みんなのシネマレビュー
放浪紳士チャーリーさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

投稿関連 表示切替メニュー
レビュー表示レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示作品用コメント関連表示人物用コメント関連表示あらすじ関連表示
コメントなし】/【コメント有り】
統計メニュー
製作国別レビュー統計年代別レビュー統計
要望関連 表示切替メニュー
作品新規登録 / 変更 要望表示人物新規登録 / 変更 要望表示
要望済関連 表示切替メニュー
作品新規登録 要望済表示人物新規登録 要望済表示
予約関連 表示切替メニュー
予約データ 表示

【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  スミス都へ行く 作品の出来が素晴らしい事は言わずもがなですが、この映画が真珠湾攻撃前、戦前日本で最後に公開されたアメリカ映画だったって事に自分は興味を惹かれます。もちろんどれくらいの規模で公開されたのかなど知る由もないけれど、当時既に軍部の統制下にあった映画興行界、言論の自由すら制限されていた閉塞期、この極めて楽天的でヒューマニズム溢れる「議会制民主主義万歳」映画を観たヒトは、一体どんな感想を持ったんすかねえ・・・?ジェームズ・スチュアートや議長役の方の温かい表情を観たら、鬼畜米英なんて感情どこかへ吹き飛んじゃうような気がします。もし俺なら、何を信じたらいいのか混乱したまま戦地へと赴いて、そのまま戦死したかもしれないなあって考えたり。これほど貴重な一本の映画など、もはや何の影響も及ぼさないほど時代はめまぐるしく動いていたんですよね・・・。ラスト、しゃがれ声のヒロイン、ジーン・アーサーの台詞は「いよっ、スミス、日本一!」って掛け声にも聞こえてきます。場内満場一斉拍手、パチパチパチ~![地上波(字幕)] 9点(2006-11-19 11:13:01)(良:2票)

2.  風と共に去りぬ まず原作の大長編は自分の生涯の愛読書、津雲むつみ氏の漫画版も名作、そして映画はスカーレット・オハラにヴィヴィアン・リーという適役を得た事で、永遠の生命を保つ事となった。唯一の汚点は完全無欠のこの名作にいらん続編などを作ってしまった事かもしれない。恥ずかしながらガキの頃、俺はあの淡緑色のふわふわした衣装を一度は着てみたいとマジで思ってました。[映画館(字幕)] 9点(2004-11-24 16:28:55)

3.  暗黒街の顔役(1932) 《ネタバレ》 破滅型の主人公より、相方の優男ジョージ・ラフト氏の方が断然カッコいい!!彼がこの映画でコインを指先で投げる仕草が大いに受けて、当時のニッポン国の若者の間で大流行したとの事だが実物を観るに及んでさもありなんと思わせる。鑑賞後、自分も早速真似してはみましたが・・・なかなか難しいんだな、これが。キャストは皆適役適演だけど、妹役の女優だけが弱い。アバズレ風の濃ゆいメイクアップのせいかもしれないが、主人公が己の命を賭けても守り抜きたいと思わせる魅力が決定的に欠けている。後年の秀作群では、女性キャストの選択眼が非常に優れていたホークス監督なのに。[DVD(字幕)] 8点(2023-08-24 21:55:01)

4.  君と別れて 《ネタバレ》 ヒロインの水久保澄子嬢がホント可憐で、あまりに切な過ぎるラストは「俺から離れるな!どこにも行くんじゃねえ!!」と、ぎゅっと強く抱きしめてあげたくなるほど愛らしい。昔の日本映画の美人女優さんは、どうしても後年の怖い人役のイメージが自分の中で定着してしまっていて(たとえば高峰三枝子や岩下志麻)若い頃の作品を観ても、イマイチピンとこないケースが多いんですが、この水久保嬢早々と戦前にキャリアを終わらせた不幸な女優人生を送られたそうで、そのイメージは皆無。21世紀の今でも十分通用する美しさだと思います。しかも何年か前に流行ったアヒル口。成瀬監督の戦前のサイレント映画初めて鑑賞しましたが、戦後の秀作群まで一貫していた「ビンボー好き」はこの映画でも早くもその傾向が見受けられて嬉しかったですね。靴下の空いた穴とか、取れたボタンの描写とか、本筋以上に印象的。ふーん、この時代のヤンキー連中定番の格好っていうのは学ランにベレー帽を被る事だったんやね~。ナルホド。旬のスターの魅力を最大限に生かしつつ、映画としても優れている、しかも小津映画のような画面の窮屈さもない。やはり成瀬監督、私の好きな監督ナンバーワンの座は揺るぎませんね。この作品を観て、改めてその感を強くした次第。[インターネット(字幕)] 8点(2012-11-05 23:57:07)(良:2票)

5.  鴛鴦歌合戦 念願叶いようやくスクリーン大画面で観る事が出来ました、世評高い「鴛鴦歌合戦」!この作品の愉しさは既に皆さんに言い尽くされているようなので、さらに自分ごときが言葉を重ねる必要もないんですが、「時代劇オペレッタ」という生まれて初めて観るジャンルの映画で楽しかったです。70年近く前のモノクロ映画にもかかわらず、昨日の東京京橋フィルムセンターは上映前老若男女長蛇の列、ほぼ満席の会場で昔の日本映画が大好きな方たちに囲まれ、これ以上ないと思われる環境で映画を観る事が出来たのは幸せでした。当時の暗い世相を考えたら、突然変異的に生まれた娯楽作品には違いないと思います。でも閉塞的な時代だったからこそ、意図したしないにかかわらず、この映画の作者たちの裏の思惑が自分にはなんとなく伝わってきましたね。国家権力への自己犠牲が当たり前と思われていた時期にもかかわらず、ヒロインお春さん(市川春代)の一見ノーテンキ、実は複雑なこのキャラクター設定はどうでしょう?骨董掘り出し物収集家の父(志村喬)の為、五十両のカタに陽気なバカ殿(ディック・ミネ←いちおう権力)の側女に無理やり召されかけるシーンが後半にあります。私はここでてっきり「おとっつぁんのためならしょうがない、私が殿様のお妾に上がるしかないわね・・・」と決意し、父親とのメソメソした愁嘆場が始まるかと思ってました。ところが彼女は終始甘ったれた声で「いやよ、いやよ、絶対や~よ!」とあくまで「拒絶」という自己主張を貫き、最終的な獲物である若きヒーロー千恵蔵氏の腕の中に飛び込んでいくのである。権力に対する個人意思の見事な勝利ではないか!(←そこまで考えてないっつーのw)いやはや私は参りました、この愛嬌たっぷりのお春さんには諸手を上げて降参です。伊達に「チェ♪」と音に出して発音するだけの事はある。ちびまるこちゃんもびっくり。怒涛のごとく大円団へと流れ込む音楽の処理もお見事!二回目を観たらもっと点数上がるかもしれません。[映画館(邦画)] 8点(2007-01-24 16:31:59)(良:4票)

6.  望郷(1937) 多分テレビで観た、生まれて初めてのフランス映画。まだ字幕すら追えない自分に父親が無声映画の弁士さながら詳しく解説をしてくれ、ようやく筋が把握出来たという状況だったと思います。肝心の名シーン「ギャビイーーー!!(汽笛の音でかき消される)」では、親父の解説がほんの数秒だけ先走ってしまい、ほとんど自爆状態でしたW。映画の内容とかはもう覚えてないけど自分にとってはこの邦題を聞くたんびに幼い頃の記憶の一部分が蘇り、たまには親の顔見に行こうかっていうらしくもない鬼の目にも涙的気持ちになってしまうのです。 [地上波(字幕)] 8点(2006-04-02 15:28:31)《改行有》

7.  綴方教室 山本監督の特集上映の際に「馬」と一緒に鑑賞。二作とも高峰秀子の少女時代の代表作ですが、この「綴方教室」の方がフィルムの保存状態がずっと良かったです。子役が達者に演技しているという感じは彼女の場合あまりしなくて、もういっぱしの一人前の女優がきちんと役を摑んで演じているという印象です。もうこの時期から後年の聡明な美しさの片鱗は窺えてそれだけでもファンとしては充分でしたが、ストーリーも心温まる展開で楽しめました。豊田正子という勤勉家の少女の自伝の映画化。「貧しきながらも楽しき我が家」って言葉を連想します。「冬の朝っていい匂いがするね」っていう台詞いいよなあ。この秀子少女が平成の世にテレビに出てきたとしても、俺は絶対ファンになると思います![映画館(字幕)] 8点(2005-12-25 12:47:33)(良:2票)

8.  有りがたうさん 清水宏監督作品も、夭折した桑野通子という女優さんを観るのも今回が初めてです。なんとまあ、ノンビリしたロード・ムーヴィーなんでしょう。もしかしてこの映画が日本のロードムーヴィーの先駆けなのかな?観ているうち頬がだんだんほころんでいくような愉しい映画ですね。もちろん戦前の作品なので、映像の技術的な部分については今の観客の目から見るとかなり不満が残るけど、まずこれオールロケーションというのがすごいです。どこかで観た山の稜線や海岸の景色だなあって思ってみていたら、地元静岡の南伊豆の風景でした。こういう風景の中で語られる人間賛歌には文句のつけようがありません。↓ユーカラさんが述べられているさりげない当時の社会批判にも、一本筋が通ってますよね。 (→松竹100周年記念祭にて)[映画館(字幕)] 8点(2005-11-23 11:39:28)《改行有》

9.  M(1931) 異常犯罪者による小児殺人の犯人探しの映画かと思ったらさにあらず。途中から魔女裁判さながらの意表を突いた展開には驚き。これはこれでかなり怖い。泣き喚きながら許しを乞う犯人の末路が哀れ。[ビデオ(字幕)] 8点(2004-03-14 16:52:09)

10.  獣人 《ネタバレ》 ジャン・ギャバン、こんな若い頃でも貫録というか、オーラが有り過ぎてすでにブルーカラーの一介の労働者には見えないんですよね。その貫録から言って、もはやこの時期でも鉄道会社の重役クラスで十分通用する面構え。でもメチャクチャかっこいい。それぞれの登場人物のキャラクターが皆どこか破綻しているというか、共感するには程遠い設定のため、結果的に鉄路をひた走る、機関車の描写が映画が終わっても一番記憶に残ります。終始被害者面したヒロインをもっと悪女に仕立てた方が、映画としての纏まりが良くなったような気がします。ヒロインの立ち位置が中途半端なせいか、ギャバンが突然発作的に獣人化するクライマックスの描写が生きてこない。[DVD(字幕)] 7点(2021-01-07 08:44:52)

11.  黒蘭の女 《ネタバレ》 あの「風と共に去りぬ」の前年、ウイリアム・ワイラー監督が先んじてこしらえた、スカーレット・オハラと同じく、極めて気性の激しいわがままな南部の美女がヒロインのメロドラマ。ワイラー監督はこの時代の作品でも、階段の使い方が巧かったんですねー。ラストを始めとして印象に残る階段を使ったシーンが数々。どうして舞踏会に未婚の女性は赤の衣装を着て行ってはいけないのか、TPOをわきまえないと世間から痛烈に糾弾されてしまう、当時のアメリカ南部貴族社会の時代背景が少々わかりずらい部分もあったけれど、興味深かったです。ニューオーリンズの街が黄熱病に侵されていく後半の展開も意外でした。全編、この映画で二度目のオスカーを獲ったベテイ・デイヴィスの独壇場といったところ。流石のヘンリー・フォンダも、生真面目一方の損な役回りのせいか、彼女の熱演に影が薄くなってしまった。[DVD(字幕)] 7点(2015-02-13 22:25:04)

12.  浪華悲歌 ↓「よし坊」さんにほぼ同意。というか、自分がレビューしたかった事を全て的確に書いて頂いている(笑)DVDジャケットに使われている、薄情な男をじっと見据える鬼気迫る若き日の山田五十鈴の表情、これに尽きますね、この映画は。とにかく僕はあらかじめ文献等でこれが戦前の溝口健二監督の名作であるという噂を聞きすぎ、耳年増になってしまっていたみたいです。山田五十鈴が囲われる高級マンション(当時としちゃ億ションか?)内部をほぼワンカットで捉えた、かの有名なシーンにしても「ああ・・・これがあの有名な・・・」と感心はしたものの、教科書をおさらいしているみたいでそれほどの衝撃はなし。やっぱいけませんよね、こういう映画の見方は。反省。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-17 14:48:42)

13.  嵐ケ丘(1939) 『嵐が丘』は小学校の頃「ガラスの仮面」(舞台あらしの章)で何となくストーリーの輪郭みたいなものを知り、次に原作を読み、最後にこの映画を鑑賞という順序です。何回か映画化されているようですが、このウィリアム・ワイラー監督版はとにかく「立派」っていう印象が強いですね。ヒースクリフ=オリヴィエの容貌、演技、立ち振る舞い全てがご立派、全編画面に荒野に風が吹きすさんでいるワイラーの演出もガッチリしていて流石!・・・っと誉めまくりたいのはヤマヤマなんだけど、映画的エモーシャルな興奮度という点では後年の「偽りの花園」「ローマの休日」「大いなる西部」のほうが、より勝っているような気がします。感心はしても感動までは出来ない、みたいな気分。それが文芸有名作品映画化の限界というべきか。[ビデオ(字幕)] 7点(2007-07-21 12:48:45)(良:1票)

14.  痴人の愛(1934) 《ネタバレ》 淀川長治さんが著書の中で、この映画のべティ・デイビスを激賞されていたので観てみました。彼女の主演作は代表作「イヴの総て」「偽りの花園」後年の怪奇路線映画を何本か既に観ていて、やけにアクが強い癖のある女優だったんだって印象。特に「イヴ」での女優プライド演技はすさまじかった!んで、この映画での若かりし頃の彼女・・・、いやあ「若草物語」のキャサリン・ヘプバーンといい彼女といい、後年まで長期間活躍した女優さんっていうのは、やっぱ輝きが全然違うわ。相手役の、線が細いだけの二枚目レスリー・ハワード氏なんか、吹き飛んでしまう毒々しい存在感、まさに彼女一色に塗りつぶされてるって映画でしたね。このヒロインってすっげー嫌な女なんです、嫌な女なんだけど・・・、ラスト醜く崩れた顔の一瞬のワンショットで、彼女の哀れさを観客に納得させてしまうほどの迫力ある名演技でした。とにかくこれは、怪女優べティ・デイビスの為に一見の価値有る作品です![ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-26 12:05:02)

15.  ロビンフッドの冒険 うおっ!ひとつもコメントなしですかあ。「カサブランカ」と並ぶ職人マイケル・カーティス監督の代表作なのになあ・・・。まあ太平楽というか、言ってしまえばお気楽人畜無害の、中世騎士物娯楽映画の域を出ない映画ではあるんですけどね。正義の味方はあくまで颯爽と、悪役はあくまで悪役っていう単純な敵味方の区分けが非常にわかりやすいW。でもよく見たら「風と共に去りぬ」や「オズの魔法使い」より製作年度が古い映画なんですよね、これ。美しいテクニカラーのシャーウッドの森や中世のお城のセット、丸ぽちゃマリアン姫の不思議なセンスの衣装とか、昔読んだおとぎ話みたいで好きだなあ。変にリアリズムに徹して暗かったケビン・コスナー版よりも自分は断然こっちを取ります。[DVD(字幕)] 7点(2006-04-14 11:14:27)

16.  花籠の歌 戦前にそんな言葉は存在しなかったにせよ、これは明らかな田中絹代の「アイドル映画」。当時人気絶大だった彼女の魅力をいかに引き出すか、念入りに考えてストーリーも脚本も練られてます。ファーストシーンから登場するバンカラ学生、どこかで見た顔と思ったら笠智衆!絹代の妹役でちょこちょこ顔を出してるカワイイ子役、誰かと思ったら高峰秀子!後年の物憂げな台詞回しは、すでにこの時代から萌芽があった事を確認。当時の銀座の町並み、窓から見える「明治チョコレート」の広告タワー、映像に映るモノ全てが自分にとっては物珍しく楽しんで見る事が出来ました。五所監督、いい仕事してます。[映画館(吹替)] 7点(2005-12-03 11:24:59)

17.  オクラホマ・キッド 延々と続く荒原追跡シーンが、フィルムを1.5倍くらいコマ送りさせたような動きで面白かったです。これは公開当時は受けたでしょう。「敏捷短躯」という単語をそのまま身体全体で表現してるような、ジェームズ・ギャグニー氏の魅力全開な、サクサクとハナシが進む肩の凝らない娯楽ウエスタン。準主役悪役時代のボガート氏は例によって例のごとし。よくこれでハードボイルドヒーローに昇格できたもんだと改めてしみじみ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-12 09:12:49)(良:2票)

18.  オーケストラの少女 『ザッツ・エンターテインメント』(9点)でジュディ・ガーランドとディアナ・ダービン、当時の天才少女シンガーお二人の、MGM社との契約の顛末がライザ・ミネリから語られていましたね。確かにこのディアナ・ダ-ビンという少女、かなりアクが強いジュディよりも、一見万人受けするフェアで可憐な美しさ、口を開けば歌声もソプラノが上手くて耳に心地よい。ただ、ココロの奥に引っ掛からないというか、フックが足りないというか、後々まで引きずられるような魅力には欠けるような気が。それが今となっては映画史的に、この「オーケストラの少女」唯一作でしか、語られなくなった原因ではないかと思うんですが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2021-05-11 21:04:05)

19.  男の敵 《ネタバレ》 全編にわたり霧がたちこめているように、画面がモヤモヤしているのはセットに予算を掛けられなったのが原因との事(←DVDパッケージの作品紹介より)点数が少々低めなのは、タイミングが悪い事に、この映画を「邪魔者は殺せ」(8点)の直後に鑑賞してしまった為。どちらもアイルランド共和軍紛争が背景に存在し、男が一晩中街中をあちこち彷徨うストーリー。置かれた状況設定も、追われる対象も目的も全く異なるけれども「邪魔者~」がJ・メイスンの名演と相まって非常に格調高い作品という印象に対して、こちらは少々格が落ちるという印象を持ってしまいました。「豪快で大らかなユーモア、アイルランド人的気質」これ、ジョン・フォード監督作品を語る際、必ず出てくるワードかと思います。でもそれが時として場面として表現された時に、どうも自分とは肌が合わないと感じる事があるんですよね。何故なのか理由はわかりませんが・・・。大酒飲みで無頓着極まりないV・マクラグレンの、愛すべき憎めないキャラクターは好きです。[DVD(字幕)] 6点(2021-04-29 09:17:53)

20.  ニノチカ 《ネタバレ》 ミュージカル版のリメイク「絹の靴下」(6点)をかなり以前に鑑賞済。ようやく最近になってこのオリジナル版を鑑賞。評価としては同じですが、自分はグレタ・ガルボという往年の大女優の魅力にイマイチ疎いせいか、アンヨの長いシド・チャリシ―が画面狭しと踊りまくるリメイク版のがずっと面白かった。脚本も監督以前時代のワイルダーで伏線も手抜かりなく、演出も纏まっているのに。観ていて興がなぜか乗らない。やっぱり自分はガルボという女優さんが苦手なんだと思う。オハナシの骨格自体、オリジナル起承転結の流れををほぼリメイクも踏襲しているんですがね。鑑賞順が逆ならまた評価が違ってくるとは思うんですが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2021-01-08 22:12:04)

全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS