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1. 泥の河
主人公の子供達と同年代のオジサンです。映画と思い出を重ね合わせながら、心の奥の宝物をとり戻した感じ。当時の暮らしが懐かしく蘇り、胸を熱くしました。こうした特別な事情のある家庭は多かった。そしてそれを温かく見守り蔭で支えてくれる親切な人が確かに存在した…。
うちの近所の同級生の家族も、みんな貧しかったけど、とても優しく親切にしてくださった。小さな出来事でも、みんなで共有し喜ぶことができた。映画は昭和31年の風景を、昭和56年の時点で見事に描いているのにも感心。加賀まり子は、はっとするほど妖艶だった。[地上波(字幕)] 9点(2005-06-28 14:54:02)《改行有》
2. 幻の湖
《ネタバレ》 ここでの評価を知って興味わくわくDVDを入手。「みんなの低い評価は、凝りに凝った長編の展開を咀嚼できていないだけではないかな~。何と言っても巨匠・橋本忍作品だから、多様に散りばめられた素地が後半で一気に昇華するのでは…。」とも考えて、しっかり心構えをして、3時間がんばって真剣に観賞しました。
で、なんとかストーリーを理解しようと努力したのですが、何度観ても、やはりいろいろなシーンはつながることなく、狙いがさっぱりわかりませんでした。トホホホ。
そこで考えたこと。編集し直すだけでもっとすばらしい作品になるのでは?。下記は改善提案です。
■時代劇のシーンはとてもよくできていた。さすが橋本忍巨匠。ストーリーの柱を時代劇に置いて、現代の展開を簡潔に整理すれば、テンポもよくなり理解しやすい作品になるはず。
■たとえば「信長への怨念を、現代のお市が晴らす。」という単純明快なコンセプトに改めてはいかがでしょうか。
■延々と続くランニングシーンや愛犬シロ、アメリカの女スパイはテーマと無縁で混乱の元凶としか言いようがないので思い切ってカット。
■撮り終えた映像そのままで台詞を少し手直しして、1/2程度に短縮再編集すればOKのはず。
ディレクターズカット新篇「お市の湖」をぜひ期待したいです。
1点(2004-11-11 12:26:43)(良:1票) 《改行有》
3. ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版
アルフレッドとトト、世代を超えた男の絆に羨望。サルバトーレとエレナ、男女の心模様に憧憬。やはりカンターレ・マンジャーレ・アモーレの国なんだ。スクリーンの眩い友情と恋愛が、ずっと網膜の奥に映っている。9点(2004-09-20 20:49:24)
4. リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)
ホラーというより、モテない男のささやかなラブロマンスを描いたミュージカルコメディ。ストーリーは小気味良く、食人花もよくできている。ヒロインがもっとカワユかったら、9点あげるんだけど。8点(2004-04-20 15:21:42)
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