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1.  薄れゆく記憶のなかで 《ネタバレ》 アポロ月面着陸から10年後の1979年に高校3年生。田舎の県立高校。しかも遅くて淡い初恋ときたら、ああ、わたしと同じ。。。これだけでもう冷静な評価は下せません(点数は勢いでつけました)。 撮る方も撮られる方も初々しさが目立ちますが、それがかえってテーマに似つかわしく、好感が持てます。しかも、繰り返し観るうちにこなれてきて、滑らかな印象をもたらしてくれました。ラフマニノフ調の情緒豊かな音楽もよい。ことに初々しい菊池麻衣子の香織が良かった。密かに想いを寄せていた和彦と心を通わせることができた嬉しさと恥ずかしさが混じり合った川沿いの帰り道での表情と、ぎこちなくなった関係を修復しようと意を決したように紅をひく浴衣姿の表情とが対照的で、すてきでした。 初恋といえば、わたくしごとで恐縮ですが、わたしの場合、当時受験の色がもっと濃く、とてもドラマチックな要素などありませんでした。しかしそれでもかけがえのない思い出となっております。監督が主張したかった初恋の残酷さもそれなりにわたしの記憶に刻まれ、人生に哀しい彩りを添えてくれています。DVD化されましたので、日々の変わり映えのしない生活に疲れたオッサンであるわたしにとり、また心癒されるコレクションが増えました。嬉しいですね。 10年後主人公の和彦はまだ本当にやりたいことが見つかっていないと言っていますが、今ならどうでしょうか。あれからなんと25年。わたしの場合、やっぱり・・・ですかねえ。人生こんなもんか。なお、意見が分かれる最後のシーンですが、わたしはあれでよかったと思います。彼女が幸せそうで、本当に、よかった。ただ、香織が和彦の顔を認識できなことから、まだ抑圧は続いているような気がします。しかし、これも含めての人生でしょう。本作品中唯一の不満は10年後の和彦が働くタコ焼き屋が「京都大学正門前店」ということ。これじゃストーカーだよ。。。ま、ともかく、彼のほうは故郷でも京都でもなく、東京あたりでがんばってほしいです。 で、結論。文字通りの意味で「佳作」といってよい稀有な作品。ぜひみなさんもご一覧あれ。10点(2004-07-23 16:59:58)《改行有》

2.   先日ほぼ20年ぶりに観ました。初回に比べていささかたりも感動は衰えませんでした。冒頭あたりで言葉の限界を指摘する一節があったように、この作品は記憶の交錯であって、物語ではありません。記憶の主体もさまざまで、一貫性は拒否されています。言うまでもなく物語性は人間精神に不可欠な要素ですが、最近はことに安易な物語が垂れ流しになっているため、本作品のようにイマージュを志向というか、むしろそれと戯れることが与えてくれる解毒作用。それが心地よいです。監督の父、アクセニーの詩もここではいわゆる伝達する「言葉」ではなく、言葉の根源・元型を示唆する神秘的象徴なのでしょう。また、タルコフスキーといえば当然ながら「水」が美しい(さらには妖しい)ですが、この作品ではもうひとつ「風」がすばらしい映像で描写されています。自然のなかで万物が感情と意志を持つかのような汎神論的雰囲気が懐かしい。こういった映像が感じさせてくれる「鏡」=「神」ならば、日本人としても比較的受け入れやすいでしょう。もちろん一般化はできませんが。ともかく、奇跡的な作品です。10点(2004-02-08 15:45:43)(良:2票)

3.  エンジェル・アット・マイ・テーブル な、な、なぜ誰も投稿していないのだ。信じられない、、、と思わずつぶやいてしまいそうな傑作です。天性の詩才をもつ少女がたどった揺れ動く成長過程を、カメラはときにリアリティに徹しつつ、またときに詩情豊かに描き出します。顧みるに平凡な人間としてわたしは、この主人公のように一見すれば見苦しくて扱いにくそうな、しかしじつは「神」の声を聴く人たち、つまりは「預言者」たちを、いままでずいぶんと無視したり、蔑んできたなあ、と思われてなりません。そういった意味でとても辛くなりました。自分を反省する契機としてもとても貴重な作品なので、思い切って10点満点といきたいと思います。ともかくもう一度観るのが恐いような傑作です。10点(2004-01-20 22:34:29)

4.  妖婆・死棺の呪い おどろおどろしくて、でもどこか人間臭さのあるロシアの怪奇物語。中世ロシアの神学生が、夏休みに修道院から実家へ帰る途中、妖怪に取りつかれ、なんとか逃れようと必死の試みをするのだが、あえなく最期を遂げるという内容。ホラーというよりも小泉八雲『怪談』のロシア版というところ。妖婆ということだが、若くきれいな女優が演じている。当然CGなんてない頃の作品で、特撮はご愛嬌だが、ヨーロッパでもアジアでもないロシアの宗教的風土が親しみやすい恐怖を感じさせる逸品。最後になって登場する怪物のヴィーといったらもう。。。水木しげるの世界でもあります。堕落しきった当時のソ連社会において、こうした映画を一生懸命作製していた映画人がいとおしい気分になります。20年ほど前、アテネ・フランセで観ました。懐かしいなあ。10点(2004-01-17 14:06:22)(良:1票)

5.  ノスタルジア わたしたちはもっとノスタルジアつまり郷愁というものを真剣に見つめなくてはなりません。いまこの言葉はただちに否定的なものとして拒否されるものになっています。たとえば、ノスタルジーってことを言いたくても、言い訳なしでは口にできない雰囲気があります。たしかにポジティブなノスタルジーは危険ですが、そんなものはじつは語義矛盾。下のほうでも触れられていましたが、ノスタルジーは絶望と表裏一体なのです。瞬間的な絶望感で爆裂するのではなく、持続的な絶望と折り合いをつけるためにも、この作品を前に耐えていく力をつけなくてはなりません。これからの人類は。さて、その先にあるのは宗教なのですが。。。10点(2004-01-16 17:36:34)

6.  ざくろの色 鮮烈な色、色、色、、、、、 ともかく爆裂した色彩です。さまざまなシーンが記憶に残っていますが、どれもストーリーというよりもイメージの記憶として脳裏に焼きついています。イスラムの影響が濃い音楽も凄い。「めくるめく」という表現がこれほど似つかわしい作品は他に思いつきません。これを観た当時ソ連の検閲官はいったいどう反応したのでしょうか。ともかくあのハイな気分が忘れられず、もう一度観たいのですが、どうすればよいものやら。。。10点(2004-01-16 17:23:24)

7.  話の話 日本でのこの作品、監督の知名度からいってなぜこんなに投稿が少ないのか理解できない。「霧のなかのハリネズミ」の印象のほうが強いからかなあ。ともかくロシア人の生活の中で民話そして詩がいまだいきいきと生き続けていることをこれほど力強く、そして美しく描ききった映像はめったにない。必見。大学生の頃、はじめて観たけど、それまでのアニメ観を改めた。宮崎駿よりもノルシュテイン体験のほうが先だったのは、幸か不幸か。。。10点(2004-01-16 14:58:45)

8.  ストーカー(1979) 学生時代初めて観たときには、それはそれは強烈な印象を受けました。衝撃でしたねえ。これでもかと言わんばかりに展開していく画面に釘付けになり、下手な解釈なんてする気も失せました。眠気どころか至福の時間でした。中年になった今ではさすがにこの手の「哲学的」(?)作品に触手が伸びることはなくなりました。映画に限らずロシアの芸術作品は、若いうちに体験しておくべきです。いま20代の皆さん、ぜひご覧あれ。10点(2004-01-15 20:16:34)

9.  がんばっていきまっしょい(1998) たまたま映画で描かれていた時代(70年代後半~末)と同時代に似たような高校で学生生活を送ったので、ほんとうに懐かしい感じがしました。完成度や描写密度よりもむしろ「間」を味わう映画だと思います。その間はじつに絶妙。また、郷愁を感じさせるとともに、もう自分は若くはないんだという厳しい事実を突きつけてきた衝撃の映画でもありました(糸井重里氏も同じ理由から号泣したらしい)。リーチェの主題歌も素晴らしい。自分を見つめなおしたいときDVDで繰り返し鑑賞しています。いやそれどころか、ネットで中古のビデオ、サントラCD、フォトブックなどを買いまくりという事態にまで発展。「ひどお荒れとるもんですなあ」から「悦子、ファイト」まで、ほとんどすべての台詞を覚えてしまいました。『ニューシネマ・パラダイス』の泣き泣き台詞オヤジ状態です。「ツボにはまる」とはまさにこのことか。わが云十年の人生ではじめの体験です。この作品に関しては冷静に評することはできません。少なくとも今はこの作品だけがあればいいんです。嗚呼、あの日に戻りたい・・・ 個人的にはまったく文句なし。ためらいなしに堂々の10点満点です!10点(2004-01-15 18:33:17)(良:1票)

10.  パリ、テキサス ヴェンダース監督一世一代の傑作でしょう。『ベルリン、天使の詩』よりも数倍優れています。記憶を映像化する最良の方法のひとつが旅として描き出すことです。時間も空間も流れていく。そして奇跡的にどこかで再度クロスする。手垢にまみれた言葉ですが「哀愁」を感じましたね。小津的な感性を、それとは知れず、もっとも巧みに嫌味なく描きえた作品ではないでしょうか。9点(2004-02-12 19:33:46)(良:1票)

11.  サウンド・オブ・ミュージック 二十数年前、中学3年のときはじめて観ました。それから一度も観ていないはずなのですが、ほぼ完璧に近くストーリーと名場面の数々を憶えています。これはおつむパーのわたしとしては奇跡的なことです。顧みればこの作品、はじめて観たとき(つまりたった一度の『サウンド・・・』経験のとき)でさえ、既視感があったくらいです。ボロ「蓄音機」で歌は何度も繰り返し聴いていたからかな。昨日観たような感じなので、懐かしいという感じがしないのですよ。その意味で不思議な作品です。9点(2004-02-10 21:28:42)

12.  田舎の日曜日 本当に印象派のような画面が緩やかに続きます。印象派好きの日本人にはこたえられない逸品でしょう。光と闇のコントラストから光景の美しさを描写するならありがちですが、この作品では微妙な光の強弱のみで、風景と心情を描き出していきます。エスプリを効かすだけが能ではないということを知らしめるフランス映画の傑作。この前見たのはかなり前だったような。だいぶくだびれだしたいまの私には、あの光の美しさで洗われたいという気持ちでいっぱいです。9点(2004-02-09 19:18:41)

13.  殺したい女 一度観たら脳裏に焼きつくベット・ミドラーの快演ならぬ怪演。ストリーも面白おかしく難点がない。アメリカ人って劇場でも感情をあらわに表現するから、この作品がアメリカで公開されたときは、映画館はさも笑い渦巻く空間と化したことであろう。よいな、よいな。久しぶりに観てみたいと心から思う作品だ。9点(2004-01-20 21:55:59)

14.  Love Letter(1995)  「時熟」という言葉がありますが、記憶も時間が経つにつれ、不純物が濾過され、発酵し、甘美なものに変わっていくことがあります。ことに若い日の恋の思い出は。まさに少女マンガ系ですけど。  この映画の回想シーンはさほど樹(♂)のことを気にかけていなかった樹(♀)によるものですが、まるで博子が夢見ているような美しさを湛えています。あるいは昔のことを回想する際には、この時熟効果というか美化効果が自動的に発動しているのかもしれません。ともかく、あなたにもそんなノスタルジックな思い出のひとつくらいあるでしょ。REMEDIOSの音楽が映像とじつにぴったりと合っています。酒井美紀がいい。メール時代の今では失われた手紙の時間感覚・距離感が心地よい。冬が来れば観たくなる逸品。(とはいえ、わたしは恋人の過去をあそこまで知りたいとは全然思わないのですけど。)9点(2004-01-20 21:45:47)《改行有》

15.  北京の想い出 映画の冒頭で流れる物売りの悲しげな売り声が、時代や国を超えて観るものを80年ほど前の北京へと連れて行く。政情不安でやがて父親を飲み込んでしまう民国北京だが、少女英子の目には、ひたすら楽しい毎日だ。ともかく話は淡々と進んでいくばかりだが、そのゆったりとした感覚が心地よい。大都会のさなかでも、子供は脱力空間を昔から持っているんだなあ、とあらためて感動した。大学受験直後、池袋の文芸座で観てから20年ほど経ったが、いまだ印象色あせない一本。またぜひ観てみたい。9点(2004-01-18 15:15:47)

16.  サクリファイス わたしの記憶違いでなければ、この作品でタルコフスキーは故国ロシアとのへその緒を断ち切ったような気がします。魔女と噂される女性にかすかにロシア的な香りを認めることができましょうが。自分の残り少ない余命を自覚してか、終末という大テーマに取り組んだ勇気には感銘を受けました。また、一歩誤れば通俗的なイデオロギーに陥りかねない核戦争や禅味を、なんとか緊張感を失わないで描ききったところなどは、さすがといわざるを得ません。加えて個人的な印象にすぎないのですが、その言葉を知らない人においてさえただ響きだけでもって魅惑するロシア語ではなく、こもったような、正直言ってあまり美しくないスウェーデン語(?)に徹したことも今となっては心惹かれるところです。タルコフスキーが英語の作品を残さなかったことはよかった。9点(2004-01-17 23:00:15)

17.  田舎司祭の日記 教区司祭の哀しみを静かに謳いあげた映画。修道司祭のように修道院で観想三昧に浸ることが許されない教区司祭は、田舎の素朴な、しかしすでに近代人でもある庶民を相手に、腰が引けたままその死を看取るという損な役回りを一手に引き受けている。彼がいかに「奇跡」を引き起こすことができたとしても、結局は受け入れられることがない。それを予感しているため、つねに喜びよりも哀しみが先行してしまう。塀の上を恐々と進むような司祭の歩みを温かみ眼差しで描いていると思う。人の生死に同伴するとはかくも苦しき道なのか。思うこと多し。9点(2004-01-17 22:37:47)

18.  エル・スール 寡作で知られるヴィクトル・エリセ監督の作品のなかで、もっともすきなのが本作品。記憶が熟すると人を死に至らしめる。しかしその死を安直に不幸なものと弾じることができるのか。この映画を観たのはたしか20年近く前、有楽町の映画館でしたが、この頃から記憶や郷愁の美しさと恐ろしさを考えるようになりました。そうしたきっかけを作ってくれた映画として感謝の念を覚えます。故天本君が言っていましたね。「スペインは死の国だあ!」。その通りです。9点(2004-01-17 21:02:55)

19.  青春デンデケデケデケ わたしより一回り上の世代を描いた作品ですが、舞台となった観音寺と似たような田舎町で高校生活を送ったので、なにかと共感するところ大でした。12年前ロードショーで観たときは、あの坊主のせがれに感心しましたが、今回はドラマー役の「明石のタコ」君に惹かれるものがありました。また、登場する女子学生が本当に美しく、かわいい。後年彼女たちがさほど他の作品に出なかったということは、この作品で瞬間最大風速的な美しさを発揮しつくしてしまったのではないでしょうか。まあ、なにはともあれ、こういった懐古&回顧ものはやはり地方じゃなくっちゃ、ですね。瀬戸内沿岸ことに四国は青春映画の宝庫です。南関東ではこうはいきませんぜ。青春は田舎だっ!これで決まり。9点(2004-01-17 14:52:18)

20.  鬼火(1963) 主人公が自殺する作品が好きなので、じつにうれしい一本です。ただ背景で流れるエリック・サティの音楽が、いまではあまりにも有名で幅広く使われているので、画面に集中することを阻害しているような感じがしました。本来はこの作品にぴったりの音楽だとは思いますが(かつて精神を病んでいたという人―複数―が、サティの曲をたいそう嫌っていましたが、なんとなくわかる気もします)。昔は自殺した主人公のような人間も、いまでは死ぬ前に他人を殺しそうな気がして、なんか不気味です。気のせいかな。。。9点(2004-01-16 21:55:14)

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