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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  終わらない週末 《ネタバレ》 タンカーが接近する予告編に興味を持って見始めたら、異様に面白かった。タンカーをはじめ、鹿とか飛行機とかスペイン語まくしたておばさんとかビラとかテスラミサイルとかフラミンゴとか大雨とか、わけのわからない事態が次々と発生します。そのすべてについて、結局何だったのかは最後まで明確にされません。伏線的な意味づけも謎解きもないし、解決もしません。 では見ている側としてストレスが溜まるかといえば、さにあらず。それは、あくまでもパニックに直面した登場人物たちの言動に焦点を当てているから。不気味に登場したアリ父娘と、警戒感を滲ませるジュリア・ロバーツのやりとりが実に見事。よく知らない者同士、普通の言葉が無神経に聞こえたりイヤミに聞こえたり。妙なアングルや不穏な音とも相まって、繊細な言い回しが微妙な距離感や緊張感を醸し出しています。この時点で、まさに内憂外患状態。 で、しだいに相互理解が進むと、今度は助け合うようになります。それもたまたま知り合っただけなのに、お互いに命がけ。特に最終版、アリとケヴィン・ベーコンとイーサン・ホークが対峙する場面は感動的ですらあります。 その後、登場人物たちがどうなったかは描かれません。状況から考えれば生存は難しいしょう。しかし最後に人間の尊厳や善意のようなものを信じることができて、案外幸せだったんじゃないかという気がします。それを象徴するのが、「フレンズ」を見る少女の笑顔かなと。[インターネット(字幕)] 9点(2025-06-15 04:06:03)《改行有》

2.  355 もう若さや美貌を売りものにできなくなった妙齢の女優5人を束ねてバルクセールで売ってみました、という感じ。しかし無造作に皿に盛られた5個のリンゴより、大切に箱に納められた1個のリンゴのほうが見映えするという厳しい現実がありまして。 それならそうと「家政婦は見た」みたいに笑わせてくれるとか、頭脳戦で勝負するとか、何か「ならでは」を見せてくれればよかったんですが、なぜかバリバリのステイサム路線+インポッシブル風味ですからねぇ。すっかり見飽きたアクションシーンに、もうええて、と思わずにはいられません。 「ゼロ・ダーク・サーティ」のころのジェシカ・チャスティンはけっこう好きだったんですけど、どうも最近はアクションにご執心なようで。そろそろ戻ってきてほしいと、切に願うばかりです。[インターネット(字幕)] 3点(2025-06-10 03:26:25)《改行有》

3.  ビーキーパー 《ネタバレ》 久々に、一点の曇りもないジェイソン・ステイサム節炸裂という感じ。どれほど多勢に囲まれても、文字通り向かうところ敵なし。いったいどういう特殊な訓練を受けたらここまで強くなれるのか、ぜひメソッドを教えてほしいところです。 それに、色恋とか友情とか余計なストーリーもいっさいなし。猪突猛進、危なげなく戦い続けて悪玉を追い込んでいくのみ。その潔さに好感が持てます。 しかしこの調子で社会の悪を根こそぎ駆逐していくとすると、アメリカの政治空白にも人口減少にも、ひいては世界の人口爆発の抑制にも貢献しそうですね。[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-03 02:44:19)(笑:1票) 《改行有》

4.  関心領域 噂には聞いていましたが、なんとも風変わりな作品でした。地獄そのものを描くのではなく、地獄と壁一枚隔てた天国を描くことで天国の住人の認識を問うという構図。 その構図は今日も当たり前のように存在します。隣家から聞こえる夫婦喧嘩の怒声もそう、テレビやネットから日常的に流れる破壊された街の光景もそう。その意味では、この映画は歴史ものや戦争ものというより、見ている者全員に「お前はどうなんだ?」と問いかけてくる問題提起ものという感じ。 で、たいていの人は「怖いね、と言いながらディナーを続ける」(とある戦争映画の外国人記者の名セリフです)のが関の山ではないでしょうか。地獄の存在に気づいてはいても、自分の天国を脱してまで救済に向かおうとは思わないし、そんな力もない。政治が、警察が、軍隊が対処すればいいだけの話。人間とはそんなものと開き直って、むしろ無関心を装うぐらいしかできません。実際、世の中はそんな無関心の集合体で成り立っている気がします。 そう気づかせてくれたという点において、ある種の啓蒙映画と言えるかもしれません。もっとも、いくら啓蒙されても相変わらずディナーを続けるだけですが。 まったく余談ながら、当時のナチスにはもう一人、別の「ルドルフ・ヘス」がいました(綴りは違うらしいが)。こちらはヒトラーの最側近でありながら、第二次大戦が始まった直後ぐらいに戦闘機を盗んでイギリスに亡命した変わり者。歴史的にはこちらのヘスのほうが有名かと。[インターネット(字幕)] 7点(2025-05-31 23:49:41)《改行有》

5.  渇水 意図がよくわからない作品でした。「太陽と空気と水はタダ」なんて、水道局の人間に語らせちゃダメだろうと。もしかするとこの制作者は、雨水が勝手に水道水になり、下水が勝手に浄化されて海に還るとでも思っているんだろうか。 育児放棄された姉妹の健気さを描くのも、あざとい上に見飽きた感じ。水不足と水道料金滞納を関連づけるのもおかしい。有名な役者がいろいろ出ているから期待したのに、学生映画みたいな印象だけが残りました。[インターネット(邦画)] 3点(2025-05-23 03:03:24)《改行有》

6.  グレイマン まず「グレイマン」というタイトルがいい。世の中の大多数の人間は、社会にとって「グレイ」な存在ですから、この時点でなんとなく共感できます。映画の中での動きはひたすら派手ですが。 で、汚職現場を捉えたらしいチップの行方が一つのカギになるわけですが、あれだけ他国の街中で、しかも白昼に市民を巻き込みつつ派手な銃撃戦を繰り広げれば、さすがにCIAのナンチャラも監督責任を免れないはず。もうチップなんてどうでもいいだろうという壮大な本末転倒感が魅力です。 しかし、最大の魅力はやはりアナ・デ・アルマス。めっぽう強くて頼りがいがありながら、けっして出しゃばらない。たいそうな美人でありながら、けっして〝女〟を武器にしない。世の男性が思い描く理想的な女性像じゃないでしょうか。チップよりはるかに希少な存在だと思います。[インターネット(字幕)] 7点(2025-05-08 01:26:20)《改行有》

7.  侍タイムスリッパー 《ネタバレ》 評判どおり、けっこう楽しませてもらいました。たしかに時代劇はめっきり減りましたが、それはある意味で自業自得な部分もあるんじゃやないかと。古めかしい時代劇はそれこそ時代を感じさせてくれますが、今風の時代劇は現代劇をチョンマゲ姿で演じているだけという感じ。だったら現代劇でいいじゃないかと。 それはともかく、面白かったのは2点。1つは、主人公が最後まで素性を明かさなかったところ。割とすんなり現代に溶け込んでいたし、周囲の人も、いきなり現れて真剣を振り回す主人公について詮索せず、あっさり受け入れるのが面白い。ギャラの振り込みとかどうしたんだろうと妙に心配になりました。なんとなく、「ウルトラセブン」の最終回みたいなシーンがあるのかなと期待していたのですが。 それからもう1つは、主人公がショートケーキを食べながら「日本はこんなに豊かになったのか」とむせび泣くところ。一緒にもらい泣きしてしまいました。我々が歴史を学ぶ意味は、まさにここにあります。先人たちの苦難の末に今日があることを、我々は忘れちゃいかんだろうと。だけど今風の時代劇は、その教材にはならんのですわ。[インターネット(邦画)] 7点(2025-05-02 03:26:23)《改行有》

8.  アイス・ロード 《ネタバレ》 いかにもアクション系のサスペンス映画のためにひねり出しました、という感じの舞台設定が面白い。よくぞここまで〝悪条件〟を思いつくものです。しかも、この手の作品の第一人者とも言うべきリーアム・ニーソンが主役となれば、ラストシーンはほとんど約束されたも同然。どれほど絶望的なピンチや裏切りや仲間の死があっても、〝正義〟はかならず勝つわけです。 だとすれば、期待するのは途中の紆余曲折ですが、なんだか行ったり来たり、倒れたり元に戻ったりの繰り返し。時間に追われているはずですが、あまり切迫感もなし。アイス・ロードより事業所幹部のアイス・ハートのほうが印象的でした。[CS・衛星(吹替)] 5点(2025-04-28 02:03:05)《改行有》

9.  こんにちは、母さん 《ネタバレ》 驚くほど何も起きません。リストラも離婚も退職も、あるいは老いらくの恋も、ドラマでも現実でもよくある話。今さらもったいぶって見せられても、という気がしないでもありません。さすが大御所監督になると、何のヒネリがなくても映画になっちゃうんですねぇ。 見どころがあるとすれば、大泉洋と宮藤官九郎と吉永小百合がどう絡んでどんな演技をするか、ということぐらいでしょう。これはこれでけっこう楽しめましたが。 まったく余談ながら、この作品で田中泯が演じる浮浪者の名が「イノ」さん。たまたま少し前に見た「学校」で田中邦衛が演じた浮浪者も「イノ」さん。何かこだわりがあるんですかね。[CS・衛星(邦画)] 5点(2025-04-16 00:25:39)《改行有》

10.  フォールガイ これまでエミリー・ブラントの出演作を何本か見てきましたが、もっとも年齢を重ねているはずのこの作品が、もっとも若々しく、かわいらしく見えました。女性は(おそらく男性も?)、実年齢や化粧具合より置かれた環境によって輝きもすればくすみもするということで。 作品自体はお気楽な痛快アクションものという感じ。ふだん見過ごしがちですが、たしかにスタントマンというのはすごいなと敬服するばかりです。 しかし考えてみれば、世の中のサラリーマンというのも、会社やそのトップや上司のスタントマンのようなもの。どんなに活躍しても当たり前のように受け流され、逆に失敗すれば自己責任。そんなことをふと思いつつ物語を追っていると、ついライアン・ゴズリングを必死で応援したくなります。 ただスタントマンも、安全第一の観点から、AIにどんどん置き換わるかもしれません。ちょうどサラリーマンがAIに仕事を奪われるように。[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-22 02:02:09)(良:1票) 《改行有》

11.  正体 原作もドラマ版も知りませんが、現実に冤罪事件も誤認逮捕も逃亡劇も起きていることは、周知のとおり。それぞれいろいろな要素が絡み合って、こういう社会的エラーに至っているのだと思います。 この作品もそんな現実をフィクション化したような感じですが、お話があまりに単純過ぎませんかね。一見単純に見えるこの事件には、こんな裏があったんだよと見せてくれるのがフィクションの醍醐味じゃないかなと。複雑だったかもしれない要素をごっそり削ぎ落とし、登場人物をくっきり善人と悪人に分けてしまうと、それはもう「水戸黄門」とか「暴れん坊将軍」とかの世界です。そういうのが見たい場合はいいけれど、せっかく直近の新作で、しかも話題の役者がゴロゴロ出ている以上、もう少し今風のヒネリを期待していました。 ついでに言うと、これだけ話題の役者がゴロゴロ出ているのに、レビューの数がこんなに少ないのはなぜでしょうか。誰も見ていないのか、見ても評価に値しないと判断されたのか。[インターネット(邦画)] 4点(2025-03-07 01:55:14)《改行有》

12.  エルヴィス その昔、YouTubeでプレスリーが「Bridge over troubled water」を歌っているのをたまたま見て、いたく感動した覚えがあります。あの力強くて暖かみがあって包み込むような声は、たしかに人気が出るだろうと。本家が歌うより曲のイメージに合ってるんじゃないかと。それまではド派手な衣装で腰をくねらせながら歌うオッサン、ぐらいにしか思っていなかったのですが、認識を改めました。 で、この作品。前半は紙芝居のようにナレーションベースで、激しく切り替わる映像では物語が進行しません。ちょっと変わってるなという印象。後半になってようやく落ち着き、いろいろバックステージが描かれます。どこまでもアクの強いトム・ハンクスがいい感じ。それにしてもやや長くて疲れます。 しかしスターというのは、どうしてこうハッピーなまま人生を終えられないんですかねぇ。スターだからなのか、それとも人間誰しも掘り下げれば似たようなものなのか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2025-02-09 04:46:12)《改行有》

13.  ザ・メニュー 《ネタバレ》 個人的に胡散臭い顔No.1のジョン・レグイザモに期待して鑑賞。やはり期待どおり、胡散臭い役どころでした。 お話としては、ある種の密室ホラーというか、計画的な復讐劇というか。しかしどれほど恨み骨髄とはいえ、あそこまでする必要はなかろうと。弟子たちまで一心同体というのが、洗脳と解釈すればいいのかもしれませんが、ナンセンス感も否めません。アニヤ・テイラー=ジョイの存在が〝味変〟のエッセンスになっていましたが、結局行き着くところまで行って気の利いたオチもなく、おしまい。要するに怖がらせてナンボの作品ということで。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-27 21:01:33)《改行有》

14.  PLAN 75 かなり昔に見た「ソイレント・グリーン」の日本版・SFじゃない版という感じ。身につまされるというか、明日は我が身というか、まるでドキュメンタリーのようにリアルに現代を切り取っているんじゃないかと。むしろ、これ以外の解決方法があるなら教えてほしいと思うぐらい。 それは個人の尊厳とか、倫理観とか、政治家が悪いといった問題ではなく、ひとえに財政の問題だから。周知のとおり、日本政府には1000兆円を超える借金があり、さらに毎年増え続けています。その主な要因は、少子高齢化やバラマキ政策で社会保障費が増大しているから。借金には金利がつきものです。従来は日銀が国債を片っ端から買うことで金利を抑えてきましたが、これからインフレが進行すれば、金利上昇は避けられません。「1000兆円」が意識され、日本の財政そのものの信認も低下すれば(こいつアタマ大丈夫か、と疑念を持たれれば)、金利はより上がります。その分、国家予算の歳出に占める国債元利払い(現在は3分の1弱)は増えるので、代わりにどこかの歳出を減らさなければ財政が回りません。そのターゲットは、国家予算の3分の1強を占める社会保障費以外にないでしょう。 今は所得を増やすとか減税とか喧しいですが、政府が本来取り組むべき財政問題の本丸は社会保障費改革です。しかしそれはどの政党もできそうもないので、結局ギリギリまで先送りされ、切羽詰まって「特攻作戦」もとい「プラン75」みたいな制度に頼らざるを得なくなるんじゃないかなと。しかしどなたが考えたか知りませんが、この制度、フィクションとしてもけっこううまく設計されているように思います。 ただし映画としては、ストーリーも画面もひたすら暗いばかりで、面白みはありません。まあ日本と自分の行く末を考える一助にすればいいんじゃないでしょうか。[インターネット(邦画)] 7点(2024-12-23 04:47:51)《改行有》

15.  ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 還暦を過ぎてなお、あれだけ全力疾走できるトム・クルーズはすごい。しかし今さら身もフタもないことを言えば、別に「ミッション・インポッシブル」じゃなくても、主演がトム・クルーズじゃなくてもいいじゃんという感じ。昨今よくある派手さとハイテク機器だけが取り柄の凡百のアクション映画の域を出ていないように思います。 個人的に好きなのは、往年のテレビ版「スパイ大作戦」。いくつもの奇跡を当たり前のように起こすという点では同じですが、何らかの役になりすまして敵陣の中枢に潜入し、チームプレーで大掛かりな小芝居を打って最後に悪玉を唖然とさせる、という頭脳戦が魅力でした。映画版では、残念ながらこれらの要素がほぼ欠落しています。 密かに期待しているのは、そろそろ走れなくなったトム・クルーズが、フェルプス君のような落ち着きと頭脳を獲得し、単独ではなくチームを率いて悪玉と観客を唖然とさせてくれるような新作が登場すること。まあ無理かな。[インターネット(字幕)] 4点(2024-12-22 02:27:21)《改行有》

16.  ザ・キラー 主人公の生い立ちとか、人間関係とか、裏で動いているドラマとか、一般的な映画ならふつうに描かれそうな要素をギリギリまで削ぎ落とし、ひたすら「キラー」の生態に焦点を当てましたという感じ。だから全編にわたって主人公が出ずっぱり。こういう作品は案外珍しいんじゃないかと思います。 おかげで緊張感は持続します。やたら饒舌な一人語りで完璧な仕事ぶりを強調しながら、それが〝前フリ〟として機能したり、人間味がふと表れたりすることもあってけこう楽しめます。 しかし全体の印象としては薄い感じ。主人公のみ、しかもその断片しか描かれないので、物語に奥行きがないというか。もしかしたら世の中にはこういう人もいるかもね、というだけのお話です。[インターネット(字幕)] 5点(2024-12-14 02:51:20)《改行有》

17.  望み 失踪した息子ははたして加害者か被害者か。そういう両極端な舞台を設定したところが面白い。しかしそれだけで最後まで突っ走ってしまったというか、物語の展開としては特になしというか。結末を知りたくて見続けましたが、終わってみれば中身はあまりなかったような気もします。どう転んでも悲劇にしかならないし。[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-10-20 01:15:50)

18.  ドント・ルック・アップ これは面白い。地球に彗星が激突するという、おそらく天文学的な確率の話でありながら、ものすごくリアリティがあります。その避けられない宿命を目前に控えた人間がどう対処するか、笑いつつもいちいち納得してしまいました。 政治家も一般大衆も目先の利益ばかり追求し、都合の悪い現実からは目を背ける。感情を優先させるあまり、科学的な言説を押し潰してしまう。民主主義はあっさり衆愚に陥って、もはや誰もコントロールできなくなる。そんな歴史や昨今のニュースを何度も見てきた気がしますが、結局人間の本質は変わらないようで。「歴史は繰り返す。1度目は悲劇として、2度目は喜劇として」とはマルクスの言葉らしいのですが、この作品はもはや喜劇にしかなり得ないでしょう。[インターネット(字幕)] 8点(2024-09-14 23:49:55)《改行有》

19.  シャイロックの子供たち 《ネタバレ》 最初に佐々木蔵之介と柳葉敏郎が出てくるあたりは緊張感があって期待しましたが、話が進むにつれてヌルくなります。阿部サダヲはたいへん稀有な役者だと思いますが、出てくるだけでバラエティ感・コメディ感が強くなるというか。なんかうまく立ち回って万事解決するんだろうなあと思っていたら、本当にそのとおり。むしろ予想以上の〝活躍〟ぶりでした。最近話題の「地面師たち」とも設定がちょっと似ていますが、あれほどのバイオレンスではないにせよ、もう少しお金絡みならではのヒリヒリするような緊張感を味わわせてほしかったなと。[インターネット(邦画)] 4点(2024-08-19 02:29:16)

20.  モガディシュ 脱出までの14日間 《ネタバレ》 これは傑作。「アルゴ」のソマリア・朝鮮半島版という感じ。南北の問題も絡むので、余計に楽しめます。〝素材〟の多い国はいいですね。大げさな暴力とユーモアはいかにも韓流です。 まあこうなるんだろうなあという予想どおりに進行するわけですが、山場はやはり、最終盤のクルマ4台による突破劇。しかしあれほど縦横無尽に撃たれながら、あの結果というのがすごい。ジェームズ・ボンドもイーサン・ハントもびっくりでしょう。 惜しむらくは2つ。1つは、思わせぶりな終わり方でしたが、その後、彼ら(特に北朝鮮側)がそれぞれ祖国でどういう処遇を受けたか教えてほしかった。史実ベースなので、結果は出ているはず。一説によれば、「転向」を咎められることなく金正日に歓待されたとか。正確なところは知りませんが。 もう1つ、アフリカの地理にも歴史にも疎い私は、「モガディシュ」というタイトルをすぐに忘れそう。これは個人的な問題ですが。[インターネット(字幕)] 8点(2024-07-16 01:43:16)《改行有》

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