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1. 千と千尋の神隠し
とてもよくできた映画だと思います。世代や立場に応じてさまざまな解釈が可能でありながら、結局感動のツボ、落としどころは子どもも大人もおんなじ。見事に思考停止に陥って、何か大切なことを学んだような気にはなるものの、すぐに何も学んでいないことに気づきます。さすがはジブリ。しかしそういう意味でも本当に巧みに作られています。先に友達と観て、親思いの千尋の姿に感動したうちの妹が、今度は自分の子どもを連れて観に行きました。涙する親の下心とは裏腹に、子どもの感想は「よくわからんかった」でした。やはりたいていの親よりは、子どものほうが賢い。8点(2004-04-20 17:57:15)
2. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
《ネタバレ》 封切時にはまったく関心がなかったのですが、機内上映で3回も観て、おかげで11時間の飛行も退屈せず、ついでにDVDまで買ってしまいました。海賊が主人公という割に、この主人公のスパロウ船長、実は最初から最後まで、宿敵バルボッサ以外は海賊も含めて一人も殺してないんですね。善人のエリザベスやウィルだってあれだけ海賊を人とも思わず(人じゃないけど)殺してるのに。ま、激しい襲撃シーンや戦闘シーンの時はいつも牢の中だから(笑)、無理もないけど。でも、この設定には感心します。映画館で観てたら、きっと出たとき体をくねくねさせながら歩いているような作品。楽しめました。8点(2004-03-22 21:01:11)(笑:1票)
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