みんなのシネマレビュー |
| スポンサーリンク
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
スポンサーリンク
2. ニューヨーク 最後の日々 暗いぜ。リストラされた後なんかに見ると自殺しちゃうも。私もストレスが溜まると 消化器系にクるタイプなので、「血尿が出る~」などと苦しむ主人公に 感情移入しまくりである。程度差はあれ、現代社会に生きてると彼のような 苦しみは誰しも感じるだろう。ドライな人間関係、磨り減る神経、健康不良に、 仕事への不満。夢は持ち続けるが、決して叶うことがない。大切なモノは目の前にあるのに (キム・ベイシンガー演じる彼女のコトだ)、自分には決して手に入らない、手に入れてはいけないと知っている...。 この映画は、そんな現代人たちの苦しみを、集めて圧縮してからまき散らしているかのようだ。 でも、私は思う。愚痴だけなら誰だって吐ける。私たちが見たいのは、その苦しみから きっと脱却できるという希望の光で照らされたラストなのだ。7点(2004-02-13 10:44:52)《改行有》 3. シモーヌ デ・ニーロと双璧をなす個性派俳優の最高峰のアル・パチーノが、 「俳優なんているか~!」なんて雄叫ぶんだから、もう笑うしかないでしょ。 かっちょよくていつも自信満々な(役をしている)アルさまが、情けなくオロオロ、オタオタしながら バカをやりまくるのだから、もう爆笑(苦笑?)の連続である。意外とコメディ の経験が少ないアル・パチーノだが、そうとは思えないほどのハマリっぷり。ウィノナ・ライダーのセルフ・パロディ (万引き事件の直後ですもんねぇ)も、失笑を誘いました。そんな渋い笑いのツボをつきつつも、 しっかり"フランケンシュタイン逸話"をやっているのも偉い。そして、ラストは驚愕の 開き直りっぶり!! パチーノ・ファンの貴方! 一見の価値はありますよ。8点(2004-02-13 10:34:48)《改行有》 4. ミスティック・リバー 《ネタバレ》 クリント・イーストウッドは"上品"な監督だ。『目撃』や『トゥルー・クライム』、『スペース・カウボーイ』にいたるまで、 犯罪や陰謀に触れながらも、きちんと人間愛や高潔さを謳い、エグい演出は絶対にしない。 それが、この作品のラストはどうだろう! あの後味の悪さ、「これでよかったのか」という疑問、やりきれなさ。 しかも、それが名優たちの圧倒的な演技力で突きつけられる。あのマシャ・ゲイ・ハーデンのオロオロとした表情が目にこびりついている人も多いのではないだろうか。これは、イーストウッドの監督としての大胆な冒険で、"美しい"ストーリーや"奇抜な"演出に慣れきった私たちへの、力強い挑戦だと思う。 9点(2004-02-13 10:11:13)《改行有》 5. マグダレンの祈り 久々に、"映画を見ている"というのを忘れさせてくれた。画面に映っているのが、演技をしている役者ではなく、虐げられる少女たち本人に思えてきた。そんな、ドキュメンタリー映画のような迫力と生々しさがこの作品にはある。8点(2004-02-13 10:00:55)
|