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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  すばらしき世界 ストーリーがすばらしい。よくある勧善懲悪ものとは明らかに一線を画し、たしかに現実にありそうな話を、ものすごく自然に、少々の毒や皮肉を込めて描いている感じ。しかも主人公はけっして特異な存在ではなく、誰もが大なり小なり似たような要素を持っていて、生きづらさみたいなものを感じているんじゃないですか、と問われているような気がします。 しかしストーリーもさることながら、私がもっともグッと来たのは、前半と中盤に1回ずつあった役所広司が泣くシーン。前半は橋爪功夫婦と食卓を囲みながら、中盤は子どもたちとサッカーに興じた後で。演出なのか演技なのかわかりませんが、大の大人が堪え切れなくなって人目も憚らずに嗚咽するというのは、まさにこんな感じだろうと。仮に前後を切り離してこのシーンだけ見たとしても、私はきっともらい泣きしたと思います。[インターネット(邦画)] 9点(2024-02-02 02:02:51)(良:1票) 《改行有》

2.  クーリエ 最高機密の運び屋 《ネタバレ》 傑作でした。最初は軽い感じで始まりながら、徐々に静かな緊張感が高まって、逃亡のシーンだけ急にアクションが激しくなり、そこから先は落胆と憔悴の日々で、しかし最後に一瞬だけ光が差して終わる。まさにバレエを見ているように(あまり見たことはないが)、いろいろな場面を堪能させてもらいました。ペンコフスキーって本当に立派な人だったんですねえ。今のロシアにもいればいいのに。 そういえば少し前にスピルバーグ監督・トム・ハンクス主演で「ブリッジ・オブ・スパイ」という映画がありまして、時代的にはまったく一緒、主人公の状況もよく似ていました。同一人物かとも思ったのですが、違うようです。個人的には「ブリッジ~」より「クーリエ」のほうがずっと上です。 と思っていたら、ペンコフスキー役の彼は「ブリッジ~」にも出演していて、スパイを拷問にかける尋問官役だったらしい。全然覚えていないけど。どっちの役のほうが楽しいのか、ちょっと聞いてみたい気もします。[インターネット(字幕)] 9点(2023-02-27 02:14:14)《改行有》

3.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 あまりに話題なので、IMAXとかいう超巨大なスクリーンで見てきました。これはすごい。巨大すぎて、役者の顔がアップになると逆に誰だかわからなくなるほど。しかし、さすがに映像と音の迫力は十分。まさにその場にいるように、さながらバーチャル・リアリティを体感しているような錯覚に陥ります。誰もが自宅のテレビで映画を見られる昨今、そうはさせじと映画館が新境地を開いた、という感じでしょうか。しかも空母と戦闘機の発艦・着艦と「Danger Zone」があって、もう冒頭のそのシーンだけで元は取れた感じ。 ストーリーもそこそこ。考えてみれば前作が作られたのは冷戦時代の末期で、唯一最大の敵国ソ連との戦闘は想定しにくかったと思います。だからラストのほうで偶発的に戦闘に発展、みたいなシナリオだったと記憶しています。それに対して今、米国は幸か不幸か敵だらけ。現実に侵攻だの空爆だのミサイル攻撃だの茶飯事です。その意味では、戦闘シーンも描きやすかったのかなと思います。ただ「ならず者国家」と言うばかりで、けっして実在の国家を連想させないように腐心してたように見えましたが。 しかしトマホークであれだけ敵国の滑走路を破壊できるなら、核施設もわざわざ戦闘機で危険を冒さずとも、トマホークでボコボコにすればいいんじゃないかと思いましたが、どうなんでしょう? そして最後、「父の代わりだ」のセリフには図らずもグッと来てしまいました。たまには映画館で見るのもいいものですね。[映画館(字幕)] 9点(2022-06-24 23:36:00)(良:1票) 《改行有》

4.  非常宣言 《ネタバレ》 なかなか傑作。航空機ものはパニック映画の定番としてハズレが少ない気がしますが、これもけっこうアタリだったように思います。特にコロナ禍を思い起こさせるようなお話で(もちろんそれが狙いでしょうが)、最後まで楽しめました。 が、見終わって冷静に反芻してみると、終盤に「?」な点もいくつか。ソン・ガンホが異常にがんばったのは、刑事としての使命感か、それとも乗客に奥さんが含まれたからか。勢いで前者とばかり思って見ていましたが、後者の可能性もあるなと。そうするとちょっとブレるなあと。 それからマジメに考えるのも野暮ですが、アメリカの対応はともかく、日本はさすがにあそこまでしないだろうと。自衛隊発足以来初の実戦による実弾射撃を、こんな場面で行うとは考えにくい。共産国やロシアならやりかねませんが(実際に撃墜しましたが)、威嚇とはいえ一応友好国の民間航空機に向けて発砲などしたら、世界の世論が黙っちゃいないでしょう。 航空機の乗客乗員はそもそも隔離されているようなものなので、むしろどこかに着陸させて給油させ、ついでに完全防護の上で崎陽軒のシウマイ弁当ぐらい提供して、そのまま韓国へ送り出すぐらいが現実的な対応だと思います。これでは映画としてまったく面白みがなくなりますが。「ダイヤモンドプリンセス号」の一件は、かの国ではあまり報じられなかったのかな。[インターネット(字幕)] 8点(2023-12-30 02:24:05)《改行有》

5.  ノマドランド 《ネタバレ》 見当違いな見立てかもしれませんが、世の中の「定見」に対するアンチテーゼが心地良いという感じ。トルストイの「アンナ・カレーニナ」の有名な冒頭の一節「幸福な家庭は似通っているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である」に照らせば、主人公の環境は明らかに「不幸」の一形態でしょう。伴侶はいない、家すらない、お金もない、定職もない、あるのはボロボロのクルマだけ。しかし本当に彼女は不幸か、と訴えかけてくるわけです。とにかく自由で、逞しくて、薄いながらも適度なコミュニティがあり、とりあえず食うには困っていない様子。孤独や悲しみはあるが、それは「幸福な家庭」にもある話です。 印象的なのは最終盤。温かそうな家庭に招かれて定住するかと思いきや、やはりボロボロのクルマで逃げ出してしまう。ここだけを切り取ったら「なぜ?」と思ったかもしれませんが、ここまでを見てきたら「わかる!」と思えるんですよね。別にノマドな暮らしを羨ましいとまでは思いませんが、こういう生活もあるんだなあと思わせてくれました。 ドラマとしては特に何も起こりません。ドキュメンタリーでさえなく、定点カメラのように淡々と日常を追うだけ。それでもなんとなく見入ってしまう力強さがあります。またこういう映画にいろいろ賞を提供するアメリカの映画界というのも、なかなか奥が深いなという感じがします。[インターネット(字幕)] 8点(2023-12-11 23:22:33)《改行有》

6.  AIR/エア 《ネタバレ》 ある種のドキュメンタリーとして堪能させてもらいました。後発新興企業ならではの勢いや自由さやチャレンジ精神が感じられます。今の日本に足りないのはこういう部分じゃないかなと。 個人的に好きなのは「5000ドルの罰金」を逆手に取るという発想。「エア・ジョーダン」のネーミングが誕生する瞬間。そして印象的なのは、やはり最後の母親による「条件提示」。日本なら、どんなスター選手でも一瞬で嫌われるところでしょう。「がめつい」とか「守銭奴」とかいろいろ言われそう。しかしかの国では、とにかく権利を主張することが大事。ひとたび譲歩すればどこまでも利用されるという危機感があるのかなと。 まあ贅沢な暮らしにも限界があるし、預貯金をいくら積み上げても仕方がないので、結局はどこかに投資または寄付するしかないわけで。マクロ的に見れば誰がその主体になるかという違いでしかないのでしょう。いずれにせよ庶民の私にはいっさい関係ない話ではありますが。[インターネット(字幕)] 8点(2023-06-10 22:42:45)《改行有》

7.  リトル・シングス 賛否両論あるでしょうが、物語の予定調和をぶち壊すという意味では面白かった。そろそろサスペンス映画のシナリオもネタ切れを起こしているのかもしれません。 まず、主要3人による三者三様の精神的にギリギリな感じがいい。派手はシーンはありませんが、ずっと静かな緊張感が持続します。その上、なんとも言えない結末を迎えるわけで。とはいえ後味が悪いかといえばそうでもなくて、たまにはこういうのもいいかなと。ただし、サスペンスがこんな作品ばかりになったとしたら、それはそれで映画界の危機でしょう。[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-04 23:43:59)《改行有》

8.  ラストナイト・イン・ソーホー けっこう楽しませてもらいました。中盤から終盤にかけては、精神疾患の精神状態を疑似体験させられるようで少々辛い感じもしましたが、いろいろ予想外の展開で驚く場面が多々。予想外といえば、一般的なホラー映画ならオドロオドロしい音楽や効果音を流しそうな場面でポップな曲を流すとか、なかなか斬新でした。何より2人のヒロインがかわいくて魅力的。対象的に黒人の彼氏君は、ほとんど付け足しのような存在感でしたが。[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-07 03:08:46)

9.  Winny ある種のドキュメンタリーとして堪能させてもらいました。事の本質より言葉尻を捉えてナンボの法廷闘争の面倒くささとか、警察やメディアが当人を悪者に仕立てていく様子とかがリアル。紋切り型な言い方になりますが、概して日本は斬新なアイデアや異能の人を「和を乱す」として寄ってたかって潰そうとする傾向があります。その〝成果〟が「失われた30年」なのでしょう。 ただし、警察や検察が執拗に断罪しようとした理由がやっぱりよくわかりません。愛媛県警の事件との絡みも、ちょっと浮いていたような。[インターネット(邦画)] 7点(2024-04-19 02:50:27)《改行有》

10.  ワイルド・スピード/ファイヤーブースト 良かれ悪しかれ期待を裏切りません。例によって派手なアクションシーンから始まり、例によって「ファミリー」が強調され、ときどき格闘が挿入され、原点回帰のレースシーンまでありました。さらに退場したはずの仲間がシレッと復活したり、かつての強敵がいつの間にか味方になったり。「ファミリー」はどんどん質量ともに増殖していくようです。この調子で行くと、「世界は一家、人類は皆兄弟」という結論に達しそう。 そこで重要なのは敵の描き方。この作品でもなかなか存在感を示していましたが、質量ともに多勢に無勢で気の毒にさえ見えてきます。次回作が最終作とのことですが、ぜひ大スター軍団を相手に有終の美を飾っていただきたいものです。[インターネット(字幕)] 7点(2024-02-06 23:47:15)《改行有》

11.  MINAMATA ミナマタ いろいろ脚色や誇張もあるでしょうが、けっこう真摯に作られていたように思います。いつもの超人ではない凡人のジョニー・デップが魅力的。またいつもの剣の達人ではなく、流暢な熊本弁を話す地元民としての真田広之も貫禄があります。 ただちょっと気になるのは、今さらこの事件を取り上げようと思った制作意図です。ラストのタイトルバックなんかを見ると「現代への警鐘」みたいなメッセージを込めたかったようですが、それは違うんじゃないかと。少なくとも先進国において、大企業が環境を無視して利益を追求することはあり得ない。仮に悪徳な経営者が現れたとしても、株主や消費者や法律がそれを許さないでしょう。実際、今日の日本で、大きな公害問題は起きていません。また先進各国を中心とした環境意識の高まりは周知のとおり。むしろ行き過ぎなほどです。 そのきっかけの1つになったのが、この事件だったんじゃないかなと。なんでもかんでも批判するのではなく、人類は当時の反省を踏まえてとりあえず進歩したと肯定的に捉えたほうが、将来に向けて建設的かなと。[インターネット(字幕)] 7点(2023-09-10 00:15:53)《改行有》

12.  Fukushima 50 ある種のドキュメンタリーとして堪能させてもらいました。その後の報道などを見聞きするかぎり、おそらく本当にこんな感じだったのでしょう。その意味で、家族だの回想だののシーンは邪魔でした。急に弛緩するというか、エンストされた気分になるというか。全部カットしてほしかった。 それにしても、見ているとだんだん暗澹たる気分になります。10年前の話ではなく、リアルタイムのコロナ対応やオリパラ対応とあまりにも重なるので。さすがに怒鳴り散らすしか能がないトップは今はいないと思いますが、責任をたらい回しにしたり、現場を知らなかったり、なかなか方針を打ち出せなかったりする上層部がいる一方、現場では常に危険な作業を強いられるあたりは瓜二つな感じ。 つまり、日本の組織の問題は10年前、もっと言えば太平洋戦争後から可視化されていたのに、結局何一つ改善されないまま今日に至っているわけで。それも平時なら適当にごまかせますが、有事になると一気に顕在化します。 さらに言えば、今の〝国難〟の現場に「吉田所長」はいるのだろうかと。傍から見ているかぎりは不在のようで、ますます不安になります。 ただ、ちょっとだけ登場した自衛隊員のセリフ「民間人ががんばっているのに、我々が撤収するわけには行かない」には、ベタと知りつつグッと来てしまいました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-07-23 02:08:06)(良:1票) 《改行有》

13.  ある男 《ネタバレ》 松本清張の「ゼロの焦点」の現代矮小版という感じ。サスペンスとしてけっこう最後まで興味を持てたし、邦画にありがちな無理な展開もなかったように思いますが、終わってみれば「それだけ?」というお話。こういうこと(ビジネス)が現実にあるかどうかは知りませんが、まああっても不思議ではないですね。日本人同士より日本人と東アジア人なら特に。[インターネット(邦画)] 6点(2024-04-13 01:10:30)

14.  ベイビー・ブローカー(2022) 全部見ているわけでありませんが、是枝監督というのは本当に疑似家族的な世界を手を変え品を変え描くのが好きなんですね。人は赤の他人に対し、どこまで思いやりや愛情を持てるか、親身になれるかというあたりが永遠のテーマなんでしょうか。 この作品もそこそこ堪能させてもらいました。が、ある意味で誘拐と人身売買というかなりダークサイドなお話でありながら、ソン・ガンホが主役である以上、けっして悪人であるはずがないという先入観が大きくて、良く言えば安心して見ていられたし、悪く言えばサスペンス的な興味は削がれたという感じ。 多少暴力的な要素も含まれていたので、そのあたりは韓国映画へのオマージュというか、韓国市場に合わせたのかな。それにしても、けっこう話題になった作品でありながら、ここでのレビューの少なさが意外。[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-12-07 23:37:26)《改行有》

15.  ベルファスト 《ネタバレ》 なかなか思い入れたっぷりな感じでいいのですが、どうも舞台となる地域の空気感が掴みにくいというか。 それまで平和だった住宅地で冒頭のように激しい暴動があれば、まして宗教対立のような面倒くさい問題であれば、地域は一瞬にして緊張感に包まれるはず。たしかにバリケードを築いたり、銃を構えたりするシーンもありました。しかし別のシーンでは、何事もなかったように平和に暮らし、学校に通い、父親の帰りを待っている。同じ地域の話とは思えないのですが…。 まして最終盤になって、憧れの子がカソリックだったと明かされます。どうして今まで無事だった? なぜ本人は怖がる素振りもなかった? 「隠れカソリック」だったのか? なんだかキツネにつままれたような、妙な違和感が残りました。 ただし、ジュデイ・デンチの存在感はさすが。結局、この方の印象が一番強かったような。[インターネット(字幕)] 6点(2023-08-25 02:42:29)《改行有》

16.  騙し絵の牙 《ネタバレ》 超ネタバレです。全部端折って最終盤について言うと、本を売るのにナイキ商法は機能するか、ということですね。どれほど人気作家の本だったとしても、一般的な単行本の10倍の値段をつけて売るのはどうよと。もちろん経費が10倍もかかっているわけではなく、利益を大幅に乗っけているわけで、少々アコギな感じがしないでもありません。まあ本が売れない時代の苦肉の策ということで。しかしこれだけ高額なら、誰かがコピーして電子化して安価で売るのは時間の問題かと。エア・ジョーダンとは違い、これなら素人でもできます。もちろん違法ですが、現実にこういう事例がほとんどないのは、もともと本が安価だからです。10倍に引き上げたらさてどうなるか、ちょっと興味があります。 それから最近の大泉洋は、こういう策士というか、小賢しいというか、ひょうひょうと器用に世渡りしてしまう役が多い印象があります。しかし個人的には、むしろ簡単に騙されて「人を騙して楽しいか」「帰してくれよ」「訴えてやる」などと悪態をつくキャラをもう一度見たい気がします。 ついでに言うと、往年の大作家先生でありながら、時代に流されて妙なコスプレをさせられる國村隼が好き。[インターネット(邦画)] 6点(2023-08-08 02:54:51)(良:1票) 《改行有》

17.  はりぼて なかなか真に迫っていたように思います。前半はムカムカして酒量が増えましたが、後半になると飽きるというか呆れるというか。一連の不正は議員個々人の資質によるものではなく、長きにわたる構造的・伝統的なものでしょう。だから良心の呵責もなく繰り返されてきた。一部メディアがどれだけ突っ込んだところで、また人が入れ替わったところで、ほとぼりが冷めればまたぞろ復活するか、あるいは別の手口が編み出されるに違いありません。おそらく富山市議会だけではなく、全国の地方議会も似たようなもんでしょう。 そこで思うのですが、そもそも地方議会って必要なんでしょうか。要は予算配分について全体最適な解を出せばいいんですよね。それなら全部AIで代用できる気がします。市議会が消滅しても都道府県議会が残っていれば「民主主義ごっこ」はできます。議会の運営費や議員歳費分をゼロにして福祉や教育や投資に回したほうが、住民にとってよほどプラスでしょう。 少子高齢化が進む日本は、これから地域間における住民(特に働き手となる若年層)の獲得競争が激化すると思います。若い人を呼び込める自治体は栄え、流出する自治体は没落するだけ。老議員とともに限界集落になりたいなら、それもよし。しかし無議会のAI自治体が誕生したら、話題性や効率性で人が集まると思うんですけどねぇ。[インターネット(邦画)] 6点(2023-07-31 01:33:26)(良:1票) 《改行有》

18.  モーリタニアン 黒塗りの記録 《ネタバレ》 なかなか真に迫っていたように思います。たしかに当時、ちょっとでも怪しいアラブ系は片っ端から拘束されていた印象があります。白か黒かはどうでもいいという感じ。それがアメリカにとって「正義」であり「報復」だったわけで、なんとも恐ろしい話です。 しかし、作品として上品すぎるというか、何か物足りない感じがするのもたしか。当時の報道によれば、もっとえげつない拷問が行われていたはずで、それも収容所の官吏による私怨もしくは憂さ晴らしもしくは遊び半分が目的だったと記憶しています。ところがこの作品では、当初は比較的穏便だったのに、ラムズフェルドの命令一下、無理やり自白に追い込まざるを得なくなったような描き方でした。何が真実かは知る由もありませんが、ラムズフェルドに責任を押し付けてお茶を濁しているような気がしないでもありません。 それに衝撃的だったのはラストのテロップ。無罪が確定した後もなお、数年にわたって拘束され続けたとか。法治国家でこんなことが許されるのか。劇中でカッコよかったジョディ・フォスターやカンバーバッチ(が演じた人物)は、これに対してアクションを起こさなかったのか。この部分のドラマをもう少し見たかった気もします。 この作品はBBCの制作だそうで、さすがという感じです。少なくともNHKには絶対に作れないでしょうねぇ、いろんな意味で。[インターネット(字幕)] 6点(2023-05-03 23:56:11)(良:1票) 《改行有》

19.  ワイルド・スピード/ジェットブレイク 《ネタバレ》 やたら「家族」「仲間」を強調し、筋骨隆々の「弟」を登場させ、サン・カンまで復活させ、ポール・ウォーカーを彷彿とさせて、最後の最後にジェイソン・ステイサムまで引っ張り出すあたり、すべてドウェイン・ジョンソンに対する〝当てつけ〟のような気がしないでもありません。「外堀はどんどん埋まってんだよ」と。「お前に仲間はいるのかよ」と。実際はどうなのか知りませんが、そういうサイドストーリーを勝手に妄想しながら見ると楽しめます。 いや本ストーリーがあまりに荒唐無稽な上、敵の親玉として期待していたシャーリーズ・セロンの出番がほんのわずかだったので。[インターネット(字幕)] 6点(2022-04-22 01:54:43)《改行有》

20.  三島由紀夫VS東大全共闘 50年の真実 ガチンコ勝負を期待して企画されたイベントが、さして盛り上がることなく終わりましたという、ただそれだけの話。討論の中身に、まったく価値はありません。意気がった学生が空虚な観念論を振りかざし、三島に適当にあしらわれるだけです。だいたい親から仕送りをもらい、国立大学なら国税によって支援されている学生に「革命」だの「闘争」だのと息巻かれても、「まあがんばってね」としか言えないでしょう。 ただし、現代の識者へのインタビューはいずれも含蓄がありました。人選が良かったのか、聞き方が良かったのか、不毛な討論を埋め合わせるかのように、絶妙に挿入されていたように思います。「真実」というほど大げさなものではありませんでしたが。 70年前後の学生運動というのは、要するに若いエネルギーを発散させるための「お祭り」だったのかなと。バブル全盛期の若者が「ジュリアナだ」「マハラジャだ」と大騒ぎしていたのと同じ感覚で、「国会議事堂だ」「安田講堂だ」と大騒ぎしていただけでしょう。〝敗北〟の後、多くは何事もなかったかのようにご立派な「企業戦士」もしくは「国家公務員」に転身されたことが何よりの証拠です。そして今では、負担額をはるかに上回る年金を受給して悠々自適の生活を送っているわけで。「革命」に失敗して本当に良かったね![インターネット(邦画)] 6点(2021-06-15 01:48:33)《改行有》

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