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1. 戦場のメリークリスマス
《ネタバレ》 自分の生き方にもっとも影響を与えた作品。 漫才ブームでたけしを見ていてなんて汚い芸人だろうと思っていたが、ラストシーンで大ファンになってしまった。坂本龍一もそうだ、YMOでピッコロピッコロとテレビゲームのようなつまらない音楽を作っている人(シンセサイザーなら喜多郎だよ)と思っていたら、あのタラリラランでこれまた大ファンになってしまった。はっきり言って嫌いだった人だ。その嫌いな人を大好きにしてしまう、作品の持っている力は凄い。 学生の時戦メリテーマ曲をピアノでマスターして教室で弾いたらみんなから注目の的だったが、それしか弾けないから次第に「また、アイツあれを弾いてる(失笑)」後ろ指を指されてしまった。 ハラ軍曹は本当に自分の思い出の中に存在していたような気がする、今でもあの笑顔で「メリークリスマス」と云う処を思い出し涙がでる事がある。戦争の虚しさが心を刺す。登場人物すべてが虚しい、まるで暗闇の中をほんの僅かな温もりを求め彷徨かのようだ。戦争が無ければこんな苦しい思いをする事が無いはずだ、しかし戦争があったからこそ出会う事ができたのだ。人と人が解り合い好きになったのに、そんな事と関係なしに死を与えられる。戦争は虚しい。 「メリークリスマス、ミスターローレン」[映画館(字幕)] 10点(2011-01-11 18:55:16)
2. ねらわれた学園(1981)
《ネタバレ》 名作映画は何処を切り取っても名作だ。1秒間24コマのどこの1コマをつまんでもその俳優の何気ない顔、建物や木々の光と影全てが素晴らしい絵になっている。それはそこに録音されている効果音・風や虫鳥・人々の話声・雑音・音楽なども同じだ。
それと反対にダメ映画は何処を切り取ってもダメダメなんだ。いくら、昔のSFアイドル映画と言っても、一体どこを褒めたらいいの。とても劇場の大きなスクリーンに映すと思えない特撮、もちろん音楽もダザイ。あのお腹に目がある金星人?誰も止めなかったのか。素人の方がもっといいものが撮れそうだよね。
良い映画は職人が作った金太郎飴のようにどこを折ってもきれいな金太郎が顔を出す。でも、才能がない人間が作ればどこを折っても歪んだ顔になってしまう。
この作品もそんなダメダメ映画の代表作だけど、監督がよく言っている「映画は愛」のおかげか、なぜか愛しくなってしまう。嫌イヤも好きなうちと言うが、映画の魅力て不思議だね。
[地上波(邦画)] 1点(2010-05-02 17:09:10)(笑:1票) 《改行有》
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