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【製作年 : 1970年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
1. ベニスに死す ラストのソフトフォーカスはややあざとい。ズームアップの多用も無粋に思えます。素晴らしい作品ではありますが。8点(2004-03-11 04:04:46) 2. 太陽を盗んだ男 ひどい音楽です。3点(2004-03-07 17:21:55) 3. トラフィック(1971) 初めて見たタチ作品です。度肝抜かれました。10点(2004-03-01 16:00:39) 4. タクシードライバー(1976) なんてダサい音楽だろうかと思いました。これがアカデミー作曲賞ノミネート?いやいや、この音楽は明らかに作品の質を落としています。 主人公がマグナムを構えてカメラに向かって銃口を向けてみせるシーンが何回かありますが、『ダーティハリー』の影響でしょうか?なんだか作品全体のムードから浮いていて、悪い意味でひどく印象に残りました。 ストーリーはどうも消化不良です。大統領暗殺を企てるまでの経緯がよく分かりません。髪型を変える理由もよく分かりません。最後男が刑務所に入らずに新聞で賞賛されているのもよく分かりません。突き詰めていくと、結局主人公の男がよく分かりません。あいつはいったい何なんだ?つかみ所の無い男の役柄を演じきったという意味でデ・ニーロは演技を評価されているのだと思いますが、全編ほとんど主人公の視点で描かれていながら実は主人公が一番謎、というのはいかがなものでしょう。主人公の行動のそういう理不尽さや謎めいたところが作品の焦点なのかもしれませんが、だとしたら僕はついていけません。26歳になったら分かるんでしょうか?4点(2004-02-25 16:12:53)《改行有》 5. ケンタッキー・フライド・ムービー 日本人の笑いのセンスとはちょっとずれてますね。ああいう馬鹿なことをする人は大好きですが、自分のツボとは違いました。2点(2004-02-25 16:02:20) 6. 惑星ソラリス 映像は綺麗といえば綺麗だけど、ただ綺麗なだけで、『ノスタルジア』に比べるとやはり訴求力は落ちる気がします。前半部分に降った雨が、実際には画面の手前しか降らせていなく、奥にいる人物には雨がかかっていないのがみえみえという雑さはわざとなんでしょうか?7点(2004-02-25 15:44:59) 7. ミツバチのささやき 《ネタバレ》 草原の一本道をトラックがやってくるファーストショットからやられました。最高です。再生して1分で9点決定してしまいました。あとの99分はただただアナ・トレントの超越的可愛らしさを瞳にとどめるだけで充分! 映像しか見ていなかったのでストーリーはあまり把握できませんでしたが、プロットで固めていくタイプの映画ではないので話についていけなくても辛くはありません。それでも、100分間できっちりストーリーを消化しているなということだけは分かってとても好感を持てました。 父親が毒キノコを踏み潰したとき、それを見つめるアナ・トレントの哀しげな瞳がなにか自分にも向けられているような気がして辛かったです。9点(2004-02-23 11:48:15)(良:2票) 8. アニー・ホール 次にくるシーンが全く予期できませんでした。切り替えが唐突なので、本質的にずっと同じことを繰り返しているだけなのに各シーンがとても新鮮です。それがこんな地味な話を90分持たせてしまった味噌でしょう。いろんな映像手法を使ってますけど、一番面白く感じたのはアレンと精神科医の会話、ダイアンキートンと誰かの会話を分割したマルチスクリーンです。二つの受け答えがシンクロしていて、よくできているなあと感心しました。それにしてもアレンはとんでもない皮肉屋ですね。無教養な人間を皮肉り、インテリを皮肉り、そして自分自身までも皮肉ってます。結局人間なんてみんなちっぽけな存在なんだ、ということでしょうか。最初のほうで少年が言っていた「どうせ宇宙は膨張して終わるんだから」というのは意外に本心なのかもしれませんね。決して面白いとは思いませんでしたが、アレンにしか作れないであろうオリジナリティーは素晴らしいです。7点(2004-02-15 23:03:30)(良:1票) 9. 恋のエチュード 外ロケでありながら完璧な映像。海に向かう斜面で3人が遊ぶときの構図の美しさといったら……。 この作品はとにかく手紙にこだわっている。手紙の内容を書き手がモノローグする不自然さを逆説的に訴えているのではないかとさえ思う。特に妹が恥ずかしい告白をしたためた手紙をジャン=ピエール・レオーが読む際、手紙にかぶさるように内容を読み上げる妹の姿が半透明に浮かぶシーンは、リアルさからはかけ離れている。 また、妹がテニスをしている最中目がくらむシーンもトリュフォーにしてはやや不自然だが、ヒッチコックへのオマージュではないか。8点(2004-02-13 13:15:39) 10. イレイザーヘッド 映像的に面白かったのはパペットアニメーションの部分だけだなあ。この監督は単に奇形が好きなだけでしょ。踊り子の不思議な魅力だけが際立つ作品。4点(2004-02-13 12:48:52) 11. 野性の少年 「この映画をジャン・ピエール・レオーに捧げる」、トリュフォーの愛が満ち満ちている。トリュフォー自身が演じる擬似父親の葛藤は、小津の『生れてはみたけれど』の斉藤達雄演じる父親のそれとよく似ている。『生れては~』と違って本作品は完全にトリュフォーに感情移入するようにできているので、幼稚園児か小学生くらいの子供を持つ父親が見ると共感するところが多いのではないか。まだ二十歳にもなっていない僕にとっては、退屈こそしなかったものの『生れては~』に比べると訴えかけてくるものは弱かった。ただ、なんといおうがアルメンドロスの美しすぎるカメラは必見。7点(2004-02-12 23:43:13) 12. フェリーニのアマルコルド ノスタルジーを描かせたらフェリーニの右に出る者はいない。この映画を撮っている最中フェリーニは楽しくてしかたがなかったのではないか。真っ白な街に降り立った孔雀の美しさは一生忘れられないイメージ。9点(2004-02-12 23:28:06) 13. ゴッドファーザー 教会のシーンのクロスカッティングと音楽のオーバーラップ、それに凝りまくった構図は洗練されてますね。ちょっとあざといけど。割れたガラス越しの構図がやたら多い演出はコッポラの趣味でしょうけど、その後のアクション映画に模倣されまくってます。 ダイアン・キートンがいったい何を考えているのか分かるようで実は分からないのは演技が上手いからなのかそれとも下手だからなのか?まあ、上手いんでしょう。7点(2004-02-12 21:47:48)《改行有》 14. スティング WOWOWでたまたまこれを見た翌日、ハンチングとトラックスーツを買いに行き、髪の毛を黒く染めた。フッカーになりたかった。携帯の着メロはしばらく『The Entertainer』だった。高校二年の夏休み最終週の思い出。10点(2004-02-12 19:11:23)
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