲の人々はそれを許すべきなのか? 映画はフィクションだ。映画のために、本当にオーラルセックスをする必要など、 どこにもない。殺人現場に本当の死体を転がす必要がないのと同じだ。 映画を創る者が踏み越えてはならない倫理がある。 ギャロは、やってはいけないことをやったと思う。 (ギャスパー・ノエすらやらないようなことを) どんなに作品が優れていようとも、その一点において私は白けた。 (画面いっぱいにボカシが入るのも見苦しいし) もう一度言う。本当に咥えさせる必要など、どこにもない。 内容は好きなのに・・・残念だ。 【追記】突き詰めていけば、作り手と受け手の間になければならない信頼関係の問題。作り物だからこそ映画は安心して観られるわけで。私は「バッファロー’66」がすごく好きなのでこの作品も期待して観ていたが、件のシーンを見せられた瞬間、作品からはじき出された。感情のふり幅を増すためのファクターであるのはわかるが、本来は映画的な演出で効果を出すべきものだと思うし、そうした工夫から逃げてはいけないと思う。そうでなければ映画はどこまでもエゴの塊になっていく。この作品を手放しで評価してしまったら、この後を継ぐ映画の中でも呼物的な俳優同士の本番セックスを見せられかねない。私はそれは勘弁願いたいので、ここで散々に貶しておきたいのです。[DVD(字幕)] 0点(2005-02-08 16:30:44)《改行有》

15.  恋人はスナイパー 《劇場版》 《ネタバレ》 全3作通しての感想です。 1作目が一番マシでした。マシってだけで、粗を探せばキリがないですが。 この作品の一番の欠陥は、「狙撃」がまったく生かされていないことです。これがとても難しい題材であったことは、きっと脚本の君塚氏も思い知ったことでしょう。狙撃はとても地味なうえ、一瞬で見せ場が終わってしまう性質のものですから、見せ方がとても難しいのです。だから2作目では完全にカンフーに逃げてしまったのでしょう。しかしそれではタイトルに偽りアリになってしまうので、3作目では頑張って「狙撃」のドラマに持っていった。頑張ったけど、やっぱりダメだった、そんな感じ。スナイパー同士の戦いは、どちらかの位置がわかった時点で勝敗が決まるのが定石。もはやどうやって盛り上げればいいかわからなくなったのか、土壇場で竹中さん生き返ってるし・・・。 全体的にリアリティがないのは目をつぶるにしても、核に据えた「狙撃」だけは丁寧に描いて欲しかった。ウッチャンと水野美紀のスタントに興味ないなら、見る価値なし。4点(2005-02-04 03:52:19)《改行有》

16.  ロスト・イン・トランスレーション 書こうと思ったことの多くが【GO】さんのレビューに書かれていたので、こそっと良票を入れて終わっておこうかと思ったのですが、やっぱりちょっと書いておきます。 日本人もアメリカ人も、東京という街に「孤独」をイメージするのは同じなんだな、と思いました。日本に住んでいる者だけが象徴的に感じるイメージではないんですね。そこに米国人が持つ「英語は世界の公用語」という暗黙の認識が重なって、孤独が増幅する。ここでなければ出会わなかっただろう二人は、他に誰もいなかったから惹かれたのだろうし、お互いにそれがわかっている悲しさがある。でもたしかに好きになっていった。人間はみんな言葉を喋るけど、それは万能じゃない。思いを言葉に置き換えるときに、複雑な意味は失われる。この映画も、構想から映像になるまでに、きっとたくさんのロスト・イン・トランスレーションが起こっているんだろう。ラストシーンの言葉なき抱擁が、きっと一番観客に伝わっている。6点(2005-02-03 20:44:08)《改行有》

17.  エレファント コロンバイン高校の銃乱射事件は、「フィクションを超えた現実」だった。この映画がこの形で観客の前に現れたことが、私はすごく嬉しい。「ボーリング・フォー・コロンバイン」のような、べっとりとプロパガンダが塗りたくられた映画はもううんざりだったからだ。「エレファント」は静かに、しかし激しく私たちに問いかける。この迫力に説明はいらない。 説明のない衝撃は、気持ちの矛先をどこに向ければいいか困らせるだろう。しかしそれこそが、この映画の唯一のメッセージ。私たちは答えに導かれることに慣れてしまっていて、「エレファント」の前ではただオロオロするばかりだ。10点(2005-02-03 06:06:30)

18.  恋の門 喩えるなら、強火でパラッと仕上げたチャーハンのような感じ。中華の基本でありながら、なかなかコレ!と言えるウマさと個性を持ったチャーハンに出会うのは難しい。恋の門はいいチャーハンだ。味は濃いのにさっぱりしている。気に入った。わかる人にはわかる台詞が胸に染みて頬が緩む。松尾スズキでしか有り得ないキャストの多彩さは、観ている人を純粋に楽しませてくれる。個人的には小日向文世がツボでした。8点(2004-10-23 20:47:46)

19.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》 Vol.1と2を観ての総評です。「キルビル」は週間少年ジャンプの方程式で展開する映画だった。聖闘士星矢が十二宮の敵を倒して回ったように。ケンシロウが世紀末の廃墟でライバルたちと戦ったように。キャラクターが一人一人語られ、そして対決。過去の回想で伏線が挟まれ、そして解決。嗚呼、単純明快。なのに面白い。まさしく漫画だ。ジャパニーズコミックだ。タランティーノはまったくもってタチの悪いオタクだ。自分の偏った趣味をこんなにも楽しげに伝えられる才能を持っているのだから。 それでいて芯が通っている。母の強さと脆さ。母ちゃん生んでくれてありがとう。8点(2004-10-22 22:16:41)

20.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 1~3部まで観た総評として書きます。ファンタジーの古典である指輪物語の看板を背負うために豪華な装丁になっていますが、やはり映画としては長すぎで、見せ場が散漫です。同監督の作品「ブレインデッド」はひたすらチェーンソーで人肉を切りまくっていましたが、この「ロードオブザリング」も単調さは同じ。ひたすら派手なCGで押し捲っているだけで下品です。フロドとサムの友情も第1部からずっと同じ調子で見せられてるので飽きてくる。アラゴルン、レゴラス、ギムリの活躍もしかり。全シーンがクライマックスじゃ疲れるんですよ。所詮はファンアイテムで、名作と呼ぶのはとてもじゃないけど無理。唯一褒めたいのは、スタッフの情熱だけは溢れるほどに伝わってくる点。第1部を面白いと思えなかったなら、あとの2編は観なくてもよい。9時間費やして鑑賞しても、何かが胸に残るような映画ではない。 ン億円かけて作った「指輪物語」の動く挿絵。5点(2004-10-21 07:24:23)(良:1票)

022.74%
100.00%
200.00%
300.00%
479.59%
568.22%
61216.44%
7912.33%
81926.03%
91013.70%
10810.96%

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS