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1. ミッドナイト・ラン
個人的にデ・ニーロ作品の中でもベストです。何回観たか分かりません。デ・ニーロ本人も「マイベストムービー」と言っているそうですが、本作以降、これを凌ぐロード・ムービーに出会っていません。体重の増減や容姿をいじったりと、いわゆる“デ・ニーロアプローチ”をしないデ・ニーロは当時としては新鮮で、過去の傷を引きずる神経質な賞金稼ぎ役を見事に演じています。デ・ニーロとグローディンの絶妙な掛け合いや、その脇をガッチリ固める素晴らしき役者陣。笑いあり、涙あり、アクションありと娯楽映画とはこういうものだ、というお手本のような作品です。10点(2004-03-12 11:01:42)(良:1票)
2. スカーフェイス
傑作「暗黒街の顔役」のリメイクではあるが、デ・パルマ流アプローチでキューバ移民の成り上がり物語として設定、近年のギャング映画としては間違いなく傑作であり、本国アメリカでは伝説的作品となっている本作。裏街道を恐いもの無しで突き進む男の栄華と転落ぶりを単純明解に表現している。ラストの死に様は凄まじいの一言。しかし大ファミリーの貫禄溢れるドン役からイケイケドンドンのチンピラ役まで、パチーノの役者としての幅広さは恐れ入る。9点(2004-03-11 21:58:11)
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