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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12

1.  暗黒街の顔役(1932) 《ネタバレ》 破滅型の主人公より、相方の優男ジョージ・ラフト氏の方が断然カッコいい!!彼がこの映画でコインを指先で投げる仕草が大いに受けて、当時のニッポン国の若者の間で大流行したとの事だが実物を観るに及んでさもありなんと思わせる。鑑賞後、自分も早速真似してはみましたが・・・なかなか難しいんだな、これが。キャストは皆適役適演だけど、妹役の女優だけが弱い。アバズレ風の濃ゆいメイクアップのせいかもしれないが、主人公が己の命を賭けても守り抜きたいと思わせる魅力が決定的に欠けている。後年の秀作群では、女性キャストの選択眼が非常に優れていたホークス監督なのに。[DVD(字幕)] 8点(2023-08-24 21:55:01)

2.  オクラホマ・キッド 延々と続く荒原追跡シーンが、フィルムを1.5倍くらいコマ送りさせたような動きで面白かったです。これは公開当時は受けたでしょう。「敏捷短躯」という単語をそのまま身体全体で表現してるような、ジェームズ・ギャグニー氏の魅力全開な、サクサクとハナシが進む肩の凝らない娯楽ウエスタン。準主役悪役時代のボガート氏は例によって例のごとし。よくこれでハードボイルドヒーローに昇格できたもんだと改めてしみじみ。[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-12 09:12:49)(良:2票)

3.  十字路の夜 この作品が、映画化されたメグレ警視ものの記念すべき第一作との事。トーキー移行直後で、台詞が多い探偵映画に果敢に挑んだ事を情状酌量として差し引いたとしても、さして面白くない。後のジャン・ギャバン主演シリーズが、メグレ警視ものの決定版といわれる理由もこれを観てナルホドと納得。後半わやわやと湧き出てくる無能なだけの警官達の群れにも、発砲して威嚇するだけの知恵の回らない悪党連中にもうんざり。一刻を争う重傷患者がいるっていうのに警視も含めての、駆け付けた医者に対するあの態度は一体なんなんだろう?コメディリリーフのつもりかもしれないが、ここが一番無神経で腹が立った箇所。禿頭を帽子で隠しても葉巻を咥えハードボイルド気取っても、このメグレには美女に言い寄られるだけの魅力が全く感じられず。ギャバンの爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいくらい。[DVD(字幕)] 4点(2022-09-05 22:11:30)

4.  ランジュ氏の犯罪 《ネタバレ》 名匠J・ルノワール監督、初期のサスペンス映画という事で期待して観たんですが・・・スミマセン、私にはイマイチこの映画の良さが理解できませんでした。犯罪を犯した人間にも、皆そこに至るまでにそれなりの葛藤や理由があるっていう事を言いたいんでしょう、おそらく。まず、肝心の主人公ランジュ氏にそれほど人間的な魅力が感じられない為、感情移入出来ず。時間軸を戻してストーリーを展開させる手法も、今となっては古めかしい。どんなに心理的金銭的に追い詰められてた状態でも、常に「愛・アムール」が優先っていう登場人物たちを見ると、いかにもフランス映画らしいな、と妙なところで納得させられましたが。[DVD(字幕)] 5点(2022-08-31 22:09:09)

5.  オーケストラの少女 『ザッツ・エンターテインメント』(9点)でジュディ・ガーランドとディアナ・ダービン、当時の天才少女シンガーお二人の、MGM社との契約の顛末がライザ・ミネリから語られていましたね。確かにこのディアナ・ダ-ビンという少女、かなりアクが強いジュディよりも、一見万人受けするフェアで可憐な美しさ、口を開けば歌声もソプラノが上手くて耳に心地よい。ただ、ココロの奥に引っ掛からないというか、フックが足りないというか、後々まで引きずられるような魅力には欠けるような気が。それが今となっては映画史的に、この「オーケストラの少女」唯一作でしか、語られなくなった原因ではないかと思うんですが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2021-05-11 21:04:05)

6.  男の敵 《ネタバレ》 全編にわたり霧がたちこめているように、画面がモヤモヤしているのはセットに予算を掛けられなったのが原因との事(←DVDパッケージの作品紹介より)点数が少々低めなのは、タイミングが悪い事に、この映画を「邪魔者は殺せ」(8点)の直後に鑑賞してしまった為。どちらもアイルランド共和軍紛争が背景に存在し、男が一晩中街中をあちこち彷徨うストーリー。置かれた状況設定も、追われる対象も目的も全く異なるけれども「邪魔者~」がJ・メイスンの名演と相まって非常に格調高い作品という印象に対して、こちらは少々格が落ちるという印象を持ってしまいました。「豪快で大らかなユーモア、アイルランド人的気質」これ、ジョン・フォード監督作品を語る際、必ず出てくるワードかと思います。でもそれが時として場面として表現された時に、どうも自分とは肌が合わないと感じる事があるんですよね。何故なのか理由はわかりませんが・・・。大酒飲みで無頓着極まりないV・マクラグレンの、愛すべき憎めないキャラクターは好きです。[DVD(字幕)] 6点(2021-04-29 09:17:53)

7.  ニノチカ 《ネタバレ》 ミュージカル版のリメイク「絹の靴下」(6点)をかなり以前に鑑賞済。ようやく最近になってこのオリジナル版を鑑賞。評価としては同じですが、自分はグレタ・ガルボという往年の大女優の魅力にイマイチ疎いせいか、アンヨの長いシド・チャリシ―が画面狭しと踊りまくるリメイク版のがずっと面白かった。脚本も監督以前時代のワイルダーで伏線も手抜かりなく、演出も纏まっているのに。観ていて興がなぜか乗らない。やっぱり自分はガルボという女優さんが苦手なんだと思う。オハナシの骨格自体、オリジナル起承転結の流れををほぼリメイクも踏襲しているんですがね。鑑賞順が逆ならまた評価が違ってくるとは思うんですが・・・。[DVD(字幕)] 6点(2021-01-08 22:12:04)

8.  獣人 《ネタバレ》 ジャン・ギャバン、こんな若い頃でも貫録というか、オーラが有り過ぎてすでにブルーカラーの一介の労働者には見えないんですよね。その貫録から言って、もはやこの時期でも鉄道会社の重役クラスで十分通用する面構え。でもメチャクチャかっこいい。それぞれの登場人物のキャラクターが皆どこか破綻しているというか、共感するには程遠い設定のため、結果的に鉄路をひた走る、機関車の描写が映画が終わっても一番記憶に残ります。終始被害者面したヒロインをもっと悪女に仕立てた方が、映画としての纏まりが良くなったような気がします。ヒロインの立ち位置が中途半端なせいか、ギャバンが突然発作的に獣人化するクライマックスの描写が生きてこない。[DVD(字幕)] 7点(2021-01-07 08:44:52)

9.  暗殺者の家 ヒッチ先生自身いわくこの映画はまだ駆け出しのアマチュアがこしらえた映画、リメイクの「知りすぎていた男」は映画のプロフェッショナルがこしらえた作品、とのご発言。正にこの発言に尽きる。同じ筋のはずなのに、こちらは展開もまどろっこしく何となくガタピシしてる、リメイクのが遥かに演出にゆとりがあって、華やかなキャスト、色彩も功を奏して断然面白い。ヒッチコック研究の為ならば、リメイクをご覧になった後でこのオリジナルを観た方が良いかと思います。[DVD(字幕)] 5点(2018-09-03 21:59:57)

10.  黒蘭の女 《ネタバレ》 あの「風と共に去りぬ」の前年、ウイリアム・ワイラー監督が先んじてこしらえた、スカーレット・オハラと同じく、極めて気性の激しいわがままな南部の美女がヒロインのメロドラマ。ワイラー監督はこの時代の作品でも、階段の使い方が巧かったんですねー。ラストを始めとして印象に残る階段を使ったシーンが数々。どうして舞踏会に未婚の女性は赤の衣装を着て行ってはいけないのか、TPOをわきまえないと世間から痛烈に糾弾されてしまう、当時のアメリカ南部貴族社会の時代背景が少々わかりずらい部分もあったけれど、興味深かったです。ニューオーリンズの街が黄熱病に侵されていく後半の展開も意外でした。全編、この映画で二度目のオスカーを獲ったベテイ・デイヴィスの独壇場といったところ。流石のヘンリー・フォンダも、生真面目一方の損な役回りのせいか、彼女の熱演に影が薄くなってしまった。[DVD(字幕)] 7点(2015-02-13 22:25:04)

11.  愛染かつら 総集編 よく比較される、戦後のメロドラマ「君の名は」での、ただただ流されっぱなしの受動的ヒロイン岸恵子より、実は戦前のこの「愛染かつら」のヒロイン田中絹代の方が、ずっと自立心旺盛な能動的女性像を先取りしていたことにまずびっくりしました。自己主張をしている割に、あまり生意気そうな感じに見えないのは、田中絹代という女優さんが、あまりに小柄で頼りない風情ゆえ、観客に「守ってあげたい」願望をそそられていたせいかと思われる。[インターネット(字幕)] 6点(2013-12-14 23:47:51)

12.  婚約三羽烏(1937) 《ネタバレ》 戦前の松竹イケメン三羽烏上原・佐野・佐分利三人三様の魅力を楽しむ、ごくごく平均的な出来の、罪のないプログラムピクチャー。私はワイルドな佐分利信氏が一番魅力的で且つカッコいいと思いましたが。島津監督の「隣りの八重ちゃん」を観た時も、戦前のモダンニッポンの意外に洗練されていた風俗に目を瞠ったものですが、この映画では、更にその上の当時の最先端をいく上流階級の方々の生活点景を観ることができます。高峰三枝子ってホントに「令嬢役」が十八番だったんですね。セリフ回しといい着こなしといい、正に「素」のままっていう感じに見えます。三人を振り回す彼女の心理がてんで描かれていないし、作品的にはたいしたことはないのでこの点数で。[インターネット(字幕)] 5点(2012-12-11 23:49:22)

13.  君と別れて 《ネタバレ》 ヒロインの水久保澄子嬢がホント可憐で、あまりに切な過ぎるラストは「俺から離れるな!どこにも行くんじゃねえ!!」と、ぎゅっと強く抱きしめてあげたくなるほど愛らしい。昔の日本映画の美人女優さんは、どうしても後年の怖い人役のイメージが自分の中で定着してしまっていて(たとえば高峰三枝子や岩下志麻)若い頃の作品を観ても、イマイチピンとこないケースが多いんですが、この水久保嬢早々と戦前にキャリアを終わらせた不幸な女優人生を送られたそうで、そのイメージは皆無。21世紀の今でも十分通用する美しさだと思います。しかも何年か前に流行ったアヒル口。成瀬監督の戦前のサイレント映画初めて鑑賞しましたが、戦後の秀作群まで一貫していた「ビンボー好き」はこの映画でも早くもその傾向が見受けられて嬉しかったですね。靴下の空いた穴とか、取れたボタンの描写とか、本筋以上に印象的。ふーん、この時代のヤンキー連中定番の格好っていうのは学ランにベレー帽を被る事だったんやね~。ナルホド。旬のスターの魅力を最大限に生かしつつ、映画としても優れている、しかも小津映画のような画面の窮屈さもない。やはり成瀬監督、私の好きな監督ナンバーワンの座は揺るぎませんね。この作品を観て、改めてその感を強くした次第。[インターネット(字幕)] 8点(2012-11-05 23:57:07)(良:2票)

14.  別離(1939) スウェーデンからやってきた世紀の大女優、イングリッド・バーグマン記念すべきハリウッドデビュー作。新人売り出しには、万事遺漏なき措置を施す事で他の追随を許さない、製作者「風と共に去りぬ」のセルズニック作品らしく、「彼女をいかに魅惑的にスクリーンに映し出すか?」という一点のみに、全神経を注いでいるかのように思える。実際、オハナシをどうこういうより、美貌光り輝く若きバーグマンをボーっと眺めているうちに映画は終わってしまうので、彼女を観客の目に焼き付けさせる試みという点においては、デビュー作として大成功だったのではないかと思われます。[DVD(字幕)] 6点(2012-06-20 22:41:58)

15.  勝利の朝 《ネタバレ》 キャサリン・ヘプバーン初のオスカー受賞映画としてよりも、誤訳珍妙タイトル決定版として映画史に残る(?)作品かも。ラストシーンのヒロインの名台詞、「朝顔のように!朝顔のように!(咲き誇ってみせるわ!)」通り、これは「勝利の朝」では断じてない。戦前の我がニッポン国の英訳水準が中学生並みだった事がこれでよくわかります。ちょこっと歴史のお勉強をした気分。このタイトルを付けた方はちゃんと映画をご覧になったんでしょうか・・・?内容云々よりも、自分は30年代映画のメイクアップがどうも苦手ゆえ、せっかくの若かりし時代のケイトの硬軟自在な名演技にもかかわらず、映画自体にイマイチ入り込めませんでした。カラー版リメイクの『女優志願』の方が好き。[ビデオ(字幕)] 5点(2010-11-08 16:52:53)

16.  コンドル(1939) ケイリー・グラントが、自分からは何の行動も起こさないのにやたらめったら女性にモテまくる・・・、ヒッチコック作品を初めとする、後々の主演映画にも繫がるキャラクターをここでも遺憾なく発揮しています。イヤ~、全くもって嫌味が見当たらない程、若き日の彼も二枚目でカッコイイっす!男に嫉妬心を起こさせず、理由もなく女性にモテる役っていうのは、やはり唯一無二の彼ならではの軽妙洒脱な味わいが有ってこそ。↓ああ・・・R&Aさんと同じく、自分もこんな粋な大人の男になりたかったのになあ・・・(笑)余談ですが、このタイトルと南米が舞台という事で、自分は長い間この映画の主題歌は「コンドルは飛んでいく」だとばかり思ってました。女優陣もお二人もそれぞれにお美しい。特にあの天下の美女、リタ・ヘイワースにバケツの水を(←それも続けざま二杯!!)頭っからぶっ掛けるなんざ、流石豪快派ハワード・ホークスの面目躍如たるゆえん。しかしこの航空会社って・・・事故率高すぎですよね(笑)管制塔がない時代に航空機を飛ばすっていうこと自体、本当に命懸けの仕事だったんですね。大画面で観たかったかなあ・・・。[DVD(字幕)] 6点(2009-09-26 10:26:44)(良:1票)

17.  肉の蝋人形 (1933) 《ネタバレ》 立体映画として製作された53年度版リメイクもさして面白くもなかったが、この元祖オリジナルもイマイチ。取り柄は1933年製作の映画にも拘わらず、赤みがかったカラー映画という事くらいか。ホラー映画を意識して演出していると思われるのは、冒頭10分とラスト蝋人形館地下室での攻防位。後は終始ノンビリとした、ごくごく普通の映画というか、コメディ?タッチでの展開に思わず拍子抜け。[DVD(字幕)] 4点(2009-08-14 11:21:34)

18.  クレオパトラ(1934) エリザベス・テイラー主演のカラーワイド版「クレオパトラ」(7点)が色々な意味で映画史上に名を残す決定版として有名ですが、スペクタクル映画の巨匠、セシル・B・デミル監督作品という事で興味を惹かれ鑑賞。同年「或る夜の出来事」に主演したクローデット・コルベールがクレオパトラというのも食指をそそられます。作り自体は、前後篇長尺のテイラー版より単純。こちらは、はっきりとクレオパトラがシーザーとアントニーに色仕掛けで迫っていったように描かれているのが良いです。おそらくシーザーもアントニーも現代に生きていたら、彼女が出来た途端友人との付き合いを絶って嫌われるタイプかと思われる(笑)モノクロ映画にも関わらず、こちらの方が衣装の露出度が高いっていうのはすごいです。ただテイラー版に有った、シーザーが癲癇持ちで苦悩する描写も一切ないし、クレオパトラのローマ入城等、あっと驚く見せ場がごく淡々と描かれているのがデミル監督の「サムソンとデリラ」「十戒」での大仕掛けシーンに昔驚愕した記憶があるだけにちょっと不満。どうしても比較論になってしまいますが、リズ(=小川真由美吹替え版がベスト!)の迫力には敵わなかったという事で。[DVD(字幕)] 6点(2009-01-24 10:24:38)

19.  浪華悲歌 ↓「よし坊」さんにほぼ同意。というか、自分がレビューしたかった事を全て的確に書いて頂いている(笑)DVDジャケットに使われている、薄情な男をじっと見据える鬼気迫る若き日の山田五十鈴の表情、これに尽きますね、この映画は。とにかく僕はあらかじめ文献等でこれが戦前の溝口健二監督の名作であるという噂を聞きすぎ、耳年増になってしまっていたみたいです。山田五十鈴が囲われる高級マンション(当時としちゃ億ションか?)内部をほぼワンカットで捉えた、かの有名なシーンにしても「ああ・・・これがあの有名な・・・」と感心はしたものの、教科書をおさらいしているみたいでそれほどの衝撃はなし。やっぱいけませんよね、こういう映画の見方は。反省。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-17 14:48:42)

20.  隣りの八重ちゃん 戦前の日本映画って殆ど観た事がない為、失礼ながら、もっともっとビンボーくさい映画なのかとずっと思ってました。多分今まで観た作品が「馬」「綴方教室」とか、典型的なビンボー映画の秀作だったせいもあるのかもしれません。これは思いのほかモダン(?)で驚き。ヒロイン八重ちゃんの制服とか、不思議な形の自宅の門とか、ことのほか斬新なデザイン。昭和初期、東京郊外の中流家庭ってこんな感じだったんだ~、ふむふむふむ。スタッフに木下恵介、吉村公三郎等、やがて戦後活躍する事になる錚々たるメンツが名前を連ねているのも感慨深いというか。トーキー初期だけあって、日常生活の中の細かい「音」に非常にこだわっている様子が伺えます。ストーリー自体はたわいないもので、特にどうこう言う種のモノでもないですがね。ラストゴロゴロと鳴り響く不吉な遠雷は、平穏な毎日から風雲急を告げ迫り来る暗い時代の訪れを予感していたかのようで、一抹の不安を掻き立てられます。実際その予感は現実のモノとなった訳ですからねえ・・・。[DVD(邦画)] 6点(2008-07-05 10:18:09)

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